遺跡馬鹿の番組&雑多感想








 世界ふしぎ発見!「人類最古の神殿がトルコにあっ た!!」 2013年11月23日放送(TBS)

【紹介された遺跡】
ゼウグマ(モザイク画:ロマの少女)
ウラルトゥ遺跡(ヴァン湖くさび形文字)
ギャベクリ・テペ(人類最古の神殿)
シャニウルファ博物館

ミステリーハンターは腹筋割れの超イケメン!
自転車こいでの遺跡めぐりは新鮮でした。
だがしかし背中のリュックが異様に大きいのは何故?
写真が上手で、他にも色々と見たくなりました。

トルコがダムを建設するということで水没前の発掘調査が佳境に入っているそうです。
エジプトなどと違い多くの物が土の下なので、掘って掘って、物を見つけ、大急ぎで記録・保存しているように感じました。
どこを掘っても遺跡が出そうなトルコなので、関係者も発掘場所の選定など色々と大変だと思います。


ヴァン湖の遺跡が紹介されていましたが、昔はクルド人云々であまりカメラも入らなかったのですが、最近は違うみたいです。
湖に沈む遺跡、七色に変わる水面、そしてなんといっても、ワン猫!!
青と金の瞳を持つ猫の美しいこと!!
そして生まれたばかりの子猫!!
子猫がくっついている間に手を差し込んでフワフワの毛を堪能したい!
ヴァン湖はまだまだ魅力的な宝が眠る場所だと確信しました。



ウラルトゥ遺跡 壁一面のくさび形文字! めまいが!!!
壁面をキレイに磨き上げ、丹念に削りこんでいく、まさに職人の技!
失敗は許されない緊張感が時を越えてこちらにも伝わってくるほどです。
刻まれた文書の内容は紹介されませんでしたが、きっと遺跡に君臨していた王様の業績などが彫られているんでしょうね。


トルコの遺跡といえばローマ関連遺跡にネムルトダァでしたが、最近はギャベクリ・テペも良く紹介されます。
以前取材した時よりも発掘が進んでいるようで、今回は4カ所くらい紹介されました。
向かい合った石材が並ぶA地区は、9000BC頃に作られ、中央の巨石は高さが5.5m、重さはなんと 16tもあるそうです。
多くの石の表面は丁寧に磨き上げられ、腰巻きや動物、手が凸彫りされています。
遺跡は円形を意識して作られ、マルタ島に残る古い遺跡に似ているなと思いました。



石を削った道具も紹介されていましたが、あんな道具では彫り上げるまで相当の日数が必要ですね。
凸彫りじゃなく凹彫りにすればいいのに…と思いますが、凸にする意味もあるんでしょうね。
レポーター君が石でパンダを彫ってましたが、意外と削りやすい石材なのかもしれないです。
遺跡で発掘されたものは「シャニウルファ博物館」に展示されていました。
明るい館内にドーンと存在感を出していたのが、「トーテムボール」です。
残念ながら頭頂部の石は剥離しているため、何が彫られていたのか分かりませんが、カエルっぽい生き物などがリアルに彫られている傑作です。
その他、馬みたいな動物もありました。



デーモン閣下が言っていましたが、結局知りたいことは、「どんな人が、どうしてこんな物を作ったのか?」に尽きますね。
古さも規模も気になりますが、遺物に込められた人間の感情を私は一番知りたいと思うのです。
番組では巨石に頭がないことから「神像」だと言っていましたが、私もそう思いました。
作った人々の技術からすれば、頭を作って乗っけることは簡単だったと思います。
もうちょっと土台の石を厚く整え、中央に穴をあけてはめ込み式に頭を乗せるくらい、当然考えつくと思います。
でもそれをしないというのは、イスラム教みたいに「神を偶像化してはいけない」という教えがあるんでしょうね。
フランスやスペインの岩絵でも、あんなに写実的に動物を描けるのに誰もモナリザみたいな人間を描かないわけで、きっと「神を人間に似せて作っちゃダメ」という教えがあり、その教えはスペインやフランスを通り、トルコにまで広まっているのではないかと私は感じました。
1万年前の人々は神をどう考えていたのか、とても興味深いです。
神を偶像化しない考え方は日本人が神社に行って社に手を合わせた時、目の前に神の像がなくても、気にならないというのに似ていると思います。
昔の人も神がいる場所さえあれば、もうそれで十分なのかなと思います。
文字も土器も金属器もない時代ですが、思想の交流は活発だったと思います。


