遺跡馬鹿のイベント潜入記

記事一覧

大英博物館 古代エジプト展 「死者の書」で読みとく来世への旅

古代エジプト展大英博物館 古代エジプト展 「死者の書」で読みとく来世への旅
ANCIENT EGYPTIAN BOOK OF THE DEAD
2012年7月7日(土)~9月17日(月祝)
森アーツセンターギャラリー 「六本木ヒルズ 森タワー52階」
【古代エジプト展公式サイト】http://egypt2012.jp/index.html


37mもある「グリーンフィールド・パピルス」が来るというので行ってきました。
展示は37m全部ではなく、一部ですが、それでもたっぷりと古文書を鑑賞することができました。
残念だったのは、パピルスがメインなのだから、植物のパピルスも展示して欲しかったです。
絵でちょろっと説明していただけなので、アレは物足りませんでした。
あとヒエログリフを解読したシャンポリオンについての紹介もして欲しかったです。
この絵のような記号が読めるようになったのもシャンポリオンのお陰なのだから、それをもっとお客さんに知って欲しいなと思いました。

【入口の様子】

場所がビルの52階ということで、高所恐怖症の私はエレベーターで上がるだけでもドキドキでした。
入り口自体は面白みがなく、普通でした。


第1章 古代エジプトの死生観
 ・永遠の生命を求めて
 ・呪文の変遷

ここの目玉は「セニの外棺に記された『コフィン・テキスト』です。
「コフィンテキスト」とは『棺柩碑文』という意味で、もともとは棺の内側に呪文を書いていたそうです。
それがやがてパピルスや棺の外に書かれるようになったそうです。

ちょっと気にとめて欲しいのは、『№6 ネブセニィの死者の書』です。
この書は解説によると「第18王朝の中で最長かつもっとも丁寧に作られた書」だということです。
このネブセニィは他にも展示があるのですが、スゴイのは、この人の経歴で、書記を努め、おまけに写本師までやっていて、彼のパピルスは生前自分で自分の書を用意したそうです。
用意が良いというか、几帳面な人もいたんですね。


第2章 冥界の旅
 ・旅立ちの儀式
 ・死者とのつながり
 ・旅への装い
 ・冥界の風景
 ・セネトゲーム
 ・守護と呪文の力
 ・審判
 ・来世の楽園

ここでは儀式に使う道具や儀式の様子が描かれたパピルスが展示されていました。
死後、様々な難所を通り抜ける死者ですが、神様に便宜をはかってもらうために食べ物を差し出したりするそうです。
その様子が描かれた絵があるのですが、なんと前足を切り取られた仔牛の絵が…(´;ω;`)
絵とは分かっていても、ちょっと残酷に感じました。

「護符」も面白かったです。
心臓の護符なんて日本人の感覚からしたら「えぇぇぇっ!」ですが、当時は必ず死者に持たせていたようです。
あと「ミイラの頭敷き」というのも面白いです。
『ヒュポケファルス』で画像検索すると出てきます。
この敷物をプリントした手提げカバンがミヤゲコーナーで売ってました。


古代エジプト展この辺りのパピルスで目を引いたのは、「冥界の丘」の図です。
エジプト人は死んだら「イアルの野」というところへ行くと信じていましたが、その丘のイメージは図のように描きます。
私は最初、これが何を意味しているのか分からなかったのですが、エジプト人は丘を上から見た形を描いていたのです。
私は丘を描くときは横から描く方が分かりやすいと思うんですが、エジプト人は不思議だなと思いました。

第3章 世界最長の『死者の書』<グリーンフィールド・パピルス>

長「いグリーンフィールド・パピルス」から、面白い図ばかりを選んで展示してありました。
死んでからイアルの野までの行程を紹介してあるので、一つの物語を読むように楽しむことが出来ます。
圧巻は最後に展示されていた天地創造の絵です。
オリジナルを見るのは初めてですが、とても美しく繊細な図でした。


第4章 『死者の書』をめぐる研究
 ・様々なパピルス文庫
 ・死者の書を期す

古代エジプト展パピルスに文字を書くための道具が展示されていました。
それと死者の書だけではない「書」も展示されています。
たとえば「アムドゥアト書」など、太陽神の夜の旅について書いた書物も展示されていました。

図はパピルスに描かれていた謎の「モノノケ」です。
説明板も「良く分からない」と書いてありました。
ポイントはマユゲですね。
マユゲあるのに手がない…不思議です。


【おみやげコーナー】

美術館併設のミヤゲ屋はそれほどでもなかったのですが、階下のミヤゲ物屋でエジプト関連のグッズが色々と売ってました。
ファラオの鼻の穴からティッシュを引き出せる、ティッシュカバーとか、アヤシイグッズが色々とありました。
ピラミッド型のスノードームなんかも目を引きました。

ツタンカーメン展 黄金の秘宝と少年王の真実

ツタンカーメン展ツタンカーメン展 黄金の秘宝と少年王の真実
 TUTANKHAMUN AND THE GOLDEN AGE OF THE PHARAOHS
2012年8月4日(木)~12月9日(日)
上野の森美術館「東京・上野公園」
【ツタンカーメン展公式サイト】http://kingtut.jp/

ツタンカーメンの遺物が日本にやってくるということで話題になっていましたが、まぁエジプト展自体はよく開催されているから…と、何も対策を打たずに出かけてみたら…とても混んでいました。
さらに驚いたのは美術館前にHISのプレハブ小屋があり、そこでエジプトツアーの受付をしていたこと!!
集客するには絶好の立地なので、うまいこと考えたなぁ~と思いました。
チケット買って、整理券もらって…と、入場するまでに時間がかかりましたが、満足いく展示物の数々でした。
公式サイトでは混雑の時間帯などをデータ化してあるので、ここで混む曜日と時間帯を確認し、予定を組むといいでしょう。


