もぅぅぅぅぅ、あの馬は何? あの光は何? あのロバのような動物のいななきは何?ヽ(`Д´)ノキーッ!!
義経自害というクライマックスシーンでの過剰演出に茫然としてしまいました。
それまではもう涙、涙だったのに…あのワンシーンですべてが吹っ飛びました。・(つд`)・。
郎党たちが死んでいくシーンでも野菊の花びらがやたらと散っていたので、ちょっと心配していました。
そうしたら案の定、あの馬ですよぉぉぉ。
タッキーの押さえた演技をぶちこわしにした演出には腹が立ちました。
それと顔のアップも長すぎ!
特に弁慶とうつぼ…なんだかなぁ~。
うつぼが鞍馬山に行くシーンなんかより、私は壇ノ浦の映像でも見せて欲しかったです。
義経の最後…見事でした。今思い出しても涙が出てきます…(つД`) ハンカチどこだ?
私は自害する場面は流れないと思いこんでいたので、義経が小刀を取りだし首に当てた時、「えっ!? まさか!!」と叫んでしまいました。
だって主人公が自害するシーンなんて悲しすぎるし、ファンには刺激が強烈すぎる!
だからそれをわざわざ用意するハズがないと思っていたのですが…私の考えが甘かったです。
義経が屏風を前に死を決意していく演技は素晴らしかったです。
あの若さであそこまでの演技が出来るとは…まさに義経が乗り移った奇跡のように感じました。
しかし演技は良くても、この場で自害することになってしまった義経の戦略ミスを私は見逃すことはできませんでした。
国衡(長島一茂)が一緒に逃げようと誘った時、義経はついていくべきでした。
またはもう一人の弟、忠衡を引き込み、3人で泰衡(渡辺いっけい)に攻め込み、幽閉することも可能だったはず。
それをせず迎え撃つ事を決断してしまった義経のミスは郎党の命を奪い、果ては自分の命だけでなく藤原家4代の栄華も灰燼に帰してしまった…。
この事が頭の隅にあったため心の底から義経の死を可哀相とは思えず、やっぱり「自業自得」と突き放して見ている自分もいます。
でもその実直さ、思慮の浅さこそが義経の美点だと思うので、命を預けた郎党たちといっしょでそのミスを攻めることはできません。
みんな笑って死んでいったな~。
喜三太が倒れたとき、顔を見せずに死んでいくのか~と思ったら、弁慶がやかんのように腰を引っ張り上げて運んでいったのには笑いが!
最後まで殿の一番家来を主張し続けた喜三太は本当に愛らしかったです。
駿河次郎だけ血まみれで死んでいったのは迫力あったけど、これもヤリスギな感じでしたが悲壮感があってやっぱり泣けました。
三郎のカニも良かったです。
弁慶の仁王立ちは史実にもとづいての演出ですが、血も出ずキレイに死んでいったのは少々迫力に欠けていたような気がします。
頼朝がお堂に籠もっていたシーン。
お前が殺したんだ! お前が殺したんだ! ヽ(`Д´)ノキーっと言っていたら、頼朝が突然の涙!
もうこっちも動揺してもらい泣き~。
泣くほど後悔するなら政子の意見など聞かずに義経を助ければ良かっただろうが…と言ってやりたくなりました。
頼朝が回想する義経の可愛いこと!
あの瞳、あの顔を自分の手で葬ったことを頼朝にはちょっとでも後悔して欲しいです。
「土曜スタジオパーク」にタッキーが出演し、好きな言葉は「三度生まれ変わっても変わらず…』だって言ってましたが、今日、郎等たちが義経に出会えた喜びを語るシーンを観て「確かに名言だぁ~」と思いました。
この強い絆がドラマを盛り上げた基礎となっていると思います。
タッキーが可愛いから~と見始めた義経ですが、こんなにハマるとは自分でもビックリでした。
途中、旅行に行ってしまい観られなかった回もありましたが、感想もなんとか続けることが出来ました。
義経は物語としても面白かったですが、「自分だったらどう対処する?」という問いを常に持ち続けて観ていたことも、これだけハマった要因になったと思います。
特に法皇サマと政子からは得るモノが多かったです(笑)
一年間、楽しかったです。
特番や総集編も放送するので、美しい義経殿に再会するチャンスがあるのが嬉しいです。