遺跡馬鹿のイベント潜入記

記事一覧

古代エジプトへの扉

ファイル 11-1.jpg The Gateway to Ancient Egypt
収集家の見た悠久と神秘

古代エジプトへの扉

横浜ユーラシア文化館で開催 2005年4月29日~8月14日まで


▼このエジプト展は菊川匡(きくがわただし)さんという方が所蔵しているコレクションを展示しているのですが、その数量と高品質も驚きですが、なにより「美しいモノが好き♪ エジプトが好き♪」という菊川さんの強烈なメッセージがそこかしこに見えて、まるでお宝満載の書斎にでも案内されたような、そんな居心地の良さを感じることのできた展示会でした。

★ 展示室の奥が図書コーナーになっていて、美術書、遺跡関係の本などが並んでいました。
懐かしいところでは「交差する手の神殿」もありました。
個人的には「世界の考古学:ヴァイキングの考古学」が気になりました。
展示見学で疲れた時、最後にこんなコーナーがあると嬉しいですね。


■今回の入り口は…


小さな会場なので、目立つ装飾はありませんでした。
でもせめて、菊川さんご自身のメッセージが掲示してあっても良かったんじゃないでしょうか。
これだけの遺物を所蔵する菊川さんのことを知りたいと、会場に来ているお客さんは誰しも思うだろうし…。
「遺物だけ観てもらえれば」って事なんでしょうが、せめてご本人の近影など飾ってあっても良かったのでは…と思います。

チケット売り場の側で、「特別昼食会」の受付をしていました。
これって招待された人だけなんでしょうね…横目で見つつ、ちょっと羨ましかったです。
そういえば…菊川さんぽい人を見かけましたが…本人かな?
初日は開幕式?をしていたらしいので、ご本人が来ている可能性はあるんだけど…。
割と体格の良い人でした。


-------------------------------------

ファイル 11-2.gif ■菊川コレクションは新王国第18王朝の遺物が多く、特にテル・エル・アマルナ王宮の壁を飾ったタイルに可愛らしいモノが多数ありました。
タイルといっても小さく可憐な花をモチーフにしたモノが多いので、王宮というより王女の私的な部屋を飾っていたんじゃないかと思ったほど。
色はパステルカラーで、淡い色合いが眼に優しいです。


-------------------------------------


■人型木棺:プトレマイオス朝前期

とてもデカイ棺です。
どうやってこんな大きなモノを個人が手に入れることが出来たのか…。
それが気になりました。
棺には金象眼が残り、また線も色もキレイに残っていました。
プトレマイオス朝の棺は線の粗さが目立つモノが多いのですが、これだけ綺麗な棺は珍しいと思いました。


-------------------------------------

ファイル 11-3.gif ■木製モデル像:中王期/第1中間期~中王期

妙に気になった木製像を描いてみました。
見た目は、けっして上手い彫りではないけれど、味がありますね。
特に片足を上げている像には一目惚れでした。
見えないけれどお尻のラインが可愛いです。


-------------------------------------


■コアガラス容器片:新王国時代

小さいガラス片がみっちりと展示されています。
美しいモノが多く、その色合いや線の流れを見ているだけで、(´ω`*)←こんな顔になります。
白いコアガラスが珍しいそうで、自慢げに(さりげなく)展示してある様子を見て笑ってしまいました。


-------------------------------------


★★おみやげチェック★★


常設ミュージアムショップの脇に小さなワゴン車が設置されていて、そこにエジプト展関係のおみやげが並んでいました。
大英博物館で売っているような、ド派手なミイラ棺型缶ペンなどが売っていました。