【入口の様子】

入り口は質素で、パネルがちょっと並んでいました。
じっくり見たかったのですが、奥へ詰めろと言われジックリ読むことが出来ませんでした。
人が集まるとドアが開き、次の部屋へ移動すると、そこで3分くらいビデオを見せられます。
それが終わるといよいよ展示会場へ。
最初に現れるのはツタンカーメン王の立像でした。
この空間はヒエログリフの壁と柱など、すごく凝った内装だったのですが、じっくり見る人がいなかったのは残念でした。


Ⅰ ツタンカーメンの世界(新王国時代時代とは)

入ってすぐに「ツタンカーメン王の立像」が展示されていました。
「背中に名が彫られていますが、一部削られています、見てください」と言われ、大勢の人間が壁と像の隙間に頭をつっこみ、代わるがわるのぞき込むことに。
鏡を置いてくれれば楽なのに…と思いつつ、順番に並んで私ものぞき込みました。
その間も次から次へと来場者が入場してくるので、像の回りは人で一杯でした。

ツタンカーメン展このエリアで見どころだと思ったのは、№23の藍色ガラスを模した模造容器です。
絵はその隣に並んでいた本物のガラス瓶ですが、まずじっくりこれを見て、次に模造容器を見ると、「なるほどねぇ~」と思います。
ガラスはエジプト発祥ですが、希少価値が高く、王家が工房を持っていました。
この模造品は大貴族のイウヤとチュウヤの墓から出土したモノですが、そこそこ金があってもガラス壺を手に入れることは出来なかったんですね。

Ⅱ 古代エジプト人、スピリチュアル・ワールド

この辺はシャブティや祭具などでが多く、さらっと見たのであまり印象に残っているものは少なかったです。


Ⅲ ツタンカーメンのミステリー

このエリアはツタンカーメンの一族に関する展示が多く、私としてはホクホクでした。
一番目立ったのは、アクエンアテン王の強大な頭部像です。
アマルナ芸術の傑作です。
このエリアの壁紙はアマルナ宮殿の壁絵をイメージして作られていました。
細かいところまで気が利く演出だと思いました。
他には「№52 アテン神を礼拝するアクエンアテン王一家のレリーフ」が良かったです。
絵自体はおなじみで見慣れたモノですが、今回はこのレリーフを横からじっくり見ることが出来ました。
表面はツルツルピカピカに磨かれていて、凹凸はなく、真っ平らです。
そこに切れ味するどいナイフで、まるでバターを細工するようになめらかに王の一族が彫られているのです。
やはり王に捧げられるモノは出来が違うなと実感しました。
その他はティイ王妃、ネフェルティティ王妃、キヤ妃など、ツタンカーメンにゆかりの女性達の像が並ぶところも壮観でした。


Ⅳ 世紀の発見ツタンカーメン王墓、Ⅴ ツタンカーメンの真実

ツタンカーメン展ここにはツタンカーメン王墓から出土した品々が展示されています。
気に入ったのはガラス製の枕です。
青ガラスを使い、縁を金で飾り立てています。
高さがありすぎて、私じゃちょっと無理ですが、後頭部が後ろに張り出しているツタンカーメン王にとっては、これくらないと寝苦しいのかもしれません。
№71ツタンカーメンの胸飾りなど、豪華な装飾品も目を引きました。

Ⅵ 黄金のファラオたち

お待ちかね、黄金のツタンカーメンはここに展示してあります。
「№101 ツタンカーメンの棺形カノポス容器」
カノポス容器というので、「壺」を想像していたら、筆箱でした。
それとボールペンくらいの大きさかと思ったら、テレビのリモコンをしまうのにちょうど良い大きさでした。
この微妙な存在感がなんともいえませんでした。
回りの人たちは「小さい~」と声を上げていましたが、私は意外に大きくて驚きました。
しかしとても美しく、細工も見事だったので、観客は大満足してくれたと私も思います。

このエリアでの最大のオススメは、「№79有翼スカラベ付き胸飾り」です。
胸飾りの中央に薄い色のふんころがし(スカラベ)がくっついています。
これは「リビア砂漠ガラス」と呼ばれていて、隕石が砂漠に落ち、その熱で砂が溶け、やがて固まりガラスとなったというロマン溢れる一品なのです。
意外と小さいので顔を近づけて見ることになります。


【おみやげコーナー】

ツタンカーメン展美術館に併設されているミヤゲ屋は大混雑で、それを見ただけで戦意喪失したので入りませんでした。
「ファラオダッグ」はチラッとみましたが、どうしてアヒルなの?と思いました。
でも可愛いです。腹を押すと「ピー」と鳴きます。
外にプレハブを建てた臨時ミヤゲ屋が出来ていました。
今まで色々と展示会に行きましたがミヤゲ屋が外にも建てられていたのは初めて見ました。

色々と規格外の展示会だと思いました。

契丹 草原の王朝 美しき3人のプリンセス

契丹展契丹 草原の王朝 美しき3人のプリンセス The Splendor of the khitan Dynasty
2012年7月12日(木)~9月17日(月祝)
東京藝術大学大学美術館「東京・上野公園」
【契丹展公式サイト】http://www.tbs.co.jp/kittantokyo/

なかなか見るチャンスがない契丹の遺物。
世界初公開の遺物が50件も展示されるというので、ちょっと遅くなりましたが上野の芸大へ行って来ました。
芸大は学祭の準備で大忙しでした。
ついでに芸大の学食も堪能してきました。「肉詰めピーマン+合えモヤシ」美味しかったです。


契丹は今の中国内モンゴルにあった王朝で、最盛期は紀元10世紀頃だったそうです。
草原の王国なので、今回は女性をテーマに展示してありましたが、馬具など騎馬関係のモノが多かったです。


【入口の様子】

入り口から入って3階まで階段を上がりました。
壁に内モンゴルの写真などが飾ってあり、良い写真がいくつもありました。


第1章 馬上の芸術

契丹展陳国公主墓(1018年)の墓から出土した品々を展示していました。
公主は夫と共に埋葬されていて、発掘当時の写真も出ていましたが、とてもキレイに保存されていました。
解説を読んでいると、契丹には「樹上葬」というのもあったそうです。