ハサンケイフホユックで出土した人骨…今から1万1千年前の物。
赤と黒に塗られていました。
肉が落ちた後、取り出して塗って、また埋葬しなおしたんですね。
壁に沿って埋められていたらしいですが…結界? 人柱みたいな役割でもあったのかと想像してしまいます。


最後に登場したハチの巣みたいな住居跡!
ガイドさんの口笛にニワトリまでついてきた!
まるで魔術のようでした。

世界ふしぎ発見

 世界ふしぎ発見 !「ピラミッドに隠された古代の英知 −エジプト・フランス」− 2013年4月20日
【登場した遺跡・場所】
ピラミッド
カイロ考古学博物館


【ヘッポコ絵】
「ピラミッドは8面体だった!?」
色を塗り分けてみると、こんな感じでしょうか。
新しい説にワクワクしましたが、8面体だとどんな意味があるのかなと思いました。
最初に浮かんだのは”指でつまみやすい”でした。
ピラミッドをつまめるのはよほどの巨人じゃないと無理ですが、4面より8面を作るのは大変そうなので、何かしら意味があるんでしょうね。
ひょっとして…少しずつ内側に傾きはじめているとか…?
数百年後、突然崩落するピラミッド、そしてファラオの隠し部屋が現れ、金銀財宝がザックザク…なんていう未来もいいですね。


ザヒ博士も出ず、吉村先生も出ないふしぎ発見を見る日が来ようとは…。
2年前のクーデターの影響を感じた今回のふしぎ。
タハリール広場に残るテントを見ると、ニュースで流れた騒動を思い出しました。
映像からは観光客も戻っているように見えるし、再びのにぎわいを着実に取り戻しているように感じました。


若手のインディージョーンズ登場!!
河江先生はスッキリ系で、説明もうまく、とても好感が持てました。
ピラミッドをタタタタタタタタタと登る姿が若い!! やはり学者は体力勝負ですね。
というわけで先生も自分の目で見て、ピラミッドの中にトンネルを造ってそこを使って石を運び上げたとか、角の張り出しスペースで石を回転させたという説には懐疑的でした。
私も幅が狭いし、なにより通路があるであろう内部空間のガレキを見たら「こりゃ無理だ」と思いました。
でも色んな説が出て、いろいろと検証してみることは大切なので、今回のようにピラミッドに登ってメジャーで測ったりするのはこれからもどんどんやって欲しいです。


簡単な道具で石を切る方法…それは時間をかけること。
河江先生も言っていましたが、本当に古代人と現代人では時間との向き合い方が違います。
一直線に切り込まれた石を前に先生とカナエ嬢が語っていましたが、私には「ここまで切ったのに、この石使わないのぉ〜(´;ω;`)」という古代人の声が聞こえてきました。


セレブと労働者では食べている肉の種類が違うという話は初めて知りました。
やはり昔から金持ちはウマイ肉を食べていたんですね。
安いヒツジ肉を労働者達は腹一杯食べ、そして毎日ピラミッドまで出勤していたというのだから、古代も現代も「貧乏人は体が資本」なのだな…と実感しました。



世界ふしぎ発見

 世界ふしぎ発見 !「聖なるハワイ!マナの秘密」−2012年4月14日
【登場した遺跡・場所】
ハワイ州のパワースポットあちこち


【ヘッポコ絵】
図カナエ嬢とシャーマンがマナについて語っている後ろのジャリ山が気になったので調べてみたら、これも「ヘイアウ」なんだそうです。
「ヘイアウ」とは『城』を意味する言葉だそうですが、このジャリ山は城に見えないですね。
本当の用途はなんだったのか気になりました。


