遺跡馬鹿の番組&雑多感想








 ■伊藤英明インカを歩く−天空から秘境へ!幻の「王の道」8000キロの旅☆-2006年1月28日(TBS)
blo_13.gif■遺跡概要

・マチュピチュ(アグアスカリエンテ)
・ティポンの王の道(クスコ近郊)
・モライ遺跡:円形段々畑(クスコ近郊)
・マラス塩田(クスコ近郊)
・ナスカ:地上絵、チャウチーヤ遺跡、パレドネス井戸(ナスカ)
・シパン遺跡(チクラヨ)
・コリカンチャ、サクサイワマン(クスコ)

■その他
・チチカカ湖のウロス島
・天野博物館(布だけ登場)
・アウサンガテ山
・マンコ・カパック王像(カハマルカ)


★へっぽこ絵

硬派・伊藤英明氏をビビらせた、クイの丸焼き!
美味しいのに〜。
肉は見た目じゃない! 味だ!!


■総評

1時間半という短い時間にペルーの遺跡を詰め込めるだけ詰めた、とってもお得感のあった番組でした。
取材期間が2週間…。その短さでこれだけ回ったというのは脅威です。
その地獄のスケジュールは想像するだけでも身震いします(笑)

公式ページがとても分かりやすく、資料的価値もあり、スタッフの真摯な態度を感じました。
伊藤英明インカを歩く

レポーターとして起用させら伊藤英明さんの人柄か、イヤミなシーンもなかったです。
むしろ入浴シーンなど、目の保養までさせてもらい、遺跡以外でのお楽しみもあり、さらに得した気分でした。


■遺跡全般
あちこちに散らばる遺跡を丹念に追っていて、見どころが多かったです。
ティポン遺跡の王の道は私も知らなかったので興味深かったですが、道の先にある「丘」も撮して欲しかったです。
チラッとみえた影から分かったのは、どうやらそこにも建造物が建っていたような…。

最初のシーン、伊藤さんが門からマチュピチュを見て「鳥肌」を立てていたのが印象的でした。
「まだ早いよ!!」とテレビにツッコミました。
あそこから見るマチュピチュはちょっと小さくて迫力に欠けるんだけど、初めて見たらやっぱり感動するのかな?
彼は太陽が空に上がった昼頃に門に到着したみたいですが、鳥肌立つくらい感動するなら、「朝焼け」のマチュピチュの方を見せてあげたかったです。


■トマトとトウモロコシ
マラス塩田とモライ遺跡は、私が行った時と相変わらずの風景で安心しました。
当時、塩田の情報はクスコの日本人宿で仕入れました。
それは雑誌のグラビア写真に塩田が載っているだけで、名前も書いてなかったので、現地の人にいろいろ聞いて場所を突き止めました。
でもその場に立つまでは存在自体、半信半疑でしたが目の前に塩田が広がった時は嬉しかったです。
ここへは昼飯用にトマトを持っていきました。
真っ赤なトマトに塩田の濃い塩水をつけて食べると、とっても美味しかったです。
モライ遺跡も苦労してたどり着いた場所でした。
私の持参した資料によると、「段差になっているのは高度の違いによる植物の植生を調べるため」と書いてあり、主にトウモロコシを植えていたとも書いてありました。
当時は伊藤さんのように円の中心に立って、たわわに実るトウモロコシを想像し腹の虫をゴロゴロと鳴かせていました。
(この遺跡へは歩いて片道3時間ほど。途中、標識などは一切ないです)


■カハマルカと天野博物館
公式サイトにはカハマルカも載っていますが、画面に出たシーンは王様の銅像だけ。(たぶん)
幽閉された部屋とか出なかったですね。
天野博物館も引き出しの中に収納されている「布」がチラッと出ただけ。
もうちょっと紹介しても良かったのではないかとマジで思いました。


