遺跡馬鹿のイベント潜入記

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特別展 世界遺産 ラスコー展 クロマニョン人が残した洞窟壁画

特別展 世界遺産 ラスコー展 クロマニョン人が残した洞窟壁画
Lascaux : The Cave Paintings of the Ice Age

ラスコー展
2016年11月1日(火)~2017年2月19日(日)
国立科学博物館(東京・上野)

図録がとても秀逸なのでオススメです。
日本語でこんなに詳細に紹介されているものは他にないと思います。

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待ちに待った「ラスコー展」!
初日に駆けつけました!
朝から雨だったんですが、意外と多くの客が来ていました。
音声ガイドを借りて、じっくり見学!
この日はカメラを持ってこなかったので、次回は色々と撮影したいと思っています。


【入り口ホール】

    今回の主役「クロマニョン人」の母と子の人形が展示されていました。
    古代ケルト人のような印象がありましたが、ちゃんと専門家がデータを元に充実に復元した人形なのだそうです。

    発見当時の写真が残っています。
    珍しさも手伝って多くの観光客が洞窟に殺到したようです。
    アルタミラもそうですが人間が洞窟内に入るのは汚染物質を持ち込むことになるので、気をつけなければいけませんね。
    どこの洞窟も入場者を制限しているのは仕方ないです。


【体内めぐりのような展示】

    ラスコー展ホールに入ると「白モツ」のごとき展示物がポツポツと並んでいました。

    洞窟をスキャンし、空洞の形を理解してもらおうという苦肉の策です。
    なんとなく言いたいことは分かるが、しかしこれで洞窟の何が分かるか…という思いが。
    私は現地に行って(レプリカだけど)洞窟内を歩いて観て回ったのでイメージが掴みやすかったですが、行っていない人はこの展示をどう感じたか…気になるところです。




【道具類の展示】

ラスコー展2万年前の人がどうやって絵を描いたのか。
顔料や発掘された石器などが残されていましたが、小ぶりな石器は壁石に線を引くのに用いられたと思われます。
大きい石を持ち込んで、割りながら使い捨てていったのでしょうね。
暗闇を照らすランプが展示されていましたが、今でも十分使えそうな形に驚きです。

←<赤色砂岩><2万年前>

真横から見ると、真っ平ら!(是非、ガラスに顔を近づけて確認してみてください)
なぜこんなランプを平らにしたかったのか?
パレットとして利用することもあったのだろうか…謎ですね。

【洞窟の復元】

    ラスコー展
    普通の光 → 暗闇 → 輪郭の発光

    5面の壁画を印象的に演出していました。
    現地だと遠く感じる壁画も展示会なら近くで見られるのが良いです。

    <川を渡る鹿>
    大きい! そして”まつげ長い”

    <鳥人間の絵>
    牛の腹から腸が出ている!
    それを冷静に見つめる鳥人間…体が少し斜めなのが気になります。
    鳥人間をシャーマンだという説もあるそうです。
    生け贄の儀式でもしているのでしょうか…。
    しかしさすがの牛も腹から腸が出ていたら痛みで半狂乱でしょうね。
    そんな様子をこの暗黒の洞窟に描く意味とは!?
    井戸の洞窟にこの絵が残されていた事実を考えると、まさに「秘儀」の瞬間を描いたものなんでしょうね。

<クロマニョン人の豊かな生活>

    ドルドーニュのレゼジー村にある博物館からの遺物などが展示されていました。
    現地で見た懐かしい物たちとの再会はちょっと感動でした。

    ここに人骨の展示があるのですが、とても体格が良く、なんと175センチもあるそうです。

      カヴィリョーネ(イタリア)2万8000年前
      「アクセサリーをつけたクロマニヨン人」

    どうも古代人は小柄という印象があるのですが、実際は意外と大きいのかもしれません。

<第二会場 日本はその頃どうだった?>

    世界最古の落とし穴とか、3万年前の航海とかの展示など

<おみやげ>

    ノートやクリップ、クリアファイル、手ぬぐいなどありました。
    クリアファイル付きの前売り券を買ったのですが、このミヤゲ物屋で交換できました。

【総括】
ラスコー展
記念スタンプが押せるので手帳を持っていくと良いでしょう。

「アルタミラはどこ?」と聞いているオジサンがいました。
「世界の洞窟壁画一覧マップ」などを展示してあると喜ばれたかもしれません。

シネマというかビデオ上映をしているのですが、これがなかなか良く出来ていました。
コレを見てから少し戻って改めて展示物を見ると理解が深まります。
レゼジー村の紹介も欲しかったです。
クロマニョン人が洞窟でどんな生活をし、何を食べていたか、崖の家からどんな風景が見えたのか…など、紹介があっても良かったかも。

