遺跡馬鹿の番組&雑多感想








 世界ふしぎ発見 !「聖なるハワイ!マナの秘密」−2012年4月14日
【登場した遺跡・場所】
ハワイ州のパワースポットあちこち


【ヘッポコ絵】
図カナエ嬢とシャーマンがマナについて語っている後ろのジャリ山が気になったので調べてみたら、これも「ヘイアウ」なんだそうです。
「ヘイアウ」とは『城』を意味する言葉だそうですが、このジャリ山は城に見えないですね。
本当の用途はなんだったのか気になりました。


スピリチュアル満載のハワイ

ハワイにはパワースポットがあると聞いていましたが、路線バスで回るのは大変らしいので、番組で一度に見せてもらえるのは助かりました。
ハワイは火山島なので奇岩・珍岩があふれているのかと思ったら、そうじゃないんですね。
パワースポットとして紹介された場所のいくつかは自然石が取り残されたように散在しているだけで、島の規模からいうと小さいなと思いました。
ハワイもポリネシア文化圏なので、ドルメンとかメンヒルとかストーンサークルとかあるのかと思っていたので、これらがなかったことは残念でした。


カフナと呼ばれるシャーマンはアロハシャツのステキなおじさんでした。
やはりハワイだとシャーマンも粋な感じがします。
実際にどんな儀式を行うのか、その辺まで取材して欲しかったですが、今回は聖地巡礼どまりだったのはもったいないと思いました。
「マナ」というチカラに関しては「ケロロ軍曹」とか「ガメラ」とかで登場するので知っていますが、現地の人が説明してくれると、また違った趣があるなと思いました。
「マナとは生命力」と言ってました。


番組内で『世界三大パワースポット』を紹介していました。
    1.セドナ(アメリカ)
    2.ロードス(ギリシャ)
    3.マウナラニ(ハワイ島)

これは異論がある人、続出でしょうね。
私も見たときは「???(´・ω・`)???」でした。
セドナはアメリカ先住民の聖地として最近ブームになったので名前が挙がるのは分かりますが、ロードスは個人的趣味で選ばれたような感じですね。
ロードス島にはヨハネが黙示録を書いた洞窟がありますが、ひょっとしてそこをパワースポットだと言いたいのでしょうか…。
あとは丘の上に残る廃墟の神殿???
でもあの程度の規模の神殿ならあの辺にゴロゴロあるし…。
とりあえず世界三大パワースポットに「伊勢神宮」が入っていない時点で、個人的には却下です。


マウナラニ(ハワイ島)
5つの火山に囲まれた、その真ん中にある場所で、水が湧いていてとても美しい場所でした。
ああいうキレイな場所なら思い切り深呼吸とかして、自分が癒されていることを実感できるでしょうね。


魔法の石(オアフ島)
海岸近くに4つの巨石がゴロンと転がっている場所ですが、地元の人に愛されている場所のようで、キレイに保たれていました。
近くには「カヴェヘヴェヘ」という真水が噴き出す場所もあるそうで、なんとも面白い場所でした。


シダの洞窟
涼しげな場所でした。
かなり手前に柵がもうけられていたので、ふしぎ発見お得意の「今回は特別許可をいただいて…」などといって近づくのかと持ったのですが、さすがにそれは出来なかったみたいですね。
昔は洞窟内に入れたそうですが、数年前に岩が崩れたそうで、今は立ち入り禁止になっているそうです。
水音が周囲の壁に反響し、とてもステキなところだと思いました。


クカ ニロコ バースストーン
「オアフのヘソ」と呼ばれる王族の出産の場所だと紹介されました。
「儀式の岩」があるので、『ヘソの中のヘソ』とまで呼ばれているそうです。
だだっぴろい平原の中、数本の椰子が生え、その下に点々と散らばる石が、とても聖地らしかったです。
石が低いので圧迫感はないですが、その赤い岩肌は「血」を連想させます。
ここが出産の場所と呼ばれる理由もそこから来ているのかなと思いました。


ポリアフ・ヘイアウ(カウアイ島)
伝説の民族「メネフネ」が作ったという城跡だそうです。
メネフネを画像検索すると陽気なおじさん人形がヒットするのですが、現地の人が想像するメネフネというのはこんな姿をしているんですね。
そのメネフネが作ったという「メネフネディッチ」という水路トンネルは42kmもあったそうですが、番組では固い岩盤をどうやって削ったのか謎だと言っていました。
当時のハワイに金属製品ってあったのでしょうか。
もしあったのなら時間さえかければ別に出来ないことじゃないと思います。
石器だけで削ったのなら確かにビックリします。


