■ あの人に会った  ・質疑応答



    これはWEB判毎日小学生新聞に掲載されたインタビューです。
    引用するにあたり、名前から名字を外しました。


    毎日小学生新聞:2008年4月6日より引用
    情報提供:みあ様
    引用元:あの人に会った





      ★インタビュー
        ◇会いに行った人 : 実希さん(六年)・真輝君(四年)


        漫画やアニメーションで大人気の「遊☆戯☆王」の新シリーズ「遊☆戯☆王5D's」が、テレビ東京系で毎週水曜夕方6時から放送されています。
        未来都市を舞台に遊戯王の新しい世界を描きつつ、「不必要な人間なんていない!」という熱いメッセージを送ります。
        原作者高橋和希さんに、実希さん6年さんと弟の真輝君(4年)がお話を聞きました。


      ◇ゲーム対戦で人と向き合おう

        実希さん : 物語はどのようにして、考えるのですか?

        高橋さん : 新聞などを読んで、今の時代に話題になっているものを取り上げます。
        そして、正義と悪のキャラクターを作るところから始めます。

        最初の「遊戯王」のときは、戦う漫画を描きたかった。
        暴力の戦いは嫌だったので、ゲームでの対戦にしました。
        それもテレビ相手のゲームではなく、人と人が向き合うもので。
        最初はカードで戦おうとは思っていなかったんですよ。
        いろいろなゲームを出していたんですけれど、一番読者から反響があったカードになりました。


        真輝君 : 「5D’s」はどんな物語になりますか?

        高橋さん : 最初の主人公、武藤遊戯がいた数十年先の未来が舞台です。
        科学や技術が発達してすごく便利な世界で、お金持ちの人たちがまちの中心に住んでいます。一方、貧しい人はまちから追いやられています。
        貧しい人とお金持ちの人との生活の差は、現代もどこかで問題になっていますよね。
        主人公は、貧しい地区に住む不動遊星。
        都会に住むライバルにカードゲームで挑みます。
        バトルはダイナミックでスピード感があって楽しいですよ。
        友情も注目してください。


        真輝君 : 好きなキャラクターは?

        高橋さん : みんな好きだけれど、最初の遊戯君かな。
        優しいけれど、闇の部分がある。二つの面を持っているところが好きです。
        海馬君も、悪いやつなんだけれど好きです。
        ライバルがいないと、主人公が格好良く映らないですからね。
        それに、人なら誰でも、いい面も悪い面も持っていますから。


        実希さん : どうして漫画家になったのですか?

        高橋さん : 絵を描くことが好きだったのが一番。
        幼稚園のころから、漫画家になるのが夢でした。
        漫画を読んで感動していたので、自分の作品で感動させたいと思ったんです。

        十年くらい売れない時代が続きました。
        そこで「あきらめる」というのは、自分で納得がいかないことだったから頑張りました。
        みんなもあきらめずに頑張ってください。

        【まとめ・府川恵子】

        ◇プロフィル
        1990年、週刊少年ジャンプでデビュー作「闘輝王の鷹」を発表。
        91年、週刊少年ジャンプで「天燃色男児BURAY」の連載開始。
        いずれも当時のペンネームは高橋一雅。
        96年、ペンネームを今の高橋和希に変えて、週刊少年ジャンプで「遊☆戯☆王」の連載を始める。
        98年に「遊☆戯☆王」がアニメ化される。
        東京都出身。





      【所感】
      ひさしぶりに日本で取材されたインタビューです。
      5D'sの事、下積み時代のこと、遊戯王の事、インタビューの量は少ないですが、ファンにとってはたまらないネタが満載で、「良く頑張ったぞ!小学生!」と声を掛けたくなりました。

      長い下積み生活の中でも漫画家を諦めなかった強い意志は、そのまま主人公の性格に反映されていると思います。





和希の素・語録