スピリチュアル満載のハワイ

ハワイにはパワースポットがあると聞いていましたが、路線バスで回るのは大変らしいので、番組で一度に見せてもらえるのは助かりました。
ハワイは火山島なので奇岩・珍岩があふれているのかと思ったら、そうじゃないんですね。
パワースポットとして紹介された場所のいくつかは自然石が取り残されたように散在しているだけで、島の規模からいうと小さいなと思いました。
ハワイもポリネシア文化圏なので、ドルメンとかメンヒルとかストーンサークルとかあるのかと思っていたので、これらがなかったことは残念でした。


カフナと呼ばれるシャーマンはアロハシャツのステキなおじさんでした。
やはりハワイだとシャーマンも粋な感じがします。
実際にどんな儀式を行うのか、その辺まで取材して欲しかったですが、今回は聖地巡礼どまりだったのはもったいないと思いました。
「マナ」というチカラに関しては「ケロロ軍曹」とか「ガメラ」とかで登場するので知っていますが、現地の人が説明してくれると、また違った趣があるなと思いました。
「マナとは生命力」と言ってました。


番組内で『世界三大パワースポット』を紹介していました。
    1.セドナ(アメリカ)
    2.ロードス(ギリシャ)
    3.マウナラニ(ハワイ島)

これは異論がある人、続出でしょうね。
私も見たときは「???(´・ω・`)???」でした。
セドナはアメリカ先住民の聖地として最近ブームになったので名前が挙がるのは分かりますが、ロードスは個人的趣味で選ばれたような感じですね。
ロードス島にはヨハネが黙示録を書いた洞窟がありますが、ひょっとしてそこをパワースポットだと言いたいのでしょうか…。
あとは丘の上に残る廃墟の神殿???
でもあの程度の規模の神殿ならあの辺にゴロゴロあるし…。
とりあえず世界三大パワースポットに「伊勢神宮」が入っていない時点で、個人的には却下です。


マウナラニ(ハワイ島)
5つの火山に囲まれた、その真ん中にある場所で、水が湧いていてとても美しい場所でした。
ああいうキレイな場所なら思い切り深呼吸とかして、自分が癒されていることを実感できるでしょうね。


魔法の石(オアフ島)
海岸近くに4つの巨石がゴロンと転がっている場所ですが、地元の人に愛されている場所のようで、キレイに保たれていました。
近くには「カヴェヘヴェヘ」という真水が噴き出す場所もあるそうで、なんとも面白い場所でした。


シダの洞窟
涼しげな場所でした。
かなり手前に柵がもうけられていたので、ふしぎ発見お得意の「今回は特別許可をいただいて…」などといって近づくのかと持ったのですが、さすがにそれは出来なかったみたいですね。
昔は洞窟内に入れたそうですが、数年前に岩が崩れたそうで、今は立ち入り禁止になっているそうです。
水音が周囲の壁に反響し、とてもステキなところだと思いました。


クカ ニロコ バースストーン
「オアフのヘソ」と呼ばれる王族の出産の場所だと紹介されました。
「儀式の岩」があるので、『ヘソの中のヘソ』とまで呼ばれているそうです。
だだっぴろい平原の中、数本の椰子が生え、その下に点々と散らばる石が、とても聖地らしかったです。
石が低いので圧迫感はないですが、その赤い岩肌は「血」を連想させます。
ここが出産の場所と呼ばれる理由もそこから来ているのかなと思いました。


ポリアフ・ヘイアウ(カウアイ島)
伝説の民族「メネフネ」が作ったという城跡だそうです。
メネフネを画像検索すると陽気なおじさん人形がヒットするのですが、現地の人が想像するメネフネというのはこんな姿をしているんですね。
そのメネフネが作ったという「メネフネディッチ」という水路トンネルは42kmもあったそうですが、番組では固い岩盤をどうやって削ったのか謎だと言っていました。
当時のハワイに金属製品ってあったのでしょうか。
もしあったのなら時間さえかければ別に出来ないことじゃないと思います。
石器だけで削ったのなら確かにビックリします。