人間の髪の毛で出来た「ティ(魔よけの葉)」という首飾りには驚きました。
あんなに巨大なものがいくつもあるのですから、スゴイですよね。
昔はハワイでも生贄などが行われていたそうです。
この髪の毛はそれとは違うでしょうが、人間の髪にはマナが宿るということで、こういった物が作られたみたいです。
その延長にあるのが今の「レイ」ですね。
レイは美しい花のネックレスですが、元をたどるとハワイの古い精神に辿り着くんですね。
こんなに素晴らしい聖地と思想にあふれたハワイがどうして今、このようになってしまったのかが気になりました。
ハワイの歴史を調べると、これらの伝統が消えていったキッカケはカメハメハ2世が在位していた時だと書いてありました。
その摂政を任じていたカアフマヌ というカメハメハ一世大王の妻が神殿などを破壊していったそうです。
彼女は後にプロテスタントに改宗したそうで、なんとも意外な結末でした。
パワースポットということでハワイの良き場所が見直され、古い伝統と文化に再び光が当たることを願いたいと思いました。

世界ふしぎ発見

 世界ふしぎ発見 !「探検!シルクロード 砂漠に消えた古代文明と地底の迷宮」−2011年11月5日(TBS)

【登場した遺跡・場所】
ゴヌール遺跡
メルヴ遺跡(巨大天然冷蔵庫)
コウアタの地底温泉湖


【へっぽこ絵】
精巧に出来ていた車輪枠。
青銅性で、デザインも使いやすそうでした。
こんな物を4000年も前に作ってしまうのだから、スゴイです。
見たところ厚みがあまりないので、実用したとして耐久年数はどれくらいなのか気になりました。
しかしこういう物が出土すると、「さすがは草原の国」と思ってしまいます。


【美人が多い!トルクメニスタン】
そもそも草原の民族は美人が多い!
昔は「略奪婚」もあったそうですが、あの美女たちを見ていると、フラッと魔が差しても仕方がないなと思ってしまいました。
彼女たちが日常着としている服は華やかで、ああいうデザインも美女度を上げているんでしょうね。
でも家庭料理で紹介された『プロフ』の油たっぷりを見ると、中年以降はどっと体重が増えそうだなと思いました。
しかし体重が増えても美人は美人。
市場のおばちゃんたちの溌剌とした笑顔に惚れました。


【マルギアナ文明】
今から4000年前、この地にマルギアナ文明が興ったそうです。
初耳の文明なのですが、ゴヌール遺跡とそこからの出土物を見ると、かなり大きな文明だったみたいです。
東京ドーム5つ分の広さを持つ『ゴヌール遺跡』が紹介されましたが、なんか驚くことが一杯でした。
そもそもあの狭い入口では内部に何も運び込めないですね。
生活物資とか家具とか…どうしていたのか気になりました。
それだけ外敵に備えていたんでしょうが、働いている人たちは文句も言わず、あの狭い通路を行き来していたのだとしたら、お気の毒だなと思いました。
王様が座っていたという玉座の妙な中途半端さも意外でした。
階段の途中みたいなところに王様が座っていたそうですが、これを草原の王のつつましさと受け取って良いのか、ちょっと悩みました。
そのゴヌール遺跡の王族の墓から見つかった品々は首都アシガバードの国立博物館に展示されていました。
金のツボとか、かなり豪華な物が多く、ケルト文化につながっていくようなくデザインとかあって興味深かったです。
印章として使った小さい土製の印も色んなデザインがあり、当時の人たちの洒落たセンスを感じました。
しかし印章は洗練されているのに、人型は埴輪みたいに無表情タイプが多く、ここの人たちも人型はハトサブレ風(薄っぺらい)なんだなということが分かりました。
今回、へぇ〜と驚いたのは青銅で出来た車輪のカバーです。
さすが草原の民! 馬の道具に対するこだわりはスゴイです。
そういえば馬の骨も紹介されていました。
キレイに横たわった姿で白骨化していましたが、あの世で主人を乗せるため一緒に埋葬されたんでしょうね。