ラスコー展
おまけに訪問したときの看板をアップします。

黄金伝説展 古代地中海世界の秘宝

黄金伝説展 古代地中海世界の秘宝

2015年10月16日(金)~2016年1月11日(月)
国立西洋美術館(東京・上野)


古代地中海の黄金が集まるということで、さっそく観てきました。
印象は「以前観たような…」でしたが、黄金パワーの魅力にはあらがえず、目をキラキラさせながら展示を観て回りました。

場所が美術館ということで普段は縁のない「油絵」なども展示してあり、興味深かったです。
黄金にまつわる神話は画家達の想像力を刺激したようで、ギュスターヴ・モローとか、名前だけ知っている画家たちの絵が展示されていました。

ヴァルナの墓から出土したフリント製の石ナイフがアヤシイ!
墓を丸ごと模倣した展示物。
中に置かれた白骨を「本物!?」と聞いていた人もいましたが、確かに良く出来ていました。
黄金の品々、美しい宝石に混じって、フリント製のナイフが3本ほど混じっていました。
(ピンク色と緑色に塗っておきました)

一番長いモノは40センチくらいありました。
黄金や青銅に混じってなぜ「石ナイフ」を入れた?
きっと、ものすごい魔術的な力を持っている「石ナイフ」じゃないかと思いました。
見た目は普通で、特に変わったところがないからこそ、不思議に感じました。
トラキアの人たちは不死に対する願望が強かったので、この石もそういった護符のような意味があったのではないかと思いました。

不死の杯

不死の呪術器として見かける「カンタロスの杯」
この展示では、超デカイ、黄金の杯を観ることが出来ます。
これにワインを注いで、ジャブジャブ飲めば不死は間違いないような気がしてきます。
このカンタロス杯を観てから私も黄金の杯が欲しくなりました。


あやしい調合器
ヴァルチトラン遺跡から出土したアヤシイ調合器
それぞれの皿に液体を入れ、一気に注ぐことで混ぜ合わせることが出来る!
どうみても闇の錬金術師が使っていそうです。
ヴァルチトラン遺跡からは上のカンタロス杯も出土しているし、どうみても「不老不死の儀式」が行われていた場所としか思えないですね。
遺物だけで遺跡の写真などがまったくなかったので、どういう状況で出土したのか確認出来なかったのが残念でした。

古代エジプト美術の世界展-魔術と神秘 ガンドゥール美術財団の至宝

古代エジプト美術の世界展-魔術と神秘
ガンドゥール美術財団の至宝

2015年10月6日(火)~2015年11月23日(月・祝)
松濤美術館(東京・渋谷)


「魔術と神秘」という言葉に惹かれ、松濤美術館へ出かけてみました。
高級住宅地にあるこじんまりとした美術館でしたが、吹き抜けの底に池があるというビックリ建築で、こういう変わった建築が大好きな私は大満足でした。
入場料が安いのも嬉しかったです。
値段以上の展示内容で、お得感もありました。

エジプト展はさんざん見たので、もう感動もわかないのではないかと不安でしたが、展示品の質が高く、また私好みの内容だったので、十分楽しむことが出来ました。
小動物が多めで、猫、カバ、トキ、カエル、ハヤブサなどなど。
カバは特に可愛いですよ。
向かい合って何かゴニョゴニョと語り合っているように展示されてました。
ちなみにカバ像の見所は腹!ここが良い具合に締まっているのが最高です。



22.呪いの人形(エジプト中王国(2134-1785 BC))


    サブタイトルに「魔術」とあるのだから、やはりこういう物がないとね!
    展示品を観た時はのっぺらぼうに見えましたが、写真で確認すると顔らしきものも刻まれているようです。
    腕はなくストンとした形。
    素材が白いので、とても呪いの人形には見えません。
    日本の土偶のように、願掛けする際に割るそうです。
    これはたまたま割られずに残ったのだそうです。



42-46.トキのミイラにつけられたトキの頭部像(エジプト末期王朝(664-332 BC))


    目がパッチリでとてもキュートな像です。
    5体ならんでいる様子から勝手に「トキザイル」と命名。
    金箔押しされているので美しさも際立ちます。
    頭がこれだけ大きいのだから、ミイラ本体も大きかったのでしょうね。



