■ 手塚賞  ・講評



    高橋先生が手塚賞の審査員として参加した際のコメントです。
    短いですが紹介します。

    週刊少年ジャンプ:2000年40号,2001年1号
    2002年52号(第64回),2003年29号(第65回)
    2003年40号,2004年01号(第66回)より引用




      【ごあいさつ:2000年40号】

        とにかく読者をおどろかせるような気持ちの作品が読みたい!!
        作品は読者とのかけひき! 期待しています!!

      【手塚賞−選考を終えて:2001年1号】

        主人公が行動するから話が動く!
        この主人公だけにしか伝えられないテーマ!!
        そんな作品を次は期待します。


      【第64回手塚賞選考結果!!!:2002年52号】

        ■ドーミエ〜エピソード1〜(高橋一郎)
            ☆奇想天外に話が進んだ。切り口が斬新。

        ■日輪寺(落合沙戸)
            ☆時代設定に説得力がないのが残念。

        ■ユメツブ(大民彰)
            ☆キャラの動きはいい。ただ驚きのない冒険活劇で終わっている。

        【選考を終えて】
          今日は、現代劇が少なく、ファンタジーものが多かった気がします。
          キャラに意外性がなく、世界観も見たことのあるものばかりでした。形式にとらわれRず、自分だけのテーマを。


        【手塚賞募集のページでひとこと:(2003年40号)】
          これから漫画家を目指すみなさんの情熱をめいっぱいつめこんでほしいと思います! 熱い少年漫画を楽しみにまっています。


      【第65回手塚賞選考結果!!!!(2003年29号)】
        ■準入選;KING OR CURSE (坂本裕次郎)
            ☆面白く読めた。キャラに勢いを感じる。
            ☆ラストの「期限切れ」オチはいらなかったかも…。

        ■佳作:合縁鬼縁(黒輪ビビコ)
            ☆丁寧に描いてあるがコマ運びが見づらく演出力が乏しい


        ■佳作:I LIKE SOCCER VERY MUCH!!(井原顕)
            ☆日常の中で主人公の魅力をもっと大胆に見せよう。


        ■準入選:足下の小さな君(土田健太)
            ☆主人公が何一つ自分で行動を起こしてない


        ■準入選:TOY SEED(原作:鈴木弘生/漫画:鈴木弥生)
            ☆絵は悪くない。要点を絞り込んでシンプルにしよう


        【選考を終えて】
          もっと読者を驚かすエピソードを作れるはず。
          作者は主人公と共に笑い、そして泣かないと読者には決して届かない。


      【第66回手塚賞選考結果!!!(2004年1号)】

        ■準入選:MosquitoPanic!(中西まちこ)

            ☆パワーと個性を感じる。蚊の視点での展開が楽しく読めた


        ■最終候補:警泥−ケイドロ−(内海謙一)

            ☆要となる設定はラストで明かすべきだった。勿体ない。

        ■最終候補:突撃!ダダダ団(山瀬綾斗)
            ☆主人公に何か強烈な個性や特技を持たせて欲しい


        【選考を終えて】
          はっきりしたテーマを持ち、最後まで読ませる作品が多かった。
          自分の中の「少年」を大事に、大胆に作品を描いていって下さい。




      【所感】
      審査員って大変なんだろうな〜と思いました。




和希の素・語録