遺跡馬鹿の番組&雑多感想








 世界最古の洞窟壁画 3D 忘れられた夢の記憶
2012年3月3日〜3週間上映


【登場した洞窟】
ショーベ洞窟(フランス−アルデシュ県)
発見されるとすぐに封印された洞窟。


【へっぽこ絵】

馬の絵が多いのです。
そしてどの馬も瞳が描かれていません。
まぶしそうに目を細めているのです。
この穏やかな微笑みがすごく魅力的です。
反対にライオンは瞳が点だけなのに、すごく凶暴さが出ていて、画力のすごさを感じました。


【ショーベ洞窟とは】
発見は1994年。
一番古い壁画は3万2000年前のモノです。
墨一色で描かれた動物たちは、線だけのモノ、体が塗られたモノなど、色んな表現方法で生き生きと描かれています。


総評
貴重な絵を守るため、電池式の熱を発しないライトを使って撮影するのでスタッフも大変だったと思いますが、残念ながら私が期待したほどの「質感」は出ていませんでした。
洞内の湿度や絵を覆う水分を感じたかったのですが、やはり3Dであっても再表現には限界があるんだなと思いました。
しかし洞窟という狭さを体感するには3Dはすごく効果的な手法だと思いました。


驚きの洞窟
洞窟の長さはそれほどないのですが、絵の量が多く、見応えがたっぷりありました。
サイ、馬、ライオン、マンモスなどなど、色んな動物が描かれていて、その種類の多さにも驚きでした。
難しい技術のことは分かりませんが、迷いのない一本の線で描き上げた動物を見ていると、まるで禅僧の筆づかいみたいだなと思いました。
心に浮かんだイメージを一気に形にする…旧石器時代の人が壁を前に息を整えている姿が浮かびました。
一ヶ所、奥まった壁に大きな馬の絵が描かれていました。
普通、奥まった場所は絵がみっちりと絵がかれたりする事が多いのですが、この場所だけは、この一匹の馬だけしか描かれていないようでした。
これは「神馬」なのではないかと思いました。


赤い手のお兄さん
小指の曲がった、ちょっと印象的な手相を持つ人間が壁面に手形を残していました。
この人が絵を描いたとしたら、きっと誇らしげに手を岩に押しつけたのではないかと思いました。


ホラアナグマ
フランスの岩絵を見に行くと、ホラアナグマの爪痕を良く目にしますが、絶滅した種だということを初めて知りました。
熊は暗闇が怖くないのかと爪痕を見ながら思ったのですが、鼻が利くから暗くても問題ないんでしょうね。
ホラアナグマの頭蓋骨が置かれた石は、確かに他の石とは違っていました。
頂上を平らに削り、祭壇のように磨かれた石の台は、古代人にとって特別意味のある場所になっていたと思います。
動物をうやまうことで、再生を願っていたのかなと思いました。


【古代人にとって洞窟とは】
洞窟には女性のシンボルが描かれていることが多いので、「再生」や「復活」そして「豊穣」を祈願する場として洞窟を利用したというのが一般的な解釈ですが、私はそれに「遊び場」の要素もあったんじゃないかと思っています。
実際、自分が洞窟に入る時に感じるワクワク感は、遊園地のお化け屋敷に入る時と同じです。
古代の人も遠くから洞窟の評判を聞きつけて訪問したのではないでしょうか。
普通はたいまつが燃え尽きる時間だけしか入れないところを、入口を守る管理人に干し肉をいくらか渡し、多めに灯火用の油をもらい、じっくり楽しむ古代の絵好きもいたように思います。
古代人は生活に追われて楽しむことを知らないみたいに思うこともありますが、なんでもかんでも宗教施設として片付けてしまうのは違うように思います。


【3Dはすごいけど、疲れる】
現地に行かなくても、洞窟に入らなくても、まるで自分が洞内にいるかのような体験が出来るのではないかと、ワクワクしながら映画を観たのですが、ぶっちゃけ3Dは疲れました。
奥行きのある映像は確かに迫力ありましたが、ちょびっと乱視気味の私はピントを合わせるのが大変でした。
今回、クリップ式の3Dメガネを購入して使ってみました。
今までメガネの上にメガネを載せていましたが、これで多少は重さが解消されました。


劇場で売っていたパンフレット(600円)とクリップ付き3Dサングラスです。
ショーベ洞窟の資料を日本で買うことはほぼ不可能なので、これは貴重なパンフです。



その他遺跡番組

 緊急スクープ!!世界初公開… 夢の古代秘宝史上空前の大発掘SP−2012年1月3日(TBS)
【登場した遺跡・場所・レポーター】
マヤ遺跡−キウイックのピラミッド(メキシコ)−大森南朋
トラキア遺跡(ブルガリア)−眞鍋かをり
ローマの地下遺跡(イタリア)−田中直樹


