遺跡馬鹿の普通感想

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描かれた動物・植物-江戸時代の博物誌-

ファイル 2-1.jpg★国立国会図書館 特別展示:平成17年10月14日~27日まで(入場無料)


江戸時代の絵と言えば、掛け軸とか仏様の絵ぐらいしか見たことがなかったので、今回の展示は興味深かったです。
展示室は教室ほどの広さしかないのですが、分量的にはちょうど良かったです。
ネットでも展示物を見ることが出来るのですが、やはり本物を間近でみる楽しさは捨てがたいです。

今回、へぇ~と思ったのは、「顔料」でした。

魚の絵を見ていたら、妙にキラキラしていることに気がつきました。
でも理由がわからなかったので、適当に「金粉でも混ぜてるのかなぁ~」なんて思ってました。
数点、見おわった時、ようやく「鉱物!」と気がつきました。

江戸時代の絵描きさんは魚の色づけがとても上手。
新鮮な魚の胴が青光りし、目がギョロッとこっちを睨んでいるような瞬間を巧みに描いていて感動しました。
くらげもあったし、マンボウもあったし、深海魚の「リュウグウノツカイ」までありました。
筆は細筆なので線に勢いはないんですが、すぅっと伸びた美しさみたいなモノが感じられ、特に朝顔の蔓の滑らかな曲線には惚れ惚れしました。

江戸時代は見本となる絵を丁寧に模写して図録本を作っていたそうです。
そ・こ・で、ここでは意地悪く、「うまい模写、下手な模写」というコーナーを作りプロ絵とヘタ絵を並べていました。
確かに栗のイガを下手な人が描くと「たわし」になっていて、絵師といっても皆がウマイわけではないことが分かりました。

この後、関西でもやるそうです。国会図書館のHPで確認してください。