遺跡馬鹿の番組&雑多感想








 世界ふしぎ発見 !「探検!シルクロード 砂漠に消えた古代文明と地底の迷宮」−2011年11月5日(TBS)

【登場した遺跡・場所】
ゴヌール遺跡
メルヴ遺跡(巨大天然冷蔵庫)
コウアタの地底温泉湖


【へっぽこ絵】
精巧に出来ていた車輪枠。
青銅性で、デザインも使いやすそうでした。
こんな物を4000年も前に作ってしまうのだから、スゴイです。
見たところ厚みがあまりないので、実用したとして耐久年数はどれくらいなのか気になりました。
しかしこういう物が出土すると、「さすがは草原の国」と思ってしまいます。


【美人が多い!トルクメニスタン】
そもそも草原の民族は美人が多い!
昔は「略奪婚」もあったそうですが、あの美女たちを見ていると、フラッと魔が差しても仕方がないなと思ってしまいました。
彼女たちが日常着としている服は華やかで、ああいうデザインも美女度を上げているんでしょうね。
でも家庭料理で紹介された『プロフ』の油たっぷりを見ると、中年以降はどっと体重が増えそうだなと思いました。
しかし体重が増えても美人は美人。
市場のおばちゃんたちの溌剌とした笑顔に惚れました。


【マルギアナ文明】
今から4000年前、この地にマルギアナ文明が興ったそうです。
初耳の文明なのですが、ゴヌール遺跡とそこからの出土物を見ると、かなり大きな文明だったみたいです。
東京ドーム5つ分の広さを持つ『ゴヌール遺跡』が紹介されましたが、なんか驚くことが一杯でした。
そもそもあの狭い入口では内部に何も運び込めないですね。
生活物資とか家具とか…どうしていたのか気になりました。
それだけ外敵に備えていたんでしょうが、働いている人たちは文句も言わず、あの狭い通路を行き来していたのだとしたら、お気の毒だなと思いました。
王様が座っていたという玉座の妙な中途半端さも意外でした。
階段の途中みたいなところに王様が座っていたそうですが、これを草原の王のつつましさと受け取って良いのか、ちょっと悩みました。
そのゴヌール遺跡の王族の墓から見つかった品々は首都アシガバードの国立博物館に展示されていました。
金のツボとか、かなり豪華な物が多く、ケルト文化につながっていくようなくデザインとかあって興味深かったです。
印章として使った小さい土製の印も色んなデザインがあり、当時の人たちの洒落たセンスを感じました。
しかし印章は洗練されているのに、人型は埴輪みたいに無表情タイプが多く、ここの人たちも人型はハトサブレ風(薄っぺらい)なんだなということが分かりました。
今回、へぇ〜と驚いたのは青銅で出来た車輪のカバーです。
さすが草原の民! 馬の道具に対するこだわりはスゴイです。
そういえば馬の骨も紹介されていました。
キレイに横たわった姿で白骨化していましたが、あの世で主人を乗せるため一緒に埋葬されたんでしょうね。


遺跡に円形の施設に残されていました。
ここでは「ゾロアスター教」の儀式が行われていて、生け贄を焼く場と、聖なる火を焚く炉が紹介されました。
この地でゾロアスター教(拝火教)が生まれた理由として、ガスが自然に発火して、今でも燃え続けている「ダルバザクレーター」を引き合いに出していましたが、これは…どうなんでしょうね。
天然ガス穴からゾロアスター教が生まれたとしたら、あの難解な教義はすべて後付けで、創作しすぎな感じもしました。
日本だったら一柱の自然神に落ち着きそうな感じなので、よけいに差を感じました。
しかし「ダルバザクレーター」って面白いところですね。
実際、近づくとどれくらい熱いのか興味あります。


「コウアタ」という地底温泉湖は、「暗いよぉ〜、狭いよぉ〜、深いよぉ〜」が嫌いな私にとっては、なんとも悩ましい地底湖ですが、温かいなら入ってみたいなと思いました。
あの広さと深さ、そして地底ってことなので、源泉の温度はかなり高くないと水を温めるまではいかないでしょうね。
お湯の沸き出し口の温度が知りたいところですが、水が抜けていく場所がまだ分かっていないと説明していました。
きっとじわりと砂に染みこんで、地下の川にでも流れていくのかなと思いました。

世界ふしぎ発見

 世界ふしぎ発見! エーゲ海から母なる大地へ 追跡!女神誕生の謎 2011年9月10日)(TBS)
【登場した遺跡・博物館】
  ウルブルン沈没船遺跡(カシュ)
  エフェス遺跡{ケルスス図書館・アルテミス神殿}
  チャタルホユック遺跡
  アナトリア博物館

【登場した遺物】
  アルテミス像(エフェス)
  日本の土偶(長野の縄文ビーナス等)
  地母神(チャタルホユック)


へっぽこ絵
トルコの遺跡から出土した地母神
これも迫力あったけど、案内してくれたお姉さんがそのまんま地母神と同じ体型で、説明に説得力が加わっていました。
やはり豊満な女性は本当に豊かさの象徴に見えます。