【へっぽこ絵】
    あんな大きな馬の骨、初めて見たのでビックリでした。
    眞鍋が黄金、黄金とうるさかったので発掘された馬が恐縮しているように見えました。
    トラキア人にとって黄金は確かに貴重だけれど、彼らはもう一つ上の思想…つまり来世や生まれ変わりの方を重視していたので、黄金は普遍の象徴であり、たっぷり使うのも当たり前だったと思います。
    その辺をちゃんと説明せずに馬の骨より黄金ばかりを追いかけるのは、なんだかな…と思いました。

■【長い!あまりにも長い特番!!】
    この内容で5時間というのは、凄いなと思いました。
    長時間なのにスタジオのゲストは荒俣さん以外はオマケ程度だったし、もう一人ぐらい何か言えるゲストがいても良かったんじゃないかと思いました。
    久しぶりに見た荒俣さんは更にふっくらしていて、なんだか福々しかったです。
    番組収録中に随時、遺跡から近況を伝えてもらうという手法は確かにリアル感タップリでしたが、果たしてこの番組内容であえてしなければならない手法だったのかは疑問です。
    外人さんの言葉を通訳さんが言うので分かりにくく感じた人もいたと思うし、私としては字幕か吹き替えにして、もうちょっと丁寧に説明テロップなどを入れても良かったんじゃないかと思いました。

■【20個の世紀の大発見ランキング・ベスト20】
    なかなかマニアックな品目も入っていたので、自分が実際に見た物、現地に行ったことがある物も合わせてチェックしてみました。
    いつかは全部を○にしたいけれど、この中で、絶対に行くのが無理な場所は「モホス遺跡」ですね。
    普通の旅人が行くには難しいと思います。
    それと出雲大社が両方「×」なのがクヤシイです。
    早く、一度は観ておきたいと思いました。
    見出しが結構凝っていて、面白かったです。
    自分が思っていた場所と違う物が紹介されたときには、「えぇぇえ」と思ったりもしましたが、それも楽しかったです。
    たとえば8位は出雲大社ではなくスリランカのシーギリヤかと思ったし、13位はモヘンジョダロの印章かと思いました。
    志賀島の金印は日本にとっては大切だけれど、世界でもっとも価値のあるハンコかと言われると…微妙だなと思いました。





    ■【オーパーツ】
      13個の「クリスタル・スカル」が紹介されていました。
      全部集めると世界を救うという話は本当なんでしょうかね。
      エジプトの「飛行機」は、確かに垂直尾翼がついてますが…あれって古代の「凧」なんじゃないのかな…。
      スタジオに登場した「聖徳太子の地球儀」は、前から欲しいなと思っていたので、ちょっとドキドキしました。
      手頃な大きさと妙な凸凹が可愛いです。
      どうして聖徳太子と関連づけられたのか、そういう伝承の紹介もして欲しかったです。
      古代のコンピュータの復元は興味深かったです。
      あの歯車で高度な天文カレンダーが造られていたとは…古代人おそるべしです。

    ■【マヤの遺跡&ローマの遺跡】
      マヤの遺跡もローマの遺跡も見せ方がもう一歩でした。
      ローマの方は地下の壁画がメインでしたが、田中さんのレポが面白かったので楽しく観てましたが、遺跡自体はワクワク・ドキドキ度が少ないものなので、ちょっと残念でした。
      住居跡ってやはりインパクトは少ないですね。
      一方、マヤの神殿も発掘がマッタリで、特に驚く場面もなく、気が付けば終わっていたという印象でした。


    ■【トラキアの遺跡】
      遺跡現場にパワーショベルがあって、「あ〜先代の方法をそのままやっているんだ」と、懐かしく思いました。
      先代というのは「ゲオルギ・キトフ博士」の事ですが、泥棒より早く遺跡を掘るためにパワーショベルを使い、発掘じゃなく破壊の恐れがあるからヤメロと非難されても使い続けた先生でしたが、後継者も使っていたので、ちょっと残念に思いました。
      こうやって黄金ザクザクの話が流れれば泥棒も増えてしまうので仕方ないのですが、泥棒を防ぐ手だてがない分、早く掘るしかないのでしょうね。
      そういえばカザンラクの遺跡が出てました。
      懐かしいなと思いました。

その他遺跡番組

 吉村作治 太陽の船復活 徹底解明! ピラミッドの謎 2011年8月7日 (TBS)
吉村作治 太陽の船復活 徹底解明! ピラミッドの謎 2011年8月7日 (TBS)


へっぽこ絵
防護服に身を包んだ関係者。
とっても印象的でした。



おおざっぱな感想
今から4550年前に造られたという「もう一つの太陽の船」を発掘するプロジェクトを、地味にチンマリと紹介していました。
この船の存在が見つかってから数十年…吉村先生執念の発掘劇でしたが、今年に入ってからエジプトで起こった暴動事件等、先生をめぐる環境もずいぶんと変わりました。
船はすぐそこに埋まっていて、クレーンで石を持ち上げるだけなのに、OK出るまで翻弄されること数度…。
途中で投げ出さず、辛抱強く待った甲斐があった発掘結果で、船の残骸が映った時は私も拍手でした。


