■登場した遺跡・場所
バイトルタ地域(バレンシア州) レミヒア岩陰 サルガ岩絵 カバイス岩陰(レプリカ)
★へっぽこ絵 赤い絵の具で描かれた「イノシシ」とそれを狩る猟師たち。 風化が激しく、復元図なしで確認するのはちょっと大変です。
■総評 スペインと言えば「情熱」。 すでに絵から、その「情熱」を感じました。(ちょっと表現が大げさか〜・゚・(つ∀`)・゚・ ) 180度開脚で動物に挑む猟師を描くセンスは、なんか凄いな〜と思いました。 反対にハチミツを取る女性のしぼられたウエストの美しさも印象的で、現代の抽象画に通じる面白さを感じました。
■イノシシ狩り これらの岩絵は氷河期が終わった7000年前〜4000年前に描かれたモノだそうです。 フランスの洞窟壁画よりずっと新しいのですが、技術としては稚拙さを感じました。 【理由】 ・色が単色 ・生き生きと動物を描いていない ・壁面の凹凸を利用せず、平面描き
陸続きのフランス洞窟壁画より、どっちかというと、サハラの岩絵に似ていると感じました。
< FONT color="#008000">■露天の美術館 どの岩絵も高いところにあって、登るのがしんどそう…なんて思っていたら、大量の小学生がやってきたよ! 思っていたより観光しやすいみたいでホッとしました。 子供が過去の遺物を勉強する姿は良いですね〜。 あのシーンを観ていたら、私も一緒になって先生の話を聞きたくなりました。
■何のため? 一番初期に描かれたという水紋のような線は、確かに「何のため」という感じですが、私の推測では、「水が大量に流れるほどに雨を降らせてください!」という願いがこもっているんじゃないかと思いました。 または「川を水であふれさせて下さい」ということかも。 昔もきっと周辺は乾いた大地のままなんだろうと思いました。
■フランス洞窟壁画だと「マンモス」が主役だけど、こっちは「鹿」とか「アーモンド」なんですね。 大型の動物が描かれていない…ちょっと淋しく感じました。
|