久しぶりトルコ
トルコの夏は気持ちよさそうでした。
今回は「女神特集」ということで、現地のおばちゃんたちが一杯登場してくれたのが嬉しかったです。
若い美人も良いですが、料理上手なお母さんたちも魅力たっぷりで、一家を支えている母の強さを感じました。


地中海の女神
トルコの遺跡を「女神」というキーワードで巡っていくのは楽しいなと思いました。
地中海の周りにはあちこちに女神がいるので、それらを比較したりするのも面白いです。
その比較として縄文ビーナスが登場したのには笑ってしまいましたが、確かに共通点も多いので、地域を問わず、古代の人たちは女性の「性」に神秘のチカラを感じていたんですね。
その「神秘のチカラ」ですが、豊作や再生などを紹介していましたが、私は「予言」も入れて欲しかったです。
マルタのジュガンティ遺跡やデルフォイの神殿など巫女の存在が世の中に影響を与えていたこともあったのですから、せっかく女神の威光を取り上げるのだから、忘れずに加えて欲しかったです。


海底遺跡 ウルブルン沈没船(レプリカ)
本物そっくりに作られた研修用の海底遺跡は面白かったです。
トルコのようにこれからも難破船が次々と見つかりそうな国は、しっかりと人材を育てていかないと調査が追いつかないでしょうね。
陸にも遺跡山盛りだし、海にも遺跡・遺物が山盛り…。
トルコもこれからは遺跡大国として頑張っていって欲しいです。


チャタルホユック遺跡
9500年前の遺跡で、世界最古の農耕集落遺跡と紹介されていました。
動物の攻撃を受けないよう家々が密集して建てられ、自然と要塞のような景観になってました。
発掘現場はあちこち掘り返されているみたいで、世界各国から集まった調査団たちが協力してこの古い遺跡を調査しているんだそうです。
その遺跡の穀物倉庫から発掘された「地母神」と名付けられた女神像。
前から見てもたっぷりお肉でしたが、尻も肉がこぼれんばかりについていて、太りすぎて身動きできないような人がテレビに出ますが、まさにあんな感じでした。
そして足の間からは生まれたばかりの赤ん坊…。
さすがにこれはシュールだなと感じました。


タシュカレ村の倉庫崖には驚きました。
敦煌の莫高窟みたいですが、敦煌と違うのは人が歩くための回廊がないことです。
倉庫としての機能を絞り込んだような構造で、麦をしまうためには、あの崖をのぼり30キロの小麦袋を引き上げなきゃならないのは、大変だよな…と思いながらみてました。
特に驚いたのは袋を引き上げるための滑車を取り付けた木材で、よく折れたり割れたりしないなと感心しました。


世界ふしぎ発見

 ■世界ふしぎ発見!−知られざる海洋王国エジプト 青い海を見た女王・ハトシェプスト−2011/1/22

■登場した遺跡・場所

メルサガワシス(エジプト)


へっぽこ絵
プントの女王サマ。
太った女性に描かれているけれど、実はスタイル抜群の美女だったんではないかな…。
ハトシェプスト女王は自分よりブス度を高めに描いているような気がします。


いつもはピラミッドやクレオパトラ、砂漠の遺跡ばかりをテーマに取り上げている「ふしぎ」ですが、今回は「海とエジプト」ということで、面白い情報が一杯紹介されました。
メインはハトシェプスト女王でした。
ミイラから分かった死因、女でありながらファラオの地位についたこと、他国と貿易を行いエジプトを繁栄させたことなど、切り口が斬新で面白かったです。
女王が「つけヒゲ」をしていたのは有名ですが、そこまで型にこだわる所が面白いです。
ファラオになっても自由にオシャレを楽しめないとは本当に不思議ですね〜。
神と同等の最高権力者なのに!


「メルサガワシス」の遺跡で見つかった、4000年前のロープが紹介されましたが、ほとんど当時のままの状態で驚きました。
あの太いロープを見ていると、巨大なピラミッドの石を運び上げた仕事ぶりも納得でした。
あれを編むのにどれくらいの月日と経験が必要なのか知りたいものです。
当時の船は思った以上にロープの使用が多いです。
ヴァイキング船と比べると倍近く差があるように思います。
紅海なんて陸地の割れ目に出来たような海なので、そんなに風も吹かないような気もしていましたが、実際は船をも沈める荒ぶる海だったようで、あの青い色にだまされてはいかんなと思いました。
私も紅海でダイビングをしましたが、ミステリーハンターが潜っていた場所はサンゴの美しさには定評のあるところなので、さすがに綺麗なサンゴばかりでした。
ああいうところに潜ってみたいモノですが、きっとあそこは豪華ホテルのプライベートエリアなんでしょうね…(´・ω・`) いいなー。


ハトシェプスト女王の葬祭殿に乳香の木が植えられていたことを始めて知りました。
あんな地味に置いてあると、気が付かない人も多いでしょう。
それにしても観光客の多さに驚きでした。
365日、毎日がお祭りみたいです。
まだ50体ほどのファラオのミイラが眠っているそうなので、10年に1体づつ見つけて話題にすれば、あと500年は観光で潤いますね。
凄いな〜(´ω`*)