■伊藤英明さん
以前から好き系だったけど、今度も好印象でした。
サイトに載っていたブログも飾り気がなくて彼らしさが出てました。
あまり気の利いた言葉は出ないタイプですが、それがまた味になってました。
面白かったのは見た目と違って、食に関しては繊細な神経の持ち主だと言うことが判明したこと。
丸焼きになったクイ(モルモット)を見つめる目は、マジでビビってました。
「日本人は目で食べるから…」と蘊蓄たれてましたが、私には単なる言い逃れにしか聞こえませんでした。
でも苦手と言いつつヒツジ肉を食べてくれたり、しっかり現地の人に現地語で挨拶したりする姿勢も良かったです。
アウサンガテ山の麓に暮らす少女の仮親になって、机をプレゼントするといった時はちょっとビックリ。
本音を言うと彼の口から「勉強」なんて言葉が出るとは思わなかったから。
最高のプレゼントを選んだと思い、彼を見直しました。


■アルパカの毛
毛を刈られる前のアルパカに抱きついて、モフモフしたかった〜!
きっと極上の感触!!

その他遺跡番組

 ■世界ふしぎ発見 天空の青き湖に秘められたアタカマ地上絵の謎!☆-2006年1月21日(TBS)
blo_12.gif■遺跡概要

アタカマ地上絵(チリ)
プカラ遺跡


★へっぽこ絵

「アタカマの巨人」です。
遠くから見るとしっかり作りこんである印象でしたが、地上から見ると石をホイホイと置いただけの簡単仕上げになっていて驚きました。


■総評

懐かしのアタカマ砂漠!!
サンペドロ・デ・アタカマの博物館も変わらない感じでした。
ここへは日帰りで行きましたが、もうちょっと居たくなるようなノンビリとした良い村でした。
久しぶりに見た「ミス・アタカマ」のミイラ!
黒髪が美しかった〜。どうしてこんなにキレイに残っているのか本当に不思議です。

しかし漠々たる地ですね…。
こんな土地を開拓して水を引き込み、農業していたなんて…その努力に脱帽です。

「天空の湖」の青さは格別ですね。おまけに露天風呂までついているなんて!!
でもマイナス5度で肌を出すのは苦行ですね。
ミステリーハンターの体を張ったレポには恐れ入りました。


■アタカマの地上絵
紀元400年〜1500年の間に描かれた(作られた)という地上絵。
ナスカと違っておおざっぱな絵柄が可愛いです。
アタカマの巨人の髪型が変ですが、あれって冠のつもりなのかな〜。
横に飛び出た「毛」はなんだろう?
ジッと見ていると、花魁のかんざしを思い出します。

作られた目的は「道路標識」らしいですが、デカイ標識ですね。
きっと最初は小さい絵で満足していたんだろうけど、段々寸法を大きくしていったんでしょうね。
リャマの顔の向きが海を指すって言っていたけれど、じゃ、アタカマの巨人は正面を向いているから標識にならないね。


■プカラ遺跡
今から1000年前に造られた城塞都市の跡。
見た感じはピキリャクタって思いました。
菱形を神聖視するのは、ワリ文化っぽいです。
ボリビアのティワナコ遺跡やオリャンタイタンボの遺跡との共通点なんかがあるのかも。
番組では水路のみを紹介していましたが、畦の作り方や水路の引き方は確かに上記遺跡と共通点がある。
そういうのを頭の片隅に置きながら番組をみると、なかなか面白かったです。


■板東さんが全問正解で大喜びしてました。

世界ふしぎ発見

 ■探検ロマン世界遺産 第2回 砂漠の西 最果ての地へ 〜シリ−ズ万里の長城 (後編)☆-2006年1月19日(NHK)
blo_11.gif■遺跡概要

嘉峪関
山丹長城口
河倉城(食料庫)
敦煌
玉門関の烽火台
カシュガルの烽火台


★へっぽこ絵

また曽根アナウンサーです。
監督のオジサンに「もっと股を開いて!!」と言われていた。
リズムを取るのにも苦労していたなぁ。身体硬すぎ!!!