金の仮面が展示してありましたが、顔がまん丸でいかにも草原の人って感じです。
目が小さくて、おでこがちょっと出てて丸いのが可愛いです。

第2章 大唐の遺風

契丹展ここは「トルキ山古墳」から出土した遺物を展示していました。
偶然発見された契丹の墓。その中から出てきた豪華な品々を展示してありました。
世界ふしぎ発見で見た「女性のミイラ」もあるのかと思ったら、さすがに展示はされていませんでした。
テレビで観た黒くて美しい髪をした女性がこれらの品々を使っていたのかと思うと感慨深いです。

今回の展示会の目玉はこの彩色木棺です。
バラバラになった破片を組み立てたそうです。
あとちょっと金箔足したりして、往時の美しさを復元しています。
不思議なのは階段がある高床式になっていることです。
中国西安にある「法門寺」の仏舎利容器がよく似た形をしていたことを思い出しました。
当時はこういう棺が尊ばれたんですね。


他には「怪魚カマラ」のピアスが面白かったです。
シャチホコみたいに、お腹がポッコリ出ている魚で、この図案は当時好まれていたらしくあちこちで見かけました。
それと琥珀がネックレス等になって展示されていましたが、形だけ整えたら終わりみたいで、磨いてないモノが多く展示されていました。
欧州だとギラギラに磨いたりしてあるので、美意識の違いなのかと興味深く感じました。


第3章 草原都市

瀬戸物が多く展示されていました。
気に入ったのは、チラシにも写真が出ている『白磁皮嚢壺』です。
これは「黒釉皮嚢壺」と対になっていて、丸みがとても可愛いです。
契丹展ではこのように皮や木の日常品を瀬戸物で真似てつくってある展示品が多かったです。
墓に納めるため、腐らないよう瀬戸物で作って奉納したんでしょうね。
ここには緑釉、ガラス、三彩など多種が並んでいました。


第4章 蒼天の仏国土

赤峰市の白塔から見つかった奉納品を展示してありました。
美しかったのは「鳳凰舎利塔」です。
繊細な美しさで、これを奉納したのは契丹第6代皇帝妃・章聖皇太后という方だそうですが、彼女の美意識が感じられました。
面白かったのは地味な遺物ですが、「迦陵頻伽・天人」です。
天人のモチーフは世界中ありますが、その国ごとのこだわりがあって比較したりするのが楽しいです。


【おみやげコーナー】

相変わらずの品であまり興味を引くものはありませんでした。
もっとモンゴルっぽいモノとかあるのかな…と期待していましたが残念でした。

マチュピチュ「発見」100年インカ帝国展

インカ展マチュピチュ「発見」100年インカ帝国展 The Inka Empire Revealed: Century After
2012年3月10日(土)~6月24日(日)
東京・上野国立科学博物館


久しぶりのインカ展なので初日に駆けつけました!
といっても当日は冷たい雨…でも多くのお客さんが来場していて異様な熱気に満ちていました。

まずはカハク内のレストラン「ムーセイオン」へ突入し、一日30食限定の特別メニューを食べました。
感想は下の方に書きますが、店に到着したのは11時30分頃。
すぐに席に案内されましたが、12時頃に食べ終わって外に出たら多くのお客さんが待っていました。
限定食を狙う場合は早めに行った方が良いですね。

インカ展【入口の様子】

エスカレーターを降りると、床にインカ道の写真が貼ってあり、それが入口奥まで続いています。
たぶんスタッフは思い入れたっぷりに写真を用意したのでしょうが、残念ながら混雑した入口では足下の写真に気づいている人はほとんどいませんでした。
でも私のように「おっ!」と思う人もいるし、スタッフの「入口から気合い入れてるぜ!という想いも感じられました。
しかし実際の入口フロアは、パネル壁と天井からつり下げられたディスプレイでビデオ垂れ流しという面白みの欠ける簡素さなので、凝ったデザインを楽しみにしていた私としては、ショボーン(´・ω・`)でした。

インカ展第一部 インカ 帝国の始まりとその本質

    インカ人が使っていた日用品などが展示されていました。
    色鮮やかな貫頭衣(ポンチョ)とか、チチャを飲むための専用カップ「ケロ」など、割と普通のモノが多かったです。
    その中で可愛かったのは木彫りの玉座です。
    ジャガーの体が座板を支えているのですが、その顔がちょっとユニークです。
    よく見ると歯の間から赤い舌が出ています。
    この舌のお陰で怖いジャガーも愛嬌たっぷりに見えます。


    インカ展ちょっと気持ち悪いモノを見つけました。
    ジャガイモをデザインした壺ですが、ジャガイモの芽が人間の目に見えて、まるで百目妖怪みたいです。

    このコーナーの最後には外科手術が行われたドクロ3つが展示されていました。
    人骨好きとしてはドキドキ楽しい展示品でしたが、四角く削り取られた頭蓋骨はちょっとリアルで痛々しく思いました。
    このドクロの面白いところは切り取った骨片も展示しているところです。
    この骨片で穴に蓋をしていたそうです。

インカ展第二部  インカ:帝国の統治

    ここの目玉は「ミイラ」でした。
    ペルー北部のチャチャポヤ遺跡で見つかった空中墳墓。
    そこから引き出したミイラを4体展示していました。
    前評判も高かった「眼球のあるミイラ」ですが、なんと女性のミイラだそうです。
    展示されているミイラはヒモで手足を縛られていて、体型が良く分からなかったので、てっきり男性だとばかり思っていました。
    ミイラの正面に立つと目が合うのですが、なんとも不思議な感じです。
    ガラスケースの奥行きが狭いので、ミイラと観客の位置がすごく近いです。
    なのでミイラの目をしっかりと観察することが出来ます。
    縛られているので、みんなムンクの「叫び」状態になっています。