遺跡に円形の施設に残されていました。
ここでは「ゾロアスター教」の儀式が行われていて、生け贄を焼く場と、聖なる火を焚く炉が紹介されました。
この地でゾロアスター教(拝火教)が生まれた理由として、ガスが自然に発火して、今でも燃え続けている「ダルバザクレーター」を引き合いに出していましたが、これは…どうなんでしょうね。
天然ガス穴からゾロアスター教が生まれたとしたら、あの難解な教義はすべて後付けで、創作しすぎな感じもしました。
日本だったら一柱の自然神に落ち着きそうな感じなので、よけいに差を感じました。
しかし「ダルバザクレーター」って面白いところですね。
実際、近づくとどれくらい熱いのか興味あります。


「コウアタ」という地底温泉湖は、「暗いよぉ〜、狭いよぉ〜、深いよぉ〜」が嫌いな私にとっては、なんとも悩ましい地底湖ですが、温かいなら入ってみたいなと思いました。
あの広さと深さ、そして地底ってことなので、源泉の温度はかなり高くないと水を温めるまではいかないでしょうね。
お湯の沸き出し口の温度が知りたいところですが、水が抜けていく場所がまだ分かっていないと説明していました。
きっとじわりと砂に染みこんで、地下の川にでも流れていくのかなと思いました。

世界ふしぎ発見

 世界ふしぎ発見! エーゲ海から母なる大地へ 追跡!女神誕生の謎 2011年9月10日)(TBS)
【登場した遺跡・博物館】
  ウルブルン沈没船遺跡(カシュ)
  エフェス遺跡{ケルスス図書館・アルテミス神殿}
  チャタルホユック遺跡
  アナトリア博物館

【登場した遺物】
  アルテミス像(エフェス)
  日本の土偶(長野の縄文ビーナス等)
  地母神(チャタルホユック)


へっぽこ絵
トルコの遺跡から出土した地母神
これも迫力あったけど、案内してくれたお姉さんがそのまんま地母神と同じ体型で、説明に説得力が加わっていました。
やはり豊満な女性は本当に豊かさの象徴に見えます。


久しぶりトルコ
トルコの夏は気持ちよさそうでした。
今回は「女神特集」ということで、現地のおばちゃんたちが一杯登場してくれたのが嬉しかったです。
若い美人も良いですが、料理上手なお母さんたちも魅力たっぷりで、一家を支えている母の強さを感じました。


地中海の女神
トルコの遺跡を「女神」というキーワードで巡っていくのは楽しいなと思いました。
地中海の周りにはあちこちに女神がいるので、それらを比較したりするのも面白いです。
その比較として縄文ビーナスが登場したのには笑ってしまいましたが、確かに共通点も多いので、地域を問わず、古代の人たちは女性の「性」に神秘のチカラを感じていたんですね。
その「神秘のチカラ」ですが、豊作や再生などを紹介していましたが、私は「予言」も入れて欲しかったです。
マルタのジュガンティ遺跡やデルフォイの神殿など巫女の存在が世の中に影響を与えていたこともあったのですから、せっかく女神の威光を取り上げるのだから、忘れずに加えて欲しかったです。


海底遺跡 ウルブルン沈没船(レプリカ)
本物そっくりに作られた研修用の海底遺跡は面白かったです。
トルコのようにこれからも難破船が次々と見つかりそうな国は、しっかりと人材を育てていかないと調査が追いつかないでしょうね。
陸にも遺跡山盛りだし、海にも遺跡・遺物が山盛り…。
トルコもこれからは遺跡大国として頑張っていって欲しいです。


チャタルホユック遺跡
9500年前の遺跡で、世界最古の農耕集落遺跡と紹介されていました。
動物の攻撃を受けないよう家々が密集して建てられ、自然と要塞のような景観になってました。
発掘現場はあちこち掘り返されているみたいで、世界各国から集まった調査団たちが協力してこの古い遺跡を調査しているんだそうです。
その遺跡の穀物倉庫から発掘された「地母神」と名付けられた女神像。
前から見てもたっぷりお肉でしたが、尻も肉がこぼれんばかりについていて、太りすぎて身動きできないような人がテレビに出ますが、まさにあんな感じでした。
そして足の間からは生まれたばかりの赤ん坊…。
さすがにこれはシュールだなと感じました。


タシュカレ村の倉庫崖には驚きました。
敦煌の莫高窟みたいですが、敦煌と違うのは人が歩くための回廊がないことです。
倉庫としての機能を絞り込んだような構造で、麦をしまうためには、あの崖をのぼり30キロの小麦袋を引き上げなきゃならないのは、大変だよな…と思いながらみてました。
特に驚いたのは袋を引き上げるための滑車を取り付けた木材で、よく折れたり割れたりしないなと感心しました。


