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■ あの人に会った | ・質疑応答 |
これはWEB判毎日小学生新聞に掲載されたインタビューです。 引用するにあたり、名前から名字を外しました。 |
★インタビュー
漫画やアニメーションで大人気の「遊☆戯☆王」の新シリーズ「遊☆戯☆王5D's」が、テレビ東京系で毎週水曜夕方6時から放送されています。 未来都市を舞台に遊戯王の新しい世界を描きつつ、「不必要な人間なんていない!」という熱いメッセージを送ります。 原作者高橋和希さんに、実希さん6年さんと弟の真輝君(4年)がお話を聞きました。 ◇ゲーム対戦で人と向き合おう
高橋さん : 新聞などを読んで、今の時代に話題になっているものを取り上げます。 そして、正義と悪のキャラクターを作るところから始めます。 最初の「遊戯王」のときは、戦う漫画を描きたかった。 暴力の戦いは嫌だったので、ゲームでの対戦にしました。 それもテレビ相手のゲームではなく、人と人が向き合うもので。 最初はカードで戦おうとは思っていなかったんですよ。 いろいろなゲームを出していたんですけれど、一番読者から反響があったカードになりました。 真輝君 : 「5D’s」はどんな物語になりますか? 高橋さん : 最初の主人公、武藤遊戯がいた数十年先の未来が舞台です。 科学や技術が発達してすごく便利な世界で、お金持ちの人たちがまちの中心に住んでいます。一方、貧しい人はまちから追いやられています。 貧しい人とお金持ちの人との生活の差は、現代もどこかで問題になっていますよね。 主人公は、貧しい地区に住む不動遊星。 都会に住むライバルにカードゲームで挑みます。 バトルはダイナミックでスピード感があって楽しいですよ。 友情も注目してください。 真輝君 : 好きなキャラクターは? 高橋さん : みんな好きだけれど、最初の遊戯君かな。 優しいけれど、闇の部分がある。二つの面を持っているところが好きです。 海馬君も、悪いやつなんだけれど好きです。 ライバルがいないと、主人公が格好良く映らないですからね。 それに、人なら誰でも、いい面も悪い面も持っていますから。 実希さん : どうして漫画家になったのですか? 高橋さん : 絵を描くことが好きだったのが一番。 幼稚園のころから、漫画家になるのが夢でした。 漫画を読んで感動していたので、自分の作品で感動させたいと思ったんです。 十年くらい売れない時代が続きました。 そこで「あきらめる」というのは、自分で納得がいかないことだったから頑張りました。 みんなもあきらめずに頑張ってください。 【まとめ・府川恵子】 ◇プロフィル 1990年、週刊少年ジャンプでデビュー作「闘輝王の鷹」を発表。 91年、週刊少年ジャンプで「天燃色男児BURAY」の連載開始。 いずれも当時のペンネームは高橋一雅。 96年、ペンネームを今の高橋和希に変えて、週刊少年ジャンプで「遊☆戯☆王」の連載を始める。 98年に「遊☆戯☆王」がアニメ化される。 東京都出身。 |
【所感】 |
ひさしぶりに日本で取材されたインタビューです。 5D'sの事、下積み時代のこと、遊戯王の事、インタビューの量は少ないですが、ファンにとってはたまらないネタが満載で、「良く頑張ったぞ!小学生!」と声を掛けたくなりました。 長い下積み生活の中でも漫画家を諦めなかった強い意志は、そのまま主人公の性格に反映されていると思います。 |