ハトシェプスト女王は後のファラオに肖像画をことごとくはぎ取られてしまいましたが、なんか恐ろしい話です。
今回、女王のミイラが見つかったキッカケになったのが一本の「歯」だったそうですが、歯一個にあの美しい箱を用意するとはサスガだなと思いました。
DNAの鑑定が行われるようになり、エジプト史がどんどん明らかになるのは、ちょっと怖いけど楽しみでもあります。
エジプト人は海外に関心がないと言われてきた事が、実はそうじゃなかったと分かる日も近いように思います。
模型で再現された当時の船の完成度の高さにはビックリでしたが、ああいった船でインド洋へ向かい、さらに日本まで来ていたと妄想するのは、とても楽しいです。

世界ふしぎ発見

 ■世界ふしぎ発見!−アイルランド 魔法の民族ダーナ神族の謎−2010/11/20

■登場した遺跡・場所

イニシュモア島(アラン諸島)
ドゥン・エンガス(愛と青春の神)6000年前
ドゥン・オーヘル
ドゥン・ドゥカバー(黒い砦)
キャロモア・ドルメン(6000年前)
イックナレア山(メーブ女王の墓?4500年前)
Multiple bulan (癒しの石)


へっぽこ絵
面白いなと感じた「Multiple bullan」を描いてみました。
8個の穴に8個の石を乗せ、グリグリと手で回したりして癒しを得るそうです。
カップ穴と呼ばれる石は世界各地にありますが、こういう用途で使っているモノを見たのは初めてだったので、とても面白かったです。
是非自分でもグリグリしてみたいですが、分かりにくい場所にあるそうなので、たどり着けるか心配です。



またまた「ダーナ神族」で、特に目新しさもありませんでした。
映画「ハリーポッター」が公開される頃になると取材されるダーナ神族…。
しかし映画は次回作で終焉なので、映画が終わったらダーナ神族も見捨てられてしまうのか心配です。


アイルランドに残る「レイライン」を追うロケでしたが、あの地にはたくさんの遺跡があるので、ストーンヘンジを起点として適当に放射線を描いたら、いくつかの遺跡はその線上に乗るだろうから、本当にこれらがレイラインなのかをもうちょっと詳しく検証して欲しかったと思います。


今回はマウンド遺跡が多く、人も通わぬ道をヘコヘコと登っていましたが、自分もきっと「面倒〜!でも見たい!!」とつぶやきながらも登ると思います。
アイルランドやイギリスの遺跡は見晴らしの良い場所にあることが多いので、目指す遺跡が見つけやすいっていうのがありますが、見えたからと言って辿り着くまでかなりの距離があったりするのであなどれません。


初めて紹介された「ドゥン・ホーヘル」遺跡です。
中央の円壇は石で出来ていて、それを中心に2重の石壁が取り囲んでいました。
これを見たとき、グレートジンバブエ遺跡を思い出しました。
規模はこちらの方が断然小さいのですが、基本構造が同じで、この遺跡をポンとジンバブエに持っていっても、これがアイルランドの遺跡とは気が付かないのではないかと思いました。
まぁ両者の時代がまったく違うので、関係づけることは無理ですが、でもちょっと面白いなと思いました。




久しぶりに「タラの丘」が登場しましたが、立石の周りに小さな敷石が敷かれ、なんか庭園のオブジェみたくなっていました。
ちょっとずつ遺跡にも手を入れているんですね。
昔の写真をアップしてみました。
よく見ると石の足下、なんども掘り返されているようにも見えます。
コレを防ぐために敷石を強いたんでしょう。

世界ふしぎ発見

 ■世界ふしぎ発見!−あなたの知らないイギリス王室の秘密−2010年10月30日
■登場した遺跡・場所

ラ・ホルクレイ・ドウ・ファルドゥオ遺跡(ジャージ島)
ラ・ホグビー遺跡(ジャージ島)
パラター遺跡のヴァイキング墓(マン島)
ミアル・サークル(マン島)

へっぽこ絵
マン島の猫は尻尾が短いです。
DNA?がそうなっているらしいです。
尻尾が短い以外は、日本の猫とあまり姿形は変わりませんでした。



久しぶりに聞く「ダーナ神族」!
また始まったかと思いましたが、今回はダウンジング・ロッドも出ず、普通にレポしていたのが良かったです。
ジャージ島、サーク島、マン島は、名前は有名でも日本のテレビカメラが取材に行くことは少ないので、とても貴重でした。
この後には「TBS世界遺産」が「イビサ島」を放送したばかりで、最近は島がブームなのか、めずらしい遺跡を多く見られて私は嬉しいです。
この辺の遺跡はだいたいどれも6000年前のモノらしいので、古さも申し分ないです。


ジャージー島のラ・ホルクレイ・ドウ・ファルドゥオ遺跡です。
大きな一枚岩が印象的な古代墳墓ですが、他の屋根石はみんなはぎ取られてしまい、往事のおもかげはほとんど残っていませんでした。
石の配置はアイルランドのニューグレンジ墳墓と同じで興味深かったです。
あれだけの天井岩を運ぶのにどれだけの人手が必要だったのか、あと、石は現地調達なんでしょうが、古代の石切場も見てみたかったです。



同じくジャージー島のラ・ホグビー遺跡です。
土盛りがしっかりと残る、面白そうな古墳でした。
これも基本的にはニューグレンジと同じで、十字の基本形に最奥部に洗面器が置かれている造りで、ミニ・ニューグレンジと呼べる古墳でした。

