遺跡馬鹿のイベント潜入記

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大兵馬俑展

ファイル 15-1.jpg -今、甦る始皇帝の兵士たち-

大兵馬俑展

上野の森美術館で開催 2004年9月25日~2005年1月3日まで


▼入り口に記念撮影用の兵馬俑が立っていて、並んで写真を撮る人が続出!
皆、意外とこういう趣向が好きなんだな~と思いました。
まぁレプリカにしては良く出来ているので、何も知らない人が見たら”本物と並んで撮った”と思うだろうな。

初めてこの美術館に入ったのですが、とにかく玄関から展示入り口までの距離が短くて、なんだか落ち着かなかった…(-_-;)
玄関から5歩で展示入り口なのだよ…。
いつもは置いてある椅子にでも座って見学準備するんだけど、そんなモノはないし、仕方なく立ったままゴソゴソとカバンを漁ってメモやらペンやら取り出しました。
もう気分的に落ち着かない!
印象としてはとにかく狭い! 大きな会場に慣れた身には辛かった…。


【文句1-プレートの字が小さすぎる】


とにかく字が小さい! 豆粒のような文字でしたよ(-_-;)
そしてプレートが展示物の前に置いてあるので、客が文字を読むために腰をかがめ、顔を寄せるので、横や後から展示物を見たくても見ることが出来ない…。
仕方ないので、ちゃんと見たい客が列を作ってた…。
お陰で、ただでさえ狭い会場のアチコチに行列が…。
こういう物は3倍くらいの大きさにして壁に貼っとけば良いんだよ。そうすれば混雑解消! 
っつーか、展示する側は客の利益を第一に考えてデザインして欲しいよ。
あのプレート作った人は視力が良いんだろうな…。
まったく、独り善がりな展示方法ほどウザイモノはないと思いました。

【文句2-係員について】


上記で書いた原因によって、会場内に列が出来た。
でもそれを係員が誘導しないので割り込む人も続出!
それを怒って文句言う人もいた。
だが列が通路をふさいだりして混雑していても係員はなぁ~んにもしていなかった。
ガードマンはいるけどあの人たちは不審者を見張るのが仕事。
本来は係員の仕事だよ、列整理は…。
その割にはちょっと柵に手を置いただけですっ飛んでくるんだもの…。
特に1階のビデオ前と2階! 混雑じゃなくて”混乱”していたぞ。

【主催挨拶】

本展覧会を通じて中国の悠久の歴史と文化への理解が深まり、日中両国の友好促進に寄与することを願っております。

【鶴間先生の展覧会の見どころ】

大兵馬俑展の一つ一つの展示品から地下に眠る始皇帝にも想いをよせてみよう。


馬の前髪が特徴


Ⅰ.秦兵馬俑-永遠の都を守る地下の兵士


ファイル 15-2.gif ★発見された経緯★

1974年春、始皇帝陵から東に1.5km離れた所で見つかった。
井戸を掘ろうとしていた農民が見つけた。
今から2千200年前の遺跡。


■手ブレのヒドイ8ミリ映画の前を通り過ぎると大きなフロアーが登場!
そこに目当ての兵馬俑たちが展示されている。


★鞍馬:「一級文物」 340kg 174cm
★騎兵俑:186kg 184cm


第一印象は「見事な灰色!」
そして「デカイ!!」

この騎馬兵を横から見ると身体の芯がまっすぐで気持ちがよいくらい伸びた姿勢。
この姿からこの人物の実直な性格さえ感じられた。
デカイ馬も立派。表記によると340kgだそうです。
これって焼いた後の重さだから水分を含んだ粘土の時はどれくらいの重さだったのかな…
想像すると恐ろしくなりました…(^_^;)
どの兵馬俑にも言えるけど、これだけの粘土を成形し焼くって大変なことだと思う。
当時の技術に脱帽です。


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ファイル 15-3.gif 凝った趣向は気に入りました ★この企画の目玉! 兵馬俑群


坑を再現した展示はあるだろうな~と思っていたが、実際に見せられるとちょっと嬉しい(*^_^*)。
俑を同じ高さで見ることはあまりない事なのでちょっとドキドキ★
部屋自体が広く場所を作ってあるので、客も思い思いの場所でじっくりと観察しているみたい。
まぁ…兵馬俑の足下が土と言うのが少々興醒めだが仕方ないよね。(本来はレンガ)

一番手前の将軍俑は197cm、250kgで、かなり重くて大きい!
さすが将軍様なのだ!
兵馬俑群の展示通路は少し高くなっていて、最初は単に上から見下ろすだけの機能しかないのかと思っていたら、なんと!発掘当時の様子を再現したモノを埋め込んであった!
凝った演出にこんな顔になりました→(*´д`*)素敵!
破片の厚さにもビックリ!
ここには馬も並んでいるんですが、向かって右側の馬はちょっと愛嬌がある。

Ⅱ.秦始皇帝陵園-永遠の都の偉容


■あれもこれも陶製!


ここでは陶製の品物がちょこっと展示してありました。

兵馬俑の足下に敷かれていた「焼きレンガ」は重さが13.2kgで、厚さ9.2cm。
こんな大きさのレンガを一体いくつ焼いたのかな…。
水道管も展示してあったのですがこれも陶製…。
これだけなんでも粘土で作るのだから、さぞ食器は華麗で細工の細かいものを使っていたんだろうな…なんて思うんですが、展示してあるものはどれも質素で無駄がない。
それはそれで素晴らしいけど。


★青銅認版

度量衡を統一しなさいという詔(みことのり)が書かれている文字資料。
BC221のモノだが教科書で習った法令がこれに書いてあったのか…と思うと感動。


この展示会の超目玉-文官像


肌がほんのりピンク色
独特な表情が良い! まさに「憂いを帯びた青年文官」っつー感じ。
妙な色気を口元から発しているような気もします。
よく観察すると眉根が少し盛り上がっているのが表情を豊かにしている要因かもしれない。
右斜めから見る顔が素敵なのに、チケットや絵はがきでは”荒れた肌”の方を撮している。
どうしてかな~。美しすぎる顔では不都合なのだろうか…。


Ⅲ.秦の兵器-永遠の都を守る武器


ここでは戈とか剣とかが展示されていました。
解説版がちょっと専門過ぎて、読んでいても楽しくありませんでした。
金石文が重要だということは分かりますが、難しい漢字ばかりで眼がすべりました。


Ⅳ.秦の祭器-始皇帝の鬼神を祭る


青銅車の複製が部屋の真ん中にドン★と置いてありました。
そのまわりを観客が囲むように見学!
小さなライトが車内についているので、中の様子も分かりやすかったです。
この部屋にはその他、青銅製の壺や装身具などが展示されていました。

この部屋で展示は終わり! 
「えっ!? これだけ???」って思う人も多かったんじゃないかな…。

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★★おみやげチェック★★


兵馬俑グッズの中に、何故か『三星堆の青銅像』グッズが紛れ込んでました…(^_^;)
間違って買う人はいないと思うけど、どれもこれも値段が高かったです。
絵はがきも100円を超えてました…。どう考えたって高すぎです。
気軽に買える値段のモノも用意して欲しいなぁ~。変なクッキーとかいらないからさ…。
幸運グッズや石など中国物産展でも買えそうな品が場を占拠していて、あまりお宝は見つけられませんでした。
残念。売り場も狭かったし…。