遺跡馬鹿の番組&雑多感想








 世界遺産 石見銀山〜銀の島ニッポンを狙え ☆-2007年7月27日(NHK)
iwa_01.gif■登場した遺跡・場所

石見銀山
ポルトガルの考古学博物館
マカオ
マラッカ


へっぽこ絵
銀の純度を上げるために「灰吹法」という技術が使われたと言うことで描いてみました。
下の白いのは皿じゃなく、動物の骨を焼いて粉にしたものです。
銀と鉛を混ぜ、この粉の上に混ぜ銀を置いて、火で熱すると鉛は溶けて下の粉に染みこみ、あとには純銀が残る仕組みになっています。
考えた人、スゴイです。


総評
    世界遺産に登録されたことで俄然注目があつまる石見銀山!
    実は私もよく知らない場所だったので、今回の番組は興味深く見ました。
    古地図の紹介や海外ロケなど、盛りだくさんな内容で充実していました。
    フランシスコ・ザビエルや鉄砲伝来の謎など、意外な切り口で石見銀山と世界の関係を描いたのも面白かったです。
    「ポルトガルの繁栄は日本の銀に支えられていた」…なかなか味のあるセリフでした。
    三宅アナのレポはやっぱり良いですね。ご本人もノリノリの仕事ぶりで見ているこちらも楽しめました。

ボリビアの銀山と日本の銀山
    南米ボリビアに『ポトシ銀山』というのがあります。
    ここは現役の銀鉱山で、今も多くの人たちが働いています。
    手軽に観光出来ると聞いて私も行ってみましたが、坑内は複雑に入り組んでいてロープを伝って岩を降りたり、登ったりと大変な思いをしましたが初体験だったので面白かったです。
    ポトシ銀山はハゲ山で木が一本も生えていません。
    標高が高いせいもあると思いますが、緑豊かな石見銀山とは正反対の外観です。
    鉱山の一番奥には地下の神様をまつる聖堂のような場所があり、タバコや酒などを供えていました。
    石見銀山にはそういった物はないのでしょうかね…。
    人のにぎわいを紹介する場面で、家の数は2万を越え、寺の数は100ヶ所を超えたとあったので、坑夫たちは地下の神を祈るのではなく、仏様に安全を祈願していたみたいです。
    坑夫に一番人気だったのはどんな仏様だったのか気になりました。

石見銀山の名がポルトガルにまで届いていたのにはビックリです。
    さらには中国が日本の銀を欲していたことは意外でした。
    言われてみれば中国にはほとんど銀鉱山がないですね。
    今まで何気なく中国の銀を見ていましたが、あれが石見銀山から生まれた物だと思うと感慨深いです。

間歩
    「龍源寺間歩」が観光できる唯一の坑道のようですが大きいですね。
    洞窟マニアとしては気になってしまいます。
    まだ発掘・調査されていない間歩がたくさんあるそうなので、早く調査を終えていろんな間歩の中を歩けるようにして欲しいです。
    それにしてもスゴイ坑道の数でした。

町並み
    マッタリとした銀山街…いい味出てました。
    この素朴な雰囲気がずっと残ってくれると良いなぁ〜と思います。


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