ルーマニアの奥地、世界遺産の木造教会群は車がないと訪問するのは大変だと聞いたので、今回の放送はとても楽しみにしていました。
絵は農村で冬の飼料の準備をしていたオバサンの絵ですが、どうやってこのあと降りたのか、とても気になりました。
それにしても、干し草をあんなに高く積むんですね。
教会の塔のルーツということで、ルーマニア国立歴史博物館の「トラヤヌス記念塔」が紹介されていました。
実は私がこの博物館を訪問したとき、取材スタッフと遭遇したのです。(5月末)
彼らはダキア人の墓から出土した黄金製品を撮影していました。
カメラに貼ってあったNHKのシールを見て、ピンと来たので、ちょっと話しかけてみました。
- 私:「探検ロマン世界遺産」の取材ですか?
スタッフ:そうです
私:どんな放送内容ですか?
スタッフ:マラムレシュの木造教会を特集します
私:ダキア人の黄金製品とマラムレシュの木造教会って、あまり関係ないように思うんですが…
スタッフ:いやいや、関係あるんですよ。まぁ当日の放送を楽しみにしていてください
と、いうようなことを言われました。
放送では黄金製品がチラリとも出ませんでしたが、ダキア人と森とのつきあい方が今のマラムレシュ地方の人たちの生活・考え方に深く残っていることは伝わってきました。
■聖大天使教会
ルーマニア・ゴシックと呼ばれる木造の教会が紹介されました。
細身の塔が高くそびえる、印象的な教会でした。
内部は壁画や奉納された布などで、色々とゴッチャリしていましたが、かえってそれが味に感じられました。
農民が描いたという宗教画も素晴らしかったです。
■今回の案内人は、いろんなモノを食べさせられて、大変だなと思いました。
私は以前、ヒツジのチーズでお腹を激しくこわした事があるので、案内人さんがチーズを口に入れるたびにドキドキしました。
他にも豚の首肉とか、度の強い酒とか…。
体を張った取材には、頭がさがりました。
■彫刻の意味
装飾の入った柱を説明してくれるシーンは興味深かったです。
木は生命の樹。
縄は結束の意味。
そして聖なるパンや太陽など、すべての模様に意味があると教えてもらいましたが、こういうのは説明してもらって初めて気が付くものなので、番組に感謝です。