ただテレビで見たところ壁に彫刻が一切なく、石は積んだけれど彫刻までは手が回らなかったのか、それとも元から彫刻など施す気がなかったのか…。
これだけの大きさなのだから首長クラスの墓だと思うのですが質素すぎるような気がしました。



マン島の遺跡たち
この辺はケルトやヴァイキングたちの痕跡が残っているので、以前から興味があったのですが、動画で遺跡を見るのは初めてでした。
見晴らしの良い丘に造られた、ヴァイキングたちが造った舟形の墳墓『パラター遺跡』は、スウェーデンやデンマークでヴァイキングの墓を見まくった私には懐かしいモノでした。
彼らはこんなところでも舟形の墓を造っていたんですね。
見晴らしの良い景色を見て、死者にも海を見せたいという気持ちの表れかなと思いました。

最後に紹介されたストーンサークルは、面白かったです。
『ミアル・サークル』と呼ばれていて、これも6000年前の遺跡なんだそうです。
小さな円墓を、大円を描くように配置するというのは珍しいなと思います。
ただ気になったのは、それらの小円墓の作りがバラバラで、同時期に造られたようには見えませんでした。
最初はヴァイキング達が造った、手頃な石を並べてる方法の円墳から始まり、最終的には石棺を意識した削り出した板石を使ってました。
ここまで違うと文化が違うのか、時代が違うのかと、疑問に思うし、そもそも最初から大円だったのか、そう見えるだけなのか…と思うし、後から来た民族が小円の石を取り除いて板石を置いて墓を造ったのか…とか、色々と謎が深まってきます。
ヴァイキングの墓は基本的に火葬なので、小円でも大丈夫なんだけど、板石はどうみても遺体を置くことが前提なので…やはりアンバランスな気もします。
たぶん現地の博物館にでも発掘の詳細があるんでしょうが、テレビではそこまで紹介されていなかったのが残念です。


ジャージー牛乳の牛さん…お耳が大きくて可愛かったです。
あと、サーク島のトラクターバスは乗りたいなと思いました。

世界ふしぎ発見

 ■世界ふしぎ発見!−トルコ奇想天外遺跡紀行−地底の迷宮から天空のピラミッド−2010年10月16日


■登場した遺跡・場所

ウフララ渓谷(メソット2世の肖像画)
ネムルトダー遺跡(巨大頭ゴロゴロ)
ペンネのペッレ遺跡(ネクロポリス)
ギョペクリ・テペ(Gobekli Tepe)遺跡


へっぽこ絵
シャンル・ウルファ遺跡から出土した男性像です。
新石器時代だそうですが、だいたい8千年前のモノだそうです。
瞳のウルウル感が可愛いと思いました。
実物はもっと男前で色白です。



「ま〜たトルコかぁ〜」と思いながら見てたら、なんと、新遺跡の登場!!

  それも私好みの1万年前物件!

久しぶりのお宝遺跡の登場でテンションが上がりました。


ギョペクリ・テペ(Gobekli Tepe)遺跡はシリアとの国境近くにあるため、あまり旅行者が行かないのかと思いきや、調べてみたら綺麗な街で、趣のある古風な街並みはトルコでも有名な観光名所らしいです。
この遺跡の特徴は大きな石柱が何本も使われていること。
それが円をなすように並べられているのだから、イギリスのストーンヘンジやマルタ島のハジャール・キム神殿などとの関連を思わずにはいられません。



番組では空中撮影まではしてくれなかったので、遺跡の全貌は良く分かりませんでしたが、地図で見ると個々の遺跡はこじんまりとした円を描くように造られているのが分かります。
人の姿をかたどっている石柱はおそらく天井を支える柱としても使われたと思います。
天井は杉などを使って葺かれたと思いますが、窓がなければ真っ暗闇となるでしょうね。
石柱に描かれた人の姿や動物たちは、炎に当てられた時、生きているように映し出され、さぞ幻想的な空間を演出してくれたと想像出来ます。
しかしこれが1万年前の人たちが造り上げた施設だとしたら、その技術と想像力はたいした物だと思います。


柱は人の姿をかたどった物や動物が彫り込まれた物など、2種類のタイプに分けられるようです。
人型は細い腕が石の縁まで伸び、石の角を利用してきゅっと腹を包み込むように曲げてあります。
これはイースター島のモアイに似ていると思いました。

ベルトをして、そこに動物の毛皮を前掛けのように下げている像もありました。
たらんと垂れた足の指まで彫られていて、細かいところにまで目が行き届いているなと思いました。
人間はおおざっぱなのに、動物たちは精巧…ラスコーの洞窟壁画も人間はデフォルメされていたので、表現方法になんとなく共通点があるなと感じました。

動物の彫り物は削り口が鋭く線もなめらかで、時が経たことを感じさせない腕の良さを感じました。
彫られている動物は、牛やイノシシ、鳥でしたが、遺跡からは多くの動物の骨も出土しているそうです。
1万年前はまだ農耕が始まる前なので、食料は狩りで調達していたと思うのですが、彫られている動物たちをみると、家畜とし飼育していたんじゃないのかと思うような種類ばかりなので、これはこれで興味深かったです。