総評

今回は嘉峪関からさらに西の長城を辿る旅でした。
今までと違い、高い山に登ったりするシーンはありませんでしたが、西の果てを追う旅を見ながら、「万里の長城ってほんと〜に長い!!」という事を実感しました。

11月の取材ということですが、とても寒そうでした。
路面凍結の対処としてバスのタイヤに荒縄を巻いていたのが涙を誘いました。
寒い車内(マイナス10度)で一夜を過ごしていましたが、私も似たような旅をしたことがあるので心の底から同情しました。
あんな風に座ったままだと必要以上に身体が強ばって疲れも増すように感じちゃうんですよね…。
ひ弱そうな曽根アナウンサーには大変な経験だったんじゃないかと思いました。

断崖絶壁で長城が終わっているシーンは何度見てもカッチョイイです。
今回はさらに西の長城を追っかけていましたが、個人的には断崖シーンが好きです。
しかしあの断崖の高さがスゴイです。
高所嫌いな私にはあそこに立つことを考えただけでも心臓バクバクです。


嘉峪関
    人気のない遺跡…。っていうか修復が進んでいて遺跡とは呼べない感じです。
    あのまま今でも軍事拠点として立派に使えそうなところがスゴイです。
    有名な「一個残ったレンガ」のエピソードが紹介されていませんでしたが、どうして?
    あれ、面白いのに…。

      「一個残ったレンガ」
      嘉峪関を設計した人はとても無駄なく設計する人で、建築する前にレンガの数を割り出していたそう。
      みんなは信じられないと笑っていたが、嘉峪関の建築が終わってみると、残ったレンガは「たった一個だけだった」。
      笑っていた人も設計士に敬意を払い、一個だけ残ったレンガは嘉峪関の楼閣の裏壁に積んだ…という話。


    私が行った時は、「これがそのレンガです」と紹介されていました。


ポケットマネーで長城修復
    すごいよね…自費で長城を修復するなんて…。
    何がそんなに人を引きつけるんだろう…と思いました。
    金持ちが名声のために寄進することは良くあるけど、このおじさん、そんな余裕はまったく感じられないし、自分も人夫たちと一緒に土を堅めているし…。
    金も身体もすべてを長城に入れ込んでいる熱さが素敵でした。
    長城は愛されていると思いました。


カシュガルの烽火台
    あの「烽火台」を撮影するためだけに1000キロの移動!!! 
    よくやったスタッフ!! 頑張ったねぇ〜・゚・(つ∀`)・゚・
    映像的にはなぁ〜んだと思う人もいるだろうけど、こうやって実物を見ることが出来たのは本当に嬉しいです。
    キレイに残ってましたね。地元の人にとっては邪魔だと思われたこともあっただろうに、この時代まで残してもらえたのは奇跡です。
    この烽火台以外にも各地に遺跡が残っているそうなので、早く調査して長城の全貌解明をしてほしいです。


探検ロマン世界遺産

 ■探検ロマン世界遺産 第1回 史上最大 こうして城壁は築かれた 〜シリ−ズ万里の長城〜☆-2006年1月12日(NHK)
blo_09.gif遺跡概要

万里の長城
山西省 鹿蹄潤村
山西省 得勝堡
レンガを焼いた窯跡(山海関)


★へっぽこ絵

曽根アナウンサー。
実際はこんなに元気に歩いてない。


■総評

万里の長城をたった2回の放送で東から西まで移動&紹介するというので、どんな急ぎ足になるんだろう…と心配していました。
でも番組を観てみると、意外と要点がキレイに押さえられていて、それなりに充実した内容だったと思いました。

長城をめぐる曽根アナウンサーのヘナチョコな感じがスゴク良かったです。
あんなにツラそうな顔をして長城に登るレポーターは初めて見た気がします。
見た目とは違って意外と運動不足な点も良かったし、コメントもアッサリ目で、とっても共感できる部分も多かった。
これなら後半も楽しめそうだと思いました。