    ミイラ達は指に金属の輪をしている者、漁労用の網を体に巻き付けている者など、生前の生活用品と一緒にミイラになっているのですが、その物のお陰で彼らが生きていた時の様子が浮かんできました。
    網を巻いていた人は海の男で、漁が上手で、きっと女の子にモテモテだったような気がします。


第三部 第3部 滅びるインカ、よみがえるインカ
    インカ王国最後の様子を丁寧に解説していました。
    インカ王たちも抵抗しましたが、最後の王様が処刑されインカは滅びました。
    …が、19世紀にインカ王の再来(トゥパクアマル2世コンドルカンキ)が現れ、蜂起。
    しかし捕らえられ、四肢断裂というむごい処刑を受け、この乱も鎮圧されてしまいました。
    インカは2度の迫害を受けたことを強く主張しているような説明文でした。
    ヨーロッパ絵画技術で描かれたインカ皇帝の肖像画は味があるというか、すごくリアルで、夜になったら声でも出しそうな感じでした。

第四部 マチュピチュへの旅
    巨大なマチュピチュの模型が展示されていました。
    神の目線でマチュピチュを堪能出来るので、これは面白いと思いました。
    本国ペルーの博物館にあるものより大きいんじゃないかな。
    この模型の見所は、いろいろありますが、
      1.ワイナピチュの裏側を横から見る
      2.ハイラム・ビンガムが這い登ったというマチュピチュ裏側の地形を堪能する
      3.ついでに月の神殿(ワイナピチュの麓あたり)も確認する
      4.分かる人はパチャママ神殿の生贄の石を探す(巨大な一枚岩)

【おみやげコーナー】
    相変わらずの民族衣装&小物など、定番アイテムの販売もありましたが、展示会のオリジナルキャラのグッズも充実していました。
    あとミイラとなったインカ王を御輿に乗せて運ぶ「あの絵」のアイテムがあちこちにありました。
    A4クリアファイルとか栞とか…。
    あとマラス塩田の塩もありました。もちろんインカコーラも!
    他には展示品をフィギュア化したガチャポンもありました。
    5種類中、3種類が「インカ皇統記」の挿し絵というのは、ちょっと手抜きですよね…。
    300円も払うのだから、パチャママ像とかせめてケロとか…可愛い物を出して欲しいです。

インカ展【ムーセイオンの特別メニュー】
    1日30食限定!
    「インカ帝国展記念特別メニュー「エスファド・デ・ポジョ風 鶏もも肉のスパイシー 焼きペルー風」

    <皿の構成>
    鶏肉+ソーセージ+トウモロコシ+さつまいも+ジャガイモ

    とりあえずインカっぽいと言えば、「トウモロコシ」と「ジャガイモ」ですが、もう一ひねり工夫が欲しかったです。
    鶏肉のソースに入っている「豆」はペルーっぽいかな…と感じました。
    肉はやわらかいし、トウモロコシは美味で味は大満足でした。
    できればインカっぽく冷凍ジャガイモ「チューニョ」にインカコーラを付けてくれたらもっと良かったのに…と思いました。

マヤへの道 古代メキシコ・オルメカ大文明

マヤへの道 古代メキシコ・オルメカ大文明
2010年10月9日(火)~12月19日(日)
古代オリエント博物館(池袋)

オルメカ文明展めずらしくオルメカ関係の文物がやってくるというので、さっそく行って来ました。
中南米というとマヤ文明やアステカ文明が有名ですが、その基礎となるオルメカ文明はあまり知られていないので、分かりやすい展示を心がけていたように感じました。


【入り口の様子】

すごく凝った演出になってました。
まず奥行きのある石の門を作り、その通路に草とか置いて、ジャングルの密林を思わせるような雰囲気を出してました。
私はポリネシアン・レストランの入り口みたいな印象を持ちましたが、なかなか良かったです。
その密林の中には、ジャガーの剥製が置いてあり、ジャングルにはこんな動物もいるんですよと説明されていましたが、どうせならオルメカ人はジャガーを神として見ていたことも説明してあったら、さらに良かったんではないかと思いました。


オルメカ巨石人頭像(サン・ロレンソ出土)

オルメカといえば、この大頭です。
タレ目がキュートです。

さすがにこれはプラスチック製のレプリカですが良く出来ていて、ちょっと見ただけでは本物のように見えました。
オルメカの大頭は色んなタイプがあるのですが、この像はどちらかというと細面系で、優しい印象があります。

プロローグ・マヤから遡る

    ここでは、写真と年表を駆使して、オルメカ文化というものを説明していました。
    1万2000年前、ベーリング海峡を渡って人間が新大陸にやってきましたが、中南米にまでたどり着いた人類が初めて文化を築いたのがオルメカです。
    ここで生まれた宗教やデザインは、マヤ文明にも大きな影響を与えていることを説明していました。

    一番興味深かったのは、マヤの長期カレンダーの起点が紀元前3114年となっていて、オルメカ文明の期間に食い込んでいることです。
    このことから、マヤ・カレンダーの基礎を作ったのはオルメカ人ではないかという説もあると紹介されていました。
    カレンダーを作るには天文知識も必要です。
    オルメカの人たちはすでに天文に対する知識を持っていたというのは驚きです。
    というのも、私がオルメカ遺跡を訪ねた時、彼らに対する私の認識は未開の原住民といった感じで、本にもその程度の説明しかなかったからで、今から思うとすいぶんと偏見を持ちながら見学していたんだな~とちょっと恥ずかしくなりました。


人々と自然オルメカ展
    なんか絵が大きくなってしまいました…。
    これはラベンダ遺跡(紀元前1000年~紀元400年)から出土した小さな土偶ですが、とっても可愛いので描いてみました。
    子供を軽々と抱える、たくましい母親の姿と子供のむっちりとした体つきが、とても印象的でした。
    私の他にも女性達が興味深く像を見てました。
    オルメカの像はつり上がった細目で、日本の縄文土偶に似ているせいか、親しみが湧きます。



