■登場した遺跡・場所
ウフララ渓谷(メソット2世の肖像画) ネムルトダー遺跡(巨大頭ゴロゴロ) ペンネのペッレ遺跡(ネクロポリス) ギョペクリ・テペ(Gobekli Tepe)遺跡
★へっぽこ絵 シャンル・ウルファ遺跡から出土した男性像です。 新石器時代だそうですが、だいたい8千年前のモノだそうです。 瞳のウルウル感が可愛いと思いました。 実物はもっと男前で色白です。
■「ま〜たトルコかぁ〜」と思いながら見てたら、なんと、新遺跡の登場!!
それも私好みの1万年前物件!
久しぶりのお宝遺跡の登場でテンションが上がりました。
★ギョペクリ・テペ(Gobekli Tepe)遺跡はシリアとの国境近くにあるため、あまり旅行者が行かないのかと思いきや、調べてみたら綺麗な街で、趣のある古風な街並みはトルコでも有名な観光名所らしいです。 この遺跡の特徴は大きな石柱が何本も使われていること。 それが円をなすように並べられているのだから、イギリスのストーンヘンジやマルタ島のハジャール・キム神殿などとの関連を思わずにはいられません。
★番組では空中撮影まではしてくれなかったので、遺跡の全貌は良く分かりませんでしたが、地図で見ると個々の遺跡はこじんまりとした円を描くように造られているのが分かります。 人の姿をかたどっている石柱はおそらく天井を支える柱としても使われたと思います。 天井は杉などを使って葺かれたと思いますが、窓がなければ真っ暗闇となるでしょうね。 石柱に描かれた人の姿や動物たちは、炎に当てられた時、生きているように映し出され、さぞ幻想的な空間を演出してくれたと想像出来ます。 しかしこれが1万年前の人たちが造り上げた施設だとしたら、その技術と想像力はたいした物だと思います。
★柱は人の姿をかたどった物や動物が彫り込まれた物など、2種類のタイプに分けられるようです。 人型は細い腕が石の縁まで伸び、石の角を利用してきゅっと腹を包み込むように曲げてあります。 これはイースター島のモアイに似ていると思いました。
ベルトをして、そこに動物の毛皮を前掛けのように下げている像もありました。 たらんと垂れた足の指まで彫られていて、細かいところにまで目が行き届いているなと思いました。 人間はおおざっぱなのに、動物たちは精巧…ラスコーの洞窟壁画も人間はデフォルメされていたので、表現方法になんとなく共通点があるなと感じました。
動物の彫り物は削り口が鋭く線もなめらかで、時が経たことを感じさせない腕の良さを感じました。 彫られている動物は、牛やイノシシ、鳥でしたが、遺跡からは多くの動物の骨も出土しているそうです。 1万年前はまだ農耕が始まる前なので、食料は狩りで調達していたと思うのですが、彫られている動物たちをみると、家畜とし飼育していたんじゃないのかと思うような種類ばかりなので、これはこれで興味深かったです。
これだけの土木工事をするには大人数が必要だと思いますが、彼らの食料はどこから調達していたのか気になりました。 肉と木の実、時々干し魚…。 こんな食生活でも石を運んだり、積んだりする体力が確保出来るのだから、古代の人って丈夫なんだなと思いました。
■カッパドキアとネムルトダーはオマケのような扱いでしたが、カッパドキアの高級ホテルには驚きました。 石をくりぬいて、あんなに素敵な部屋をつくるとは…。 でもせっかく泊まるのなら、地元民のようにカーペットの上に布団を敷く程度の設備の方が趣があって良いのにな〜。
■ペンネのペッレ遺跡(ネクロポリス)で紹介された、地下への階段。 あれと同じ物がギリシャのコリントス遺跡にありました。 ミケーネ遺跡にも天窓はなかったけれど、似たような地下への階段を持つ水くみ場があったので、この地域を支配したコンマゲネ王国は確かにギリシャとペルシャを融合した「2つの遺伝子」を持つ国だと実感しました。
■クイズに出た白い鶏肉をつかったケーキは「トルコプリン」と呼ばれているそうで、作り方を紹介しているサイトもありました。 日本の鳥で同じ食感を得られるかは分かりませんが、ちょっと作ってみたくなりました。
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