遺跡馬鹿のイベント潜入記

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講演会「中国文明の遺産」

ファイル 38-1.gif講演会「中国文明の遺産」

講師 鶴間和幸氏(学習院大学教授)

なぜ地元で「中国文明」を取り上げることになったかというと、事前にアンケートをしたそうです。
舞台に登場した鶴間先生はテレビでみたよりヒゲが好印象で、親しみやすい感じがしました。
NHKの「昼どき日本列島(お昼にやってる番組)

ビデオやスライドを交えての講演でしたが、やはり興味深いのは展示会の裏話ですよね。
この「四大文明展」はご存じのようにNHKが開局75周年の記念行事として行っているのですが、
そもそも言い出したのは誰かというと「京都支局の偉い人が2年前に言い出した」のがきっかけだそうです。
それから鶴間先生は監修を頼まれ、展示品を探すため、中国各地の博物館をまわったそうです。
「どうせなら今まで日本に紹介されていない、すごくて大きいモノ」をゲットするため、交渉も大変だったようです。

この講演会では中国展の招待券をくれるので、ちょこっと得しました。

話の中ですごいな~と思ったのは、西安の兵馬俑坑から「色つきの兵士俑」発見され、そのなまなましい写真を見たことです。
こんな写真をみると、当時の兵士俑には目がギョロリとついていて、本当に生きているようです。
目のついたモアイ像がどことなくまがまがしく見えるのと同じかもしれませんね。

運搬は「日通」の美術品運送のプロにお願いし、スタッフは何度も中国へ打ち合わせに行ったそうで、唐代の壁画は特に湿度の変化があってはならないので、特殊な装置を開発したそうです。

最後に:
有名な先生でも眠くなる講演が多い中、鶴間先生の熱い情熱は2時間とぎれることなく、こちらに伝わり、楽しい話が聞けたなと大満足でした。