人間の髪の毛で出来た「ティ(魔よけの葉)」という首飾りには驚きました。
あんなに巨大なものがいくつもあるのですから、スゴイですよね。
昔はハワイでも生贄などが行われていたそうです。
この髪の毛はそれとは違うでしょうが、人間の髪にはマナが宿るということで、こういった物が作られたみたいです。
その延長にあるのが今の「レイ」ですね。
レイは美しい花のネックレスですが、元をたどるとハワイの古い精神に辿り着くんですね。
こんなに素晴らしい聖地と思想にあふれたハワイがどうして今、このようになってしまったのかが気になりました。
ハワイの歴史を調べると、これらの伝統が消えていったキッカケはカメハメハ2世が在位していた時だと書いてありました。
その摂政を任じていたカアフマヌ というカメハメハ一世大王の妻が神殿などを破壊していったそうです。
彼女は後にプロテスタントに改宗したそうで、なんとも意外な結末でした。
パワースポットということでハワイの良き場所が見直され、古い伝統と文化に再び光が当たることを願いたいと思いました。

世界ふしぎ発見

 世界ふしぎ発見 !「探検!シルクロード 砂漠に消えた古代文明と地底の迷宮」−2011年11月5日(TBS)

【登場した遺跡・場所】
ゴヌール遺跡
メルヴ遺跡(巨大天然冷蔵庫)
コウアタの地底温泉湖


【へっぽこ絵】
精巧に出来ていた車輪枠。
青銅性で、デザインも使いやすそうでした。
こんな物を4000年も前に作ってしまうのだから、スゴイです。
見たところ厚みがあまりないので、実用したとして耐久年数はどれくらいなのか気になりました。
しかしこういう物が出土すると、「さすがは草原の国」と思ってしまいます。


【美人が多い!トルクメニスタン】
そもそも草原の民族は美人が多い!
昔は「略奪婚」もあったそうですが、あの美女たちを見ていると、フラッと魔が差しても仕方がないなと思ってしまいました。
彼女たちが日常着としている服は華やかで、ああいうデザインも美女度を上げているんでしょうね。
でも家庭料理で紹介された『プロフ』の油たっぷりを見ると、中年以降はどっと体重が増えそうだなと思いました。
しかし体重が増えても美人は美人。
市場のおばちゃんたちの溌剌とした笑顔に惚れました。


【マルギアナ文明】
今から4000年前、この地にマルギアナ文明が興ったそうです。
初耳の文明なのですが、ゴヌール遺跡とそこからの出土物を見ると、かなり大きな文明だったみたいです。
東京ドーム5つ分の広さを持つ『ゴヌール遺跡』が紹介されましたが、なんか驚くことが一杯でした。
そもそもあの狭い入口では内部に何も運び込めないですね。
生活物資とか家具とか…どうしていたのか気になりました。
それだけ外敵に備えていたんでしょうが、働いている人たちは文句も言わず、あの狭い通路を行き来していたのだとしたら、お気の毒だなと思いました。
王様が座っていたという玉座の妙な中途半端さも意外でした。
階段の途中みたいなところに王様が座っていたそうですが、これを草原の王のつつましさと受け取って良いのか、ちょっと悩みました。
そのゴヌール遺跡の王族の墓から見つかった品々は首都アシガバードの国立博物館に展示されていました。
金のツボとか、かなり豪華な物が多く、ケルト文化につながっていくようなくデザインとかあって興味深かったです。
印章として使った小さい土製の印も色んなデザインがあり、当時の人たちの洒落たセンスを感じました。
しかし印章は洗練されているのに、人型は埴輪みたいに無表情タイプが多く、ここの人たちも人型はハトサブレ風(薄っぺらい)なんだなということが分かりました。
今回、へぇ〜と驚いたのは青銅で出来た車輪のカバーです。
さすが草原の民! 馬の道具に対するこだわりはスゴイです。
そういえば馬の骨も紹介されていました。
キレイに横たわった姿で白骨化していましたが、あの世で主人を乗せるため一緒に埋葬されたんでしょうね。