これだけの土木工事をするには大人数が必要だと思いますが、彼らの食料はどこから調達していたのか気になりました。
肉と木の実、時々干し魚…。
こんな食生活でも石を運んだり、積んだりする体力が確保出来るのだから、古代の人って丈夫なんだなと思いました。


カッパドキアとネムルトダーはオマケのような扱いでしたが、カッパドキアの高級ホテルには驚きました。
石をくりぬいて、あんなに素敵な部屋をつくるとは…。
でもせっかく泊まるのなら、地元民のようにカーペットの上に布団を敷く程度の設備の方が趣があって良いのにな〜。


ペンネのペッレ遺跡(ネクロポリス)で紹介された、地下への階段。
あれと同じ物がギリシャのコリントス遺跡にありました。
ミケーネ遺跡にも天窓はなかったけれど、似たような地下への階段を持つ水くみ場があったので、この地域を支配したコンマゲネ王国は確かにギリシャとペルシャを融合した「2つの遺伝子」を持つ国だと実感しました。


クイズに出た白い鶏肉をつかったケーキは「トルコプリン」と呼ばれているそうで、作り方を紹介しているサイトもありました。
日本の鳥で同じ食感を得られるかは分かりませんが、ちょっと作ってみたくなりました。

世界ふしぎ発見

 世界ふしぎ発見−イスタンブールから地中海へ! 海の古代文明紀行−2010年7月24日(TBS)
blo_73.gif世界ふしぎ発見−イスタンブールから地中海へ! 海の古代文明紀行−2010年7月24日(TBS)
■登場した遺跡・場所

イェニカビ遺跡(木造船発掘場所・イスタンブール)
カシュ(水に浮かぶ棺)
パタラ遺跡(ミュラ)


★へっぽこ絵

海に浮かぶ棺…。
これはインパクトありますね。棺マニアのロマンだ〜(*´∀`)ノ ハゥ――♪
とりあえずリキュア文明のモノはすでに観光すみなので免疫ついていますが、初見だったらこの映像だけで飛行機乗っていたと思います。
この墓は高台に作られていて、死者の魂を天に送るためにそうなっていた…とナレーションが言ってましたが、これもブルガリアやギリシャで見た「天空の墓」と基本は同じだなと思いました。

blo_73a.gif棺の中から出てきた金細工は、トラキア文化の影響を受けていたし、これをみてもトラキアとリキュアは類似点が多いと思いました。

遺跡だらけのイスタンブール
    数千年に渡り人が住み続けた地に地下鉄を掘るのは大変なことなんだと思いました。
    日本の業者さんが心を尽くして建設してくれているのがよく分かり、これならイスタンブールの人たちも喜んでくれるだろうと感じました。
    それにしても遺跡がありすぎですね。
    おまけに規模も大きくて、遺物の搬送だけでも大変そうです。

木造船出た!
    5世紀に造られたデカイ木造船が映ってましたが、こんなモノが36隻も埋まっていたとは…。
    保存場所大変だろうな…なんて思いながら見てました。
    古くなってそのまま放置されてしまったんでしょうが、ちょっともったいないと思いました。

トルコにレバノン杉
    ミュラ遺跡の近くにはレバノン杉が生えていて、船の材料になっていたことを初めて知りました。
    レバノンじゃないのに「レバノン杉」と呼ぶのはおかしいのではないかと思いつつ、太くてまっすぐな杉が今も泰然と生えていて、昔を彷彿とさせた一瞬でした。

リキュアの風俗
    船を使った交易でもうけていたリキュアの人たちが住んでいたという街の跡はどこにでもある感じで普通っぽかったですが、墓と髪型だけは、こだわりがあったみたいです。
    男の人がロン毛…これは面白いです。
    戦争をしないから長くても邪魔じゃなかったんでしょうね。
    そしてあの独特の墓。
    ああいう墓はペトラのナバティア人も作ってますが、崖に幾重にも密集させて暑苦しい建て方をするのは、このリキュアの人たちの特徴だと思います。
    私はフェティエで見ましたが、こっちも崖の上に作られていました。

    ちなみに写真はフェティエで見かけた墓です。
    道の真ん中に取り残されていました。

パタラ遺跡とリキュア文明(紀元前4世紀〜2世紀頃)
    私の古いガイドブックには「リキア」と書いてありました。
    時代によって呼び方が変わるのは、やや面倒です。
    金持ちの道楽都市という目で見てましたが、当時はきっと大いに栄えていたんでしょうね。
    クサントス遺跡の塔のような墓も面白いです。
    中がどうなっているか紹介されませんでしたが、風通しの良いところなので、遺体もミイラ化しているかもしれません。

黒い倉庫−ペズィルキャン村
    リキュア人が住んでいた家の形を今でも継承していると紹介された村。
    150年前の倉庫が今も使われているということでしたが、似たようなモノがスイスのツェルマットにありました。(マッターホルン山のふもとの街)
    下に扉はなく、2階部分から出入りするようになってましたが、トルコの倉庫もそんな使われ方をしていたんじゃないかと思います。
    リキュア人は木造の家に住んでいて、墓は岩窟を使ってましたが、これって木が豊富にあるから木造家屋になったんでしょうね。
    意外とあの岩穴、湿気がスゴイです。