会場に置いてあったスタンプです。なかなか可愛いです。


スタンプ神と主権(サンロレンソ、ラベンダ)

    緑色スタンプに描かれた像が現地から来てました。
    肌色の地がキレイな、なで肩の神の像です。
    ロス・サンダードス遺跡出土で、だいたい今から1200年前のものらしいです。
    こういう像はいかにもオルメカらしい形で、なかなか面白いです。

    このコーナーには、有名な「会議する人々」が展示されていました。
    複製ですが良く出来ていて、ほとんど本物と同じでした。
    オルメカ特有の赤ん坊顔と、いびつな頭骨の形が奇怪で、個々の像の立ち位置や像の岩質と背後の屏風岩の関係などを考えながら見ると、見飽きることがありません。
    この像は立ったまま、今見ている通りに出土したので、それだけでもオルメカ人たちの宗教観を考える上でも貴重な遺品だと思いました。

    ここでの目玉は「ひすいの仮面」です。
    高さ17センチ、幅14センチ、製作時期は紀元前1500~1000くらい。
    つるつると丁寧に磨かれていて、歯を見せている表情がキモイなーと思いました。
    ウエヤパン・デ遺跡で発掘された物です。

    ▼聖なる地「エル・マナティ遺跡」-紀元前1000年の遺跡
    ここでは、出土した石が展示してありました。
    これらは泉や水の湧くところで発掘されていて、その用途は未だ謎です。
    涙や水滴のような形の石がずらっと展示されていたのは壮観でした。
    ただ同じ形の石ばかりで興味ない人も多いでしょうが、磨き砂程度しか持たないオルメカ人たちが、ツヤツヤと磨き上げた石をどんな思いで埋めたのかと思うと、なかなか興味深いです。
    こういう物を見ると、中国の璧(へき)や日本の勾玉(まがたま)を思い出します。
    オルメカ人も私も同じモンゴロイド、石を愛でるポイントもやはり似るものなのかと、しみじみ思いました。
    こんなにあるんだから、一つくらいは触らせて欲しかったです。
    きっとウットリするくらいなめらかなんでしょうね。゚.+:。(´ω`*)゚.+:。ポッ

    ここでは天然ゴムのボールも出土しています。
    バレーボールほどのサイズで、見た目は真っ黒です。

    「こんなモノ初めて見たよ!」と、感動したのはオルメカの木製像です。
    高さは42センチもあり、全体は茶色にくすんでいます。
    頭の部分が少し欠けていたのが残念ですが、瞑想中の仏像のような存在感で、とても眼を惹きました。


交流と拡散
    オルメカオルメカ文化が影響を与えながら他の地域に広がっていったことを説明していました。
    一番面白かったのは、絵にも描いた、頭が二つある土偶です。
    なかなかキモイです。
    ちなみにこれは展示品を見ながら描いた絵です。
    いつもこんな絵をこそこそとメモ帳にスケッチしてます。



マヤへの道
    マヤカレンダーの解説がありました。
    日本で初公開の碑文もここに展示されていましたが、ちょっと目立たなかったです。
    「マヤの予言」が注目されているせいか、難しいカレンダー解説を熱心に読む人もいました。

【おみやげ】

久しぶりにおみやげ買いました。
生成の布にマヤカレンダーの歯車が描かれたエコバッグです。
300円と値段も手頃だし、使い勝っての良いA4サイズなので、資料を入れるにも重宝します。
そのほか、「オルメカ展に行って来ましたクッキー」もあって、なかなかの充実ぶりでした。

誕生! 中国文明

誕生! 中国文明
2010年7月6日(火)~9月5日(日)
東京国立博物館 平成館


誕生中国文明中国文明と言っても広大な領土を持つ中国のことなので、どの辺を中心にするかで展示の雰囲気も大きく左右されるのですが、今回は河南省をメインに中国の古い文化に焦点を当てて展示されています。

「夏」や「商」など、あまり取り上げられらない時代の遺物が来ているので、古代中国好きにはたまらない展示かと思います。
だがしかし、中国の文物って古い時代にデザインが生まれ、それをずっと受け継いでいることが多いため、時代が変わっても素人の目には古さも素材もデザインも全部似たように見えてしまい、ちょっと飽きてしまうこともありました。
今回はとくに人寄せパンダ的な目玉もなく、淡々と展示品が並んでいるので、その地味さが逆に売りかと思いました。


【入り口の様子】

入り口をふさぐように大きなパネルを置き、そこに河南省の地図がどーんと描かれていました。
あれを見て、河南省がどんな所なのかイメージ出来た人は少ないと思います。
できれば今の様子を映した現地の写真なんかも展示して、過去と現代のギャップをお客さんに感じさせても良かったのではないかと思いました。


1.王朝の誕生

誕生中国文明1-1:幻の初期王朝 夏(前2000年頃~前1600年頃)

    幻の夏王朝は紀元前2000年~紀元前1600年に栄えた中国最初の王朝と言われています。
    その時代の遺物はいきなり完成度が高く、どれもため息出るほどの一品ばかりでした。
    チケットに印刷されている緑色の『動物紋飾板』も、この時代のモノです。
    あの図は犬みたいな動物を真上から見下ろしているそうです。
    それを聞いて、子犬が腹をすかしてクタっとしている姿を想像しました。

1-2:王朝の確立 商・西周(前16~前8世紀)
    誕生中国文明ここでは「№17-じこう」という、妙な生き物の丼鉢を見なければいけません。
    というか、あまりの可愛らしさにイヤでも目に入ってきます。
    お腹がふっくらしていて愛嬌があります。

    次にオススメなのが、「№20-玉璧」です。
    一見すると普通の璧ですが、中央に開けられた穴に厚い縁が残されています。
    この縁を残すために職人がどれだけ苦労したのかなーと思うと、オススメしないわけにはいかなくなりました。
    説明文にもスゴイと書いてありました。