世界ふしぎ発見

 ■世界ふしぎ発見!−知られざる海洋王国エジプト 青い海を見た女王・ハトシェプスト−2011/1/22

■登場した遺跡・場所

メルサガワシス(エジプト)


へっぽこ絵
プントの女王サマ。
太った女性に描かれているけれど、実はスタイル抜群の美女だったんではないかな…。
ハトシェプスト女王は自分よりブス度を高めに描いているような気がします。


いつもはピラミッドやクレオパトラ、砂漠の遺跡ばかりをテーマに取り上げている「ふしぎ」ですが、今回は「海とエジプト」ということで、面白い情報が一杯紹介されました。
メインはハトシェプスト女王でした。
ミイラから分かった死因、女でありながらファラオの地位についたこと、他国と貿易を行いエジプトを繁栄させたことなど、切り口が斬新で面白かったです。
女王が「つけヒゲ」をしていたのは有名ですが、そこまで型にこだわる所が面白いです。
ファラオになっても自由にオシャレを楽しめないとは本当に不思議ですね〜。
神と同等の最高権力者なのに!


「メルサガワシス」の遺跡で見つかった、4000年前のロープが紹介されましたが、ほとんど当時のままの状態で驚きました。
あの太いロープを見ていると、巨大なピラミッドの石を運び上げた仕事ぶりも納得でした。
あれを編むのにどれくらいの月日と経験が必要なのか知りたいものです。
当時の船は思った以上にロープの使用が多いです。
ヴァイキング船と比べると倍近く差があるように思います。
紅海なんて陸地の割れ目に出来たような海なので、そんなに風も吹かないような気もしていましたが、実際は船をも沈める荒ぶる海だったようで、あの青い色にだまされてはいかんなと思いました。
私も紅海でダイビングをしましたが、ミステリーハンターが潜っていた場所はサンゴの美しさには定評のあるところなので、さすがに綺麗なサンゴばかりでした。
ああいうところに潜ってみたいモノですが、きっとあそこは豪華ホテルのプライベートエリアなんでしょうね…(´・ω・`) いいなー。


ハトシェプスト女王の葬祭殿に乳香の木が植えられていたことを始めて知りました。
あんな地味に置いてあると、気が付かない人も多いでしょう。
それにしても観光客の多さに驚きでした。
365日、毎日がお祭りみたいです。
まだ50体ほどのファラオのミイラが眠っているそうなので、10年に1体づつ見つけて話題にすれば、あと500年は観光で潤いますね。
凄いな〜(´ω`*)


ハトシェプスト女王は後のファラオに肖像画をことごとくはぎ取られてしまいましたが、なんか恐ろしい話です。
今回、女王のミイラが見つかったキッカケになったのが一本の「歯」だったそうですが、歯一個にあの美しい箱を用意するとはサスガだなと思いました。
DNAの鑑定が行われるようになり、エジプト史がどんどん明らかになるのは、ちょっと怖いけど楽しみでもあります。
エジプト人は海外に関心がないと言われてきた事が、実はそうじゃなかったと分かる日も近いように思います。
模型で再現された当時の船の完成度の高さにはビックリでしたが、ああいった船でインド洋へ向かい、さらに日本まで来ていたと妄想するのは、とても楽しいです。

世界ふしぎ発見

 ■世界ふしぎ発見!−アイルランド 魔法の民族ダーナ神族の謎−2010/11/20

■登場した遺跡・場所

イニシュモア島(アラン諸島)
ドゥン・エンガス(愛と青春の神)6000年前
ドゥン・オーヘル
ドゥン・ドゥカバー(黒い砦)
キャロモア・ドルメン(6000年前)
イックナレア山(メーブ女王の墓?4500年前)
Multiple bulan (癒しの石)


へっぽこ絵
面白いなと感じた「Multiple bullan」を描いてみました。
8個の穴に8個の石を乗せ、グリグリと手で回したりして癒しを得るそうです。
カップ穴と呼ばれる石は世界各地にありますが、こういう用途で使っているモノを見たのは初めてだったので、とても面白かったです。
是非自分でもグリグリしてみたいですが、分かりにくい場所にあるそうなので、たどり着けるか心配です。



またまた「ダーナ神族」で、特に目新しさもありませんでした。
映画「ハリーポッター」が公開される頃になると取材されるダーナ神族…。
しかし映画は次回作で終焉なので、映画が終わったらダーナ神族も見捨てられてしまうのか心配です。