八達嶺長城
人、多すぎ!!。
ビックリした〜。長城の床が見えないほど観光客が溢れているなんて想像もしてませんでした。
何気なく写った駐車場には大型バスが何台も停まっていて、本当に巨大な観光地に変貌したんだな〜と思いました。
しかしここから見る長城は最高ですね。
どこまでも連なる長城を見た時は自分でも『スゲーっ』と声に出ました。
ただ、ここにたどり着く前に立ち寄った観光地が長城で旦那を亡くした女性のお墓だったので、なんとなくしんみりとした記憶があります。


レンガの窯跡
400年前、長城のレンガを焼くために作られた窯ですが、なんと当時のレンガが使われずに残っていたことに驚きました。見た目はどうってことないんですが、なんと1個が10キロもあるんだそうです。
重い〜!!
ここのレンガは色が灰色で渋いです。強度を出すために10日ほどかけて焼き、最後に水をぶっかけて完成!という、手間暇かけて作られているのがスゴイです。
しかし大量のレンガ作りは環境破壊につながったのも事実。
この偉業の影で消えていった緑のこともちょっと考えてしまいました。



司馬台長城
曽根氏が必至になって登っている後ろ姿がなんとなく良かったです。
肩も前に出て、ヒザは完全に笑ってましたよね〜。
次の日、ぜったいに筋肉痛だったろうな〜。

ここからの景色、まさに足がすくむほどの絶景でした。
高所が嫌いな私は画面を観ているだけで、お尻の穴がゾゾゾでしたが、あの場所でしか感じられない風を考えると、ちょっと行ってみたくなります。
ヘリからの空撮で観る司馬台長城は、刃物の上に乗っかっているような危うさ!
あんな急な山の尾根意外にも適した場所はあるだろう…と思いましたが、なんかこう…当時の行政官の意地みたいなモノが見えてきて、作業労働した人たちが気の毒になってしまいました。



農村(山西省 鹿蹄潤村・得勝堡)
古き良き中国の農村風景が残っていた!!!
北京の車・大渋滞の絵を見て、ウヘェ〜となっていたので、農村の静かな雰囲気に癒されました。
しかし同時に貧しい人たちが大勢いることも改めて感じて、都会と農村の二極化はすごいことになっていると思いました。
でも村で生活している人たちは自然な表情でした。
靴直しのオジサンとかひなたぼっこしているオジサンズとか…。
中国旅行で世話になった人たちを思い出しました。
山西省にはこういった長城と共に暮らす村がいくつかあるだろうから、そんなところを丹念に回る番組も観てみたいです。


内モンゴルでヒツジの皮むき
久しぶりに生々しい映像だったけど、「うまそー」とつぶやきました。
血の一滴もこぼさずに解体! さすがでした。
血のソーセージはそれほどウマイと思わないけど、曽根氏は気に入ったみたいですね。
というか、ああいうトコロで食べると何でも美味く感じるせいもあるかも。
遊牧民vs農作民の戦いの一方で、交易は盛んだったというオチも良かったです。

探検ロマン世界遺産

 ■世界ふしぎ発見 南インド大紀行 伝説の日本人と巨大遺跡の謎☆-2006年1月7日(TBS)
blo_08.gif■遺跡概要

ハンピ遺跡(南インド)
ボンジェス教会(遺跡じゃないけど)


★へっぽこ絵

ビィンタラ寺院に残る、柱たち。石なのに叩くと硬質な音がでます。
そのため一本、一本、柱の太さが違います。

この柱をネタに問題が出されました。「どうして柱の太さが違うのか!?」
答えは「楽器として使用する時、音に違いを出すため」だったんですが、私は「猿の身体に合わすため」という答えを考えつきました。
あの柱に身体の大きさの違う猿を抱きつかせて鑑賞する…
そう思ったんだけど…当たらなかったです。



