遺跡馬鹿の番組&雑多感想








 ■世界ふしぎ発見 イスファハン:イランとペルシアをつなぐ楽園☆-2005年11月12日(TBS)
■遺跡概要

ペルセポリス(シラーズ)


■総評

映像は圧倒的な迫力だったのに、ミステリーハンターの「髪の毛」が気になって、気になって、仕方ありませんでした。
イランは女性の髪の毛については厳しかったハズ!!
それなのに、だらしなく背中に伸びた髪を見せながらレポートするのはいかがなモノか?
おまけに髪がスカーフからはみ出て、首の回りに落ちているのに気にもとめない…(-_-;)
まわりのイラン女性が完璧なまでに髪を隠しているのにね。
別に彼女を責めるつもりはないです。これはスタッフのセンスの問題だから。
ただ今回は男のレポーターを使って欲しいと思いました!


★ペルセポリス

『謁見の間』に屋根がついていた!!!
遺跡保護という意味では仕方ないけど、青い空をバックに見る壁画がとても美しかったので、ちょっと残念な気がします。
私がイランで購入した発掘当時のペルセポリスの写真を見ると、『謁見の間』なども当時はボロボロでした。
ウマイ具合に修復したなぁ〜と思いつつ、その修復したモノをさらに保護しなきゃならないほど、遺跡本体の痛みはひどいのか…と心配になりました。


★イスファハンのイマーム広場周辺

私が行った時、あの噴水は工事中で水が張られていませんでした。
タイル剥き出しで工事現場のような雰囲気でした。
おまけに金曜の祝日でバザールも閉まっていて、なんだか寂しい思い出ばかりでした。
ミステリーハンターがバザールを抜けて広場に出たシーンは、私が当時歩いたルートと同じで、ここだけはひどく懐かしかったです。
ガラス越しに店内をのぞいた土産物屋が今もあって、嬉しくなりました。

イスファハンのモスクが美しかったです。
カメラだと望遠機能で遠いタイルまでアップにしてくれるので便利だなぁ〜と思いました。
楽器がくり抜いてあった屋敷は私も行きましたが、部屋の装飾もキレイでした。


イランの良さはあの空の青さ、砂漠、そして人の優しさです。
それが映像から伝わってきました。
モスクの装飾を守る職人さんのレポは興味深かったです。
タイルの固まりを人力で引き上げているのに驚きました。
ゆっくりとモスクに負担をかけないように修復するその気持ちにちょっと感動しました。


ペルセポリスまで足を伸ばしたのなら、もっと近くの遺跡も紹介して欲しかったと思います。
「カナート」のレポもそれなりに面白いけど、やっぱりもっと遺跡が見たい!
あと食べ物とかも紹介して欲しかった。
イランと言えば「ケバブ」!!
そしてスィーツ! 
イランには美味しいモノが一杯あるんだよぉぉ! それをレポしないなんて、ちょっともったいないです。


今回は遺跡が少ないので、感想も短めです。

世界ふしぎ発見

 ■世界ふしぎ発見 アンデスミステリー紀行 黄金に刻まれた古代文明の謎を追え!☆-2005年11月5日(TBS)
blo_05.gif■遺跡概要

ワカ・ワヤマルカ(リマ)
クントゥル・ワシ
エル・ブルッホ神殿跡
リモン・カルロ遺跡


ヘボ絵解説→アンデス高地で食べるポップコーンは本当にウマイ!
泣くほどウマイ! マジでウマイ!
アンデスでポップコーンを食べずにアンデスを語るなかれ! っつーくらいウマイ!
(でも本当はペルーよりボリビアの方がもっとウマイ)


■総評

取り上げた題材が良かったせいか、すんなりと楽しく見ることが出来ました。
やっぱりアンデスの遺跡は面白いです。
クイズは難しかったです。まったく当たりませんでした。
特に最後の点滴は、「そんなバカなぁ〜」と思っていただけにショックでした。


★ワカ・ワヤマルカ
    リマにある遺跡ですが、私は残念ながら行っていません…。
    あんなに大きなピラミッドが町中にあるなんて…さすがリマです。
    でもいくら立派だからといって、ライトアップはどうなんだろう。
    そこまでする必要あるのかな〜と思いました。
    最近はどこへ行っても『ライトアップ』が流行していますが、夜間にリマの市内をブラつくのは勇気が必要です。