アイルランドに残る「レイライン」を追うロケでしたが、あの地にはたくさんの遺跡があるので、ストーンヘンジを起点として適当に放射線を描いたら、いくつかの遺跡はその線上に乗るだろうから、本当にこれらがレイラインなのかをもうちょっと詳しく検証して欲しかったと思います。


今回はマウンド遺跡が多く、人も通わぬ道をヘコヘコと登っていましたが、自分もきっと「面倒〜!でも見たい!!」とつぶやきながらも登ると思います。
アイルランドやイギリスの遺跡は見晴らしの良い場所にあることが多いので、目指す遺跡が見つけやすいっていうのがありますが、見えたからと言って辿り着くまでかなりの距離があったりするのであなどれません。


初めて紹介された「ドゥン・ホーヘル」遺跡です。
中央の円壇は石で出来ていて、それを中心に2重の石壁が取り囲んでいました。
これを見たとき、グレートジンバブエ遺跡を思い出しました。
規模はこちらの方が断然小さいのですが、基本構造が同じで、この遺跡をポンとジンバブエに持っていっても、これがアイルランドの遺跡とは気が付かないのではないかと思いました。
まぁ両者の時代がまったく違うので、関係づけることは無理ですが、でもちょっと面白いなと思いました。




久しぶりに「タラの丘」が登場しましたが、立石の周りに小さな敷石が敷かれ、なんか庭園のオブジェみたくなっていました。
ちょっとずつ遺跡にも手を入れているんですね。
昔の写真をアップしてみました。
よく見ると石の足下、なんども掘り返されているようにも見えます。
コレを防ぐために敷石を強いたんでしょう。

世界ふしぎ発見

 ■世界ふしぎ発見!−あなたの知らないイギリス王室の秘密−2010年10月30日
■登場した遺跡・場所

ラ・ホルクレイ・ドウ・ファルドゥオ遺跡(ジャージ島)
ラ・ホグビー遺跡(ジャージ島)
パラター遺跡のヴァイキング墓(マン島)
ミアル・サークル(マン島)

へっぽこ絵
マン島の猫は尻尾が短いです。
DNA?がそうなっているらしいです。
尻尾が短い以外は、日本の猫とあまり姿形は変わりませんでした。



久しぶりに聞く「ダーナ神族」!
また始まったかと思いましたが、今回はダウンジング・ロッドも出ず、普通にレポしていたのが良かったです。
ジャージ島、サーク島、マン島は、名前は有名でも日本のテレビカメラが取材に行くことは少ないので、とても貴重でした。
この後には「TBS世界遺産」が「イビサ島」を放送したばかりで、最近は島がブームなのか、めずらしい遺跡を多く見られて私は嬉しいです。
この辺の遺跡はだいたいどれも6000年前のモノらしいので、古さも申し分ないです。


ジャージー島のラ・ホルクレイ・ドウ・ファルドゥオ遺跡です。
大きな一枚岩が印象的な古代墳墓ですが、他の屋根石はみんなはぎ取られてしまい、往事のおもかげはほとんど残っていませんでした。
石の配置はアイルランドのニューグレンジ墳墓と同じで興味深かったです。
あれだけの天井岩を運ぶのにどれだけの人手が必要だったのか、あと、石は現地調達なんでしょうが、古代の石切場も見てみたかったです。



同じくジャージー島のラ・ホグビー遺跡です。
土盛りがしっかりと残る、面白そうな古墳でした。
これも基本的にはニューグレンジと同じで、十字の基本形に最奥部に洗面器が置かれている造りで、ミニ・ニューグレンジと呼べる古墳でした。

ただテレビで見たところ壁に彫刻が一切なく、石は積んだけれど彫刻までは手が回らなかったのか、それとも元から彫刻など施す気がなかったのか…。
これだけの大きさなのだから首長クラスの墓だと思うのですが質素すぎるような気がしました。



マン島の遺跡たち
この辺はケルトやヴァイキングたちの痕跡が残っているので、以前から興味があったのですが、動画で遺跡を見るのは初めてでした。
見晴らしの良い丘に造られた、ヴァイキングたちが造った舟形の墳墓『パラター遺跡』は、スウェーデンやデンマークでヴァイキングの墓を見まくった私には懐かしいモノでした。
彼らはこんなところでも舟形の墓を造っていたんですね。
見晴らしの良い景色を見て、死者にも海を見せたいという気持ちの表れかなと思いました。