■総評

青とうがらしを「オクラだぁ (゚∀゚)ノ 」とガブ食いした”はまじ”の天然ボケを新年早々観られたのが良かったです。
南インドのカレーって野菜中心でおいしそうでしたね。
私は豆カレー系は苦手なのでジャイナ教徒になるのは無理そうですが、彼らの”教えに忠実な生き方”には感動を覚えました。
今回は遺跡、人々の生活、宗教、そして歴史ネタがウマイ具合に融合していて、楽しく観ることができました。
まぁ…ハンピ遺跡だけに絞っても良かったかな〜と思いましたが、それだと一般の視聴者は飽きちゃいそうだし、問題を作るのも大変そうなので、内容が多岐に渡るのも仕方ないと思いました。


ハンピ遺跡
ヴィジャヤナガル王国(1336〜1536年)の都。往時は50万人もの人が生活していたそうです。

南インドにもあんな荒れ地があったんだねぇ〜と思いつつ、人里離れた壮大な遺構に心が震えました。
普通、都市って風光明媚な場所にあったりするけど、この遺跡は回りは岩山だけ。
その殺風景な環境に反発するように壮麗な色とデザインの建物が当時はあったみたいで、そういうのを見ると色や形に凝るのも人間の娯楽なんだなと思いました。

ヴィールパークシャ寺院の門塔は高さも50メートルあり、なかなか立派な感じがしました。
象に頭を鼻でナデナデしてもらう行為、私もやってもらいたい〜。
でも象の鼻毛?って硬いんじゃないかな〜。チクチクしたんじゃないかと気になりました。
やっぱりインドの遺跡に象って似合うなと思いました。


チラッとうつった王が沐浴する水場がカッコ良かったです。
当然、はまじは下まで降りて沐浴の再現をしてくれると思ったのに、見下ろしながら説明して終わりだったのがつまらなかったです。
水の様子をレポして欲しかった。


フランシスコ・ザビエルのミイラ(ゴアのボンジェス教会)

ガラスケースは目線より高いし、距離もあるから、普通の装備で見学に行っても、ちゃんと姿を確認することは無理ですね。
やっぱり双眼鏡は必要だ!
死んでからゴアまで防腐処理もしないで運べたのは、確かに「ザビエルの奇跡」ですね。
普通は腐っちゃうだろうし…。
内臓とか残っているのか気になるけど、聖遺物として尊敬を集めているようなので科学的な調査を受けるなんてことは今後もないんでしょうね、残念。

チラッと画面に出た写真は白黒だったけれど、凄みのある姿・形でした。
このミイラが歴史の教科書に載っている人間だと思うだけでドキドキします。
初めて彼のミイラがインドに保管されていると聞いた時は驚きました。
なんでミイラ? なんでインド?? …と。
今回、「あんじろう」という男がザビエルの日本行きのキッカケを作ったと説明されていましたが、そのエピソードも面白かったです。
「あんじろう」さんの最後はどうも行方不明となってしまったらしく、ちょっと残念です。
ゴアって異国情緒溢れる町並みなんですね。
私の持っていたイメージは、砂浜にヤシの木しかない漁村でした。
しっとりとしたたたずまいを観ていると、ちょぉぉぉぉっと行きたくなりました。


世界ふしぎ発見

 ■エジプトミステリーW 破滅の女王クレオパトラ 地下に眠る幻の墓を追え!☆-2006年1月1日(テレビ東京)
blo_07.gif■遺跡概要

エジプト各地の遺跡
ローマ各地の遺跡


★へっぽこ絵


本を読む幼いクレオパトラのシーンが印象的でした。
独学ってことはないだろうけど、生来、勉強好きなんだろうな〜と思いました。
他のプトレマイオス王たちの話を聞いていると、いろんなツケがすべて彼女に乗っかってきたようにも思えました。
偏頭痛の声より、図書館の本たちがクレオパトラを支え、知恵を授けてくれたんじゃないかと感じました。


