遺跡馬鹿の普通感想

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【サンデープレゼント】 激走!デコトラの旅Ⅳ ~ (2007年2月11日放送)

あおり文句 (日刊テレビ番組表|九州朝日放送より引用):

世界で最も美しい半島と呼ばれるメキシコ・バハカルフォルニアを浮世絵で彩ったデコレーション・トラックが疾走!
青い空と海、海の幸、厚い人情を大満喫する夢のような旅!
世界が度肝を抜く動く芸術:デコレーショントラックが爆走2000キロ!
今回は世界で最も長く、美しいとの呼び名が高い「バハカルフォルニア」が舞台。
絶品タコス&海の幸に山本太郎と佐田真由美は圧倒!
そして巨大な塩田、人懐っこくて陽気なメキシコ人たちとの出会いに感動!!

山本太郎、佐田真由美 工藤夕貴(ナレーション)

テレビ番組には多くのタレントが登場し、あちこち旅行していますが、私が一番好きな旅人は、この「山本太郎」です。
っつーか、憧れの旅人です゜.+:。(´ω`*)゜.+:。ポッ
この人に生まれ変わって、もう一度、旅をしてみたいと思います。
どこが好きかというと明るいトコロ! そして本当に旅や出会いを楽しんでいるところが好きなのです。
こんな風にニコニコしながら現地の人と触れあっていたら、自分の旅も変わっただろうな…と本当に思います。

もちろん主役の「デコトラ」も可愛いです!
実は私はデコトラ・フェチなので、この日本の文化が生んだデコトラで世界を走るという企画を知ったときは本当に驚きました!
もちろん、世界にはド派手な乗り物はたくさんあります。
バンコクのトゥクトゥクやパキスタンの乗り合いバスなど…ライバルは多いです!
でもデコトラだって負けてないと言うか、あの演歌っぽいデザインがたまらなく良いのです。
そして他の追随を許さない「電飾」も最高!
寄ってくる蛾も目を回すほどの明るさと点滅は世界最高峰だと思います!

というわけで、憧れの兄貴が、大好きなデコトラで旅をするんだから、毎回、次はいつかと首を長くして待ちわびているのが、このシリーズなのです。

今回はアメリカからメキシコへと国境越えがあったり、メキシコでルチャ・リブレ観たり、孤児院を訪問してオモチャをプレゼントしたりと盛りだくさんでした。
一番印象的だったのは、マリアッチのおじさんたちを前に帽子とポンチョで大はしゃぎしていたトコロ!
ああいうノリは彼しか出来ないよな~とつくづく思います。
あと、街の広場で踊るダンサーズに混じって、「変な顔して」踊るトコロ!
この顔が最高に素敵で、これだけでも大笑いでした。
それと毎回楽しみな「寝袋自慢」も地味に好きです。

前回と違うトコロは、胸板が厚くなったなぁ~ということと、マドンナ役がチェンジしたことかな?
Tシャツから伸びる太い腕はまさに「トラック野郎」の貫禄でした(本業は役者なのに…(笑))。
マドンナ役の姉さんはスタイル抜群で、ラテン人にも好まれそうな美人でした。

カジノで負けて、塩田で干物作ったりと、毎回、変な試練を乗り越えていく兄貴をこれからも応援したいです。

【探検ロマン世界遺産】 砂漠の宝石 神秘のオアシス都市~ アルジェリア・ムザブの谷 ~ (2007年1月28日放送)

ファイル 20-1.jpe今回の舞台は 『ガルダイヤ』 でした。
実はここへ行ったことがあるのです…(´ω`*)
だから、とても懐かしかったです。

この辺りが「ムザブの谷」と呼ばれていることを始めて知りました。
だからタイトルを見たときは、まさか『ガルダイヤ』が紹介されるとは予想もしませんでした。
ナレーションで、この谷には5つの集落があると言っていましたが、私はそのうちの2つを訪ねました。

私が訪問した頃のアルジェリアは外国人排斥運動が激しくて、ドコへ行ってもツーリストは見かけませんでした。
観光客のいない状況で『ガルダイヤ』は、たった一人の旅行客を受け入れてくれるのか心配だったのですが、やさしいおじさんガイドが案内してくれることになり、私はこの神秘の街を見学することができました。

ファイル 20-2.jpe番組でも言っていましたが『ガルダイヤ』はガイドなしで観光することはできません。
入口のツーリストオフィスで名前を登録し、ガイドをお願いすることになります。
おじさんは英語が堪能で、外国にも出掛けていくと言っていました。

番組の中では紹介されていませんでしたが、この街の男性は、ユルユルズボン(ニッカボッカ風)を穿いていて、これは正装として国際会議であろうと着ていくと言っていました。
街にはチリひとつ落ちていないし、静かで、おじさん自身がこの街を愛しているという気持ちが言葉の中から伝わってきました。
裏路地、市場、名物のミナレットを見た後、街を見下ろせる高い建物の上まで案内してくれて、いろいろとお話を聞きました。
といってもこちらはヘッポコ英語なので、深い話までできなかったのは残念でした。
7世紀にイラクから逃げ出し、この地にたどり着いたという話にはビックリしました。

セドラタの遺跡は土台だけでした。
この街から貴重ななつめやしの木材を運び出し、モスクの天井として再利用したという話も心を打たれました。
質素だけれど豊かな心が街を支えていると思いました。