1-3 競い合う国々 春秋・戦国(前8~前3世紀)
    ここでは、「№39-六戈戟」が見所です。
    青銅製なのに長い月日を経たため、表面が石のように見えます。
    普通、緑青まみれになるのに、なんだか不思議に感じました。

1-4 大帝国の形成 前漢(前3~後1世紀)
    ここは特にないのですが、おなじみの「金縷玉衣」が横たわっていました。
    ただ寝ているだけで、ちょっと芸がないなーと思います。
    たまには、ビクっと動いて、お客さんを驚かしたりすると楽しいかもです。

第二部 技の誕生

2-1:暮らし

    誕生中国文明ここでは出土した土偶などを展示し、人々の生活を紹介していました。
    大きいモノは「№50-七層楼閣」が見所でしょうか。
    当時はこんな巨大な建物を建てる技術があったのかと驚きました。

    あと、「えっ!」と思ったのは、セミの丸焼き。
    「№52-炉」
    当時はセミを丸焼きにして食していたようです。
    土器のセミは丸々していて、確かに美味しそうです。


2-2:飲食の器
    特に目玉なし

2-3:アクセサリー
    「№81-トンボ玉」は必見。
    といっても割と良くみるデザインでどこが必見なのかというと、中国最古級のトンボ玉なんだそうです。
    それを聞くと、たいそうありがたく思えます。

第三部 美の誕生

3-1:神仙の世界

    中国の人たちは昔から仙人にあこがれていたようで、そのあこがれに関する品々が展示されていました。
    「羽人」と呼ばれる、天女の原型みたいな人たちは興味深かったです。

3-2:仏の世界
    見所は「№104-宝冠如来座像」です。
    展示物のなかで一番大きいです。
    龍門石窟から持ってきたモノで、良いお顔してました。

    あとは陶器が素晴らしかったです。
    白磁とか黒陶など、清楚な美しさがたまりませんでした。


3-3:人と動物
    「№127-1~4 4動物集合」が可愛いです。
    特に象と牛の丸っとしたところにドキドキでした。
    後漢時代のものだそうですが、この時代の人たちも小さい人形が好きだったんですね。

3-4:書画の源流
    誕生中国文明文字関係の一品が並ぶ中、なぜか笑ってしまうようなモノが展示されていました。
    「№146-青花塔形台付壺(唐時代)」
    子供のらくがきみたいで笑いました。


【おみやげコーナー】

誕生中国文明チケットに登場するヒヨコをモデルにした「マスコット」が販売されていました。
中国とヒヨコ…謎のコラボレーションでした。

チンギス・ハーンとモンゴルの至宝展

2010年2月2日(火)~4月11日(日)
江戸東京博物館

相撲好き、そして横綱白鵬を応援している私としては、モンゴルをすごく身近に感じます。
というわけで、モンゴルから至宝が来るというので博物館まで駆けつけました!
だ・が・し・か・し! 同じモンゴルでも、これは「内モンゴル」ヽ(`Д´#)ノ キィィィィ!
つまり出品物はすべて中国の文物で、気持ちとしては「ダマされた!!!」でしたが、草原の歴史が丁寧に解説してあり、とても勉強になりました。

【草原の歴史】

東胡族→鮮卑族→魏国(フフホトで建国・北魏)
             └→大同→洛陽へ遷都

草原の歴史に最初に登場するのは、『東胡族』という民族で、時は戦国。青銅器などをすでに使っていたようです。


【面白かった展示物】

+鮮卑族コーナー:20番=牽駱俑(荷物を運ぶラクダ)

目がうっとりしていて可愛いです。
笑っているようにも見える不思議なラクダ像。


+突厥族コーナー:24番=灰陶牛

可愛らしさは一番でした。
4頭、並んでいるんですが、そのうちの2頭は塗料がしっかり残っていました。
白目、黒目がクッキリしていて、とても愛くるしかったです。
大地にどっしり座り込んでいる姿がまた牛らしくて良かったです。
2頭が1頭に話しかけるような形に置いてあったのですが、自分だったらどんな配置にするかな~なんて考えながら観るのも楽しかったです。


+契丹族コーナー:33番=動物玉飾り

当時、五毒と呼ばれた動物たちをあしらった玉の飾り。
強い動物たちを身につければ魔よけになるということらしいです。


+チンギス・ハン陵所蔵の遺物-チンギスハン伝来とされる鞍

チンギス・ハンの遺物が飾られていましたが、これらは墓から出土したものじゃなく、チンギス・ハンの葬祭施設にあったものを借り出してきたようです。
「陵所蔵」なんて書いてあるから、「えっ、いつの間に発見されたの!?」とびっくりしてしまいました。
遺物はどれも古びた感じがして印象としては質素に思いました。


+一代の天驕モンゴル帝国の勃興コーナー 展示

白纛(しろとく)-黒纛(くろとく)
大八車の上にパオを置いたものを当時は戦車と呼んでいたそうです。
その戦車の先頭に飾られているのが、難しい漢字で表記された「黒纛(くろとく)」です。
81束の馬の毛で作られているそうですが、最初見たときは不気味で生首を乗せているのかと上の方を凝視してしまいました。
魔よけや神の借りるために飾られているそうですが、馬の毛が長ければ長いほど、怖いと感じます。


+モンゴル族女性の衣装(清代)

モンゴル女性のきらびやかな衣装が展示してありました。
女性たちは長い髪を真横に流し、そして下向きにおろすという…おもしろい髪型をしていたようです。
髪は板状に広げてあるのですが、似た髪型をしている人は「ウルトラ母」です。
その手間のかかった結い方に感動しました。