遺跡に円形の施設に残されていました。
ここでは「ゾロアスター教」の儀式が行われていて、生け贄を焼く場と、聖なる火を焚く炉が紹介されました。
この地でゾロアスター教(拝火教)が生まれた理由として、ガスが自然に発火して、今でも燃え続けている「ダルバザクレーター」を引き合いに出していましたが、これは…どうなんでしょうね。
天然ガス穴からゾロアスター教が生まれたとしたら、あの難解な教義はすべて後付けで、創作しすぎな感じもしました。
日本だったら一柱の自然神に落ち着きそうな感じなので、よけいに差を感じました。
しかし「ダルバザクレーター」って面白いところですね。
実際、近づくとどれくらい熱いのか興味あります。


「コウアタ」という地底温泉湖は、「暗いよぉ〜、狭いよぉ〜、深いよぉ〜」が嫌いな私にとっては、なんとも悩ましい地底湖ですが、温かいなら入ってみたいなと思いました。
あの広さと深さ、そして地底ってことなので、源泉の温度はかなり高くないと水を温めるまではいかないでしょうね。
お湯の沸き出し口の温度が知りたいところですが、水が抜けていく場所がまだ分かっていないと説明していました。
きっとじわりと砂に染みこんで、地下の川にでも流れていくのかなと思いました。

世界ふしぎ発見

 世界ふしぎ発見! エーゲ海から母なる大地へ 追跡!女神誕生の謎 2011年9月10日)(TBS)
【登場した遺跡・博物館】
  ウルブルン沈没船遺跡(カシュ)
  エフェス遺跡{ケルスス図書館・アルテミス神殿}
  チャタルホユック遺跡
  アナトリア博物館

【登場した遺物】
  アルテミス像(エフェス)
  日本の土偶(長野の縄文ビーナス等)
  地母神(チャタルホユック)


へっぽこ絵
トルコの遺跡から出土した地母神
これも迫力あったけど、案内してくれたお姉さんがそのまんま地母神と同じ体型で、説明に説得力が加わっていました。
やはり豊満な女性は本当に豊かさの象徴に見えます。


久しぶりトルコ
トルコの夏は気持ちよさそうでした。
今回は「女神特集」ということで、現地のおばちゃんたちが一杯登場してくれたのが嬉しかったです。
若い美人も良いですが、料理上手なお母さんたちも魅力たっぷりで、一家を支えている母の強さを感じました。


地中海の女神
トルコの遺跡を「女神」というキーワードで巡っていくのは楽しいなと思いました。
地中海の周りにはあちこちに女神がいるので、それらを比較したりするのも面白いです。
その比較として縄文ビーナスが登場したのには笑ってしまいましたが、確かに共通点も多いので、地域を問わず、古代の人たちは女性の「性」に神秘のチカラを感じていたんですね。
その「神秘のチカラ」ですが、豊作や再生などを紹介していましたが、私は「予言」も入れて欲しかったです。
マルタのジュガンティ遺跡やデルフォイの神殿など巫女の存在が世の中に影響を与えていたこともあったのですから、せっかく女神の威光を取り上げるのだから、忘れずに加えて欲しかったです。


海底遺跡 ウルブルン沈没船(レプリカ)
本物そっくりに作られた研修用の海底遺跡は面白かったです。
トルコのようにこれからも難破船が次々と見つかりそうな国は、しっかりと人材を育てていかないと調査が追いつかないでしょうね。
陸にも遺跡山盛りだし、海にも遺跡・遺物が山盛り…。
トルコもこれからは遺跡大国として頑張っていって欲しいです。


チャタルホユック遺跡
9500年前の遺跡で、世界最古の農耕集落遺跡と紹介されていました。
動物の攻撃を受けないよう家々が密集して建てられ、自然と要塞のような景観になってました。
発掘現場はあちこち掘り返されているみたいで、世界各国から集まった調査団たちが協力してこの古い遺跡を調査しているんだそうです。
その遺跡の穀物倉庫から発掘された「地母神」と名付けられた女神像。
前から見てもたっぷりお肉でしたが、尻も肉がこぼれんばかりについていて、太りすぎて身動きできないような人がテレビに出ますが、まさにあんな感じでした。
そして足の間からは生まれたばかりの赤ん坊…。
さすがにこれはシュールだなと感じました。


