遺跡馬鹿の番組&雑多感想








 ■南米古代ミステリー 歴史がくつがえる! ナスカの地上絵に世界最古の巨大ピラミッド出現−2010年4月4日(TBS)
■登場した遺跡・場所

ナスカの地上
グラン・ピラミデ(ナスカ・ペルー)
マフェーロスの谷(ペルー)

blo_69.gif★へっぽこ絵
ミイラの頭をじっと見つめるゴローさん。
顔、近すぎでした!
ゴローさんは無意識にモデル立ちのポーズを取っているので、なんか面白かったです。
博士の説明を聞く時も腰をゆるめて、「クネッ」ってしているので、そこも気になりました。


予告を見た時、「またナスカ?」と正直思いましたが、内容は新発見も多く見応えがありました。
今回のナビゲーターはスマップのゴローさんでしたが、ちょっと不思議なゴローさんが不思議な遺跡をどんな風に歩くのか興味津々でしたが…意外と普通でした。
オレフィッチ博士の後ろをチョコチョコと追いかけて、博士が止まればゴローさんも止まり、遺物を前にしたらちょっと質問する。
台本があるのかもしれませんが、思ったことをそのまま質問しているようで、私からすると内容が意外と鋭くて博士がなんて答えるのか待つ時間も楽しかったです。

ナレーションは「ハゲタカ」を観て以来、ファンになってしまった大森南朋さんでした。
静かなゴローさんに静かな大森さんがピッタリで、その心地よさに眠くなりそうになりましたが、生け贄、生首、頭蓋骨に穴を開けて持ち運ぶ等々、わりと残酷な単語や映像が登場する今回の番組があんまりグロくならなかったのは、大森さんの声によるところが大きかったと思いました。


古い遺跡について

紀元前4268頃には人が住み、すでに権力者が生まれていたというナスカ。
これには驚きました。
あの乾ききった場所で人口を養えたのかというのが疑問でした。
農業や治水の方法など、当時の生活水準まで切り込んで紹介してくれたら、もうちょっと見応えがあったかな…と思いました。


ピラミッドについて

広くて大きいピラミッド…あの頂上まであがるのはシンドイでしょうね。
おまけに通路は迷路のようになっているし、さりげなく人を拒む配置になっているところは、チャビン・デ・ワンタル神殿に似ていると思いました。
それにしても紀元前450年頃に築かれたそうですが、ピラミッドを見ても権力者のイメージが沸いてこないのは、どうしてでしょうね。
作業員が住んでいたような住居跡も見つかっていませんが、これだけの規模のモノをどれくらいの人数で建てたのか、具体的な人数とか出してくれたら分かりやすかったと思います。


墓の中から出てきた青い化粧のミイラについて

テレビ画面で見たとき、画面がとても暗くて青さが分かりませんでした。
公式サイトに行ったら、とても綺麗な写真が掲載されていて、その青さに驚きました。
これって皮膚の上に塗った青がそのまま残っているんですよね…。
今まで色んなミイラを見てきましたが、こんなに青い顔をした人は初めてだったので驚きました。
博士は彼女を神官だと言っていましたが、確かに単なる生け贄にしては副葬品が豪華だし、墓の作りも異様なので、私は神官というより神そのものとして埋葬されたんじゃないかと思いました。
掘り出した途端、風化が進み、調査を始める頃には青さが消えてしまっていたのは残念でした。

彼女が来ていたシャツの襟元に施されたシャチの刺繍が可愛かったです。
あの厚みのある刺繍はどうやって作ったのか、糸の素材や染料などについても知りたかったです。
ナスカで気球を上げる本によると、当時のナスカの糸や布の材質はとても素晴らしかったそうなので、このミイラが身につけていたモノがどれくらいの品質だったのか、神の生贄に相応しい織物なのかも解明してくれたら謎をもっと楽しめたと思います。


シャチと生首について

どうしてシャチと生首が対になって登場するのか、その説明がなかったのが残念でした。
というか、シャチの地上絵のところにスイカのような玉が描かれているのを始めてみました。
今まで何度もシャチの地上絵は見ているのにどうして気がつかなかったんだろうと、自分の迂闊さを嘆きました。
ナスカの文化はティワナコの影響を受けているので、巨大ピラミッド成立とティワナコの関係性など、もうちょっと広い範囲でアンデス文化の特徴をまとめてくれたら、一般視聴者にも遺跡の特異さが分かってもらえたと思うので、その辺は残念に思いました。
マフェーロスの谷の岩絵も興味深かったです。
あれ一枚だけだったのでしょうかね…。
他にもあるなら見たかったです。

ナスカの博物館に展示してあった生首、凄かったですね。
あれを見てアマゾンの「干生首」を思い出しました。
あっちは頭蓋骨を抜いてますが、こっちはそのまま干してあるのが凄いなと思いました。
それとオデコに穴をあけて、ヒモを通して持ち運びOKの状態にしてあったのも驚きました。
ピラミッドは巡礼地だったそうなので、巡礼者が地方から生首を持ち寄ってピラミッド(または青い彼女)に捧げた可能性もありますね。
しかしオデコに穴を開けるのは大変だったと思います。
まぁこれも脳外科手術が発達していた地域なのでナスカ人なら造作もないことなのかもしれませんが、しかし見た目のインパクトはスゴイです。


地元の人400人参加のパフォーマンス!
テレビの人って、こういう再現シーンみたいのを撮るのが好きですよね。
映像が暗くって400人もいるとは感じられませんでした。

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