黄金伝説展 古代地中海世界の秘宝
2015年10月16日(金)~2016年1月11日(月)
国立西洋美術館(東京・上野)
古代地中海の黄金が集まるということで、さっそく観てきました。
印象は「以前観たような…」でしたが、黄金パワーの魅力にはあらがえず、目をキラキラさせながら展示を観て回りました。
場所が美術館ということで普段は縁のない「油絵」なども展示してあり、興味深かったです。
黄金にまつわる神話は画家達の想像力を刺激したようで、ギュスターヴ・モローとか、名前だけ知っている画家たちの絵が展示されていました。
■ヴァルナの墓から出土したフリント製の石ナイフがアヤシイ!
墓を丸ごと模倣した展示物。
中に置かれた白骨を「本物!?」と聞いていた人もいましたが、確かに良く出来ていました。
黄金の品々、美しい宝石に混じって、フリント製のナイフが3本ほど混じっていました。
(ピンク色と緑色に塗っておきました)
一番長いモノは40センチくらいありました。
黄金や青銅に混じってなぜ「石ナイフ」を入れた?
きっと、ものすごい魔術的な力を持っている「石ナイフ」じゃないかと思いました。
見た目は普通で、特に変わったところがないからこそ、不思議に感じました。
トラキアの人たちは不死に対する願望が強かったので、この石もそういった護符のような意味があったのではないかと思いました。
■不死の杯
不死の呪術器として見かける「カンタロスの杯」
この展示では、超デカイ、黄金の杯を観ることが出来ます。
これにワインを注いで、ジャブジャブ飲めば不死は間違いないような気がしてきます。
このカンタロス杯を観てから私も黄金の杯が欲しくなりました。
■あやしい調合器ヴァルチトラン遺跡から出土したアヤシイ調合器
それぞれの皿に液体を入れ、一気に注ぐことで混ぜ合わせることが出来る!
どうみても闇の錬金術師が使っていそうです。
ヴァルチトラン遺跡からは上のカンタロス杯も出土しているし、どうみても「不老不死の儀式」が行われていた場所としか思えないですね。
遺物だけで遺跡の写真などがまったくなかったので、どういう状況で出土したのか確認出来なかったのが残念でした。