Treasures from the World's Cultures : The British Museum after 250 Years
創立250周年記念-世界一周1万年の旅
大英博物館の至宝展
東京都美術館で開催 2003年10月18日~12月14日まで
▼今回は初日にガツンと行ってきました(^_^)v
やはり大英帝国の人気はスゴイですね~。朝から大混雑!
観覧者が次から次へと入場してきて、もうワッショイワッショイなお祭り状態でした。
▼今回の注目は…特になかったです。
どれもそれなりに素晴らしいので甲乙つけ難い。
おまけに展示方法も『博覧会』的だったので、取り立てて書くこともなし。
という訳で、今回の感想はあっさりです。
でも個人的に気になるモノもあったので、それは後でご紹介します。
■入り口のほぉぉぉ~
入り口正面にシンプルな丸い円盤があって、その飾りっ気なさにむしろセンスの良さを感じたりしたんですが、横に目をそらすとトンデモないモノが目に飛び込んできました。
一見するとド派手な門!でもよく見ると「ヨーロッパにありそうなインチキ古物商の店先」を撮したようなパネル!
「なにこれ~悪趣味~(^_^;)」と思ったのですが、目録によると「古代からフィディアスに至るまでの彫刻と絵画作品のアサンブラージュ」という長いタイトルのついた絵画であることが判明。
これはこれでおもしろいぁ~と思いました。
まさに全展示作品の胡散臭さを象徴する絵だと思いました(^-^)。
■『人面有翼ライオン像の到着』と題されたニュース記事がおもしろかった。
なんと正面玄関からあのデカイ像を搬入したんですねぇ~。
裏口って当時はなかったのかな…(^_^;)
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■最初の部屋
シュメールの石板、ガンダーラ仏の石板、キリスト聖遺物、アフリカ・ベニ族の銅版なんかをパッと展示して、「これからこんなモノを見てもらいますよぉ~」な工夫は面白かったです。
★今回は多地域&多時代なので、適当に見学して目に入ったモノを順番に料理しようと思いますのでよろしく。
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★古代オリエント世界
アニメのページを作成するため、バビロニア神話もちょっと調べたことがあったお陰で、以前より面白く観察することができました(^_^)v。
新アッシリアの「血を吐くライオン」のレリーフや「印章」が面白かったです。
印章に『イシュタール女神』が刻印されているものがあり、チョット感動!
ココでの特筆はもちろん中央に展示されているリュート(竪琴)ですが、頭部の黄金やヒゲのラピスラズリより見て欲しいのは喉元に象眼された神話の世界。
特に怪鳥「アンズー」の姿を生で見るのは初めてだったので少々興奮気味にガラスに張り付いてしまった。怪しい行動でした(^_^;)。
↑牛頭のある女王のリラ(シュメール/ウル/2600~2400)
←アン・ズーについて
バビロニア神話の中に「アン・ズー」という名を持つ、雷神の性質をもつ邪悪な巨鳥がいます。
この怪鳥は鷲の体にライオンの頭を持つという、なんとも恐ろしい姿をしていました。
もともと神々の神殿を守護するとされた霊鳥だったのですが、生意気にも 『神々の王として君臨したい』 という邪念を持ち、主神エンリルが、身体を水で清めている隙に全てを統率する力を授けると云われている「天命の書板」を盗みだし、聖なる山に隠れてしまったそうです。
最後は「七つの戦の風」を支配する戦いの神ニヌルタとの闘いになり、書板を奪い返されてしまったそうです。
参考:遊戯王の謎
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地中海域の諸文化
■ 日本ではなかなか見ることができないチュニジアの『ターニットの碑』が目玉かな…(^-^)
チュニジアで見た時は神秘的に思えましたが、こうやって冷静に一個だけを見てみると、彫りが雑だな~と思いましたが、この彫りの雑さがまた怖さを増すなぁ~と思ったり…。
そういえば碑を紹介する説明板には「生贄」の言葉がなかったなぁ~。
最近は生け贄否定説が主流なのかもしれないな…と思いました。
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◆古代エジプトとスーダン
■ 見所
エジプトの展示は『21王朝中心』となっていましたが、18王朝の宝飾品などもこっそり展示されていました。
★ヌビアのケルスの壺
エジプトの土器とよく似ている。全体は赤焦げ茶。でも上部が黒く焦げていて、エジプトでよく見られる土器のタイプと似ていました。
★疲れ切った表情のラメセス4世(前1750~1500)に王様家業の辛さを見た。
★古代エジプト人の襟元を飾った『18王朝の首飾り』はその精巧さ、美しさ…本当に素晴らしい名品です。
★ミイラは21王朝のモノ。包帯グルグル巻きで見ているこちらが息苦しさを感じるほどでした。
できれば匂いとか嗅いでみたかったのですが、スキマがなく(当たり前だけど…)、ちょっと残念でした。
★ミイラ棺の蓋
3点ならんだ蓋の真ん中にあるのが、タイタニックで話題になった「アンラッキーミイラ」の蓋みたいです。っていうか私はその情報を知らなかったので、帰宅してから「そうだったのか…!!」と…(^_^;)
実物は「綺麗な蓋だねぇ~」という感想しかないですが、そんなオカルト話を知っていたら、もっと注目したかも。
でも回りのお客さんもあまり反応していませんでしたね。
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ヨーロッパとかいろんな国
■ 見所
★ハドリアヌス帝とその愛人アンティノゥス
二階に上がって最初に展示されている品がこの二人の胸像です。
ハドリアヌス帝の見た目は思慮深いお顔。まさに皇帝の威厳が漂ってきています。
そしてその寵愛を受けたという美青年アンティノゥス…。もう惚れ惚れするほどの美形(笑)。
その可愛らしいクチビルのなんと妖艶なこと!!
是非、天下の美青年をその目で確かめていただきたい(^-^)
■その他、注目
◎1万2500年前の石刻→ひっかきキズと似ている。馬などが刻まれているそうです。
◎アトス山のイコン→心惹かれ、食い入るように見つめる女性を多数目撃!!
◎日本の銅鐸→こんなモノも英国に!?
◎ハワイの巨像→デカすぎ!
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★★おみやげチェック★★
現地でも高いと感じましたが、日本で見ても高いねぇ~。
でもマニアの心をくすぐる一品ばかりなので、微妙です(*^_^*)
★ロゼッタストーン関係
スカーフ=13,000円(たぶんシルクだと思う)
ハンカチ=1000円(手を拭くだけなのに…)
マウスパッド=3,000円(私も持ってます(^_^)v)ちょっと大きいけどマニアにお勧め。毎日使っているけれど、キズも付かないし、丈夫ですよ。
★その他
アンク十字ネックレス=4,000円(銀製だと思う)
クリアファイル=350円
絵はがき=100円(竪琴もあるよ!!!)
■ハリーポッターの影響か、『ルイス島のチェス』をモチーフにした商品も多かったです。