遺跡馬鹿の番組&雑多感想








 ■世界ふしぎ発見!−アイルランド 魔法の民族ダーナ神族の謎−2010/11/20

■登場した遺跡・場所

イニシュモア島(アラン諸島)
ドゥン・エンガス(愛と青春の神)6000年前
ドゥン・オーヘル
ドゥン・ドゥカバー(黒い砦)
キャロモア・ドルメン(6000年前)
イックナレア山(メーブ女王の墓?4500年前)
Multiple bulan (癒しの石)


へっぽこ絵
面白いなと感じた「Multiple bullan」を描いてみました。
8個の穴に8個の石を乗せ、グリグリと手で回したりして癒しを得るそうです。
カップ穴と呼ばれる石は世界各地にありますが、こういう用途で使っているモノを見たのは初めてだったので、とても面白かったです。
是非自分でもグリグリしてみたいですが、分かりにくい場所にあるそうなので、たどり着けるか心配です。



またまた「ダーナ神族」で、特に目新しさもありませんでした。
映画「ハリーポッター」が公開される頃になると取材されるダーナ神族…。
しかし映画は次回作で終焉なので、映画が終わったらダーナ神族も見捨てられてしまうのか心配です。


アイルランドに残る「レイライン」を追うロケでしたが、あの地にはたくさんの遺跡があるので、ストーンヘンジを起点として適当に放射線を描いたら、いくつかの遺跡はその線上に乗るだろうから、本当にこれらがレイラインなのかをもうちょっと詳しく検証して欲しかったと思います。


今回はマウンド遺跡が多く、人も通わぬ道をヘコヘコと登っていましたが、自分もきっと「面倒〜!でも見たい!!」とつぶやきながらも登ると思います。
アイルランドやイギリスの遺跡は見晴らしの良い場所にあることが多いので、目指す遺跡が見つけやすいっていうのがありますが、見えたからと言って辿り着くまでかなりの距離があったりするのであなどれません。


初めて紹介された「ドゥン・ホーヘル」遺跡です。
中央の円壇は石で出来ていて、それを中心に2重の石壁が取り囲んでいました。
これを見たとき、グレートジンバブエ遺跡を思い出しました。
規模はこちらの方が断然小さいのですが、基本構造が同じで、この遺跡をポンとジンバブエに持っていっても、これがアイルランドの遺跡とは気が付かないのではないかと思いました。
まぁ両者の時代がまったく違うので、関係づけることは無理ですが、でもちょっと面白いなと思いました。




久しぶりに「タラの丘」が登場しましたが、立石の周りに小さな敷石が敷かれ、なんか庭園のオブジェみたくなっていました。
ちょっとずつ遺跡にも手を入れているんですね。
昔の写真をアップしてみました。
よく見ると石の足下、なんども掘り返されているようにも見えます。
コレを防ぐために敷石を強いたんでしょう。

世界ふしぎ発見

 今夜解明!ミイラが暴く世界三大ミステリーツアー 第二弾!−10月15日(テレビ東京)
今夜解明!ミイラが暴く世界三大ミステリーツアー 第二弾!−10月15日(テレビ東京)

■登場した遺跡・場所

エル・ブルポ遺跡(ペルー)
 └モチェ女王
マチュピチュ遺跡(ペルー)
シルケボー博物館(デンマーク)
 └トーロンマンさん「帽子のおっさん」
モスゴー博物館(デンマーク)
 └グラウバレマンさん「赤毛のおっさん」)
トーロンマン発見の湿地
ドレンテ博物館(オランダ)
 └ユーデの少女(オランダ)
チュヘラアバード岩塩坑遺跡(イラン)
 └ソルトマン&その他ソルトマンさんたち


へっぽこ絵

ソルトマンです。
金髪が印象的ですが、ヒゲもなかなかの量でした。
一緒に発掘されたブーツの中には片足が残ってましたが、それ以外は散逸してしまったそうです。
彼の体は掘り出された岩塩の粒に混ざっちゃったんでしょうね…。
知らずに食べちゃった人はお気の毒です。


