遺跡馬鹿の番組&雑多感想








 世界ふしぎ発見 !「聖なるハワイ!マナの秘密」−2012年4月14日
【登場した遺跡・場所】
ハワイ州のパワースポットあちこち


【ヘッポコ絵】
図カナエ嬢とシャーマンがマナについて語っている後ろのジャリ山が気になったので調べてみたら、これも「ヘイアウ」なんだそうです。
「ヘイアウ」とは『城』を意味する言葉だそうですが、このジャリ山は城に見えないですね。
本当の用途はなんだったのか気になりました。


スピリチュアル満載のハワイ

ハワイにはパワースポットがあると聞いていましたが、路線バスで回るのは大変らしいので、番組で一度に見せてもらえるのは助かりました。
ハワイは火山島なので奇岩・珍岩があふれているのかと思ったら、そうじゃないんですね。
パワースポットとして紹介された場所のいくつかは自然石が取り残されたように散在しているだけで、島の規模からいうと小さいなと思いました。
ハワイもポリネシア文化圏なので、ドルメンとかメンヒルとかストーンサークルとかあるのかと思っていたので、これらがなかったことは残念でした。


カフナと呼ばれるシャーマンはアロハシャツのステキなおじさんでした。
やはりハワイだとシャーマンも粋な感じがします。
実際にどんな儀式を行うのか、その辺まで取材して欲しかったですが、今回は聖地巡礼どまりだったのはもったいないと思いました。
「マナ」というチカラに関しては「ケロロ軍曹」とか「ガメラ」とかで登場するので知っていますが、現地の人が説明してくれると、また違った趣があるなと思いました。
「マナとは生命力」と言ってました。


番組内で『世界三大パワースポット』を紹介していました。
    1.セドナ(アメリカ)
    2.ロードス(ギリシャ)
    3.マウナラニ(ハワイ島)

これは異論がある人、続出でしょうね。
私も見たときは「???(´・ω・`)???」でした。
セドナはアメリカ先住民の聖地として最近ブームになったので名前が挙がるのは分かりますが、ロードスは個人的趣味で選ばれたような感じですね。
ロードス島にはヨハネが黙示録を書いた洞窟がありますが、ひょっとしてそこをパワースポットだと言いたいのでしょうか…。
あとは丘の上に残る廃墟の神殿???
でもあの程度の規模の神殿ならあの辺にゴロゴロあるし…。
とりあえず世界三大パワースポットに「伊勢神宮」が入っていない時点で、個人的には却下です。


マウナラニ(ハワイ島)
5つの火山に囲まれた、その真ん中にある場所で、水が湧いていてとても美しい場所でした。
ああいうキレイな場所なら思い切り深呼吸とかして、自分が癒されていることを実感できるでしょうね。


魔法の石(オアフ島)
海岸近くに4つの巨石がゴロンと転がっている場所ですが、地元の人に愛されている場所のようで、キレイに保たれていました。
近くには「カヴェヘヴェヘ」という真水が噴き出す場所もあるそうで、なんとも面白い場所でした。


シダの洞窟
涼しげな場所でした。
かなり手前に柵がもうけられていたので、ふしぎ発見お得意の「今回は特別許可をいただいて…」などといって近づくのかと持ったのですが、さすがにそれは出来なかったみたいですね。
昔は洞窟内に入れたそうですが、数年前に岩が崩れたそうで、今は立ち入り禁止になっているそうです。
水音が周囲の壁に反響し、とてもステキなところだと思いました。


クカ ニロコ バースストーン
「オアフのヘソ」と呼ばれる王族の出産の場所だと紹介されました。
「儀式の岩」があるので、『ヘソの中のヘソ』とまで呼ばれているそうです。
だだっぴろい平原の中、数本の椰子が生え、その下に点々と散らばる石が、とても聖地らしかったです。
石が低いので圧迫感はないですが、その赤い岩肌は「血」を連想させます。
ここが出産の場所と呼ばれる理由もそこから来ているのかなと思いました。


ポリアフ・ヘイアウ(カウアイ島)
伝説の民族「メネフネ」が作ったという城跡だそうです。
メネフネを画像検索すると陽気なおじさん人形がヒットするのですが、現地の人が想像するメネフネというのはこんな姿をしているんですね。
そのメネフネが作ったという「メネフネディッチ」という水路トンネルは42kmもあったそうですが、番組では固い岩盤をどうやって削ったのか謎だと言っていました。
当時のハワイに金属製品ってあったのでしょうか。
もしあったのなら時間さえかければ別に出来ないことじゃないと思います。
石器だけで削ったのなら確かにビックリします。


人間の髪の毛で出来た「ティ(魔よけの葉)」という首飾りには驚きました。
あんなに巨大なものがいくつもあるのですから、スゴイですよね。
昔はハワイでも生贄などが行われていたそうです。
この髪の毛はそれとは違うでしょうが、人間の髪にはマナが宿るということで、こういった物が作られたみたいです。
その延長にあるのが今の「レイ」ですね。
レイは美しい花のネックレスですが、元をたどるとハワイの古い精神に辿り着くんですね。
こんなに素晴らしい聖地と思想にあふれたハワイがどうして今、このようになってしまったのかが気になりました。
ハワイの歴史を調べると、これらの伝統が消えていったキッカケはカメハメハ2世が在位していた時だと書いてありました。
その摂政を任じていたカアフマヌ というカメハメハ一世大王の妻が神殿などを破壊していったそうです。
彼女は後にプロテスタントに改宗したそうで、なんとも意外な結末でした。
パワースポットということでハワイの良き場所が見直され、古い伝統と文化に再び光が当たることを願いたいと思いました。

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