■総評

毎年恒例の番組ですが、今年は派手さもなく、マッタリと番組が進行しました。
ビートたけしの相変わらずな下品話にはウンザリでしたが、吉村先生がうまくフォローしてました。
番組内容はクレオパトラの人生劇場が中心だったので、遺跡ファンとしては物足りなかったですが、チラチラと紹介される遺跡はやっぱり面白かったです。

ガイド役の栗山千明ちゃんは鼻が高くて本当のクレオパトラみたいでした。
こういう時こそ彼女にエジプシャンの仮装をして欲しかったのですが、残念ながらそんなシーンはなかったです。
スタッフも気が利かないというか…。
しかし外国人の役者さんは役にピッタリでそこんところは良かったです。
クレオパトラ役の女優さんの豊満な胸元にはクラクラでした。

タイトルになった「クレオパトラの墓」は、結局、出てきませんでしたが、まぁ…アレキサンドリアの地下貯水池の奥の奥にあるという仮説はロマンチックで良いなぁ〜と思います。
アレキサンダー大王の墓もその辺にあるのかな〜?
あれだけの偉業をなしとげた大王の墓となると、もっと大きい規模の建物なんじゃないかと思うんですが、見つからないって事はやっぱり地下なのかもしれないです。


★地下図書館(ムサイオン)

意外と広い空間を持っているんですね〜。
建築好きなエジプシャンがどうして図書館という「文字を読む」施設を地下に作ったのかが不思議なんですが、それだけ管理を厳しくしたいって事なのかな〜と思いました。
現在、当時の図書館を再現すべく新しい図書館が建設されたと紹介されていましたが、蔵書の数の少なさにビックリです。
「8万冊」
地元の小さな公民館でさえ1万冊は超えているので、この図書館がいかにガラガラか分かりました。
早く過去の蔵書数に戻るべく、頑張って欲しいと思います。

ローマ人たちが本を燃やすという暴挙に出たことを先生たちも批判していましたが、模写した人達ってアラブの人だったんでしょうね。
後世、学問の中心がアラビアに移ったという話もあるし。
今は簡単に書物をコピー出来るけれど、当時はすべて手で書き写すしか方法はないわけで、それを考えると古代文献が今の時代に残っていることが本当に奇跡だと思います。
灰になった本の中には複写されなかったモノもあるわけで、歴史の闇に消えていった本があるというのも残念なことです。


★アレキサンダー大王に惚れたクレオパトラ

クレオパトラはアレキサンダーを理想とし、世界帝国の野望を持った…というのが今回の番組の中心でした。
その野望を叶えるため女の武器をフルに使って、男達を操作していくクレオパトラの漢らしさ!
何度見てもその逞しさには脱帽です。

クレオパトラがローマに殴り込みをかけた時とアントニウスの元に馳せ参じるとき、映画「クレオパトラ」の映像が使われていましたが、その絢爛豪華なあでやかさにはメロメロでした。
エリザベス・テーラーの美しさもありますが、とにかく貧乏庶民の想像を遙かに凌駕する『豪華な映像』にはタメイキが出ました。
スフィンクスを数百の奴隷に引かせ入場とか、乙女達が花びらを巻く中、金のオールの船で海上を行くとか…。
贅沢が骨の髄まで染みこんでいる、まさに生まれながらの女王にしかできないこの演出!
私もあの場に立ち会って堪能したかったです。


★真珠を飲む★

吉村先生が必死に、「昔、私も安い真珠を使って試したことがある!!」と叫んでいたのが印象的でした。
やっぱり実験していたか!

アントニウスが、「こんな豪華な食事は見たことナイ」と言っていましたが、私もそんな食事を食べてみたいです。
クレオパトラが演出する晩餐会…想像するだけで、ヨダレがたらたらです。
ライオンの手の姿焼きとか出そうですね〜。
そんな料理を食べる初夢を見たら、その年は良いことありそうです。


その他遺跡番組

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