まさかに第二弾!
    今回もこってりとした内容に仕上がっていて、面白かったです。
    福澤アナの「〜語りたまえぇぇぇ」は、聞くたびに吹き出しますが、真面目にやってくれるのが嬉しいです。
    この番組のよいところは茶化す人がいないことです。
    ミイラが映し出されるだけで、「ゲェェェ…(´Д`)」という顔をされるのは、ミイラファンとしては嫌なので、今後もゲスト抜きで続けて欲しいです。
    そしてレポーターもミイラ初体験の人を選んでいるところも、こだわりの一つなんだと思います。
    怖がったり、感心したりと、表情は様々ですが、コレが縁でミイラ好きになってくれると良いなと思います。

マチュピチュにミイラはなかった!ドン★
    これにはビックリでした。
    私はずっとマチュピチュから大量に出土したというミイラを追ってました。
    その昔、「歩き方」は広場の地図を載せて、「ここでミイラが大量に出土した」と書いてました。
    見学に訪れていた私は現地の係員を捕まえて、「ここからミイラが発掘されたって?」と、聞きました。
    係員は「さぁ…ねぇ…。ここじゃなくて、あっちの崖の方じゃね?」とハッキリしない答えを言っていたのを覚えてます。
    その後マチュピチュの発掘をしたアメリカの大学がミイラを持ち帰った…という記事も何かで読みました。
    それなのに…気候風土がミイラ作成には合わないため、ここではミイラ造りは行われなかったという…。
    それじゃ今までの情報は何だったんでしょうか…。
    番組を見ながら脱力しまくりでした。

北のミイラ村
    ミイラを紹介する前、この村ではミイラを「保存用のジャガイモを作る要領でミイラを作る」と説明していたので、私は裸にした遺体を外に放りだし、夜間に遺体を凍らせて、昼間、太陽の熱で解けてきたところを足で踏んで水分を出すのかと思って、「凄いことするな」とニヤニヤ想像していたんですが、そうじゃなかったです。

    ミイラと一緒にゴハン食べたりして、ほほえましいなと思いました。

デンマークの湿地ミイラ
    久しぶりの対面。
    というか、各博物館がとても懐かしく感じました。
    シルケボー博物館もモスゴー博物館も苦労してたどり着いたところなので、映像が眼に飛び込んできた瞬間、色んなことを思い出しました。

    どっちも取材班はミイラに直行していたので、他の部屋の紹介がなかったのが残念です。
    ミイラは私が会った時と変わらず、そこにいました。

    帽子をかぶった方のミイラですが、背景に貼られた白黒の写真が実は不気味で、あの場に立つとミイラより写真に眼が行ってしまいます。
    ミイラがどんな場所でずっと眠っていたのか…その寂しい心をあの写真は表しているように思います。
    テレビじゃほとんど写っていないのが残念です。

    もう一体のモスゴー博物館の方(赤い髪の方)は、もうちょっと首の傷を大きく取り上げて欲しかったです。
    傷の深さ、気持ち悪さは、このミイラの特徴でもあるからです。
    まぁ、お茶の間にながすには、衝撃映像になってしまうかもしれませんね。

雨の泥炭湿地
    トーロンマンが見つかった湿地帯を女優の原沙知絵さんが歩くシーンは、湿地ミイラファンにとっては嬉しかったです。
    ああいう場所はなかなか行く機会がないので、すごく興味深かったです。
    無理だと思いますが、胸まである防水着を着て、ちょっと沼地の中に入ってもらい、泥をすくってほしかったかな…と思います。
    ああいう沼の底の泥ってどんな風になっているのか興味があります。

イランのソルトマン
    「世界で唯一」と謳ってましたが、オーストリアのハルシュタット岩塩坑でもソルトマンを見た記憶が…。
    まぁイランのソルトマンの方が見た目のインパクトが大きいし、古いので、「唯一」と言ってしまうのも仕方ないのかもしれません。

    蝋で出来た人形のような姿に驚きました。
    ソルトマンによく似た、シワくちゃで毛がボーボーのじいさんって街でも見かけるなーと思い、妙な親近感が湧きました。
    立派なブーツを履いていたのは驚きです。
    2000年前の革細工の技術の高さは現代でも通じると思いました。
    吉澤アナが着ていた当時の作業服は簡素で、汗を良く吸い取りやすそうだと思いました。
    耳に岩塩がたまるので耳掻きは必需品というのは、へぇぇぇでした。
    やはり岩塩を掘るという仕事は肉体だけでなく、身体の器官にも影響が出ることを知りました。
    ソルトマンを舐めると、やっぱりしょっぱいのかな…と、ちょっと気になりました。