スポンサーの「ニトリ」は私もスノコを買ったり、ゆで麺を洗うために使うザルを買ったりと、良く利用しているのですが、まさか発掘のスポンサーになっていたとは知りませんでした。
今までスポンサー関係者をテレビに映してヨイショすることがほとんどなかったので、ちょっと奇異に感じましたが、スポンサーだって遺跡大好きなんだよ!という心の声が聞こえてきて、嫌な感じは少しも受けませんでした。
むしろこれからはニトリの店舗でもっとエジプト風オリジナル家具(ただし格安に限る!)を出して欲しいくらいです。


印象に残ったのは木片を拾い上げるシーンです。
初めて船と接触するわけで、小さな木片ですがその価値は計り知れないと思いました。
レバノン杉は古くなっても良い香りがするような気がするんですが、敷石を持ち上げた時に何か香りがしなかったのでしょうか。
でも皆、防御服みたいなのを着ていたので、鼻で香りを感じるには無理だったかもしれませんね。



2本目の蓋石にカルトゥーシュが描かれ、そこに「クフ王」の名前があったのには感動しました。
他にも文字がいっぱい描かれていて、吉村先生も言っていましたがピラミッドには文字はないけど、遺跡から発見された蓋石には文字がたくさん描かれているので、ピラミッドの謎を解く鍵になることは間違いないですね。
先生は2015年に新築される新しい博物館にこの船を展示するんだと言ってましたが、私も是非、この目で2艘の太陽の船を見てみたいです。
気球でつり上げて空を飛行させるのは私も無理だと思うけど、でも先生の夢は良いなと思いました。

その他遺跡番組

 ■時空ロマン 世界遺産ミステリード
アレキサンダー大王■時空ロマン 世界遺産ミステリード 2011年4月1日(テレビ東京)


【紹介された巨石&遺跡】
聖ヨハネ大聖堂地下通路(マルタ・ヴァレッタ)
スコルバ神殿(マルタ)
ハジャーイム神殿(マルタ)
アールダラム洞窟(マルタ)
タルシーン神殿(マルタ)
カートラッツ(マルタ)
ジュガンティーヤ神殿(マルタ)
サンマルコ寺院(イタリア・ヴェネチア)
スーリヤ寺院(インド・コナラク)
チチェンイツァ遺跡(メキシコ)


★へっぽこ絵
フィリポ2世の紋章。
この紋章が刻まれた石板がサンマルコ寺院の地下から発掘された。


■地味なキャスト、地味な台本なのに、紹介されたミステリーはなかなか秀逸でした。
中でもヴェネチアのサンマルコ寺院に埋葬されているのは、聖マルコではなく『アレキサンダー大王』というのは始めて聞いたので、とても興味深かったです。

今回のナビゲータは伊藤淳史さんと真木よう子さんでしたが、大人しい二人に相応しく、番組のテンションもやや低めでした。
まぁミステリーとタイトルについているから旅番組風に浮かれ調子にやるのはやめようと思ったのかもしれませんが、私としてはもうちょっと楽しい雰囲気があっても良かったんじゃないかと思いました。

しかし要所要所で登場させる現地案内人は個性的で楽しい人が多く、自説を誇らしげに語ってくれるところは遺跡マニアとしては見ていて楽しかったです。
現地でどんな人に話を聞くのか、登場してもらうのか…その人選も番組成功の鍵だなと思います。
個人的にはマルタ島のカートラッツを海中で発見したダイバーさんがイケメンで嬉しかったです。


◆マルタはアトランティスだった!?
    「マルタ島がアトランティスであるわけがない!ヽ(`Д´#)ノ 」と思っている私は、どんな説を出されても、ただちに反論して見せるぞ! …という気構えで番組を見ましたが、そんなに構えなくても根拠となる説は説得力を持っていませんでした。
    そもそもプラトンが書いたアトランティスは水路が張り巡らされた都市として紹介していましたが、残念ながらマルタ島には池も湖もないし、雨もたいして降らないし、むしろ住民は始終飲み水の心配をしているのだから、あんな水の豊かな都市が造れるわけがないです。
    聖ヨハネ大聖堂の地下にオリハルコンが隠されているのかも…ということで伊藤さんが地下にもぐりましたが、あれも雨水を貯めるための貯水池じゃないかと思います。
    以前、どこかの番組で似たような施設を見た記憶があるし…。
    ただあの奥行きと高さは驚きました。
    さすが兵糧攻めにあっても屈せず、アラブを破っただけのことはあります。

    というわけで、「カートラッツ」が水路という説もどうなのかな…と思います。
    私がマルタ島を訪れた際に読んだ本には「車輪の跡」と書いてあり、実際、馬車のわだちに似ているなと私も写真を見て思いました。(残念ながら実物は見ていません)

    ハジャーム神殿に巨大な屋根がついてました。
    あれは遺跡の景観を残念ながら破壊しますね…。
    保護のためなのは分かりますが、遺跡が影に入ってしまうことと、空が見えないことがとても残念です。
    また屋根の下にあると、巨石が小さく見えてしまうなと思いました。


