遺跡馬鹿の番組&雑多感想








 ■世界ふしぎ発見 黄金の国ブルガリア 大地に眠る古代の財宝を追え!−2007年11月17日(TBS)
blo_47.gif登場した遺跡・場所

ネセバル古代都市
カザンラク古墳群
国立博物館
スリーヴェン博物館


へっぽこ絵

番組内で紹介された黄金の仮面。
元はお酒を飲む器だったそうですが、つぶれて平らになってしまったそうです。


総評
    トラキア人の名前は時々本で目にしましたが、こうやって遺物や遺跡を見るのは初めてだったので、とても興味深かったです。
    黄金の品々のデザインはメソポタミアぽかったり、ケルトぽかったりして、トラキア人ならではのデザインは見つけられなかったのですが、対象をリアルに再現しようというこだわりは、他の民族を凌駕する凄さがありました。
    レポーターの子も「髪の1本1本を再現している」と言ってましたが、それがトラキア芸術の真骨頂なんだと思いました。

    トラキア人は紀元前4000年頃から、黒海一帯を領地としていたそうですが、人々は混じり合い、オリジナルの人はいないそうです。
    金板から打ち出された人の顔を見て、「これがトラキア人なのか…」と推察するしかないのが残念です

ネセバル古代都市
    海沿いに残る遺跡都市…。なんと今も遺跡に人が住んでいました。
    いつかは遺跡に住んでみたいというマニアの心をくすぐる素敵な街でした。
    2000年近くたった建物も大切に使えば、それなりに住み続けることが出来るんですね。
    出来れば古いお宅などを訪問してもらって、内部の様子も見たかったです。
    トイレとか台所とかが気になります。

カザンラク古墳群
    紀元前4世紀頃に作られた黄金製品が出土するのが、「ブルガリアの王家の谷」とも呼ばれる、この古墳群だそうです。
    空から見ると、確かにたくさんの古墳が点々と存在していました。
    その数はなんと1000個!
    この古墳の一つ一つに黄金が埋まっているなんて…。
    そんな情報が流れたら墓泥棒が大挙して押し掛けてきそうだけど、実際に黄金を見つけるのはかなり難しいんでしょうね。

古墳内部
    「入り口→羨道→玄室」の順で見せてもらいましたが、しっかりとした造りに圧倒されました。
    玄室に遺骨はなかったそうですが、こんな立派な墓を作っておきながら、遺骨をどこかに撒いてしまうなんて、ちょっと信じられませんでした。
    トラキア人は死は幸福の世界へ行けるチャンスとして捕らえていたそうですが、だからといって遺体に対して無頓着すぎるような気もします。
    遺体の代わりに金製品が置かれていたそうですが、それも不自然な気もします。
    たまたま発掘した古墳にだけ遺骨がなかったのかもしれないので、今後の発掘が楽しみです。

ただ焼いただけのカボチャ
    見ているだけでも美味しそうでした。
    カボチャに甘みが十分乗っていると、焼いただけでも美味しいんでしょうね。
    日本のカボチャの数倍も大きかったですが、あれを切るのは大変そうです。
    普通の包丁じゃ厚い皮を切ることさえ無理でしょうね。



世界ふしぎ発見

 世界ふしぎ発見 見えた!ゴーグルの向こうに密林の王国マヤ繁栄の道−2007年11月10日(TBS)
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■登場した遺跡・場所

コパン遺跡(ホンジュラス)
ティカル遺跡(ガァテマラ)
テォティワカン遺跡(メキシコ)


★へっぽこ絵

王様は威厳を保つためにダンスを踊ったそうなので、初代王・ヤシュクック・モを踊らせてみました。
頭の飾りがバランス悪そうですが、大きな帽子と白メガネの奇抜なコスチュームで踊ったら、きっとヤンヤ・ヤンヤの声援を受けたと思います。


■総評

マヤ遺跡を追うために三カ国をめぐる取材はけっこう大変だったと思いました。
今回はティカル4号神殿の地下に世界で初めてもぐって取材したりと番組スタッフも頑張ってました。

ミステリーハンターが来ていたTシャツがずっと気になって仕方ありませんでした。
マヤのTシャツと言えば、マヤ文字を印刷したようなモノや、顔の長い神官とオウムとかの組み合わせが多かったけど、今はああいうシンプルで可愛いモノもあるんですね。


■先生

3年振りに登場した中村誠一先生。
…あれだけの日差しを浴びているのに、どーして美肌なんだろう…と不思議に思いつつ、精力的に発掘作業をしている姿に感動しました。
ここ最近の発見で、ずいぶんとマヤ文化の解明も進んだように思います。
特に今回披露された「ゴーグル」などは、マヤとティオティワカンとのつながりを証明する品として今後もさらに研究されるんでしょうね。


西から来た男−シヤフ・カック
西から来た謎の男が王となった…。
なんというドラマチックでロマンを感じさせる話なんだろう…と思いました。
ゴーグルをかけたシヤフ・カックを中村先生はティオティワカンから来た男だと言っていましたが、確かにティオティワカンのトラロック神の姿と重なる部分がありました。
先生はゴーグルの素材が貝であることに注目し、貝が死の象徴であり、死んでいった兵士が住む、あの世を守るトラロック神のお守りとして、兵士達が身につけるようになったのではないかと推論されてましたが、なるほどな〜と思いました。
ただ私はあのゴーグルの大きさが気になってました。
あれでは視界を遮り、正面の敵しか見ることが出来ないので、命をやりとりする戦場ではむしろ自らを不利な状況に置いてしまうような気がします。
だから本当に兵士があれをつけて闘ったのかは疑問に思うのです。
ただ兵士たちがアレをつけて勢揃いしたらそれだけで威圧感があるので、あくまでも敵を脅かす道具として身につけていたような気もします。



地下都市

「ティカル遺跡の下に地下都市があった」という言葉にトキメキました。
実際に紹介されたのは壁画だけでしたが、今後、もっと複雑な建造物とか出てきそうでした。
ティカル一帯の地質がどんなものなのか良く分からないのですが、あれだけ雨がたくさん降る場所に地下都市とかって大丈夫なのかな…などと心配したのですが、貯水池を作るほどの土木技術を持ったマヤの人たちなら、それくらいあっさり解決出来るんでしょうね。
世界ふしぎ発見

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