■遺跡概要
トレレボーの集落跡(デンマーク) イェリング墳墓とルーン文字石碑 ビルカ(ウェーデン) フーヴゴーデン(スウェーデン) オーセベリ船(ノルウェー9世紀)
★へっぽこ絵
イェリングの墳墓を掘り下げたら、石の列が出てきたという場面を描いてみました。 墳墓といっても、一度、大規模に発掘しつくしている写真を見ると、夢もロマンも吹っ飛びますね。
■総評
自分が苦労してたどり着いた遺跡の紹介なので期待しつつ観たんですが…説明が中途半端で、なんとも残念に思いました。 北欧といえばヴァイキング。 だから真実のヴァイキングを紹介したいという気持ちもわかりますが、だからといって、取材先を多くすればいいってもんじゃないんですけどね…。 たとえばノルウェーまで行ってヴァイキング船を取材しなくても…と思いました。 ゴッドランド島もあそこまで行っておきながら石碑だけの紹介で終わっていたし…。 場面を飾る絵を豊富にするより、じっくりとイェリング周辺の遺跡やヴァイキングの生活、死生観などの紹介に時間を割いて欲しかったです。
特にこれは…と思ったのは、イェリングの中に埋まっていた石の配列について、ちゃんと説明されていなかったのが残念でした。 絵でも描いたけれど、墳墓の中から見つかった石はホンの数個で、あの絵から「舟形埋葬墓」をイメージするのは無理なのに、いきなり郊外の遺跡(どこだよ!名前くらい紹介しろよ)を写して、「ほら同じでしょ!?」はないだろうと思いました。 イェリングにある博物館では、模型まで作ってイェリングに残された舟形墓の巨大さを解説して、これがどんなに興味深いモノかを主張していたのに。 せめて空撮の絵でも使って、石のポイントを示し、古墳と現代の墓石に隠れしまった立石の位置を視聴者に分かるようにして欲しいと思いました。 また過去の舟形墳墓の上に土を盛るという蛮行に関しても、もっと丁寧に解説して欲しかったです。 ■市民参加のヴァイキング劇
スウェーデンやデンマークの博物館には、古代の衣装や武器を自由に身につけて写真を撮れるようなサービスを用意してありました。 もちろん子供用だけじゃなく、大人用の衣装や道具も揃ってました。 衣装を通して祖先の生活をもっと知ってもらおうという博物館側の配慮だと思いますが、市民参加のヴァイキング劇があちこちで行われているのを知ると、自分たちの文化を本当に愛しているんだな〜という気持ちが伝わってきます。 ■美しいイェリングカップ
このカップがキリスト教の「聖杯」だとしたら、ちょっと小さすぎるような気もします。 美しさの元は周囲に彫られた模様にインパクトがあるせいでしょうね。 博物館に飾ってありましたが、以外と地味なカップでした。
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