◆インドの寺院に刻まれた未来を予言した暗号とは!?
    スーリヤ寺院の巨大な車輪は面白いですね。
    破壊神カルキと超新星を結びつける発想も良く出来ていました。
    2012年に滅亡が来るのではなく、2020年だという説…本当はどうなんでしょうね。


◆アレキサンダー大王の遺体がヴェネツィアに!?
    今回、一番面白かったのは、このテーマです。
    サンマルコ寺院に眠っているのは聖マルコではなく、アレキサンダー大王の遺体だというのですから、かなりショッキングです。
    その根拠が1962年に寺院の地下から発見された石板に彫られた紋章と、寺院の壁に彫られた「グリフォンを従える戦車に乗った大王」の図。
    この二つをもって、ここに埋葬されているのはアレキサンダー大王だと主張するのですが、やはりもう一歩という感じがしました。

    そもそもエジプトで手に入れたという遺体が怪しいです。
    「聖マルコ」というふれこみですが、現在の遺体の形状と文献に残されている姿と、ちょっと違うというのがダメですね。
    文献では頭と胴を切り離され火葬して灰にしたそうなので、聖マルコの遺体があったとしても、それは人の形をしていないと思います。
    それなのに、遺体を調べたら頭蓋骨があったというのですから、明らかに持ち帰った遺体はニセモノとしか言えません。

    そしてその遺体がアレキサンダー大王だということですが、証拠としてあげられた石板に彫られた紋章は確かにフィリポス2世が使っていた紋章です。
    まぁだからといって、遺体がアレキサンダー大王と決めつけるのは早いと思います。
    私はブルガリアのスベシュタリ遺跡で、墓の主がアレキサンダー大王と仲良く並ぶ絵を見たことがあります。
    もちろん主とアレキサンダー大王は血もつながっていないし、上司と部下の関係でもありません。
    偉大なアレキサンダー大王を描くことで、墓に箔を付けたり、またアレキサンダー大王の威光や永遠性にあやかろうとしたようです。
    アレキサンダー大王には不死のイメージがあるので、死んでもまた生まれ変わりたいという想いが、大王と結びついているようです。
    ヴェネチアとアレキサンダー大王は時間も空間も離れていますが、ヴェネチア人のオジサンが言っていたように、たとえばフン族から逃げてきた人たちの間にアレキサンダー大王に敬服する人がいて、その人たちが聖マルコの遺体に神聖を補わせるために大王の紋章の石板を付け足した…とも考えられます。
    アレキサンダー大王マニアとしては、こういうミステリーはとても面白いです。
    もっと特集を組んで、どんどん放送して欲しいです。


その他遺跡番組

 今夜解明!ミイラが暴く世界三大ミステリーツアー 第二弾!−10月15日(テレビ東京)
今夜解明!ミイラが暴く世界三大ミステリーツアー 第二弾!−10月15日(テレビ東京)

■登場した遺跡・場所

エル・ブルポ遺跡(ペルー)
 └モチェ女王
マチュピチュ遺跡(ペルー)
シルケボー博物館(デンマーク)
 └トーロンマンさん「帽子のおっさん」
モスゴー博物館(デンマーク)
 └グラウバレマンさん「赤毛のおっさん」)
トーロンマン発見の湿地
ドレンテ博物館(オランダ)
 └ユーデの少女(オランダ)
チュヘラアバード岩塩坑遺跡(イラン)
 └ソルトマン&その他ソルトマンさんたち


へっぽこ絵

ソルトマンです。
金髪が印象的ですが、ヒゲもなかなかの量でした。
一緒に発掘されたブーツの中には片足が残ってましたが、それ以外は散逸してしまったそうです。
彼の体は掘り出された岩塩の粒に混ざっちゃったんでしょうね…。
知らずに食べちゃった人はお気の毒です。


まさかに第二弾!
    今回もこってりとした内容に仕上がっていて、面白かったです。
    福澤アナの「〜語りたまえぇぇぇ」は、聞くたびに吹き出しますが、真面目にやってくれるのが嬉しいです。
    この番組のよいところは茶化す人がいないことです。
    ミイラが映し出されるだけで、「ゲェェェ…(´Д`)」という顔をされるのは、ミイラファンとしては嫌なので、今後もゲスト抜きで続けて欲しいです。
    そしてレポーターもミイラ初体験の人を選んでいるところも、こだわりの一つなんだと思います。
    怖がったり、感心したりと、表情は様々ですが、コレが縁でミイラ好きになってくれると良いなと思います。

マチュピチュにミイラはなかった!ドン★
    これにはビックリでした。
    私はずっとマチュピチュから大量に出土したというミイラを追ってました。
    その昔、「歩き方」は広場の地図を載せて、「ここでミイラが大量に出土した」と書いてました。
    見学に訪れていた私は現地の係員を捕まえて、「ここからミイラが発掘されたって?」と、聞きました。
    係員は「さぁ…ねぇ…。ここじゃなくて、あっちの崖の方じゃね?」とハッキリしない答えを言っていたのを覚えてます。
    その後マチュピチュの発掘をしたアメリカの大学がミイラを持ち帰った…という記事も何かで読みました。
    それなのに…気候風土がミイラ作成には合わないため、ここではミイラ造りは行われなかったという…。
    それじゃ今までの情報は何だったんでしょうか…。
    番組を見ながら脱力しまくりでした。