彫刻のアニメーション
    イスタンブール考古学博物館に残るリキュアの彫刻はすごかったですね。
    紀元前5世紀に作られたものだそうです。
    石棺に馬の動きをコマ送りで彫り込むなんて…発想のすごさびビックリでした。

蜘蛛よけ
    ダチョウの卵のカラがクモを寄せ付けない効果をもっていることに驚きでした。
    本当に効果があるのか、我が家の低い天井に吊して試してみたいです。


世界ふしぎ発見

 世界ふしぎ発見−砂漠に蘇る死者 ミイラで解く古代アンデス文明−2010年5月16日(TBS)
blo_72a.gif■登場した遺跡・場所

セントロ・マルキ(ペルー・イロ)
コリカンチャ(クスコ)
オリャンタイタンボ村(ペルー)


★へっぽこ絵
研究所に運び込まれたミイラを見つめるミステリーハンター。
目がキラキラしてた!
首を傾げたミイラ…布を外すときにポロっと頭が取れてしまうんじゃないかとハラハラしながら見守っていました。
案外丈夫で、しっかり皮が張り付いているのを見て、この辺のミイラは他の地域と何かが違うような気がしました。


■あまり聞き慣れない『チリバヤ文化』。
その文化圏でミイラがたくさん発掘されているそうで、久しぶりに興味深く観ました。
あっちのミイラは埋葬すれば勝手に乾いてくれるお手軽ミイラなので、たくさん出土しても「これはっ!」と身を乗り出すこともないんですが、今回は体の中に壺が入っていたので、いきなりテンションが上がりました!

内臓を取り出し、体内に何かをつめるミイラは、2007年に開催された「インカ・マヤ・アステカ展」で観たことがありました。

  参考:【遺跡馬鹿のイベント潜入記】インカ・マヤ・アステカ展←ここから飛べます。

死体の腹を割いて物を詰めるなんていうのは、私からしたら「ギャーやりすぎ!!」って思うので、展示会でもかなりビックリしました。
今回、似たものがこんな海岸沿いの墓から出るなんて思いもしなかったのですが、まぁ地域は近いから出てもおかしくないんですが突然すぎて、心の準備が間に合いませんでした。
ちなみにミイラは平気ですが、残酷な刑を受けているようなミイラは苦手だったりします。でも見るけど!(`・ω・´)

割いて、入れて、縫う…これも死者のためにしていることなんでしょうか…。
ソニア・ギエン博士も珍しいと言っていたので、普及している行為ではないんでしょうが、でも…ちょっとゾゾゾとします。


チリバヤ文化は950年−1350に興った文化だそうです。
現地で遺跡を観たことはありません。
ひょっとしたら博物館で出土物を見ているかもしれませんが、ほとんど記憶にないです。
ミイラと一緒に埋葬されていた土器もシンプルで、これといって特徴のないのが特徴なのかと思いました。
番組の説明では階級のない平和な文化らしいですが、今回のように特別な物を腹に仕込んでいたミイラが出てきた以上、神官くらいはいた可能性もありますね。

ついでに紹介されたインカの王「第9代皇帝−クシカンチャ宮殿跡」から出たミイラは、まだ埋まってましたね。
あんな狭いところにスッポリと収まっていて、なんか可愛かったです。
宮殿を守る役目を担っていたそうですが、生前はどんな地位にいた人なのか気になりました。



かたつむりの粘液から作ったという『ババ・デ・カラコル』。
保湿効果があるそうですが…顔に塗るには勇気がいるぜ!
そもそもクリームに混ぜ込むためには相当の粘液が必要だと思うんだけど、それをどう採取するのか疑問がよぎりました。
ガマの油みたいに鏡張りの部屋にいれて油汗でも流させるんでしょうか…。
ミステリーハンターさんが手のひらに大きなカタツムリを乗せていましたが、あれもデカかった…。
彼女、意外と体当たりレポが得意な気がします。

世界ふしぎ発見

 ■世界ふしぎ発見−甦るイースター島伝説 歩け!歩くんだ!モアイ!!−2010年1月16日(TBS)

■登場した遺跡・場所

イースター島

★へっぽこ写真
番組を見て、さっそく家にあったモアイで同じようなモノを作ってみました。
しかし、つまようじじゃ長さが足りなくて歩かせることはできませんでした!
(ちなみにこのモアイはイースター島の空港で買いました)


歩くモアイ
木とロープに結ばれたモアイがヒョコヒョコと坂を下りてくる映像は、私の”可愛いモノ大好きハート”を直撃しました!
なんちゅー可愛らしさ!! 動きがキュート過ぎる!
こんな単純な仕掛けを思いつく人が今までいなかった事の方が不思議に感じるほど、この仕組みは自然で説得力があるものでした。
現地での実験は数メートルで終わってしまいましたが、現地のおじさんも言っていたように、残る問題は「経験」だと私も思いました。
木を組む方法、ロープを巻く方法、木と木の摩擦を減らしてモアイの振りを大きくさせる方法…などなど、これらは経験を積んだ者にしか答えられないなと思いました。
是非、また番組で挑戦して欲しいし、外国の番組でも取り上げて欲しいと思いました。


