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■ 遊戯王5D's−「遊☆戯☆王5D's」座談会 | ・インタビュー |
「遊☆戯☆王5D's」座談会 宮下雄也×星野貴紀×浅沼晋太郎×チャン・リーメイ×小野友樹 ※このロングインタビューは、2008年の「声優グランプリ」12月号に掲載されたものです。 これが発売されていたころ、アニメは二期に入ったばかりでした。 声優グランプリ 2008年12月号より引用 情報提供:みあ様 |
新たな敵・ダークシグナーを相手に遊星たちの新たな戦いが始まる! 10月から新展開を迎えて、注目の新キャラクターも続々登場。 ますます目が離せなくなった「遊☆戯☆王5D's」から、遊星役の宮下さんとジャック役の星野さん、新キャラからクロウ役の浅沼さん、カーリー役のチャンさん、鬼柳さんの小野さんが登場。 楽しいトークデュエルをお届けします。 ■自分の小学生時代を思わせるキャラクターたちの日常 ・10月から新展開ということですが、どんなお話になっているんでしょうか。 宮下:新展開というか、ダークシグナーという蜘蛛の痣のある男が出てくるんです。 星野:男かも女かも分からないんだけど、とりあえず5人出てくる。 チャン:今までとは違って、ダークシグナーとのデュエルはダメージがプレイヤーにじかに伝わってくるんですよ。 宮下:命を賭けたデュエルなんだよね。 小野:新しい敵が現れて、さらに激しい戦いが繰り広げられるので、今後の展開をお楽しみにっていう感じです。 宮下:あれ、もう締めちゃったよ(笑)。 ・新キャラを紹介していただけますか。 チャン:カーリーは新聞記者で、遊星たちを追っているんです。 特ダネをとって出世したいと思っているんですが、かなりのドジで、いつも編集長に怒られてます。 宮下:お転婆な女の子だよね。 チャン:私、この子のせいで、アフレコ現場に来ると白いスカートにコーラをこぼしたりしてドジになるんですよ。 浅沼:凄い責任転嫁だ(笑)。僕の演じるクロウは、ジャックや遊星の幼なじみで、子供たちのために盗みを働く義賊なんですよ。 最近分かってきたんですが、役割としてはにぎやかし=Hひとりだけ笑いながらデュエルをするようなキャラですね。 クールでシリアスなキャラが多いなかで、いいスパイスになれればと思っています。 小野:鬼柳はダークシグナーのひとりで、彼もクロウとは違った意味で笑いの絶えないデュエルを繰り広げるんですね。 じつは過去に遊星との因縁があるらしいんですが、そのへんがどう描かれていくのかが楽しみです。 ・遊星とジャックに変化は? 宮下:遊星は無口でクールだったんですが、いろいろな人との出会いがあって、内側に秘めた熱さを出すようになりましたね。 個人的には、ジャックを倒してニューキングになったことで報道陣に追いかけられるところの慌てかたが好きです。 星野:今まで追いかけられる立場だったジャックなんですが、キングから転落して一度フラットな状態に戻ったことで、周囲が見えてきたっていうのがあると思うんですよ。 これから遊星やクロウとの過去も明らかになってきそうだし、興味津々ですね。 宮下:遊星との関係も少しずつ変わってくるんじゃないですか? 星野:あのふたり、案外仲が良いよね。 宮下:だったらどうしてあんなギスギスした戦いを繰り広げてたのかっていうのも、これから分かってくれるんじゃないでしょうか。 「遊☆戯☆王5D’s」座談会 宮下雄也×星野貴紀×浅沼晋太郎×チャン・リーメイ×小野友樹(その2) ■印象に残るキャラや先の読めない展開に注目 ・演技で気をつけていることは? 宮下:遊星は感情表現が不器用なんですが、お茶目にならないようにしてます。 本来だったら、「あっはっは」って笑いたいところを「フッ」って感じに抑えたりとか。 小野:僕は作品の世界に入るために、家でデュエルをやってくるんですよ。 浅沼:ひとりで?それ、すごく切ない感じじゃない?(笑) 小野:「俺のターン!」とか叫ぶとテンション上がりますよ。 さらに早めにスタジオに来て人と対戦して、本番に臨むわけです。 チャン:だから鬼柳はあんなに気持ち悪いんですね(笑)。 小野:褒め言葉ととっておきます(笑)。 浅沼:クロウは自分が子供になったような目線で演じてるんですけど、爽やかすぎるとクロウにならないので難しいですね。 チャン:カーリーはこのメンバーのなかでひとりだけ一般人。なので、シリアスなシーンでドカーンと落とすような、新鮮味のあるテンションが出ればいいですね。 星野:新展開に入ってジャックは人との関わりが増えたので、デュエルだけではないジャックの人間的な部分を出していければとは思ってますね。 チャン:そこがジャックのかっこいいところ。 浅沼:そう来るか(笑)。でもカーリーのおかげでジャックの柔らかい部分が出てきたような気がするよね。 星野:ジャックはこれからもっといい男になりますよ(笑)。 小野:僕もがんばってるんですけどね。 星野:鬼柳ががんばりすぎると、みんな引くから(笑)。 宮下:遊星と鬼柳が同時に「デュエル!」と叫ぶシーンで、タイミングを合わせるためにセリフ前に小野くんが「せーの」って合図することになってたんですよ。 ふつうはそういうとき、小声で合図するじゃないですか。 ところが小野君、大声で「せーのっ!」っていうから笑っちゃった(笑)。 小野:すみません。鬼柳のまま声を出したら以外にも大きな声になってしまいました。 浅沼:あんなにかっこいい「せーの!」を聞いたのは初めてだったよ(笑)。 ・最後に今後への意気込みをどうぞ。 小野:鬼柳的にはどうやって遊星をぶちのめすかですね。 鬼柳の意気込みを感じて頂けるようがんばります。 浅沼:各キャラクターの過去の話は、今後もいろいろ関わってくると思うんですよ。 僕らも先の展開は分からないんですが、印象に残るキャラでありたいですね。 チャン:私としてはカーリーとジャックの関係がどうなるのか期待してます。 この前なんかタッグチーム組んじゃってますからね。皆さんもお楽しみに! 星野:本編もさることながら、一度は転落したジャックがどう復活していくのかが楽しみですね。 ダークシグナーとの対立の構図もきちんと出していければと思います。 宮下:この作品でいちばん描きたいのは絆だと思うんですよ。 友人との絆とか、そういう大切なものを表現することで、見ると元気になる、癒される作品になればと思います。 今後の展開も楽しみにしていてください。 |
【所感】 |
クロウを演じている浅沼さんが感じるクロウ像というのが個人的にはツボでした。 「ひとりだけ笑いながらデュエルする」という部分を読んで、こういってはなんだが「脇キャラのくせに腹が据わっていて主人公を陰で喰っている」という性質を浅沼さんはクロウに見ているんだなと思いました。 このイメージを持ってクロウを演じているのかと思うと、また彼に対して見方が変わるというものです。 小野さんが「笑いの絶えないデュエル」と表現していることも、興味深いです。 字だけ読むと、仲良く楽しそうにデュエルしているかのように受け取られてしまいます。 笑いの出所は遊星の苦しみ・痛みということなのに、それを楽しいと言ってしまうところは、すでに小野さんと鬼柳は同化しているんだろうなと思いました。 |