北のミイラ村
    ミイラを紹介する前、この村ではミイラを「保存用のジャガイモを作る要領でミイラを作る」と説明していたので、私は裸にした遺体を外に放りだし、夜間に遺体を凍らせて、昼間、太陽の熱で解けてきたところを足で踏んで水分を出すのかと思って、「凄いことするな」とニヤニヤ想像していたんですが、そうじゃなかったです。

    ミイラと一緒にゴハン食べたりして、ほほえましいなと思いました。

デンマークの湿地ミイラ
    久しぶりの対面。
    というか、各博物館がとても懐かしく感じました。
    シルケボー博物館もモスゴー博物館も苦労してたどり着いたところなので、映像が眼に飛び込んできた瞬間、色んなことを思い出しました。

    どっちも取材班はミイラに直行していたので、他の部屋の紹介がなかったのが残念です。
    ミイラは私が会った時と変わらず、そこにいました。

    帽子をかぶった方のミイラですが、背景に貼られた白黒の写真が実は不気味で、あの場に立つとミイラより写真に眼が行ってしまいます。
    ミイラがどんな場所でずっと眠っていたのか…その寂しい心をあの写真は表しているように思います。
    テレビじゃほとんど写っていないのが残念です。

    もう一体のモスゴー博物館の方(赤い髪の方)は、もうちょっと首の傷を大きく取り上げて欲しかったです。
    傷の深さ、気持ち悪さは、このミイラの特徴でもあるからです。
    まぁ、お茶の間にながすには、衝撃映像になってしまうかもしれませんね。

雨の泥炭湿地
    トーロンマンが見つかった湿地帯を女優の原沙知絵さんが歩くシーンは、湿地ミイラファンにとっては嬉しかったです。
    ああいう場所はなかなか行く機会がないので、すごく興味深かったです。
    無理だと思いますが、胸まである防水着を着て、ちょっと沼地の中に入ってもらい、泥をすくってほしかったかな…と思います。
    ああいう沼の底の泥ってどんな風になっているのか興味があります。

イランのソルトマン
    「世界で唯一」と謳ってましたが、オーストリアのハルシュタット岩塩坑でもソルトマンを見た記憶が…。
    まぁイランのソルトマンの方が見た目のインパクトが大きいし、古いので、「唯一」と言ってしまうのも仕方ないのかもしれません。

    蝋で出来た人形のような姿に驚きました。
    ソルトマンによく似た、シワくちゃで毛がボーボーのじいさんって街でも見かけるなーと思い、妙な親近感が湧きました。
    立派なブーツを履いていたのは驚きです。
    2000年前の革細工の技術の高さは現代でも通じると思いました。
    吉澤アナが着ていた当時の作業服は簡素で、汗を良く吸い取りやすそうだと思いました。
    耳に岩塩がたまるので耳掻きは必需品というのは、へぇぇぇでした。
    やはり岩塩を掘るという仕事は肉体だけでなく、身体の器官にも影響が出ることを知りました。
    ソルトマンを舐めると、やっぱりしょっぱいのかな…と、ちょっと気になりました。


その他遺跡番組

 ■テレビ東京開局45周年記念番組 封印された三蔵法師の謎〜シルクロード3万キロに挑んだ男-2010年9月23日
■テレビ東京開局45周年記念番組 封印された三蔵法師の謎〜シルクロード3万キロに挑んだ男−2010年9月23日


■登場した遺跡・場所

火炎山
高昌古城
アスターナ古墳群
新彊ウイグル自治区博物館
ベデル峠(天山山脈
スバシ故城
ナーランダ(インド)
ブッダガヤ(インド)
モハスタン仏教遺跡/パハルプール仏教遺跡(バングラデシュ)


へっぽこ絵
主役の三蔵法師です。
色んな法師像がありますが、私の想像はおもいっきり丸顔のお坊さんです。
出生地と言われた河南省の子孫たちを見ると、その思いは確信に変わります。


俳優の役所広司さんが三蔵法師の足跡たどるという特別番組。
3万キロの距離と70日間をかけてのロケは大変だったと思います。
ほとんどが荒れ地や砂漠なので、顔の日焼けと乾燥もハンパなかったでしょう。
標高4千メートルを超える天山山脈に挑む姿は年齢を考えると凄いなと思いました。
ペデル峠から見渡す山々の風景は、アジアの山特有の神々しさを感じました。