【おみやげ】

モンゴル展ですが「内モンゴル」なので、中国の服とか食器などが多く売られてました。

吉村作治の新発見!エジプト展~国立カイロ博物館所蔵品と~

吉村作治の新発見!エジプト展~国立カイロ博物館所蔵品と~

古代オリエント博物館 2009年12月2日~2010年2月7日

「太陽の船プロジェクト開始記念」ということで行われた展示会です。
展示の目玉は…

奇跡の同時発見!
親子・夫婦のミイラの木棺を東京初公開

テレビで放送された木棺たちがついに東京に来たわけですが、保存が良かったのか、とてもキレイで、あまりにキレイすぎて逆に古さを感じさせないという妙な印象の遺物でした。
親子のミイラの木棺はチケット絵になるだけあって迫力ありましたが、もうちょっと関連遺物や中に入っていたミイラなども展示されていたら、怖さも感じたと思うんですが、やっぱり棺だけだと「キレイな入れ物」という感想で終わってしまったのが残念でした。


【入り口の感想】
小さな部屋を作り、その中に吉村先生が白地の陶器に絵付けした壺や皿が売られていました。
「なんでこんなモノが?」と思いましたが、吉村先生が好きな人だったら購入するかも…ですね。


入り口に展示されていた、「復活するオシリス神」です。
背中を反らせた姿が滑稽でした。
身体を包帯でグルグル巻きにされたオシリス神が復活しようと思ったら…まぁこんな姿になるよな~と思いましたが、このリアルなポーズには感動しました。
こんなオシリス神を入り口に展示し、来た人に笑ってもらおうとするスタッフの心意気にも感動です。


第1章 埋葬に関わる神々

色んな像(ネコとか)が展示されていましたが、第26王朝の頃に作られたオシリス神は必見です。
目を開くだけ開いていて、ちょっと笑います。


第2章 ミイラ製造

ミイラの作り方をムービーで流していたり、ミイラ工房のジオラマを展示していたりと、小さいコーナーながら妙に力が入っているのを感じました。
ミイラ工房のジオラマは良く出来ていて、ミイラ製造中のシーンでは、遺体から腸を引っ張り出している人形まであって、そのリアルを追求する姿勢に感動しました。
その際に使われた解体道具(青銅製)も面白かったのですが、どれも小さいのが疑問でした。
あれじゃ持ちにくいと思うんですが、当時のエジプト人は指が細かったのでしょうかね…。
そういえばポンペイの火砕流に呑み込まれて亡くなったお医者さんの近くで発掘された医療道具も華奢な作りでした。
医療道具というのは、あの耳掻きみたいな細さが流行していたのかな…なんて思いました。


これはミイラを製造するための木製の台です。
厚さ8センチ、幅148.17センチ、長さ217センチ
かなり大きく、オトナ3人くらいは並べられそうです。
時代は第11王朝のモノですが、表面もキレイに削られていて、古いモノには見えません。
じっくり表面を見ていると、中央部分がやけに黒くなっていることに気が付きました。
なんとなく人の形に黒ずんでいるようで、これはやはり遺体を乗せた名残なのかな…と思いました。
木製だから残ったんでしょうか…それとも私の気のせい?
いろんな意味で興味深い展示物でした。


チャイの人型木棺と子供のミイラ棺(中身はレプリカ)

テレビでやっていた髪に●●がついていた木棺がついに目の前に!!
興奮気味に展示物を見たんですが、木棺の表面は黒く塗られていて、とってもシックな存在感でした。
文字とか書いてあるんですが、これが金色で、それもすごくオシャレに感じました。
子供の木棺の中身はレプリカで、これは残念でしたが、それでも雰囲気を味わうことは出来ました。
その棺は小さくて子供が幼い時に亡くなったことが分かるのですが、小さな子を親の隣に埋葬した遺族たちの想いを考えると、しみじみしてしまいました。

国宝 土偶展-縄文スーパースター

国宝 土偶展-縄文スーパースター

東京国立博物館 2009年12月15日~2010年2月21日

土偶展

新年を飾る展示会は「土偶展」しかないと思い、温存していた展示会だったので、当日はウキウキ・いそいそと出かけたのですが、新年から混んでいて博物館ブームは嬉しいけれど、ごっそり体力削られました。
と言いつつ、この日は古代オリエント博物館で開催中の「吉村作治の新発見!エジプト展」もハシゴして観てきたので、疲れたというわりに元気な自分にビックリです。


【入り口の感想】
小さな展示会なので、入り口には何も置いてありませんでした。
内部は照明を落としているのですが、土偶を入れたガラスケースがキラキラ輝くため、とても神秘的に見えました。


1.土偶のかたち

仮面土偶入り口を入ってすぐに展示してあった土偶です。
名前は「仮面土偶」と言って、人間が仮面をかぶっている姿です。
長野県茅野市中ツ原遺跡から出土したもので、紀元前2000年辺りに作られたそうですが、とても美肌で、モッチリ肌と若々しいツヤにビックリしました。
形もどっしりしているため、すごく存在感があるなと思いました。

このコーナーには山内丸山遺跡で発掘された、板状土偶も展示されていました。
クッキーにもなった土偶ですが、本物も厚さがほどほどあって、かなり美味しそうに見えました。
この土偶、頭と胴が別々に発見されたのですが、なんとその距離が90mも離れていたそうです。
これはもう…意図的にバラバラに捨てられたとしか思えませんでした。
同じ年代の他国の土偶ってあまり割れて出土していないように思うので、これは縄文土偶ならではの破壊行為なのかな…と思いました。
割ったり、バラバラに捨てることで、体の悪い部分を治してもらおうという願いがこもっているのかなと思いました。


【その他の超スーパースタークラスの土偶さんたち】

ハート形土偶←見事に顔がハートの形をしています。オデコはどうしたの?って聞きたくなりました。

みみずく土偶←みみずく…というより、昔のおばさんパーマみたいに見えました。

遮光器土偶←宇宙の至宝! やっぱり宇宙人っぽい♪


2.土偶芸術のきわみ

第39番目、縄文ビーナスは横から鑑賞するのが良いです。
お尻の丸みがとても可愛いです。
伊達巻きみたいな頭のかぶり物が不思議です。
頭をかなり締め付けているように見えますが、痛くないんでしょうかね…。
こんな風に、頭に布を巻き付けている民族がグァテマラにいたことを思い出しました。