19.アレクサンダー大王の名前の彫られたレリーフ(マケドニア王朝エジプト (332-305 BC))
    初めて見るアレクサンダー大王のヒエログリフ。
    ファラオになった事は知っていますが、こういう現物を見るのは初めてなのです。
    不老不死を追い求めるためファラオになりたかったそうですが、その夢は果たせたのでしょうか。

133.ホルエムアケトの人型の棺(エジプト第3中間期(1080-664 BC))

    レバノン杉の1本彫りという珍しさもあるが、大きさと3000年の月日が磨き上げた”艶”がこの棺の見所であると思う。
    どこも欠けていない、まさに永遠を感じさせる存在感。
    じっと対峙して見つめていると仏像のような気高さも感じられるほどです。
    レバノン杉ということで鼻を近づけて香りを嗅ごうとしましたが残念ながら何も感じることができませんでした。

141.人型の棺の箱部(エジプト第3中間期(1080-664BC))


    黄色い絵の具がとってもキュート。
    プロバンス地方のテーブル掛けのような華やかさが感じられます。
    だがしかし、良く見ると茶色いシミが!!
    位置からしてお尻!
    ギュッと押しつけられたミイラの体から油がしみ出たのか!?
    こういうレアアイテム、大好きです。(ここも鼻を近づけて嗅ごう!)



ロビーでは書籍やグッズも販売していました。

【特別展】 生命大躍進展

生命大躍進【特別展】 生命大躍進展

2015年7月7日(火)~2015年10月4日(日)
国立科学博物館(東京・上野公園)


人類の遠い遠い遠い、ものすご~く遠いご先祖様に会いに行ってきました。
会場のディスプレイがすべて「4K」になっていて、美麗画面で古代生物を堪能出来ます。
中央展示の柱に「進化年表」が貼ってあるんですが、これが地味に役立ちました。
見学していると年代とかゴチャゴチャになるんですよね。
今回は触れる化石も3つ展示してあります。
三葉虫のお尻をナデナデしてきました。


「ピカイア」と「アノマロカリス」

    生命大躍進門外不出といわれた『バージェス頁岩(けつがん)動物群』が38点も展示されていました。
    この聞き慣れない『バージェス頁岩』はカナダにあり、カンブリア紀の化石がドンドコ出てくる場所で、今回の目玉でもある『ピカイア』も発見されました。
    「ピカイア」を見た第一印象は「キレイでツヤツヤ」。
    実物は見る角度によって微妙に輝くのです。
    これは写真では分からないことなので、実物で確認して欲しいです。
    「脊索動物」とは聞き慣れぬ言葉ですが、早い話が棒状の形をした動物ということらしいです。
    これがウネウネしているうちに進化し、『脊椎』を持つ動物が誕生したのかもしれないとかなんとか…。
    そのカンブリア紀で猛威を振るっていたのが、「アノマロカリス」です。
    巨大模型も展示されていて、その愛らしい姿をお客さんも喜んで見ていました。
    展示化石のヤツは意外と大きく、頭はこぶし大くらいあります。
    数億年経っているのに今も肉食の迫力を見せています。

ウミサソリ

生命大躍進

    ミヤゲコーナーに「30万円」の値札をつけて横たわっていたぬいぐるみ。
    その元となる姿がバッチリ化石に残っていました。
    手が長く、エビみたいな印象を受けましたが、大きさは桁外れです。
    会場ではそのウミサソリを狙う「ダンクルオステウス」の模型が展示されていました。
    背後から狙うところが卑怯ですが、会場に設置されているビデオで流れているウミサソリと「ダンクルオステウス」の闘いは真っ向正面勝負となっていて、こちらの方が興味深かったです。
    ウミサソリって目が悪いのかな? 
    この巨体に向かって「こっち来いやぁ~」のドヤ顔ポーズしている姿が面白かったです!
    まぁ…あっという間に喰われちゃうんですが…(´;ω;`)

生命大躍進イーダ
    テレビで発見のエピソードを観てから実物が見たくて仕方ありませんでした。
    今回、まさか東京に来てくれるとは思わなかったので感動しっぱなしでした。
    他のお客さんはあんまり興味ないようでしたが、私もエピソードを知らなかったら興味も薄かったかもしれません。
    お腹の中に入っていた植物まで化石化しているのが凄い。
    そして綺麗な全身骨格。
    本当に素晴らしい化石です。


化石人類頭骨ずらり

生命大躍進私は大歓喜でしたが、小さい子たちはイマイチ面白くなかったようです。
隣の子が「つまんない」とか言っていたのが気になりました。
「いや、面白いんだよ、どこが面白いか解説してやろうか?」…と、声を掛けたくなりました。
まぁズラッとならんだガイコツを説明板だけで楽しめと言われても無理かもしれませんね。