その他遺跡番組

 ■世界ふしぎ発見!−あなたの知らないイギリス王室の秘密−2010年10月30日
■登場した遺跡・場所

ラ・ホルクレイ・ドウ・ファルドゥオ遺跡(ジャージ島)
ラ・ホグビー遺跡(ジャージ島)
パラター遺跡のヴァイキング墓(マン島)
ミアル・サークル(マン島)

へっぽこ絵
マン島の猫は尻尾が短いです。
DNA?がそうなっているらしいです。
尻尾が短い以外は、日本の猫とあまり姿形は変わりませんでした。



久しぶりに聞く「ダーナ神族」!
また始まったかと思いましたが、今回はダウンジング・ロッドも出ず、普通にレポしていたのが良かったです。
ジャージ島、サーク島、マン島は、名前は有名でも日本のテレビカメラが取材に行くことは少ないので、とても貴重でした。
この後には「TBS世界遺産」が「イビサ島」を放送したばかりで、最近は島がブームなのか、めずらしい遺跡を多く見られて私は嬉しいです。
この辺の遺跡はだいたいどれも6000年前のモノらしいので、古さも申し分ないです。


ジャージー島のラ・ホルクレイ・ドウ・ファルドゥオ遺跡です。
大きな一枚岩が印象的な古代墳墓ですが、他の屋根石はみんなはぎ取られてしまい、往事のおもかげはほとんど残っていませんでした。
石の配置はアイルランドのニューグレンジ墳墓と同じで興味深かったです。
あれだけの天井岩を運ぶのにどれだけの人手が必要だったのか、あと、石は現地調達なんでしょうが、古代の石切場も見てみたかったです。



同じくジャージー島のラ・ホグビー遺跡です。
土盛りがしっかりと残る、面白そうな古墳でした。
これも基本的にはニューグレンジと同じで、十字の基本形に最奥部に洗面器が置かれている造りで、ミニ・ニューグレンジと呼べる古墳でした。

ただテレビで見たところ壁に彫刻が一切なく、石は積んだけれど彫刻までは手が回らなかったのか、それとも元から彫刻など施す気がなかったのか…。
これだけの大きさなのだから首長クラスの墓だと思うのですが質素すぎるような気がしました。



マン島の遺跡たち
この辺はケルトやヴァイキングたちの痕跡が残っているので、以前から興味があったのですが、動画で遺跡を見るのは初めてでした。
見晴らしの良い丘に造られた、ヴァイキングたちが造った舟形の墳墓『パラター遺跡』は、スウェーデンやデンマークでヴァイキングの墓を見まくった私には懐かしいモノでした。
彼らはこんなところでも舟形の墓を造っていたんですね。
見晴らしの良い景色を見て、死者にも海を見せたいという気持ちの表れかなと思いました。

最後に紹介されたストーンサークルは、面白かったです。
『ミアル・サークル』と呼ばれていて、これも6000年前の遺跡なんだそうです。
小さな円墓を、大円を描くように配置するというのは珍しいなと思います。
ただ気になったのは、それらの小円墓の作りがバラバラで、同時期に造られたようには見えませんでした。
最初はヴァイキング達が造った、手頃な石を並べてる方法の円墳から始まり、最終的には石棺を意識した削り出した板石を使ってました。
ここまで違うと文化が違うのか、時代が違うのかと、疑問に思うし、そもそも最初から大円だったのか、そう見えるだけなのか…と思うし、後から来た民族が小円の石を取り除いて板石を置いて墓を造ったのか…とか、色々と謎が深まってきます。
ヴァイキングの墓は基本的に火葬なので、小円でも大丈夫なんだけど、板石はどうみても遺体を置くことが前提なので…やはりアンバランスな気もします。
たぶん現地の博物館にでも発掘の詳細があるんでしょうが、テレビではそこまで紹介されていなかったのが残念です。


ジャージー牛乳の牛さん…お耳が大きくて可愛かったです。
あと、サーク島のトラクターバスは乗りたいなと思いました。

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