■ 初期の遊戯  ・インタビュー



    これはアメリカ版ジャンプの9月号に掲載されていた、高橋和希先生のインタビュー記事です。

    米版ジャンプ:2003年9月号より引用
    資料提供&日本語翻訳:ピグモん様




      【インタビュー】

      高橋和希独占インタビュー!

      米版Jump最新号(9月号)掲載のインタビュー

      先月のインタビューでは、ロールプレイングゲーム、麻雀、お気に入りのシーンなどについてお話しいただいた。
      インタビューは今月も続く。





      編集部:漫画を描き始めたきっかけは?

      高橋:幼稚園の頃だったと思います。5、6才の頃から、よく絵を描いていました。
      人の顔とかをスケッチしていたんですが、そういうのが単に好きだったんだと思います。
      10代の頃にはもう漫画を描いていました。
      よくわからない作品でしたけれどね。
      アルバイトをしながら、漫画を描いたり、デザインの仕事をしたりしていたんです。
      20代の時に、いくつか作品を雑誌に発表しました。


      編集部:流行りすたりの激しいこの時代に、遊戯王の人気が衰えないのはどうしてだと思いますか?

      高橋:どうしてなのかは、ボク自身もわからないんですよ。
      アメリカでの人気は本当によくわかりません。
      ボクはアメリカに到着したばかりで、どうしてそんなに人気があるのかよく把握できていないんです。
      でも皆さんの話だと、ファンが多いらしいですね。


      編集部:いろいろなタイプのゲームを取り入れることを考えていらしゃったそうですが、カードゲームの話が一番長くなりましたね。
      それには、理由があるんですか?

      高橋:たまたま、カードゲームについての反応が一番大きかったんですよ。
      それまで、カードゲームについての漫画になるだなんて思っていませんでした。


      編集部:アメリカでは、第1巻から7巻の内容はアニメで放映されていません。
      そのため、最初の頃、その内容を読んだ読者は驚きました。

      高橋:かなり暴力的な内容でしょう? (笑)

      ここに、バーガーワールドで脱獄犯が炎につつまれるシーンのカットが挿入されています:訳者


      編集部:先生の漫画は若い読者にどのようなポジティブなメッセージやテーマを伝えるものだと思っていますか?

      高橋:ボクは、誰でも常に内部に強い部分が隠されていると思っています。
      人間の潜在能力というのかな。
      それで、困難に直面した時に、自分自身と友を信じることによって、道が開ける。
      それがメッセージだと思っています。
      それは、ずっと変わらないテーマですね。




      【その他情報】
      インタビューに答えるさわやかな笑顔の高橋先生。
      ちょっと照れている感じもするかな…?
      写真には、「ボク、絵を描いている方がいいよ…」という吹き出しが付けられています。

      この号には、もう1ページ、「遊戯がヘルボーイに出会った時…」と題されたページがあります。

      高橋先生のアメリカンコミック好きは周知のことですが、Shonen Jump誌では、お気に入りのキャラクターを先生に描いて下さるようお願いしたそうです。
      すると、先生は Mike Mignola という漫画家による Hellboy を「遊戯のヘアスタイル」及び超カッコいい新型(?)デュエルディスク付きで描かれました。
      「たかはし和希 '04」のサイン入りです。

      (Hellboyというのは、ナチによって地球に召喚された悪魔のベイビーで、アメリカのある兵士によって正義の味方として育てられたそうです。悪魔や、吸血鬼、邪神、ゴブリンなどをやっつけるキャラらしい。)

      Shonen Jump誌ではその後、Mike Mignolaに連絡を取り、Mignolaもお返しに、闇遊戯+Hellboyのイラストを描いてくれました。Hellboyはごついキャラなのに、闇遊戯はとても可愛らしく描かれています。




      連載開始の頃は、高橋先生も『遊☆戯☆王』がカードゲーム漫画になるとは思ってもいなかったんですね…。
      まぁそれは原作を読んでいれば分かるのですが、カードの反応が良かったから急遽、カードをメインにした話にしましたと先生は簡単におっしゃいますが、それにしては内容の濃さは尋常じゃないと思うのです…(^_^;)
      先生がもともと持っていたゲームに対する愛が揺らがなかったからこそ、生まれた奇跡だと思います。

      5、6歳の頃から絵が好きだったという先生…、ノア編のモクバのように、ブルーアイズの絵を一生懸命描いているチビ先生を想像して萌え〜でした(*^_^*)



和希の素・語録