私的には、復元図のネアンデルタール人の肌が黒く鼻が巨大でペッチャンコだったのに、横で展示されていた蝋人形は金髪で肌も白く鼻筋が通っていたのが気になりました。
(このおっさんは常設展で展示されているネアンデルタール人の双子の弟だと思う)
ヨーロッパの復元ネアンデルタール人はだいたい金髪色白なので、それが一般的なのかと思っていました。
あえて浅黒い肌のネアンデルタール人の復元図を選んだ理由がちょっと知りたいと思いました。


その他、足跡の模型展示も気に入りました。
ガラス板の上を歩けるようになっていて、2回くらい歩いちゃいました。


ミヤゲと料理

    上にも書いたように30万円の値札がついた「ウミサソリのヌイグルミ」が凄かった!
    後は図録が厚い!
    三葉虫のハイチュとか、目新しい物もありました。

    レストラン「ムーセイオン」では企画展に合わせて「サメ肉」の焼いた物を出していました。
    身がしまっていて美味しかったです。
    メインの鶏肉も量があって大満足です。

【特別展】 日本国宝展-祈り、信じる力

【特別展】 日本国宝展-祈り、信じる力

2014年10月15日(水)~2014年12月7日(日)
東京国立博物館(東京・上野公園)

数年ぶりの『国宝展』
お目当ては、土偶、玉虫の厨子、正倉院関係。
展示品が時期によって変わるので、とりあえずこの3点が見たくて早々に行ってきました。


土偶
2009年の「国宝-土偶展」で見た土偶と再会。
(感想を書いているので、興味のある方は右の見出しで見つけてください)

やっぱり何度見ても土偶は良いです。
今回気がついたのは、”イレズミ”と”まげ”です。
「海の民」というイメージそのもので、日本にはこんなイレズミ文化があったんだな~としみじみ思いました。
「祈りのポーズ」という説もありますが、昔の人は股を開いて、体育座りみたいな格好で祈りを捧げていたんですね。


『玉虫厨子』
ネットで玉虫の羽が残っている場所を調べ、しっかり確認することが出来ました。
今でも羽の輝きが残っていて驚きました。
実は何度も見ている厨子ですが、改めてじっくりみると、意外と線が軽くて漫画みたいだなとか、王子を食べる虎の親子の姿がちょっと怖いなとか、色々と発見がありました。


『地獄草子』と『餓鬼草子』
一番混んでいた場所です。
やはり生の絵は迫力がありました。
餓鬼というと漫画「暗黒神話」ですが、本家の餓鬼はもっと太っていて、ふてぶてしい顔をしていました。
地獄草子は体の中から虫とか、火に燃やされたり…。
アニメ「鬼灯の冷徹」のイメージしかない私にとって、昔の人が考えた地獄は恐ろしい世界でした。
特に獄卒が怖すぎ。


知恩院-阿弥陀二十五菩薩来迎図(鎌倉時代)
今回、妙に気になったのが、「来迎図」です。
人間長く生きていると、こういう物に自然と惹かれるようになるのかなと…。
見ているだけで清らかな音楽が聞こえてきそうでした。
昔の人は目の前が真っ暗になって終わりというような考え方をしていなかったんですね。
美しい顔をした仏様が音楽と共に自分を迎えに来る!
いろんな来迎図があるので、色々と観てみたいです。


【みやげコーナー】
土偶のぬいぐるみ! 土偶の抱き枕!! 土偶のクッキー!!!
土偶が愛されてる!

【特別展】 キトラ古墳壁画-明日香から東京へ

【特別展】 キトラ古墳壁画-明日香から東京へ
2014年4月22日(火)~2014年5月18日(日)
東京国立博物館(東京・上野公園)

キトラ古墳展キトラ古墳からはがされた壁画が公開されるというので、さっそく行ってきました。
公開期間が短いので、多くの人が詰めかけていました。

旅先で積極的に古い壁画を見ている私ですが、国内はほとんど見ていないので、今回の展覧会はとても楽しみにしていました。
高松塚古墳の壁画がカビで大変なことになっているので、こちらはどうなんだろう…と、不安な気持ちを持って展示会に臨みましたが、予想以上にキレイで安心しました。

思っていたより絵は小さく、壁は大きいのだから、もっと大きく描けば良いのに…と、最初に思いました。
当時の職人さんはつつましいのか、それともあの大きさがちょうど良いのか、それともお手本があのサイズだから単に合わせただけなのか…謎はつきません。