溶岩と巨木の穴
すっごく面白かったです。
私が行った時は、あの溶岩地帯って道もないし、見るモノもないので観光客は行かないのですが、実はイースター島の過去の姿が見られるタイムカプセルだったんですね。
巨木を飲み込むほどの激しい火山活動とか…想像するだけでもワクワクしました。
その巨木を使ってモアイを歩かせていた…石器時代と同じような道具しかなかった島の人達が巧みに木を加工し、モアイの重量に耐えられるような木組みを作ったことも凄いなと思いました。


こっちの世界の人!長井さん
肩書きが「エンジニア」だったので、運搬の仕組みを解明することだけに興味がある人かと思っていたのですが、モアイを目の前にし体が硬直している長井さんを見たとき、「私と同じ、こっち側の人間だぁ!」と確信しました。
遺跡オタクがモアイと会えて嬉しくてたまらん!!←こんな風に見えました。
ずっと思い続けてきたモノに対面している様子は、端で見ていても感動しました。
普段あまりゲストを現地入りさせない番組なのに長井さんを島へ連れて行ったことからして、気合い入っているな〜と思いました。
まぁ長井さんがいなければ成立しない実験だからですが、でもスタッフが考えた以上に長井さんの気持ちはピュアで、その姿は視聴者のハートをつかんだと思います。


イケメン大歓迎!
ブラッディマンディの宣伝のため、出演者4人がゲスト回答者として来ていましたが、兄ちゃんズたち3人のイケメンぶりにドキドキでした。
普段は聞き流す回答も、しっかりと目を開き耳をダンボにして、じっくり拝聴しました。
だって私もドラマを見ていたからです。
意外とみんな静かで落ち着いているな〜と思いました。
答え慣れしていないところも新鮮さがありました。
たまにはこういったイケメン祭を開いて欲しいモノです。

世界ふしぎ発見

 ■世界ふしぎ発見−2012年世界消滅!? マヤの暦が告げるふしぎな予言。その真相を探る!−2009年11月14日(TBS)
blo_68.gif登場した遺跡・場所

チチェン・イツァ(メキシコ)
キリグア(メキシコ)
トゥルム(メキシコ)
ポポルヴフ博物館(グァテマラ)
チチカステナンゴ(グァテマラ)


へっぽこ絵
最後にチラっと映った「ククルカンのピラミッド(蛇の彫刻のあった神殿)から見下ろす戦士の神殿を描いてみました。
やっぱり上から見下ろす神殿は良いですね。
王と神官のみが見ることの出来た風景というのがグッと来ます。


やっぱカトリーヌさんのレポは面白い!
ピラミッドの上で「明けましておめでとう!」には笑ってしまいました。
急階段を上り終わり、ついに頂上に到着した瞬間は誰でも言いたくなる一言だと思います!
特にククルカンのピラミッドは見晴らしが良いので、息が続くなら歌の一曲も歌いたくなるでしょう。


今回のテーマは「マヤの予言」でしたが、カレンダーが一巡(約5000年周期)するたびに世界が滅亡していたら、それなりに痕跡は残っていると思うんですが、特に…ないですよね。
だから大災害はなかったし、これからもないと思っています。
しかし映画の予告をみると恐怖心をあおるような映像ばかりで、あの創造力と破壊力はすごいです。


目新しい遺跡も出なかった回ですが、ポポルヴフ博物館が登場してくれたのは嬉しかったです。
でも館内の映像がちょびっとだけだったのは残念です。
あそこにはマヤの遺物のなかでも、超超キモ怖い大型の壺などがドカドカ展示してあるので、それもせっかくなのだから映して欲しかったです。
世界に数枚しかないマヤの文書「ドレスデンの絵文書」の紹介もちょっとだけだったし、あそこまで行ったのになんともったいないことかと思いました。


「サセルドーラ」という占い師は貫禄のある爺さんでした。
立ち上る煙に願いを託すというのがロマンでした。
日本でも線香の煙を頭にかけて悪いところを直すというのがありますが、発想は同じかなと思いました。


中米のインゲン豆が黒いことを初めて知りました。
街で食べていた美味しくないと感じていたソースの原料がインゲン豆だったとは…。
それとチチカステナンゴですが、まだ民族衣装を着ている女性がたくさんいたので安心しました。
みんなTシャツだったら味気ないし、寂しいし。
カトリーヌさん、衣装が似合っていて可愛かったです。

世界ふしぎ発見

 ■世界ふしぎ発見−パルミラ 甦る!謎の地下世界と悲劇の女王−2009年10月24日(TBS)
■登場した遺跡・場所

パルミラ(シリア)
パルミラ博物館


へっぽこ絵
ラクダ目線で作られたパルミラの街。
私が行った時は観光用のラクダはいなかったので、ちょっとレポーターが羨ましかったです。
最後にチラっと出た、子供ラクダもスゴク可愛かった!