最後に紹介されたストーンサークルは、面白かったです。
『ミアル・サークル』と呼ばれていて、これも6000年前の遺跡なんだそうです。
小さな円墓を、大円を描くように配置するというのは珍しいなと思います。
ただ気になったのは、それらの小円墓の作りがバラバラで、同時期に造られたようには見えませんでした。
最初はヴァイキング達が造った、手頃な石を並べてる方法の円墳から始まり、最終的には石棺を意識した削り出した板石を使ってました。
ここまで違うと文化が違うのか、時代が違うのかと、疑問に思うし、そもそも最初から大円だったのか、そう見えるだけなのか…と思うし、後から来た民族が小円の石を取り除いて板石を置いて墓を造ったのか…とか、色々と謎が深まってきます。
ヴァイキングの墓は基本的に火葬なので、小円でも大丈夫なんだけど、板石はどうみても遺体を置くことが前提なので…やはりアンバランスな気もします。
たぶん現地の博物館にでも発掘の詳細があるんでしょうが、テレビではそこまで紹介されていなかったのが残念です。


ジャージー牛乳の牛さん…お耳が大きくて可愛かったです。
あと、サーク島のトラクターバスは乗りたいなと思いました。

世界ふしぎ発見

 ■世界ふしぎ発見!−トルコ奇想天外遺跡紀行−地底の迷宮から天空のピラミッド−2010年10月16日


■登場した遺跡・場所

ウフララ渓谷(メソット2世の肖像画)
ネムルトダー遺跡(巨大頭ゴロゴロ)
ペンネのペッレ遺跡(ネクロポリス)
ギョペクリ・テペ(Gobekli Tepe)遺跡


へっぽこ絵
シャンル・ウルファ遺跡から出土した男性像です。
新石器時代だそうですが、だいたい8千年前のモノだそうです。
瞳のウルウル感が可愛いと思いました。
実物はもっと男前で色白です。



「ま〜たトルコかぁ〜」と思いながら見てたら、なんと、新遺跡の登場!!

  それも私好みの1万年前物件!

久しぶりのお宝遺跡の登場でテンションが上がりました。


ギョペクリ・テペ(Gobekli Tepe)遺跡はシリアとの国境近くにあるため、あまり旅行者が行かないのかと思いきや、調べてみたら綺麗な街で、趣のある古風な街並みはトルコでも有名な観光名所らしいです。
この遺跡の特徴は大きな石柱が何本も使われていること。
それが円をなすように並べられているのだから、イギリスのストーンヘンジやマルタ島のハジャール・キム神殿などとの関連を思わずにはいられません。



番組では空中撮影まではしてくれなかったので、遺跡の全貌は良く分かりませんでしたが、地図で見ると個々の遺跡はこじんまりとした円を描くように造られているのが分かります。
人の姿をかたどっている石柱はおそらく天井を支える柱としても使われたと思います。
天井は杉などを使って葺かれたと思いますが、窓がなければ真っ暗闇となるでしょうね。
石柱に描かれた人の姿や動物たちは、炎に当てられた時、生きているように映し出され、さぞ幻想的な空間を演出してくれたと想像出来ます。
しかしこれが1万年前の人たちが造り上げた施設だとしたら、その技術と想像力はたいした物だと思います。


柱は人の姿をかたどった物や動物が彫り込まれた物など、2種類のタイプに分けられるようです。
人型は細い腕が石の縁まで伸び、石の角を利用してきゅっと腹を包み込むように曲げてあります。
これはイースター島のモアイに似ていると思いました。

ベルトをして、そこに動物の毛皮を前掛けのように下げている像もありました。
たらんと垂れた足の指まで彫られていて、細かいところにまで目が行き届いているなと思いました。
人間はおおざっぱなのに、動物たちは精巧…ラスコーの洞窟壁画も人間はデフォルメされていたので、表現方法になんとなく共通点があるなと感じました。

動物の彫り物は削り口が鋭く線もなめらかで、時が経たことを感じさせない腕の良さを感じました。
彫られている動物は、牛やイノシシ、鳥でしたが、遺跡からは多くの動物の骨も出土しているそうです。
1万年前はまだ農耕が始まる前なので、食料は狩りで調達していたと思うのですが、彫られている動物たちをみると、家畜とし飼育していたんじゃないのかと思うような種類ばかりなので、これはこれで興味深かったです。

これだけの土木工事をするには大人数が必要だと思いますが、彼らの食料はどこから調達していたのか気になりました。
肉と木の実、時々干し魚…。
こんな食生活でも石を運んだり、積んだりする体力が確保出来るのだから、古代の人って丈夫なんだなと思いました。


