「美しい町並み」は世界中にあるけれど、やっぱりサナアは、私にとって「美しい町並み」なんだと改めて実感しました。
土壁に白く枠取りされた窓の装飾がとにかく美しい。
女性が手に描く「ヘナ」の植物模様がそのまま壁に描かれているようで、建物自体が蠱惑的な花粉をまき散らしているような感じです。
映像を見ながら、「あぁ~自分もここを歩いたな~。楽しかったな~。」なんてツブヤキも出ました。
ベルトに差した『ジャンビア』を見て、「生きた”お侍さん”だ!」と感動していたこともありました。
風俗がずっと変わらずに残っている地は本当に稀少なので、この国の旅行はかなり大変だったけど、それだけに思い出も深く濃く残っています。
テレビ取材時はラマダン後半の頃ですが、私はイエメンでラマダン初日を迎えたことがあるので、ラマダン中の特別な雰囲気を思い出しました。
レストランで夕刻のアザーンをみんなで待ったり、鳴り響いてきたアザーンを合図に一斉に食事を始める瞬間も、私にとっては初めての体験でした。
最上階でまったりと友人を招き、お茶をしながら時を過ごす、あのアラブな雰囲気は本当に憧れます。