タシュカレ村の倉庫崖には驚きました。
敦煌の莫高窟みたいですが、敦煌と違うのは人が歩くための回廊がないことです。
倉庫としての機能を絞り込んだような構造で、麦をしまうためには、あの崖をのぼり30キロの小麦袋を引き上げなきゃならないのは、大変だよな…と思いながらみてました。
特に驚いたのは袋を引き上げるための滑車を取り付けた木材で、よく折れたり割れたりしないなと感心しました。


世界ふしぎ発見

 ■世界ふしぎ発見!−知られざる海洋王国エジプト 青い海を見た女王・ハトシェプスト−2011/1/22

■登場した遺跡・場所

メルサガワシス(エジプト)


へっぽこ絵
プントの女王サマ。
太った女性に描かれているけれど、実はスタイル抜群の美女だったんではないかな…。
ハトシェプスト女王は自分よりブス度を高めに描いているような気がします。


いつもはピラミッドやクレオパトラ、砂漠の遺跡ばかりをテーマに取り上げている「ふしぎ」ですが、今回は「海とエジプト」ということで、面白い情報が一杯紹介されました。
メインはハトシェプスト女王でした。
ミイラから分かった死因、女でありながらファラオの地位についたこと、他国と貿易を行いエジプトを繁栄させたことなど、切り口が斬新で面白かったです。
女王が「つけヒゲ」をしていたのは有名ですが、そこまで型にこだわる所が面白いです。
ファラオになっても自由にオシャレを楽しめないとは本当に不思議ですね〜。
神と同等の最高権力者なのに!


「メルサガワシス」の遺跡で見つかった、4000年前のロープが紹介されましたが、ほとんど当時のままの状態で驚きました。
あの太いロープを見ていると、巨大なピラミッドの石を運び上げた仕事ぶりも納得でした。
あれを編むのにどれくらいの月日と経験が必要なのか知りたいものです。
当時の船は思った以上にロープの使用が多いです。
ヴァイキング船と比べると倍近く差があるように思います。
紅海なんて陸地の割れ目に出来たような海なので、そんなに風も吹かないような気もしていましたが、実際は船をも沈める荒ぶる海だったようで、あの青い色にだまされてはいかんなと思いました。
私も紅海でダイビングをしましたが、ミステリーハンターが潜っていた場所はサンゴの美しさには定評のあるところなので、さすがに綺麗なサンゴばかりでした。
ああいうところに潜ってみたいモノですが、きっとあそこは豪華ホテルのプライベートエリアなんでしょうね…(´・ω・`) いいなー。


ハトシェプスト女王の葬祭殿に乳香の木が植えられていたことを始めて知りました。
あんな地味に置いてあると、気が付かない人も多いでしょう。
それにしても観光客の多さに驚きでした。
365日、毎日がお祭りみたいです。
まだ50体ほどのファラオのミイラが眠っているそうなので、10年に1体づつ見つけて話題にすれば、あと500年は観光で潤いますね。
凄いな〜(´ω`*)


ハトシェプスト女王は後のファラオに肖像画をことごとくはぎ取られてしまいましたが、なんか恐ろしい話です。
今回、女王のミイラが見つかったキッカケになったのが一本の「歯」だったそうですが、歯一個にあの美しい箱を用意するとはサスガだなと思いました。
DNAの鑑定が行われるようになり、エジプト史がどんどん明らかになるのは、ちょっと怖いけど楽しみでもあります。
エジプト人は海外に関心がないと言われてきた事が、実はそうじゃなかったと分かる日も近いように思います。
模型で再現された当時の船の完成度の高さにはビックリでしたが、ああいった船でインド洋へ向かい、さらに日本まで来ていたと妄想するのは、とても楽しいです。

世界ふしぎ発見

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