遺跡馬鹿の番組&雑多感想








 ■世界遺産 イェリング墳丘墓、ルーン文字石碑と教会(デンマーク) / ビルカとフーヴゴーデン(スウェーデン)☆-2006年7月16日(TBS)
■遺跡概要

トレレボーの集落跡(デンマーク)
イェリング墳墓とルーン文字石碑
ビルカ(ウェーデン)
フーヴゴーデン(スウェーデン)
オーセベリ船(ノルウェー9世紀)

へっぽこ絵

isi.gifイェリングの墳墓を掘り下げたら、石の列が出てきたという場面を描いてみました。
墳墓といっても、一度、大規模に発掘しつくしている写真を見ると、夢もロマンも吹っ飛びますね。




総評
    自分が苦労してたどり着いた遺跡の紹介なので期待しつつ観たんですが…説明が中途半端で、なんとも残念に思いました。
    北欧といえばヴァイキング。
    だから真実のヴァイキングを紹介したいという気持ちもわかりますが、だからといって、取材先を多くすればいいってもんじゃないんですけどね…。
    たとえばノルウェーまで行ってヴァイキング船を取材しなくても…と思いました。
    ゴッドランド島もあそこまで行っておきながら石碑だけの紹介で終わっていたし…。
    場面を飾る絵を豊富にするより、じっくりとイェリング周辺の遺跡やヴァイキングの生活、死生観などの紹介に時間を割いて欲しかったです。

    特にこれは…と思ったのは、イェリングの中に埋まっていた石の配列について、ちゃんと説明されていなかったのが残念でした。
    絵でも描いたけれど、墳墓の中から見つかった石はホンの数個で、あの絵から「舟形埋葬墓」をイメージするのは無理なのに、いきなり郊外の遺跡(どこだよ!名前くらい紹介しろよ)を写して、「ほら同じでしょ!?」はないだろうと思いました。
    イェリングにある博物館では、模型まで作ってイェリングに残された舟形墓の巨大さを解説して、これがどんなに興味深いモノかを主張していたのに。
    せめて空撮の絵でも使って、石のポイントを示し、古墳と現代の墓石に隠れしまった立石の位置を視聴者に分かるようにして欲しいと思いました。
    また過去の舟形墳墓の上に土を盛るという蛮行に関しても、もっと丁寧に解説して欲しかったです。

市民参加のヴァイキング劇
    スウェーデンやデンマークの博物館には、古代の衣装や武器を自由に身につけて写真を撮れるようなサービスを用意してありました。
    もちろん子供用だけじゃなく、大人用の衣装や道具も揃ってました。
    衣装を通して祖先の生活をもっと知ってもらおうという博物館側の配慮だと思いますが、市民参加のヴァイキング劇があちこちで行われているのを知ると、自分たちの文化を本当に愛しているんだな〜という気持ちが伝わってきます。

美しいイェリングカップ
    このカップがキリスト教の「聖杯」だとしたら、ちょっと小さすぎるような気もします。
    美しさの元は周囲に彫られた模様にインパクトがあるせいでしょうね。
    博物館に飾ってありましたが、以外と地味なカップでした。

TBS世界遺産

 ■世界ふしぎ発見 加藤先生とゆく 珍道中!シルクロード最新発掘報告!☆-2006年7月15日(TBS)

遺跡概要

カラ・テパの仏教遺跡(2000年前)


へっぽこ絵

momo.gif先生の屋敷に植わっていた”サクランボ”が美味しそうでした。
遺跡よりこのシーンが印象的でした。


総評
    世界一むぎわら帽子の似合う考古学者、加藤九祚先生の笑顔が印象的な回でした。
    ピダエフ所長のナイスな迷彩服もインパクトありました!
    丸顔美人のミステリーハンターの宮地さんも可愛かったですね。
    人なつっこさが良いです!
    パリで加藤先生と楽しそうに歩いているシーンは本当の恋人同士(笑)みたいでした。

カラ・テパ遺跡
    発掘が進み、かなり遺跡の全貌が見えてきたような気もしますが…まだまだ出土物で目を引くモノはないみたいですね。
    「仏像発祥の地」ということなので、その称号に見合うような仏像が出てくれたら良いのにと思います。
    どうやら先生たちは涅槃像の出土を期待しているみたいですが、どうだろう…そんなスゴイモノが本当に出るんだろうか?
    ちょっとこれに関しては期待できないような気がします。

僧坊跡
    壁が白と赤の2色に塗り分けられていたのが面白かったです。
    それぞれの色に意味があるそうですが、2000年前の色が残っていることを誰も突っ込んでいないのが気になりました。
    再現CGなどで見ると、壮麗な仏塔がいくつも並ぶ絢爛さでしたが、今はまったく見る影もないですね。
    ギリシャ風の柱が立つ仏教遺跡なんて考えただけでもワクワクするんですが、今の発掘現場を見て往時を思い出すのは難しいと思いました。

タシケント凄すぎ!
    地下鉄の構内が美しすぎです!
    本当に宮殿の中に迷い込んだような気がしますね。
    小さな国なのに、あの美意識の高さはなんなんでしょうね。
    他にももっとスゴイ施設とかありそうです。

    スゴイと言えば、あの「ファンキー帽子」も面白かったです。
    あの手のもっさり帽子ってエスキモーの人が被ると思っていたので、中央アジアでも作られていたことに驚いたし、今でも買えるっていう事実に驚きました!
    実用品なんですね〜。
    いや、良いことですよ。
    町中の女性のファッションも古き良きシルクロードといった趣で、いつまでも残っていて欲しいなと思いました。

先生が見せたいと言っていた塩湖
    イスラエルの死海より塩分が濃いってどんな感じなんでしょうね。
    身体に傷でもあったら、痛くてのたうち回るかな〜。
    新聞の帆で風を受け、湖面を流されていく先生には爆笑でした。


世界ふしぎ発見

200609のログ 200604のログ

Copyright © 遺跡馬鹿の番組感想. All Rights Reserved.
[PHPウェブログシステム3 FLEUGELzネットマニア]