遺跡馬鹿のイベント潜入記

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海のエジプト展

【海底からよみがえる、古代都市アレクサンドリアの至宝】
海のエジプト展

パシフィコ横浜 2009年6月27日~9月23日
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★以前から話題になっていた、海からの発掘品がついに日本に上陸しました。
広い会場を贅沢に使った展示会は、なかなかのモノでした。
展示物が多いので、ゆっくり見ていたら3時間はかかりました。


入場料

大人一枚 2300円

通常、展示会と言えば1300円くらいが相場ですが、なんとこの展示会では強気の値段設定になっています。
それだけ値段に見合ったモノが見られるのかというと…見られますよ!
他の展示会では見られない大型の展示物が多いので、古代エジプト文化の威圧感を感じることが出来ます!


入り口
写真パネルだけという質素な入り口を抜けると、いきなり巨大な空間が現れます!
スクリーンパネルで展示物の概略を紹介をすると共に、その下に大きな石のかたまりをゴロゴロさせている。
よく見ると、うっすらと表面にヒエログリフの彫刻。
これもあの海底から引き上げたモノだと知ってビックリ。
私は最初見たとき、雰囲気を盛り上げるための発泡スチロールのニセモノだと思っていたので、これには驚きました。
照明が暗いので普通に見たのでは分かりませんが、スクリーンの端っこから眺めると、ピンクローズ色した大理石の美しさを確認することが出来ます。


海底に眠る都市

カノープス遺跡(CANOPUS)
セラピス神殿を中心に栄えた、聖なる癒しの都。
巡礼者が山ほど訪れたそうです。


印象的な壊れ具合の『デカンの祠堂』
この祠堂の横にはヒエログリフがみっちりと刻んであります。
解読によると、これは暦でナイルの増水期などを知るためのモノだったそうです。
中の壁には、超可愛いライオンが描かれています。

ところでこの祠堂。
バラバラですが、同じ所から、同じ時期に発見されたのではなく、なんと今のパーツが揃うまで200年かかったそうです。
最初の石の発見は1777年で、最後の石は1999年発見!
あちこちの博物館に展示されていたりしたそうで、ついに出会えて良かったです。

王妃の像(3BC)
とってもエッチな雰囲気の女性像です。
頭部がないので各自勝手に妄想できるのが良いです。
見どころは強調されたヘソだと思います。
横からみると身体の割に二の腕が太く、ケンカが強そうに見えました。

ヘラクレイオン遺跡
ヘロドトスも450BCにここを訪れたそうです。
ここはヘラクレス神殿から発掘された遺物が展示されています。
ちょうどこの辺まで見学が進むと疲れてくるんですが、展示してある3体のスフィンクスがいかにも座り心地が良さそうな背中で出迎えてくれるので、フラフラと近寄ってしまいそうになりました。

    プトレマイオス8世のデカイ石碑(ステラ)
    プトレマイオス期の石碑ですが、まぁ~デカイです。
    表面の文字はかなり波によって削られていますが、分かる範囲で解読されています。

    巨像
    今回の目玉は、一番奥に展示されている「ハピ神・ファラオ・王妃」の3体です。
    デカイですよ~。見上げるほどです。

アレキサンドリア
クレオパトラの遺物を色々と展示してあります。
コインなどが見どころ。

    「オシリス・カノポス壺を抱く神官」の向かって右となりにいるスフィンクスはイケメン

その他、見どころ
【ヘラクレイオン】
この周辺に飾ってあるガラスケースの中に可愛い像が!
№221「月の円盤を持つコンス神の小像」は、「オレに文句があるなら、かかってこいや!」のポーズで可愛いです。

【その他】
海底発掘中をリアルな人形で再現したり、調査船の内部、そして古代エジプトでもてはやされた香料の嗅ぐような展示もありました。


ミヤゲコーナー
なぜか古代エジプト人の格好をした、ハローキティのグッズが大量に売られていました。
その他は、それほど目新しい新作がなかったのが残念。
ちなみに絵はがきは150円とやっぱり高いです。
後は「KAIYODO」のカプセルフィギュアが人気。
みんなガチャポンしてました。