物語の舞台がイースター島と聞いて、さっそく観に行ってきました!
ケロロ軍曹の映画を観るのは今回で2度目です。
前回はマチュピチュが舞台だったので観に行きました。
ケロロ軍曹は遺跡が舞台の作品が多いような気がします。
写真は劇場で売られていたストラップです。
色んな種類があったのですが、遺跡好き・モアイ好きな私は迷わずコレを買いました。
すごく良く出来ていて、モアイの表情も渋くてカッコイイです。
その横にちょこんとしがみつく軍曹の可愛らしさも気に入りました。
物語のほとんどはイースター島が舞台でした。
原作者がイースター島までロケハンに出向いているため、街の描写などがとても正確でした。
劇場で冊子をもらったのですが、その中には原作者・吉崎観音さんの現地スケッチなどが掲載されていたのですが、海を背にして立つモアイのラフスケッチが良い味を出してました。
やはり写真よりスケッチの方が感動を伝える道具としては最高だなとその絵を見て思いました。
話の鍵を握る存在として登場する島の良い精霊「マナ」と悪い精霊「アクアク」のキャラ設定が上手で、ちょっと驚きました。
イースター島に行くとモアイよりも島の人たちが信仰している精霊たちの存在を強く意識させられます。
モアイが立っている土台は神の領域だから乗ってはいけないとか、島には鳥人と呼ばれる神がいたとか、カルデラ湖に近づくと悪霊に引っ張られて湖に落とされる…などなど、モアイの存在よりも目に見えない精霊の方が何倍も身近に感じ、またちょっと怖く感じることもありました。
それだけこの島に残る精霊信仰の強さを物語るのですが、映画も主役はモアイではなくイースター島にいる精霊を主軸にして、自然から生まれたボウフラみたいな彼らを可愛く、賢く、勇敢に描いているところがとても好感を持ちました。
悪役の「アクアク」も自然神らしい横暴さと冷酷さがあって、これも良いなと思いました。
最後にはモアイが眼からビーム出すんですが、モアイの眼には魔力があるという島の伝説を上手に生かしていて、絵としては笑えてしまいますが、すごく神聖な気分にもなれるラストでした。
ケロロたちのドタバタも可愛くて、友情や悪に負けない心も学ばせてもらいました。
次はどんな遺跡を舞台にしてくれるのか、次回作がすごく気になりました。