遺跡馬鹿の番組&雑多感想








 ■世界遺産 エルサレム旧市街とその城壁1・2☆-2006年2月19/26日(TBS)
blo_15.gif■遺跡概要

エルサレムに残る聖地あれこれ(イスラエル)


★へっぽこ絵

エルサレムの美味といえば、「ファラフェル」
ひよこ豆のコロッケとコーラが貧乏旅行者には最高のご馳走でした。


■総評

映像がこじんまりし過ぎていた!
一歩踏み込んだ、独自の視点がなかった!
見終わった後、何を見たのかすぐに思い出せないほど、印象のない内容になっていた!


blokanso_003.jpgエルサレムは多数の宗教が混在しているので、紹介しにくいのは分かりますが、それが足かせになってしまったのか、どうも中途半端な内容となっていたと思います。
とにかく遺跡が出ない!
もっと城壁が見たかったのに、「嘆きの壁」をざっと撮して終わっていたのはいかがなものか?
あの回りには発掘途中の遺構も残っているのに、それがチラっとしか出ないのはつまらなかった。
それとオリーブ山の谷底には古いお墓も残っているのに、それさえも撮してくれないのは自分的には衝撃でした。

キリストの半生を追うなら、もっとイスラエル全土を回っても良かったのではないでしょうか?
エルサレムに固執するあまり、ナレーションで済ます場面が多かったように思いました。
かと思ったら、なぜかイタリアにある「最後の晩餐」なんか引っ張ってきて、「復元された室内」をご丁寧に紹介するのは何故?意図が分かりませんでした。

岩のドームを舐めるように撮してくれたのは嬉しかったです。
やっぱり近くで見ると、その美しさに言葉を失います。
青い空に金のドームが素晴らしく映えていました。
そしてドームに流れるアザーンを告げる声の素晴らしいこと! まさに美声!!
聞き惚れてしまいました。

教会内部の撮し方にダイナミックさがなかったように思います。
確かにどの教会も狭いんですが、自分の目で見た印象とカメラとではかなり違っていました。
特にゴルゴダの丘にクイが刺さっていた穴のシーンは、狭苦しい撮し方で、神々しさが目減りしていました。
あの★っていうか穴も素晴らしいけど、周囲に吊り下げられたランプの儚いともしびなんかも考慮して欲しかったです。

自分が訪れた時と少し変わったのだろうか…と迷路のような旧市街を食い入るように見たけれど、何も変わっていなくてホッとしました。
私が滞在していた時は商店ストライキとか催涙弾で目をやられた人が宿に帰ってきたり…。
なんだか物騒な気配がする街でした。

コプト教の礼拝所が聖墳墓教会内にあったのには驚きました。
正直、知りませんでした。
なんだか肩身の狭い雰囲気が流れていましたが、原始キリスト教の一つに数えられるコプト教の祭壇なんかは、興味深いシンボルなんかもありそうなので、重点的に紹介して欲しかったです。

TBS世界遺産

 ■世界ふしぎ発見! 東南アジア最大のミステリー ラオス 石壷の謎に挑む!☆-2006年2月11日(TBS)
blo_14.gif■遺跡概要

ジャール平原の壺遺跡(ラオス)
   サイト1−壺数:335個
   サイト2−壺数94個(縦長系多し)
   サイト3−壺数258(四角形多し)
カティエン遺跡(ベトナム)
ラムドン省博物館(ベトナム)
吉野ヶ里遺跡(日本)


★へっぽこ絵

人の形が彫られていた壺です。
687個も壺があるのに、たった一つにしか残っていなかったのが不思議です。


■総評

壺、壺、壺、壺…壺しかない!!! 

壺が並んでいる遺跡…というより墓場ですね、あれは。
お墓好きな私にはウキウキです!
ただエジプト遺跡を見慣れた女帝には物足りなかったんじゃないかと思いました。


一度は行ってみたいと思っていた場所なので、興味深く見ました。
鹿児島大学の新田栄治先生が発掘調査して、あれが墓だということがほぼ確定したみたいですね。
日本の甕棺と似た物が出土していたなんて知らなかったので驚きました。
当時のラオスと日本との文化交流の証として「独楽回し」とか「羽根つき」、「竹馬」も紹介していました。
そっくりそのまま日本に伝わっているのに、どうして甕棺の形が違うのか…それが気になりました。

blo_14b.gif土器の底を尖らせるというのは当時の日本人の美意識かなにかなんでしょうかね。
でも土器を尖らせるのは、そもそも縄文土器が元祖。
弥生文化の吉野ヶ里遺跡でトンガリ土器が埋葬用の形として定着したのかが本当に不思議です。
当時の弥生人は尖った土器から何か魔術的な香りを感じ取っていたんでしょうか。


現地の人は壺を作ったのは巨人だと言っていましたが、あの岩がどこから運ばれてきたのか…それが知りたかったです。
またあれを加工した方法も知りたかったです。
鉄器? それとも石器?
当時は交易でかなり儲かっていたそうなので、さぞ素晴らしい道具であの巨石を削りだしていたんじゃないかと想像します。
丘の上にあの壺が並んでいるそうですが、どうやって運びあげたのかも気になります。
丸い石って運びやすいのかな…。
台座に乗せにくいし、坂だと転がり易くなるから、運ぶのは大変だったと思います。


ベトナムのカティエン遺跡ですが、雰囲気が独特でしたね。
あの遺跡からザクザクと黄金製品が出土したそうですが、当時のベトナムって本当に栄えていたんですね。


その他、気になったこと。

・塩田には驚いた! あんなに塩水が沸いているなんて!! 
数年後には死海のような高級スパ施設が乱立しているような気がします。
・1800度で焼いた壺が良い色でした。
あの壺を沼にちょっと沈めて3年後に取り出したら、良い味が出て高く売れるような気がします。
・ラオスは飯がうまいんだよね〜。
・ヴィエンチャンの車の多さにビックリ。
「渋滞している!!」 経済発展しているのが分かりました。

世界ふしぎ発見

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