今回は三蔵法師を追う旅でしたが、西安では三蔵法師のことを「唐僧」と呼んでました。
唐の時代には多くの僧侶がいたと思いますが、その中でも群を抜いて有名な彼を地元の人は唐代を代表する僧という意味で「唐僧」と呼んだのかなと思います。
地元民に慕われている法師の足跡を追う番組なのにロケがいきなり砂漠から始まり、西安ファンとしてはガッカリでした。
でも大雁塔が出たり、その地下に安置されている法師の遺骨を見ることが出来たので、それは嬉しかったです。
紹介された遺骨は首の骨だそうですが、こんなモノが大雁塔にあることを初めて知りました。
以前、三蔵法師の墓だという西安から少し離れた興教寺へ行ったことがありますが、まさかそこから掘り出したんじゃないでしょうね…。
世界中の仏様の遺骨を集めると、人間3体分になるという笑い話がありますが、大雁塔の骨を見ていたら、三蔵法師もそうかもしれないなと思いました。


残念だったのは、三蔵法師の足跡を追うと同時に付近に住む人々のことを取り上げていたので、内容が中途半端になってしまったなと思いました。
法師のことが知りたくて観ているのだから、現代の人々のことよりもっと当時の政治情勢、経済、仏教界の裏話等々、深く取り上げて欲しかったです。


新彊ウイグル自治区博物館に収蔵されている、高昌国の将軍だった”張雄
”が穿いていた紙の靴から、三蔵法師が実在した証拠が出たと紹介されていました。
テレビに映ったミイラは肌がスベスベで、保存状態もとても良かったです。
ミイラの見所のひとつに「口元」があります。
普通はあごが伸びて、口が開いちゃうんですが、このミイラはしっかり閉じてました。
自然乾燥によるミイラがこれほどキレイに残るのは、この辺りの気候風土が合っているんでしょうね。


三蔵法師が生まれた村として紹介された河南省陳河村は、昔の中国をそのまま残していました。
あの辺りにある洞窟住居ヤオトンが紹介された時は懐かしかったです。
私もいくつか訪問したことがありますが、いずれは誰もヤオトンに住む人もいなくなるかと思うと寂しいです。


インドとバングラデシュの仏教遺跡が紹介されましたが、観光客が来ていて賑わっていました。
改宗する家族が紹介されていましたが、廃れた宗教がまた脚光を浴びることがあるんですね。
バングラデシュの仏教遺跡は初めてみましたが、これからの発掘が待たれます。
パハルプール遺跡は寺院と仏塔が悠々とそびえる、なかなか立派な遺跡でした。
バングラデシュの仏教徒マルマ族が住むボロイトリ村は素朴で、いかにも秘境って感じでした。
役所さんの相手をする美人の少女に目が釘付けでしたが、村人の真摯な祈りの姿に心が奪われました。


イシク・クル湖北側に仏教遺跡の跡を尋ねるため湖に潜っていましたが、ここは世界ふしぎ発見で紹介したことがあったので懐かしく思い出しました。

その他遺跡番組

 ■南米古代ミステリー 歴史がくつがえる! ナスカの地上絵に世界最古の巨大ピラミッド出現−2010年4月4日(TBS)
■登場した遺跡・場所

ナスカの地上
グラン・ピラミデ(ナスカ・ペルー)
マフェーロスの谷(ペルー)

blo_69.gif★へっぽこ絵
ミイラの頭をじっと見つめるゴローさん。
顔、近すぎでした!
ゴローさんは無意識にモデル立ちのポーズを取っているので、なんか面白かったです。
博士の説明を聞く時も腰をゆるめて、「クネッ」ってしているので、そこも気になりました。


予告を見た時、「またナスカ?」と正直思いましたが、内容は新発見も多く見応えがありました。
今回のナビゲーターはスマップのゴローさんでしたが、ちょっと不思議なゴローさんが不思議な遺跡をどんな風に歩くのか興味津々でしたが…意外と普通でした。
オレフィッチ博士の後ろをチョコチョコと追いかけて、博士が止まればゴローさんも止まり、遺物を前にしたらちょっと質問する。
台本があるのかもしれませんが、思ったことをそのまま質問しているようで、私からすると内容が意外と鋭くて博士がなんて答えるのか待つ時間も楽しかったです。

ナレーションは「ハゲタカ」を観て以来、ファンになってしまった大森南朋さんでした。
静かなゴローさんに静かな大森さんがピッタリで、その心地よさに眠くなりそうになりましたが、生け贄、生首、頭蓋骨に穴を開けて持ち運ぶ等々、わりと残酷な単語や映像が登場する今回の番組があんまりグロくならなかったのは、大森さんの声によるところが大きかったと思いました。


古い遺跡について

紀元前4268頃には人が住み、すでに権力者が生まれていたというナスカ。
これには驚きました。
あの乾ききった場所で人口を養えたのかというのが疑問でした。
農業や治水の方法など、当時の生活水準まで切り込んで紹介してくれたら、もうちょっと見応えがあったかな…と思いました。


ピラミッドについて

広くて大きいピラミッド…あの頂上まであがるのはシンドイでしょうね。
おまけに通路は迷路のようになっているし、さりげなく人を拒む配置になっているところは、チャビン・デ・ワンタル神殿に似ていると思いました。
それにしても紀元前450年頃に築かれたそうですが、ピラミッドを見ても権力者のイメージが沸いてこないのは、どうしてでしょうね。
作業員が住んでいたような住居跡も見つかっていませんが、これだけの規模のモノをどれくらいの人数で建てたのか、具体的な人数とか出してくれたら分かりやすかったと思います。


