-SUYANGGAE and Her Neighbours
明治大学博物館リニューアル・オープン記念特別展
韓国スヤンゲ遺跡と日本の旧石器時代
明治大学博物館で開催 2004年4月1日~5月31日まで
▼新聞に取り上げられていたお陰で今回の展示を知ることができました。
しかしあまりにも地味なテーマなので、誰もいなかったらどうしよう…思っていましたが、意外にも多くの人が来ていました。
▼今回の注目は韓国の旧石器と日本の旧石器がどれくらい似ているか!?なんですが、私が見た限りでは、「むしろ似すぎて違いが分からない」でした(^_^;)。
両国の石器を机の上に乗せ、ぐわわわぁ~とかき混ぜてしまったら、もう見分けがつかないと思います。
でもこんなに似ているって不思議ですよね。
韓国と日本の間には海があるので海をまたいで行き来をしていたとしたら、渡航技術を当時の人たちが持っていたのか!?という点が気になるし…。
私の目的はドルメンを作った人たちの手がかりでも見つかれば…と思って出かけたのですが、これに関しては得るモノがなかったです(T_T)
-------------------------------------
■スヤンゲ遺跡-韓国での評価
『スヤンゲ文化』は韓国の学会をリードしてきただけでなく、日本の学会にも大きな影響を与えてきました。
■韓国中原地域の旧石器時代
★ドゥルボン洞穴遺跡群
まだ年代が特定出来ない遺跡らしく、案内板には一切、数字らしいモノがなかったです。
地図で見ると朝鮮半島の真ん中にある遺跡なので、まぁ…日本と気候風土も変わらないと思うのですが、なんと洞穴から、サイ・ハイエナ・古代ゾウ・クマなどの動物骨が発掘されたそうです。
サイにハイエナ…! 「サッ、サバンナ?」とツッコミ入れてしまいました…(^_^;)
案内板には骨の扱いから見て祭祀場だった可能性があると書いてありました。写真を見ると、熊の骨が山盛り出土していて、言われてみれば確かに…と納得。
★フンス洞穴遺跡
ここからは2体の幼児の骨が出土! 復元図は可愛らしい男の子でした。
ここは石灰岩の洞穴なので骨も残りやすかったようです。
★ソロリ遺跡-約15000年前の泥炭層から出土したイネ。
東アジアにおける農耕文化の起源に新たな光。
-------------------------------------
■スヤンゲ遺跡の旧石器時代
開地遺跡。出土した石器文化をスヤンゲ文化というそうです。
このスヤンゲ遺跡からは49箇所の石器製作跡が見つかったそうです。
ここでは石の塊から石器を作るまでの過程を展示してありました。
写真で見る遺跡は緩やかに湾曲した川辺にあり、今見ると「石取り放題!」という印象でした。
大きな塊を段々と割っていき、最後には絵にあるような形にまで整えるのは難しいと思うんですが、展示してある石器を見ていると、小さな石をノミ代わりにして丁寧に石の周りをおっかいてあるモノがあったりしました。
-------------------------------------
■日本の剥片尖頭器(せんとうき)と細石核
日本列島の旧石器時代の剥片尖頭器は、九州地方に分布が限られる。
地域色の強い石器。(2万5000年頃)
おっかいた石から当時の人々の交流や移住などの比較研究するのは大変そうだな…と思います。
というか割り方で地域差があるなんて初めて知りました(^_^;)
■その他-
遺跡についての解説文が少々分かりにくかった。
おそらくあちらの文献を日本語に直訳したせいだろうと思う。
そしていろいろ調査中のためか文章全体があいまいとしていて、読んでいるこちらとしても「だからどうなんだ!?」という思いが湧いてきて仕方なかった(^_^;)
★★おみやげチェック★★
明治大学博物館にはオリジナルグッズを発売するショップがあります。
ネットで商品を見ることも出来ます。
他では買えない一品がぁぁ!!
★遮光式土偶関係
白地にちょこんと土偶が印刷されているだけのマグカップが1470円
その他、クリアファイルやTシャツなど土偶マニアには垂涎の一品が!!
★「鉄の処女」関係
Tシャツとかクリアファイルとか…。拷問具が印刷されたTシャツっつーのは私も始めてみました(^_^;)
★その他
携帯ストラップとかカバンとか…値段が高くて買えないよぉ(T_T)
拷問関係の本は種類も充実