■登場した遺跡・場所
チャビン・デ・ワンタル遺跡(ワラス) アマゾン・シピポ族のみなさん コトシュ神殿遺跡
★へっぽこ絵 ジャガーを描いてみました。 神と崇められたジャガーですが、絶滅危惧種に指定されているとは知りませんでした。 暗闇の中で目が光ることから人間に火を与えた神として信じられるようになったというのは面白いと思いました。
■総評
ジャガーを求めてワラス(チャビン・デ・ワンタル神殿)から、アマゾンの村まで、ずいぶんと取材の範囲を広げているなぁ〜と感心しました。 しかし、できればもうちょっと「チャビン・デ・ワンタル遺跡」について詳しく解説して欲しかったです。 スタジオに設置された「ランソン像」のレプリカは良く出来てましたね。 ちょっと欲しくなりました。 ■チャビン・デ・ワンタル遺跡
ワラスからチャビン・デ・ワンタル遺跡へ向かう途中に一カ所、トンネルがあるのですが、そこがしっかり映ってました! 懐かしいな〜。 私が行った時はトンネル前でバスが小休止し、バス客をあてこんだ現地のおばちゃんたちが茹でたトウモロコシを盛んに売りまくっていました。 私も買いましたが冷えた身体にトウモロコシの熱が染みていきました。
峠を越えると、遺跡のある村までバスは一気に下り坂を降りていくのですが、その急勾配にまるで自分が天空から舞い降りるワシのような気分になったことを覚えています。 しかし山と山に挟まれた村は予想以上に寒く、また閑散としていて、ここがアンデスの一大宗教センターがあったところなんて、まったく想像出来ませんでした。 チャビン・デ・ワンタル遺跡は山を背にし、前には川が流れているので敷地としてはとても狭いです。 その狭さを逆に利用して、地下の神殿を複雑化することで、宗教センターとしての威厳を醸し出していたのかもしれません。 ■ランソン像
私が行ったとき、子供がランソン像の模造品を売りに来ました。もちろん買いました。 最初に神殿内に入ったとき電気がついてなくて、100円ライターを照らしながら入りました。 あんな小さな光じゃとても通路を照らすことなどできなくて、とてもドキドキしながらランソン像を探しました。 暗闇からジャガー像が現れたりするので怖かったです。 この時は暗くてランソン像にたどり着けず、一度外に出て、さてどうしようかと考えていたらツアー客が来たので、一緒に紛れ込み、無事、蛍光灯の下でランソン像と対面することが出来ました。
ミステリーハンターのように近づくことは出来ないのですが、それでも像の持つ不思議な魅力は感じ取れました。 あのナイフのような形状、空白を嫌うかのように密集した彫刻、そしてランソン像を取り囲む妙に狭い部屋。 不思議な構造をしている小部屋…あれはどうしてあんな形になっているのでしょうか。 神の像ならもっと高台に設置して、偉そうにふんぞり返っていれば良いのに、ランソン像はむしろ全体像を見せたくないというか、秘して隠して薄暗がりの中で、ようやく存在に触れられる…そんなもったいぶった空間が演出されているように思います。 この舞台装置のお陰で神秘性が増し、人々が御利益をもとめて遠くから参拝に訪れたんでしょうね。 ■ランソンとジャガーとワニ
ランソン像にワニの手が描かれているというのは初めて知りました。 言われてみると確かに似ていました。 水路の施設もワニの声を再現させるために作られたそうだし、本当に関係があるのかもしれないです。 そういえば、チャビン・デ・ワンタル遺跡の庭には、生け贄を捧げたという石の台があります。 番組では紹介されませんでした。 それとあの庭には秘密の地下通路があって、どこか地下の遺跡へとつながっているとも聞きました。 これも番組では取り上げてませんでした。
■コトシュ神殿
なんといきなりコトシュ神殿が出てきてビックリしました。 関係…あるのかな? 番組では交差した手の壁が映ってましたが、あれは…博物館の模造品? それとも修復が終わって、今はあのように見学出来るのだろうか…。 とりあえず私が行った時の写真を載せますが、本物の「交差する手」ははぎ取られ、博物館(リマ)に保存されていました。
この石組みを見ると確かにチャビン・デ・ワンタル遺跡と共通する技術があるようにも思えます。 コトシュは遺跡が複雑に重なっていて、なかなか当時の面影を実感するのは大変なのですが、チャビンの神殿より構造が単純で、あまり神秘性は感じませんでした。 ただ「交差する手」は異質で、なまめかしい風情がありました。 女性…または子供のような手で、チャビンのランソン像とはまったく正反対の印象を受けました。 この遺跡はリマから夜行バスで行くのですが、アマゾンに近いせいか、市場でピラニアの剥製とか売ってました。 熱帯魚屋もあったな…。
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