墓の中から出てきた青い化粧のミイラについて

テレビ画面で見たとき、画面がとても暗くて青さが分かりませんでした。
公式サイトに行ったら、とても綺麗な写真が掲載されていて、その青さに驚きました。
これって皮膚の上に塗った青がそのまま残っているんですよね…。
今まで色んなミイラを見てきましたが、こんなに青い顔をした人は初めてだったので驚きました。
博士は彼女を神官だと言っていましたが、確かに単なる生け贄にしては副葬品が豪華だし、墓の作りも異様なので、私は神官というより神そのものとして埋葬されたんじゃないかと思いました。
掘り出した途端、風化が進み、調査を始める頃には青さが消えてしまっていたのは残念でした。

彼女が来ていたシャツの襟元に施されたシャチの刺繍が可愛かったです。
あの厚みのある刺繍はどうやって作ったのか、糸の素材や染料などについても知りたかったです。
ナスカで気球を上げる本によると、当時のナスカの糸や布の材質はとても素晴らしかったそうなので、このミイラが身につけていたモノがどれくらいの品質だったのか、神の生贄に相応しい織物なのかも解明してくれたら謎をもっと楽しめたと思います。


シャチと生首について

どうしてシャチと生首が対になって登場するのか、その説明がなかったのが残念でした。
というか、シャチの地上絵のところにスイカのような玉が描かれているのを始めてみました。
今まで何度もシャチの地上絵は見ているのにどうして気がつかなかったんだろうと、自分の迂闊さを嘆きました。
ナスカの文化はティワナコの影響を受けているので、巨大ピラミッド成立とティワナコの関係性など、もうちょっと広い範囲でアンデス文化の特徴をまとめてくれたら、一般視聴者にも遺跡の特異さが分かってもらえたと思うので、その辺は残念に思いました。
マフェーロスの谷の岩絵も興味深かったです。
あれ一枚だけだったのでしょうかね…。
他にもあるなら見たかったです。

ナスカの博物館に展示してあった生首、凄かったですね。
あれを見てアマゾンの「干生首」を思い出しました。
あっちは頭蓋骨を抜いてますが、こっちはそのまま干してあるのが凄いなと思いました。
それとオデコに穴をあけて、ヒモを通して持ち運びOKの状態にしてあったのも驚きました。
ピラミッドは巡礼地だったそうなので、巡礼者が地方から生首を持ち寄ってピラミッド(または青い彼女)に捧げた可能性もありますね。
しかしオデコに穴を開けるのは大変だったと思います。
まぁこれも脳外科手術が発達していた地域なのでナスカ人なら造作もないことなのかもしれませんが、しかし見た目のインパクトはスゴイです。


地元の人400人参加のパフォーマンス!
テレビの人って、こういう再現シーンみたいのを撮るのが好きですよね。
映像が暗くって400人もいるとは感じられませんでした。

その他遺跡番組

 タモリ倶楽部−帰省のついでに撮りました!スタッフ対抗「スゴイ巨石グランプリ!!」−2009年11月23日(テレ朝)
sensei.gif■登場した遺跡・場所

茨城県常陸大宮市−陰陽石
千葉県君津市−笠石
茨城県つくば市−弁慶七戻り
静岡県静岡市−河内の大石
福島県郡山市−きのこ岩

ゲスト:山田五郎さん(石好き)、板尾創路、竹山隆範

へっぽこ絵
解説役として登場した青木先生を描いてみました。(肩書き:地質標本館名誉館長@つくば)
巨石大好き人間を挑発するような発言の数々に武者震いが止まりませんでした!
石に詳しくないタモリさんたちに理解してもらおうと、砂岩を持ち込んだり、地質図を用意していたりと、しっかりと事前準備していて、地質ならどこでも語れると発言した男前な姿に惚れました゚.+:。(´ω`*)゚.+:。ポッ


tamo01.jpgまさかの巨石ネタ。
最近はタモリ倶楽部を見ていなかったので、テレビ欄を見て録画予約をした時は期待も何もなかったのですが、予想以上に面白く、4回くらい見直してしまいました。
山田五郎さんは石好きですが後の二人はまったく巨石に興味がなく、その温度差のやりとりが妙に可笑しく笑い転げてしまいました。
巨石を撮影したスタッフたちの楽しい夏休みも楽しかったです。


今回、初めて地質図と言うモノを知ったのですが、面白いモノがあるんですね。
青木先生の解説を聞きながら地図を見ていると、その石が出来た過去の物語も聞いてみたくなりました。


青木先生語録
板尾:鉱物界の世界でも「巨石」というものに対しての研究は進んでいるんですか?

