観る前にいくつか不安なコトがありました。
それは、
:本を読んでいないので、どれくら理解できるか?
:2時間30分という長さにお尻は痛くならないか、トイレは大丈夫か?
…でしたが、大丈夫でした。
理解しているかに関しては疑問ですが、一度も眠くならなかったし、むしろ短いとさえ感じてしまいました。
根っからこういうテーマに興味があるからかもしれません。
この映画の影の主役、「ルーブル博物館」のガラスのピラミッド。
入場口になっているので私も入りましたが、「逆ピラミッド」があったなんて知らなかったです(つД`)
映画で確認すると、2つのチケット売り場の真ん中奥にひっそりと設置されていて、「あれじゃ~気がつかないよぉ~」とツッコミました。
そもそもルーブルのチケット売り場なんて、人より早く券をゲットしようと恐ろしい形相で観光客が闘いあっているので、悠長にホールを観察しようとする暇さえないのが現実…。
まぁ…本を読んでいなかった私が悪いんですよね…。・(つд`)・。
【感想】
「キリストは結婚していた! そして子供もいた!」
衝撃的な内容で教会関係者もこの内容にはしょっぱい感想を持っているでしょうが私には面白い話でした。
ただ「聖杯」が器ではなく、「女性」を意味していたという説は確かに面白いですが、そのメッセージをダ・ヴィンチが作品の中に埋め込んだ理由がしっかり説明されてなくて、ちょっと???でした。
ルーブル美術館館長がダイイング・メッセージを残そうと、ダヴィンチの絵画にメッセージを書くため館内を歩き回ったり、全裸になって身体に五芒星を描いたりしてました。
ピストルで撃たれたわりに活動的だったのはそれだけ手間をかけないと敵に大切なモノを奪われてしまう恐れを感じていたんでしょうね。
秘密金庫の鍵、マリアの遺体への地図…そしてキリストからの血脈がすべて記録された古文書たち…。
なんの見返りもないのに「指命」ということで命を投げ出す騎士の子孫達の存在も感動的でした。
聖書が書かれた経緯を説明するシーンは自分も知らなかったことなので興味深かったです。
今まで聖書は福音書の寄せ集めだと勝手に思いこんでいたのですが、そうじゃないんですね。
飛行機で、リーじいさんがラングドンに「歴史の中に自分がいられることが嬉しい」とかなんとか言って感謝するシーンがあるんですが、これにはグッと来てしまいました。
自分が追い求めてきた世界にリアルタイムで関わり合うことが出来るなんて最高の瞬間ですよね。
「くそ! 泣けるぜ!」なんて思ったのに、最後に裏切りやがって!! 「流した涙を返せ!!」って思いました。
ルーブルの逆ガラスのピラミッドの下に本当に「マグダラのマリヤ」は眠っているんでしょうか?
本当のルーブル館長さんに問いただしてみたいです。
ソフィーたちを狙うシオン修道会のおじさんたちの目的がイマイチ分かりにくかったです。
血族を殺す…のは理解できましたが、お金を用意するのはどうして??
「手数料」という名目らしいですが、なんの手数料か聞き逃したみたいです。
【というわけで…】
ラングドンが最後に言った、「キリストが人間でも構わない。奇跡を起こす人間がいたって不思議じゃない」とかなんとか…。
私もそう思います。
大切なのは理解しあったり、尊重しあったりすることだと思うんですが…でもそれが一番難しいんでしょうね。