キトラ古墳展壁画は四種あるのですが、今回の展示は、「玄武」「白虎」「朱雀」の三種だけでした。
「青龍」は泥で壁画が損傷し、展示は無しでした。

一番気に入ったのは、「朱雀」です。
よく見ると、足が大きく開いていて、「正に今、疾走中!!」なのです。
この躍動感を死者の玄室に残そうという理由はなんでしょうか。
壁画は玄室をふさぐ石に描かれていたのですが、私が思うに、火の鳥のように若さと活力を持って速く再生して欲しいという願いがあるのではないかと思いました。

キトラ古墳展「白虎」は前足の筆の細さをご堪能ください。
まるで女性の濡れた毛が石の上に落ちたような繊細さ。驚きです。
顔はニャンコ系でいかついのに…。


玄武はしっぽが伸びているのは分かるのですが、どうして腹から顔の前を通って尾が伸びているんでしょうね。
尾の始まりが良く分かりませんでした。


最初に複製の陶板が展示されているのですが、もうそこから行列で、なかなか列が進みませんでした。
壁画のガラスケース前でイヤホンを聞く人が続出なのだから仕方ありません。
イヤホンはガラスケースから離れたところで聞くように出来たら、一番良いのですが。


■オミヤゲ
玄武のTシャツがカッコ良かったです。
色があれば欲しかったかも。
トートバックなど、実用的な物もありました。


ついでに
新しく国宝に指定された長野の土偶を見てきました。
顔が▼の奴です。
縄文ビーナスも良いですが、こういう謎を秘めたような土偶も良いです。
あとアイヌの「シトキ」という首飾りも見ました。
大玉の青石が印象的でした。

同日に「医は仁術」も見ました。

【特別展】 大恐竜展-ゴビ砂漠の脅威

大恐竜展【特別展】 大恐竜展-ゴビ砂漠の脅威
2013年11月26日(土)~2014年2月23日(日)
国立科学博物館(東京・上野公園)

広大なゴビ砂漠からジャンジャン化石が見つかっているそうです。
他地域と違い、ここの化石は全身の骨が良く残っているので、とにかく本物の骨をたくさん見ることができました。
お目当てのアジアの最強肉食恐竜『タルボサウルス』の大きさに感動したり、タマゴ化石をじっくり見学できたりと、化石展の王道をいく展示内容でした。

気になったのは時々解説パネルに専門用語が使ってあったことでしょうか。
私でも?(´・ω・`)?なことがありました。

大恐竜展チラシに『本物の感動を発掘しよう』と書いてある通り、今回は実物化石の展示が多く、その迫力に圧倒されました。
すごくキレイに骨が残っているので、今まで興味がなかった恐竜の「恥骨」に目が釘付けになりました。
当たり前だけど人間と形も位置も違うので、比較しながら見学するのが楽しかったです。

目玉のタルボサウルスは大きさに圧倒されました。
近くで見る牙の迫力!!
これくら鋭くないと他の恐竜の皮にはくい込まないのか…とエサになる恐竜の皮を想像していしまいました。

大恐竜展恐竜のタマゴ
こういう細長いタマゴを茹でると、やっぱり中身も細長くなるのかな…と思いながら見てました。
尖った形は太めのソーセージみたいで、色もそっくりだったのが面白かったです。
恐竜はこのタマゴの上に覆い被さっていたそうで、どうやって割らないようにしていたのか気になりました。
そういえば復元図の恐竜のほとんどに羽毛が生えていました。
もう恐竜に羽毛があったという説は固定化したんですね。

大恐竜展今回一番のお気に入りです。
骨格の大きさもビックリですが、頭にトゲトゲが生えていてビックリでした。
どうやったら頭蓋骨をこんな風にトゲトゲに出来るのか…、なんとも不思議な形で進化というデザイナーは斬新な挑戦をするものだと思いました。
この恐竜、尻尾にもトゲが生えていて、これを振り回せば大きな恐竜でも近寄れなかったでしょうね。
今回展示されていた化石の中で一番カッコ良かったです。

プロトケラトプスの子供たちがまとまって化石になってました…(´;ω;`)
生まれたばかりで死んでしまったのは可哀相でした。
しかしこんな風に大量の子供たちが無事にタマゴから孵ったんですね~。
孵化率は高いんじゃないかと思いました。