第40番目、合掌土偶と呼ばれていて、手を合わせている土偶ですが、ゆったりとした専用イスに寝そべったような姿で展示されていました。
思っていたより小さかったです。


3.土偶の仲間たち

土偶形容器再生シンボル第62番目、土偶形容器
神奈川県大井町中屋敷き遺跡 紀元前3000年前

解説を読むと、子供の骨を入れていたらしいです。
他のお客さんたちが「これが骨壺?」と、驚いたように言っていました。
確かに不思議な存在感があって、顔も怖いのに骨を納める容器だと知ると、よけいに不思議感が高まりました。
死んだ子供の再生を願っているのではないかと解説に書かれていました。
となると、背中に描かれた渦巻き模様は縄文人の再生のシンボルなんでしょうね。
渦巻きは古代世界に普遍的に存在する謎の記号ですが、縄文人は再生のシンボルとして渦巻きを見ていたことは確かみたいです。


【出口に飾ってあった大英博物館での展示写真について】
大英博物館での展示模様を写真パネルで紹介していましたが、最後の一枚になんと諸星大二郎先生の「暗黒神話」のイラストがチラリと!!
英語での紹介を勘だけで超意訳するなら…、土偶は日本の漫画にも登場するほど人気なんだよ…と言っているんだと思う。
ちょっと嬉しかった!


オミヤゲコーナー

小さな企画展の割にグッズは充実していました。
Tシャツやバッグ、クリアフォルダーなど、定番アイテムもごっちゃりありましたが、一番人気は土偶のガチャガチャみたいです。
係員が景品を補充していました。
最近は必ずこのガチャガチャが置いてありますが、意外と売り上げが良いんでしょうね。

新年ということで、本館前ではめでたい江戸の太神楽を踊ってました。
和太鼓も来ていたりして、お祭りムード一色でした。

チュニジア世界遺産 古代カルタゴとローマ展

チュニジア世界遺産 古代カルタゴとローマ展

大丸ミュージアム 2009年10月3日~年10月25日


初日に行ったのですがオープニングセレモニーがあったらしく、関係者がウヨウヨ来てました。
ちょっと声の大きい人が多かったですが、まぁ…そんなもんでしょ。

カルタゴとローマ、区別つく人はあまりいないと思います。
主催側もそれを分かっているのか、なんとか記憶に残るカルタゴを目指して一生懸命やっているオーラが伝わってきました。
それならせめて最初のコーナーにカルタゴの地図を持ってきて欲しかったです。
なぜなら、多くの人が「カルタゴ」の位置関係に興味があるらしいから。
通路の途中に地図が展示してあったのですが、いつも人だかりで、みんながその地図を熱心に見ていました。
最初にカルタゴがどこにあるか示し、それから年表や遺物が来るように会場配置したら、もっとお客さんは楽しめたんじゃないかと思いました。


入り口は狭いので、あまりモノを置けないのですが、とりあえず縦溝の柱が2本、恥ずかしそうに立っていました。
なかなか堂々とした柱なのに、誰も注目していなかったのはもったいないです。


1.地中海の女王カルタゴ

「カルタゴ」の名前の由来は、フェニキア人が”新しい町”(カルト・ハダンコート)と読んだ事からついたそうです。
カルタゴの祖先はレバノン辺りに住んでいたフェニキア人だったのです。

ここで目立つのは、大きな壺です。
見た感じ、良く焼けたソーセージに見えます。
こんな底が深い壺は使いにくいと思うんですが、当時の人は何を入れて、どうやって使っていたんでしょうかね?

面白いのは№56,57の人物像です。
無駄な装飾を取り払った姿は現代の彫刻みたいです。
ノミの跡が良く残っています。

次に面白いのは、「ほ乳瓶」として使われていた土器です。
土器の腹に優しそうな顔がついていました。
吸い口はゴムじゃないから赤ちゃんも吸いにくかったと思います。
子供の墓から出土したそうなので、両親があの世で使って欲しいと埋葬したのかもしれません。


石で出来た骨壺もありました。紀元前3世紀に作られました。
これも表面がキレイに削られていて、とても美しい姿でした。
中には焼かれた遺骨が入っていたそうです。
今は空っぽですが、臭いとかするかな~と思って、こっそり嗅いでみました。

この辺の展示は墓から持ってきた墓碑銘が並んでいました。
めずらしいポエニ文字が刻まれていて、古代文字萌えの人にはお勧めです。


カルタゴの人は「タニット」という女神を信じていました。
これがその女神のマークです。
その後、紀元前4世紀頃にギリシャから「デメテルとコレーの祭儀」が伝わったそうです。
「デメテルとコレーの祭儀」といえば、エレフシナで行われた不老不死の秘儀を指すわけで、カルタゴの人もこの秘儀にハマったのかと思うと、興味深いです。


2.ローマに生きるカルタゴ

最初は小物の展示で、あのオイルランプが20個来てました。
どれも状態が良く、とても古いモノには見えません。
絵柄は闘いのモノが多く、あの小さいランプの上に繰り広げられる命を賭けた闘いの図は見ているだけで熱くなれます。

モザイクコーナー

カルタゴといえばモザイク!
というわけで、かなり大きいモノが展示されていました。

【みどころ】
   ・水を注ぐ女性のモザイク : お尻がキレイ!必見!!
   ・象とニシキヘビの格闘シーン : 迫力あり!
   ・頭から蟹爪を出しているオヤジ : 無言の圧力を感じた!


おみやげコーナー

一通りの品々が揃ってました。
クリアファイルとか手提げ袋とか。
ガラスでトンボ玉を作り、それをネックレスにしたモノなどは可愛いかったです。


大丸内のカフェでカルタゴ展にちなんだメニューを出していました。
北アフリカで食べられているクスクスなどを提供してくれるそうです。