カッパドキアとネムルトダーはオマケのような扱いでしたが、カッパドキアの高級ホテルには驚きました。
石をくりぬいて、あんなに素敵な部屋をつくるとは…。
でもせっかく泊まるのなら、地元民のようにカーペットの上に布団を敷く程度の設備の方が趣があって良いのにな〜。


ペンネのペッレ遺跡(ネクロポリス)で紹介された、地下への階段。
あれと同じ物がギリシャのコリントス遺跡にありました。
ミケーネ遺跡にも天窓はなかったけれど、似たような地下への階段を持つ水くみ場があったので、この地域を支配したコンマゲネ王国は確かにギリシャとペルシャを融合した「2つの遺伝子」を持つ国だと実感しました。


クイズに出た白い鶏肉をつかったケーキは「トルコプリン」と呼ばれているそうで、作り方を紹介しているサイトもありました。
日本の鳥で同じ食感を得られるかは分かりませんが、ちょっと作ってみたくなりました。

世界ふしぎ発見

 世界ふしぎ発見−イスタンブールから地中海へ! 海の古代文明紀行−2010年7月24日(TBS)
blo_73.gif世界ふしぎ発見−イスタンブールから地中海へ! 海の古代文明紀行−2010年7月24日(TBS)
■登場した遺跡・場所

イェニカビ遺跡(木造船発掘場所・イスタンブール)
カシュ(水に浮かぶ棺)
パタラ遺跡(ミュラ)


★へっぽこ絵

海に浮かぶ棺…。
これはインパクトありますね。棺マニアのロマンだ〜(*´∀`)ノ ハゥ――♪
とりあえずリキュア文明のモノはすでに観光すみなので免疫ついていますが、初見だったらこの映像だけで飛行機乗っていたと思います。
この墓は高台に作られていて、死者の魂を天に送るためにそうなっていた…とナレーションが言ってましたが、これもブルガリアやギリシャで見た「天空の墓」と基本は同じだなと思いました。

blo_73a.gif棺の中から出てきた金細工は、トラキア文化の影響を受けていたし、これをみてもトラキアとリキュアは類似点が多いと思いました。

遺跡だらけのイスタンブール
    数千年に渡り人が住み続けた地に地下鉄を掘るのは大変なことなんだと思いました。
    日本の業者さんが心を尽くして建設してくれているのがよく分かり、これならイスタンブールの人たちも喜んでくれるだろうと感じました。
    それにしても遺跡がありすぎですね。
    おまけに規模も大きくて、遺物の搬送だけでも大変そうです。

木造船出た!
    5世紀に造られたデカイ木造船が映ってましたが、こんなモノが36隻も埋まっていたとは…。
    保存場所大変だろうな…なんて思いながら見てました。
    古くなってそのまま放置されてしまったんでしょうが、ちょっともったいないと思いました。

トルコにレバノン杉
    ミュラ遺跡の近くにはレバノン杉が生えていて、船の材料になっていたことを初めて知りました。
    レバノンじゃないのに「レバノン杉」と呼ぶのはおかしいのではないかと思いつつ、太くてまっすぐな杉が今も泰然と生えていて、昔を彷彿とさせた一瞬でした。

リキュアの風俗
    船を使った交易でもうけていたリキュアの人たちが住んでいたという街の跡はどこにでもある感じで普通っぽかったですが、墓と髪型だけは、こだわりがあったみたいです。
    男の人がロン毛…これは面白いです。
    戦争をしないから長くても邪魔じゃなかったんでしょうね。
    そしてあの独特の墓。
    ああいう墓はペトラのナバティア人も作ってますが、崖に幾重にも密集させて暑苦しい建て方をするのは、このリキュアの人たちの特徴だと思います。
    私はフェティエで見ましたが、こっちも崖の上に作られていました。

    ちなみに写真はフェティエで見かけた墓です。
    道の真ん中に取り残されていました。

パタラ遺跡とリキュア文明(紀元前4世紀〜2世紀頃)
    私の古いガイドブックには「リキア」と書いてありました。
    時代によって呼び方が変わるのは、やや面倒です。
    金持ちの道楽都市という目で見てましたが、当時はきっと大いに栄えていたんでしょうね。
    クサントス遺跡の塔のような墓も面白いです。
    中がどうなっているか紹介されませんでしたが、風通しの良いところなので、遺体もミイラ化しているかもしれません。