おみやげコーナー
やっぱりあったのは「恐竜のタマゴ」まんじゅう。
これが見たくておみやげコーナーをうろつきます。
Tシャツやバッグに可愛い物がありました。

マンモス「YUKA」

【特別展】 マンモス「YUKA」 シベリアの永久凍土から現れた少女マンモス
2013年7月13日(土)~9月16日(日・祝)
パシフィコ横浜(みなとみらい)

マンモスのミイラがやってくるというので、初日に駆けつけました。
この日は午前中に上野で「深海」を見て、午後に横浜へと移動しましたが、思ったより楽に移動出来て助かりました。
大きい会場の利点をいかして象の全身骨格をドカドカと展示していたので、ゆっくりじっくり象の骨を学ぶことが出来ました。
マンモス以外にも同時代に生きた動物たちの骨格標本と毛サイのミイラも来ていました。
ホラアナライオンの展示もありましたが、ホラアナ熊の展示がなかったのは個人的にガッカリでした。

写真撮影OKでしたが、ミイラの写真は撮影禁止でした。


入り口の様子
大きなモニターで日清カップヌードルが作った「古代編CM」を流していました。
あの大勢の原始人がマンモスやサイを追いかけるやつです。
懐かしくてずっと見てしまいました。

マンモス象の顔
マンモスを知ってもらうために、アフリカ象、アジア象、ナウマン象と比較しながら展示が進んでいきます。
普段見ることがないナウマン象の骨格標本にウハウハしてしまいましたが、よく見ると、象って目と目の間に骨がなく、つながっていることに気が付きました。
天才バカボンに目のつながったお回りさんが登場しますが、まさに同じです。


今回展示されているマンモスは『毛マンモス』と呼ばれています。
その名の通り、体に毛が生えています。
寒さから体を保護するために毛が生えたんだと思いますが、展示されていた毛は短くて、あの引きずるようなモップ毛じゃなかったのが意外でした。


さわれるコーナー

マンモスお楽しみがこの「さわれるコーナー」です。
骨、牙、毛が用意されていました。
何度もさわってしまい、ちょっと怪しい人になってしまいました。

毛は油の抜けた人形の髪の毛と似ていて、固めでした。
手触りは良くないです。

マンモスのミイラ
今回展示されているYUKAは全身が残っているだけでも貴重ですが、もっと貴重なのは頭蓋骨の中に脳味噌が入っていたことです。
取り出す映像はちょっとイヤぁ~な感じでしたが、まさか丸ごと取り出すとは思わなかったので、そっちの方が衝撃的でした。
アイスマンの脳は耳掻きひと匙分だったので、マンモスも微量を掻き取るだけかと思っていたんですが…。
洗面器大の脳の大きさにビックリでしたが、切り取られた頭蓋骨の迫力も半端なかったです。
頭蓋骨は実物が展示されているので、じっくり観察することが出来ます。
で、ミイラですが、イイ具合に水分が抜けていて、観察しやすいです。
足の裏とかしっかり残っていて、この足で大地を歩き回っていたのかと思うと感動でした。
鼻先も残っているので、マンモスの鼻がどんな風になっていたかを知ることが出来ました。


オミヤゲコーナー
マンモスグッズが一杯でしたが、ぬいぐるみやクリアファイルなど、定番の文房具類が多かったです。
注目は、はじめ人間ギャートルズに出てくる、「あの肉」のオモチャです。
回りのお客さんの様子を見ると、意外と人気ありました。

グレートジャーニー展

【特別展】 グレートジャーニー 人類の旅 The Great Jouney この星に、生き残るための物語
2013年3月16日(土)~6月9日(日)
国立科学博物館 東京上野公園

【グレートジャーニー展公式サイト】  http://gj2013.jp/

今、人類史にとても興味があるので、この展示会が待ち遠しくてたまりませんでした。
さっそく初日に駆けつけました!
天気は良く、桜もチラホラ咲いていました。

『グレートジャーニー』といえば、1993年から放送された関野吉晴さんの特別番組を思い出しますが、今回の展示はその時の旅のダイジェスト版となっています。
当時番組を見た人は、展示を見ていると色々と思い出すこともあると思います。
私が一番に思い出すのは、関野さんがベーリング海峡をカヌーで渡る回でした。

人類の旅ということで、もう少し人類史に踏み込んだ展示があるのかと思ったら、民族学的な内容ばかりで、ちょっと物足りませんでしたが、干し首にミイラと、濃い展示物もあったので、十分楽しめました。