★大貫先生とクントゥル・ワシ遺跡
    昔、某NHKで放送された、『クントゥル・ワシ遺跡・大騒動記(タイトル適当)』を見た自分としては、大貫先生と村人の信頼関係が今もずっと続いていることに感銘を受けました。
    あの騒動を先生は笑いながら語っていましたが、番組から漏れだしていた緊張感はただごとではなかったです。
    でも村に博物館を作るために日本で展示会を行うという案は素晴らしいと思います。
    こういう場合、興行収益はスタッフに分配され、博物館建設資金まで確保出来ないんじゃないかと思うんですが、やっぱり先生の熱意が実現の鍵だったんだろうな〜と思います。
    そういえば先生が被っていた、スナフキンのような帽子が可愛かったです。

★黄金冠のデザインが気になりました。
    編み目のデザインは”カゴ”で、カゴの目から人間の顔がのぞいているのは生首をあらわしている…という説。
    「なるほど、確かにそうだ!!」とうなずきました。
    あっちはやはり「生首狩り」があったのは事実みたいですね。
    最近は「生贄」という言葉にドキドキ★するようになりました。
    ただ「太陽を回復させるため」というような説がちょっと物足りないです。
    もっと生々しい理由が欲しいです。

    それと古い人骨を移動させたエピソードも興味深かったです。
    当時の人は「肉体」に対する感心がとても高い!!
    彼らの宗教について知りたいところですが、文字がなかったというのがツライです。


★今回のミステリーハンターは、可もなく不可もなくです。

世界ふしぎ発見

 ■世界遺産 ターヌムの岩絵(スウェーデン)☆-2005年10月30日(TBS)
■遺跡概要

ターヌムの岩絵
シヴィーク(kivik)墳墓


ヘボ絵解説→岩絵に描かれた「太陽を引く馬」
ルーン文字などが描かれた石碑には、馬と太陽(円)が合わせて描かれているモノが多かったです。


■総評

    夏に撮影しているんでしょうが、なんだか「秋」という雰囲気でした。
    やっぱり北欧の夏は短いんだな〜と思うと、太陽をせっせと描く彼らの気持ちがちょっと分かるような気がしました。

    岩絵ってことで、ネタが地味なので番組を盛り上げるのは大変だろうな〜と思ったけれど、シンプルに当時の人たちの生活や社会、思想を追うことで、良い内容に仕上がっていたと思います。
    しかしターヌムって本当に田舎なんだな〜と画面を見て思いました。
    私は行かなかったけど、あの岩山のあちこちに絵があるのかと思うと、見学するのも大変だろうな〜と思いました。

    岩絵はだいたい青銅器時代、紀元前1600年頃…または紀元前2000年頃に使われ始めたのではないかという説があるそうですが、ハッキリした年代は分からないそうです。

★太陽と馬
    北欧の馬は東アジア原産の馬で、アラブの馬とは違うらしいです。
    スウェーデンのゴットランド島で私を追いかけてきた馬は確かにアラブの馬より男前な顔をしていました。
    チラッと登場した「太陽を載せた馬車を引く馬」…あれはデンマークの博物館にあります。
    実物を見ましたが、繊細な作りで馬の持つ力強さをうまくあらわしていました。

★シヴィック墳墓
    この遺跡に行くか、他の遺跡に行くか悩み、結局、ここは諦めたのですが、今回運良く観られてホクホクでした。
    思ったより内部が広いのに驚きました。

    棺の壁となっている石は、内側(つまり死者を取り囲むように)に絵が描かれているのが興味深かったです。
    解説によると、この墳墓からは10代から30代までの複数の人骨が発掘され、それにより、この墓は「生贄の墓」とも呼ばれているそうです。
    そうなると岩に描かれた絵は生贄の怨霊を鎮めるため…という目的もあったかもしれないですね。
    なんだかそう思うとゾクっときます。

★絵を描く気持ち
    道具なんかなくても、絵を描きたいという気持ちは生まれてくるんですね。
    こういう絵を見るたびに「もっと写実的に描くことはできないのかな…」なんて思うんですが、「わざとヘタに描いている」という説もあるらしいです。
    人間に見せるんじゃなくて、神様に見せるわけだから、古代の人もいろいろと頭を使って呪術性を高めていたんでしょうね。
    巷では「ルーン文字が願いを叶えてくれる」と言われていますが、絵ならその100倍くらいは御利益がありそうな気がします。
    あの岩絵の中に幸運を呼ぶマークでもあったら教えて欲しいモノです。


TBS世界遺産

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