�o�����[�h���C�� 遺跡馬鹿のイベント潜入記

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新・シルクロード展

the SilkRoad
幻の都 楼蘭から永遠の都 西安へ

新 シルクロード展

江戸東京博物館で開催 2005年4月16日~7月3日まで


▼NHKで絶賛放送中なので、初日から混雑しているんだろうなぁ~なんて思いつつ午前中に到着。
入場券を購入していざ入ってみると、あれ…人が少ない!?
ちょっとスカスカな入場者数でしたが、ゆったりと展示物を見られたのはラッキー!
でも午後を回った辺りから混みだしてきたので、人の出足は上野と違うようです。

▼今回のテーマは新しく発掘された遺跡の品々がメインなので、ものすごいお宝はないけれど、どれもこれも新鮮&新奇なデザインのモノが多く、興奮しながら展示物を見回ったのは私にとっても久々でした。

■多くが新しい遺跡ばかりという事で、各遺跡の紹介と写真はとっても分かりやすかったです。
解説文もちょっと長めかな~と思いつつ、親しみを込めた文章は好感度高かったです。


■今回の入り口は…

入口正面には赤い砂漠を進むラクダの隊列写真!
そしてその写真の前に透けた布をのれんのように下ろしていました。
のれんには4つのテーマを代表するような写真が印刷されていました。
割とよくある演出ですが、イヤミがなくて良い感じでした。


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Ⅰ楼蘭(古名-クロライナ)

★『木製・人物像(№6)』紀元前2000~1000年(小河墓地遺跡)
とにかく一番印象的な展示物でした!もう鳥肌が立つほどのインパクトでした。
見た目は3m近い長身の木製・人型像が寝ているだけなんですが、その木肌がすっごい事になっていて、自然が作り出した前衛芸術作品みたいでした。
どう木肌がすごくなっているかというと、風と乾燥が木肌を繊維のところでささくれ立たせ、全身がガサガサのスカスカのハネハネの切り傷だらけみたいで、痛々しさを感じさせるほどでした。
私だけがこんなにチキン肌になっているのかと思ったら、どこぞのおばあさんがスケッチを描いていました。


ファイル 13-1.gif ★木製ミイラ(小河墓地遺跡)

珍しかった~! 木のミイラなのに可愛い帽子や靴まで履いていました。
副葬品にはこれまた植物の茎を織り込んだ籠がついていて、本当に人間のような扱いをされていました。
この人形がここに収められた背景を観客達もあれこれ推理していましたが、埋葬する側の気持ちが籠もっていて、みんなの胸を打っていたようです。
もちろん私も…。

★その他
ここのコーナーは布の展示が多かったです。


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ファイル 13-2.gif Ⅱタクラマカン

★嬰児のミイラ 紀元前500年~紀元前300年頃(ザーホンルック遺跡)

鼻の穴が大きいんじゃなくて、詰め物をしているんです。
とっても小さいミイラで、生後8ヶ月~1歳くらいらしいです。
とても丁寧に埋葬されていたみたいで、パッと見ただけでは普通に眠っているようにしか見えませんでした。
頭に被っている青の帽子はフエルトで、ちょろりと見えている金髪の前髪がその青さと良く合っていました。
白人系の人々がこの地に住んでいたらしいので、この子も色白金髪の可愛い子だったんでしょうね。
枕も当時のモノで、本当に眠っているようでした。

★ダンダンウィリク遺跡の壁画群(唐時代)
テレビでやっていた、「西域のモナリザ」はここに展示されていました。
特徴的な丸顔に切れ長の目。
モナリザっていうと女性だけどこれは如来様なので、私としてはその呼び方には違和感を覚えますが、でも壁画に描かれた如来様の妖艶な瞳にはちょっとドキドキ★です。

ここの解説文も丁寧で、「屈鉄線」がいかに優美であるかを解説板が語ってました。
揺らぎがなく、同じ太さで線を引く当時の職人技に痺れました!


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Ⅲ天山南路

ミイラが身につけていた装束も素晴らしいですが、横のガラスケースに収められていた副葬品の食材(子羊のミイラ)が個人的には気に入ってます。
とっても可愛く干からびています。


Ⅳ天山北路とトルファン

アスターナ古墳群から出土した文物が並んでいました。
美しい青さを保ったままの靴が印象的でした。
十二支俑はお年寄りに大人気でガラスケースの前がガラ空きになることがありませんでした。
人気の原因はリアルな鶏頭の俑みたいです。


Ⅴ西安 永遠の都

壁画や唐時代の美人俑などが展示されていました。
西安の壁画は「馬」系が有名なんですが、ここに展示されている世界初公開の『献馬図』は力強いタッチで、本当に素晴らしかったです。
嫌がる馬の顔も良いし、その馬を押さえつける馬使人の怖い顔も味がありました。
見ていて笑いが出てしまうような絵でした。


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ファイル 13-3.gif★★おみやげ&レストラン・チェック★★


お土産系は全滅!
相変わらず手ぶらで帰宅しました…(/_;)メソメソ!

しか~し! 今回はレストランの企画メニューに挑戦しました!
レストラン名は「レストラン・モア」
料理の説明を書いたペーパーをくれます! (゚∀゚)ノ

カメラを忘れたので、ヘボ絵で紹介です。
値段は1500円。分量は少ない!
でもシルクロードを旅したことのある人間なら涙を流しながら食べてしまうであろう味でした。
美味しいかどうかは聞かないで…(^_^;)
でもヒツジ肉はやわらかく、ラグメンも現地の味に近かったです。
お茶がジャスミン茶だったのが残念!
やっぱりここは氷砂糖なども入っていると現地っぽいかと思います。

【シルクロード展特別メニュー】
■ラグメン(スープパスタ)
■カワプ(羊の串焼き)
■ハムサイ(トマト・キュウリ・タマネギのサラダ)
■ポロ(ピラフ)
■ミツチワ(ドライフルーツのヨーグルトかけ)
■お茶