今回は写真撮影OK(干し首とミイラ以外)だったので、いくつか興味深いものを撮影しました。

熱帯雨林コーナー

このコーナーでの目玉は3体の『干し首』です。
こぶし大に縮められた人間の首が展示されているのですが、やはり衝撃でした。
10年前には普通に展示されていたのですが、その後、倉庫入りとなり、しばらく見ることが出来ませんでしたが、こうやって再会してみると、やはり貴重であり、面白いモノだなと思いました。
エクアドルのヒバロ族が作ったそうですが、あまりに外人に人気があったので、オミヤゲ用として量産されたという話もあるそうです。
私もエクアドルでいくつか見ました。
その後、海外の美術館でも見ていますが、ルーマニアの博物館にまで展示されていたのには驚きました。

骨を取り出し、煮て、皮を縮めたと聞きましたが、現代のハイテク機器CTスキャンで調べたら、後ろの切り口を丸っと縮めて縫っているとか、裏側から皮をなめしたり、クチビルの両端は縫い縮めてあるとか、いろいろと技巧をこらしてあることが判明しました。
しかし、そんな技巧で果たしてここまで縮まるのだろうか…と、なんども首を見ながら思いました。

あと面白かったのは関野さんが物々交換で手に入れた「槍」です。
アジアに鉄があまり広まらなかったのは「竹」があったからという説があるんですが、アマゾンの竹やりの見事さを見て、確かにこれでも十分に狩りが出来ると思いました。


高地コーナー

インカの吊り橋とか、子供ラマのミイラとか展示されていました。
このラマ、現地の市場でも見かけましたが、ちょっと炙ったら日本酒に合いそうだと思ったのはココだけの秘密です。
染色の展示は地味ながらインパクトがありました。
色の変化をつけるために「発酵したこどもの尿」を加えるとか…。
私も天然染料で染めたというミヤゲ物を持っていますが、これにも尿が加わっているかと思うとドキドキでした。


極北コーナー

氷点下40度という寒い地域でも人類が暮らせる理由が展示されていました。
トナカイの毛皮で作ったコートは氷点下でも寒さ知らずだそうで、これは試着してみたかったです。
こういったトナカイのコートは内陸部の民が着て、鮭やアザラシなどは海沿いの民が着るそうです。
セイウチを解体するビデオを流していましたが、肉厚ですが赤みは少ないなと思いました。


乾燥地帯コーナー

アンデスから世界最古のミイラが来ていました。
1~2歳の子供のミイラで、エジプトより古いということで興味深かったのですが、制作方法がちょっとすごいです。
内臓を取り出すのはエジプトと同じです。
…が、その後、「筋肉を削ぎ落とす」んだそうです…ヒイィィィ!!!!(゚ロ゚ノ)ノ
そして棒をあてて体をまっすぐにして包帯を巻く…。
立たせて祭ってあったのではないかという指摘もあるそうですが、無表情のお面が怖いです。


縄文号の旅と日本

インドネシアから石垣島まで旅をした船です。
ノルウェーでコンチキ号とラー号を見たばかりなので、とっても興味深かったです。

まず道具となる鉄の斧などを手作りするため千葉の海岸で砂鉄集めをしたそうで、その動画が面白かったです。
たたらで製鉄するところもこだわっています。
そうして出来た鉄器でインドネシアの大木をくりぬき、大きな船体を作る。
ヘイエルダールの筏と比べると居住スペースが小さく、船の安定性もやばそうですが、これで海を無事に渡ってきたことは驚嘆します。

アファール猿人復元プロジェクト
ナイナイの岡村さんがモデルとして協力しているだけあって、とっても良いモノが出来上がっていました。
メイキングビデオが面白く、2回も見てしまいました。

猿人なので顔は猿っぽいのですが、歩く姿は人間そのままです。
体はもっと毛むくじゃらを想像していたのですが、猿人にもなると体毛もこれくらいに減っちゃうんですね。
ちなみにこの像、毛は手で植毛し、傷まで描きこんであります。
右利きなのか右腕も心なしか逞しく感じられました。
こんな力強いお父さんの顔を見上げる子供も猿人とはいえ信頼という感情を感じました。
360年前の猿人を身近に感じられる瞬間でした。

【ムーセイオン 特別メニュー】

一日限定30食の特別メニューを食べるため、レストラン「ムーセイオン」に突撃です。

<メニュー>
タンザニア クク・チョマ風ローストチキンの煮込み
トマトとココナッツミルクの香草ソース
フライドフィッシュサラダ仕立て

骨付き肉だったので手を使う必要があるかと思ったのですが、ナイフとフォークで肉を骨から簡単に剥がすことができました。
ソースも美味しく、パンにつけて食べると美味でした。
どの辺が「タンザニア クク・チョマ風」なのかは分かりませんが、大満足でした。

【おまけ】
上野の松坂屋で開催中の「さくらパンダカフェ」へ帰りに寄ってみました。
カワイイゆるキャラと美味しいケーキ!
人類がたどり着いた、究極の癒しです!