先生:えーと、やってないと思いますね。
巨石をすごく持ち上げる人もいますけれども地質学という学問からすると、ごく当たり前の現象(一同爆笑)

巨石、巨石って言って、ありがたがるんですけど、地面の下は全部繋がっているわけですよね
岩石の種類が違っても巨大な石の上にいるわけですよ
たまたま地表に現れてきた石を…大きなかたまりを「巨石、巨石」と騒ぐんだけれども…どんなもんかな…と(一同爆笑)

石マニアを挑発するような発言でしたが、逆になるほどな〜と思いました。
変わった形の石や大きな石が大好きな私としては、紹介された5ヶ所の巨石を見ただけでもドキドキで、「おースゴイ!」の連発でした。
そこに先生がひやりと水を差すような解説をするものだから、「先生ってば、素直じゃないんだから〜♪」と思ったりしました。
クールに解説する先生でしたが、地図を広がる瞬間の笑顔は子供みたいでした。


5個の巨石がエントリーし、グランプリを取ったのは「河内の大石」でした。
(写真の左下の大きな石がそうです)
受賞の理由は糸魚川静岡構造線(フォッサマグナ)を飛び越え、さらに土石流に乗って何十キロも転がってきた自然の力のスゴサを称えての受賞。
モノ自体も他の巨石を圧倒する姿だったので、私もこの受賞は納得でした。

その他遺跡番組

 ■独占!!世界初公開!!新発見!!古代エジプト未知の墓に単独潜入!!「ツタンカーメン王と3人の母…陰謀渦巻く女たちの壮絶な戦い」−2009年3月21日(TBS)
009.gif■登場した遺跡・場所
王家の谷(エジプト)
アマルナ

★へっぽこ絵

アメン神官長のカツラにビックリしました。
あれ…デカすぎでしょう!


またザヒ長官!
    エジプト番組が多いのは嬉しいですが、これだけあると、やはり食傷気味になるんですが、長官のすごいところは、各番組に一つは「テレビ初公開!」を持参して登場してくれることだな〜と思います。
    サービス精神旺盛で日本のファンを大切にしてくれるところは本当に嬉しいです。

もうちょっと元気だそうよ、観月さん
    観月ありささんは好きな女優ですが、今回はちょっと大人しいというか台本を読んでいるだけって感じがしてイマイチでした。
    内容が「悲劇」とか「可哀想」とか「哀れ」だったからかもしれませんが、もっとこう…レポーターらしい好奇心を見せて欲しかったと思います。
    おそらくツタンカーメンを取り巻く文化やら背景が飲み込めないまま取材を進めてしまったんでしょうね。
    それが伝わってきました。

三人の母…衝撃の再現ドラマ
    ツタンカーメンを取り巻く3人の母達の愛憎劇は予想を上回る大胆な解釈で、笑ってしまうところも多かったです。
    何よりネフェルティティがスメンクカーラーを暗殺したシーンは確証もないのに大胆なことをさせるなと思いました。
    というより女王が権力欲しさに人を殺すとか…女王ファンの私としては納得いかない解釈で、観ている間中ずっとムーーーっとしてました。
    あとツタンカーメンの実母「キヤ」がギャル系になっていて、あれもどうなんだろう…と思いました。
    王の近くに使える侍女があんなにバカっぽくて良いのだろうか…とも思いました。

    イクナトン王の狂態は役者さんの迫真の演技で、ドキドキするほどでした。
    遷都してまで一神教を貫こうとした王があんな風におかしくなってしまったことを認めるのは嫌なのですが、王が政治より宗教にのめり込んでいった事は想像できるので、ああいう姿を演出されてしまうのは仕方ないのかもしれません。

ツタンカーメンはイクナトン王の息子だった
    今までずっとツタンカーメンの父親が誰だったのか、分からなかったのですが、今回、ザヒ長官が見つけた石版によるとイクナトンがツタンカーメンの子供であることが書いてあり、ザヒ長官はこれでツタンカーメンの父親問題は解決したとしていました。
    あの石版はアマルナ宮殿から持ち込まれた物なので、そこにそう書いてあるんじゃ反論の余地がないですね…ぶつぶつ。
    私はずっとツタンカーメンとイクナトンって異母兄弟だと思っていたので、今回の発表では衝撃を受けました。

乳母マヤの墓が意外に大きかったこと
    乳母の墓だといって紹介されたサッカラの地下墓の規模が大きくて驚きました。
    ツタンカーメンの墓より立派なのが納得いかないのですが、アレを見て当時は乳母といっても力があったのだな…と実感しました。

レディXのミイラは誰なのか?
    CTスキャンで明らかになったレディXの肉体損傷は、なんと生きている時にやられたそうで、いやぁ聞いた時にはゾッとしました。
    女性の顔をめがけて斧でも振り下ろした鬼畜はどんなヤツだったのか、その背後にいた人物は誰だったのか、興味はつきません。
    古代エジプトにとって遺体は魂が戻ってくる大切な受け皿。
    それをあれだけ破壊するってことは、二度とこの世に戻ってくるなという意味が籠められているんだろうと思いました。
    怖い、怖い。
    このレディがそこまで恨まれる理由はなんだったのか、早くその真相が知りたいです。

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