黒い倉庫−ペズィルキャン村
    リキュア人が住んでいた家の形を今でも継承していると紹介された村。
    150年前の倉庫が今も使われているということでしたが、似たようなモノがスイスのツェルマットにありました。(マッターホルン山のふもとの街)
    下に扉はなく、2階部分から出入りするようになってましたが、トルコの倉庫もそんな使われ方をしていたんじゃないかと思います。
    リキュア人は木造の家に住んでいて、墓は岩窟を使ってましたが、これって木が豊富にあるから木造家屋になったんでしょうね。
    意外とあの岩穴、湿気がスゴイです。

彫刻のアニメーション
    イスタンブール考古学博物館に残るリキュアの彫刻はすごかったですね。
    紀元前5世紀に作られたものだそうです。
    石棺に馬の動きをコマ送りで彫り込むなんて…発想のすごさびビックリでした。

蜘蛛よけ
    ダチョウの卵のカラがクモを寄せ付けない効果をもっていることに驚きでした。
    本当に効果があるのか、我が家の低い天井に吊して試してみたいです。


世界ふしぎ発見

 世界ふしぎ発見−砂漠に蘇る死者 ミイラで解く古代アンデス文明−2010年5月16日(TBS)
blo_72a.gif■登場した遺跡・場所

セントロ・マルキ(ペルー・イロ)
コリカンチャ(クスコ)
オリャンタイタンボ村(ペルー)


★へっぽこ絵
研究所に運び込まれたミイラを見つめるミステリーハンター。
目がキラキラしてた!
首を傾げたミイラ…布を外すときにポロっと頭が取れてしまうんじゃないかとハラハラしながら見守っていました。
案外丈夫で、しっかり皮が張り付いているのを見て、この辺のミイラは他の地域と何かが違うような気がしました。


■あまり聞き慣れない『チリバヤ文化』。
その文化圏でミイラがたくさん発掘されているそうで、久しぶりに興味深く観ました。
あっちのミイラは埋葬すれば勝手に乾いてくれるお手軽ミイラなので、たくさん出土しても「これはっ!」と身を乗り出すこともないんですが、今回は体の中に壺が入っていたので、いきなりテンションが上がりました!

内臓を取り出し、体内に何かをつめるミイラは、2007年に開催された「インカ・マヤ・アステカ展」で観たことがありました。

  参考:【遺跡馬鹿のイベント潜入記】インカ・マヤ・アステカ展←ここから飛べます。

死体の腹を割いて物を詰めるなんていうのは、私からしたら「ギャーやりすぎ!!」って思うので、展示会でもかなりビックリしました。
今回、似たものがこんな海岸沿いの墓から出るなんて思いもしなかったのですが、まぁ地域は近いから出てもおかしくないんですが突然すぎて、心の準備が間に合いませんでした。
ちなみにミイラは平気ですが、残酷な刑を受けているようなミイラは苦手だったりします。でも見るけど!(`・ω・´)

割いて、入れて、縫う…これも死者のためにしていることなんでしょうか…。
ソニア・ギエン博士も珍しいと言っていたので、普及している行為ではないんでしょうが、でも…ちょっとゾゾゾとします。


チリバヤ文化は950年−1350に興った文化だそうです。
現地で遺跡を観たことはありません。
ひょっとしたら博物館で出土物を見ているかもしれませんが、ほとんど記憶にないです。
ミイラと一緒に埋葬されていた土器もシンプルで、これといって特徴のないのが特徴なのかと思いました。
番組の説明では階級のない平和な文化らしいですが、今回のように特別な物を腹に仕込んでいたミイラが出てきた以上、神官くらいはいた可能性もありますね。

ついでに紹介されたインカの王「第9代皇帝−クシカンチャ宮殿跡」から出たミイラは、まだ埋まってましたね。
あんな狭いところにスッポリと収まっていて、なんか可愛かったです。
宮殿を守る役目を担っていたそうですが、生前はどんな地位にいた人なのか気になりました。



かたつむりの粘液から作ったという『ババ・デ・カラコル』。
保湿効果があるそうですが…顔に塗るには勇気がいるぜ!
そもそもクリームに混ぜ込むためには相当の粘液が必要だと思うんだけど、それをどう採取するのか疑問がよぎりました。
ガマの油みたいに鏡張りの部屋にいれて油汗でも流させるんでしょうか…。
ミステリーハンターさんが手のひらに大きなカタツムリを乗せていましたが、あれもデカかった…。
彼女、意外と体当たりレポが得意な気がします。

世界ふしぎ発見

< Back   Next >

Copyright © 遺跡馬鹿の番組感想. All Rights Reserved.
[PHPウェブログシステム3 FLEUGELzネットマニア]