   

特別展「出雲-聖地の至宝-」

古事記1300年 出雲大社大遷宮
特別展「出雲-聖地の至宝-」
2012年10月10日(水)~11月25日(日)
東京国立博物館 本館特別5・4室

【出雲展公式サイト】http://izumo2012.jp/


出雲展出雲大社の敷地から発掘された大柱が来るというので、さっそく見に行って来ました。
写真で見るとそれほど大きくは感じなかったのですが、実物の存在感には圧倒されました。

今年は古事記が編纂されて1300年になるそうです。
会場には古事記写本と出雲風土記が展示されていましたが、これらが1300年前に書かれた物なのかと思うと改めてスゴイ事だなと思いました。
「頑張ればなんとか読める」というのも漢字の力ですね。

チケットの図案ですが、効果線のようにみえる物は銅剣です。
「たくさん出土したんですよ~」というアピールにも感じました。
実際、荒神谷遺跡からは42本の銅剣が出土したので、このアピールの方法は正しいと思います。

見終わった後、久しぶりに本館を周遊。
今、興味があるアイヌの文物がちょびっとだけ展示されているのを発見。
やはり生活用具が多いのですが、前から見たかった「イナウ(御幣みたいなもの)」が展示されていたので嬉しかったです。


銅戈と勾玉
出雲大社の後方にある社の大石の下から発掘された銅戈と勾玉が展示されていました。
西日本を代表する銅戈と東日本を代表する勾玉が同じ場所から出土しました。
これは弥生時代からこの地が重要な場所として認識されていた証拠でもあり、とてもワクワクします。


出雲展宇豆柱(鎌倉時代)
大きい木。それを3つも束ねて3mの直径を出すなんて…昔の人は無茶します。
柱を観察すると運ぶためのロープ通しの穴などがあったり、ノミの跡が残っていたりと、職人たちが木と格闘した跡が残っていました。
柱の近くから斧が発掘されていますが意外と小さく、当時の作業を想像するなら、彫刻刀で鎌倉の大仏を削り出すような作業をしていたのではないかと思いました。
こういう大きい柱を見ていると三内丸山遺跡の栗の巨木を思い出しますが、古代の人は縄文の昔から巨木の神秘と扱い方を心得ていたんでしょうね。

出雲展復元・出雲大社
高校生が作ったという復元・出雲大社が展示されていました。
とにかく長く天に伸びていく階段が印象的な社です。
不思議に思ったのは、どうしてこんなに高い建物を建てたのかということです。
神に近い場を得たいなら裏山に登って程良い山頂に社を建てれば良いと思うんですが、古代の人はそういうことはしなかったようです。
その場所から離れたくない理由が何かあるんでしょうね。
この地から弥生時代の剣や勾玉が出土しているので、長くこの地は聖なる場所としてあがめられていたことが分かります。
だから山頂に社を築くのではなく、この場所に壮大な高さを持つ社を建てたんでしょう。
この頃すでに風水の考え方も伝わっていたのかな…だとしたら面白いです。
だとすると、まさにこの宇豆柱のあった場所こそ、エネルギー放出の中心だということですね。
そうと分かれば私も現地に行ってこの柱跡に立って、吹き出すパワーを浴びてみたいです。


出雲展銅鐸と銅剣
2階の展示室には荒神谷遺跡と加茂岩倉遺跡から出土した銅鐸、銅剣、銅矛などが展示されていました。
数年前、東京で行われた銅鐸・銅剣展を見ていた私にとっては目新しさはありませんでしたが、復元されてぴかぴかと10円玉色に光る銅鐸と銅剣には衝撃を受けました。
当時の人たちにとって、この輝きは直視したら目がつぶれると言われても信じてしまいそうな美しさだと思います。
特に日の下では神々しいばかりの存在感だったでしょう。
あと気になったのは、最後の方に展示してあった「銅矛」です。
とても太くて重そうです。
昔の人はこんな矛を軽々と振り回していたのだとしたら、その腕力は相当でしょうね。
ムキムキマッチョな古代人を想像するのは楽しいです。


【おみやげコーナー】

出雲大社で売られている品々が来ていました。
銅剣と銅鐸の手ぬぐいとか、古代米のセットとか、面白いモノもありました。
ポチ袋(お年玉袋)が売れてました。
デザインが可愛いです。

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