今回の目玉は地下に掘られた家族墓でした。
地上に出ている墓はいくつか回ったのですが、地下墓は閉鎖されていて見られなかったので、とても興味深かったです。
男性の副葬品は土器のランプで、女性には化粧道具や宝石という風習が面白いです。
当時の人は男の人は暗いところで生活し、女性は明るいところで仕事する…というイメージがあったのかなと推測しました。
調査発掘隊は奈良県の「橿原考古学研究所」の西藤先生でした。


パルミラが交易の国として栄えた3つのポイントを紹介していました。
  1.ラクダ仕様の街づくり
  2.オアシス
  3.エンターティンメント
他にもいろいろとあるのでしょうが、あの近辺でこの3つを揃えたところはパルミラしかなかったので、栄えたのも道理だなと思いました。
女王ゼノビアはローマに戦争をふっかけたと紹介されていましたが、スゴイですよね〜。
とりあえず2年はあの広大な領土を得たんすから、その手腕には恐れ入ります。
破壊された姿も美しいパルミラ…往時のにぎわいを体験して見たかったです。


ダマスカスの市場が紹介されていました。
遺跡が残るスーク・ハミディーエが紹介されていましたが懐かしかったです。
シリアのスーク(市場)はどれも味があるのですが、私としてはダマスカスよりアレッポの方が昔のままのにぎわいが残っていて好きです。


問題に出ていた石鹸を描いてみました。
どうして中心がエメラルド・グリーンなのか気になります。
美貌の女王ゼノビアが使ったかもしれない石鹸と聞いて、いつもは牛乳石鹸(青)を愛用している私も使ってみたくなりました。
あと、答を「石鹸」と漢字で書いていた黒柳さんを尊敬!
黒柳さんをみて漢字の勉強をしたくなりました。

世界ふしぎ発見

 ■世界ふしぎ発見−アイルランド 消えた魔法の民 ダーナ神族を追う−2009年7月4日(TBS)
blo_63a.gif■登場した遺跡・場所

モハーの断崖
マルウィー洞窟
ニューグレンジ(紀元前3200年)
ベンプルヘン山 
キャラオウモア(紀元前7400年)
ロッホクルー(紀元前4000年)
アイルランド国立博物館
ダウス古墳
ナウス古墳


へっぽこ絵
問題の答えとして登場した「カッコウ」のぬいぐるみが可愛かったです。
日本では滅多にお目にかかれないので面白かったです。


総括
ダウンジング・ロッドがグルグル回るからといって、それがどうした?って感じで観てました。
今回も竹内さんがドルメンや巨石を案内していました。
この人が出るとオカルトチックな発言が多くて私はちょっと嫌なんですが、でも今回の「マイクの雑音」は面白かったですね。
あの土地と石と環境に何か秘密があるんだと思いました。


これらの巨石建造物を造ったのが『ダーナ神族』ということで、いろいろと紹介されていました。
「ダーナ神族」については私は初耳なのですが現地では有名なのでしょうか?
ケルト以前にこの地に住んでいた人たちを指しているみたいでしたが、そのダーナ神の属性が紹介されなかったのは残念でした。
古墳に仕掛けられたという天文カレンダー云々も確かに面白かったのですが、そもそも木の棒を建てる程度でも観測できる太陽の動きをどうして古墳まで作ってカレンダー代わりにしなきゃいけないのか、それが分かりませんでした。
「古墳の奥に光が届いたから今日は冬至だね」って、ホントに思っていたのか私には疑問です。
たとえば最奥の供え台に物を置き、太陽の光で清めるとか…そういう発想の方が説得力があるような気がします。


色々紹介された古墳の用途ですが、その中の一つ、「ダーナ神族の宮殿」だったという説にはどうかな?という意見です。
自分が王様だったらあんな狭くて暗い場所にいたくないです。
いくら寒冷期とはいえ、わざわざあんな古墳の中に引きこもるのかな?
もっと北の地域の人たちは土の中に穴を掘って暮らしていたので、寒さよけの建物を造るという点ではそっちの方が効率的だと思いました。


立ったまま埋葬されたという女王メーヴの話は興味深いです。
女王様は強い魔力を持っていたそうで、戦闘能力の高そうな風貌に惚れました。
立ったままというのが面白いです。
各地にある立石が強い魔力を持った女性の代わりだったら面白いですね。
小ストーンサークルの由来の中で、ダンスを踊っていた女性が石に変えられたなんて物があるので、女性と石を結びつけるのは、それほど的はずれな案でもないような気がします。


blo_63a.gifダウスとナウスの古墳は面白かったです。
私が参加したツアーはニューグレンジしか行かなかったので、ダウスとナウスはどうなっているのか映像で観てみたいと思っていました。
で映像で観て、これはツアー客を受け入れるのは無理だなと納得しました。

ナウスの日時計石は、もともと平らに置かれていたんでしょうね。
今の位置では日時計として使うには無理があるように思います。
ということは、古墳が建設されたときには、すでにあの石が日時計であることは無視、または忘れられていたってことなんだと思うんですが、その辺はどう解釈するのでしょうか。
「高度な知識」とナレーションを入れるのは勝手ですが、あまり根拠が薄いのもいかがなものかと思いました。


「悪魔は左の肩越しにささやく」というフレーズが気に入ってます。
右じゃなくて、左っていうのはどうしてでしょうね。
そういえば「宝島」のキャプテン・シルバーは左肩にオウムを乗せていました。
左って顔を向けやすいのかもしれません。

世界ふしぎ発見

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