ファイル 20-3.gif伊藤アナの水を探るポーズは爆笑でした。
水脈を見つけるダウンジングなども興味深かったです。
水を上手に使って砂漠になつめやしを育てる技術は知恵の積み重ねだと思いました。
番組を観ていると、甘いなつめやしを食べたくなりました。

【探検ロマン世界遺産】 シリーズ・イスタンブール-大らかなり 世界帝国の都/巨大モスク 誕生の秘密 (2007年1月13,20日放送)

ファイル 19-1.gif2回に分けての放送でしたが、たっぷりとイスタンブールの魅力が語られていて面白かったです。
今までの「遺跡」や「歴史」に絞った内容じゃなく、現在のトルコ人たちに焦点が当てられていたのも興味深かったです。

絵はトルコ名物の「チャイ」です。
レポーターにチャイを振る舞うお兄さんを見て、思いついた言葉をつけてみました。
日本人は上客と言いますが、こんなもてなしを受けてしまうと、うっかり買い物してしまいそうになります。
私も現地ではチャイをおごってもらいましたが、お茶があるだけで場が和むし、話も弾みます。
雑談しているうちに財布の紐がゆるくなるのは、貧乏旅行者にとっては危険です(笑)
それにしてもトルコ人の語学センスはスゴイですね。

スルタンの跡継ぎを生む女性の国籍は問わないという発想がすごいです。
日本では考えられないことなので驚きました。
イメージ映像として流れた踊り子さんがセクシーで、この肉厚な艶・色香こそがオスマン帝国を支えるチカラだと思いました。

「アヤ・ソフィア」が修復中でしたが、番組としては幸いでしたね。
普段は見られない天井までカメラが登って、その美しさを映像に残せたのは私も快挙だと思いました。
あのモザイク壁画は東京ドーム何個分あるのかな~、小さなピースを張り合わせるだけでも大変なのに光の角度まで計算にいれていたとは、恐るべき職人魂です。
トルコに残る文物は美しい物が多く、剣や指輪もタメ息が出ます。

ラマダン中のイスラム取材は大変だとは思いますが、逆にそのお陰で普段は見られないモノがたくさん見られました。
  ・朝3時の太鼓
  ・真夜中のリンゴ飴
  ・イスタンブールで綿菓子

トルコの軍歌、専用劇場が出来たんですね。
昔は博物館の中庭でこじんまり催されていたので驚きました。
また見たいな~。

【TBS世界遺産】 サナア旧市街(イエメン) (2006年11月26日放送)

ファイル 18-1.jpe「美しい町並み」は世界中にあるけれど、やっぱりサナアは、私にとって「美しい町並み」なんだと改めて実感しました。
土壁に白く枠取りされた窓の装飾がとにかく美しい。
女性が手に描く「ヘナ」の植物模様がそのまま壁に描かれているようで、建物自体が蠱惑的な花粉をまき散らしているような感じです。
映像を見ながら、「あぁ~自分もここを歩いたな~。楽しかったな~。」なんてツブヤキも出ました。
ベルトに差した『ジャンビア』を見て、「生きた”お侍さん”だ!」と感動していたこともありました。
風俗がずっと変わらずに残っている地は本当に稀少なので、この国の旅行はかなり大変だったけど、それだけに思い出も深く濃く残っています。

テレビ取材時はラマダン後半の頃ですが、私はイエメンでラマダン初日を迎えたことがあるので、ラマダン中の特別な雰囲気を思い出しました。
レストランで夕刻のアザーンをみんなで待ったり、鳴り響いてきたアザーンを合図に一斉に食事を始める瞬間も、私にとっては初めての体験でした。

最上階でまったりと友人を招き、お茶をしながら時を過ごす、あのアラブな雰囲気は本当に憧れます。

【TBS世界遺産】 アウシュヴィッツ強制収容所(2006年8月27日放送)

アウシュヴィッツ強制収容所より、列車と線路と車輪 ばかりが映されていて、ちょっと乾いた笑いが出てしまいました。
列車に連れてこられた人たちの不安や恐怖を伝えるための手段として列車の映像を使いたいのは分かりますが、とにかく多すぎます。
スタッフの中には鉄道マニアさんでもいるんでしょうかね。
線路よりもっと映さなきゃいけないモノがあるのに…不思議に感じました。

私がアウシュヴィッツ強制収容所を訪れたのは昔のことなのですが、「処刑広場」や「3段ベッド」そして「取り上げられたカバン」は、今でもよく覚えています。
特にカバンは映像ではショボく映されていましたが、実際は数の多さに圧倒され、また古くなった皮の持つ臭気が、ガラス越しに伝わってくるようで心底ゾッとしました。
「切り取られた髪の毛」も紹介されていましたが、三つ編みをザックリと切られた人の無念が伝わってくるようでした。
その毛で絨毯を織ったり、靴下作ったり…まさに狂気とした言いようがありません。

ガス室…私の記憶より広かったです。
入口から見える2本の巨木が陰鬱な雰囲気だったことを覚えています。
中に入った瞬間は広さと明るさにホッとしましたが、やがてこの場所で多くの人が亡くなったことが思い出されてきて、隣の焼却炉室に逃げ込みました。
最初私は、この炉はガスを発生させる装置かと思って中まで覗いたりしていたんですが、「人を焼いていた」と聞かされ、かなりビビりました。

当時の生き残りの方たちが証言していましたが、当時の過酷な生活を言葉で伝えるのは難しいだろうな…と感じました。
何かを話そうとするたびに思い出が邪魔をして言葉にならないような感じがしました。
私は以前、『夜と霧(ヴィクトール・フランクル著)』を読んで、死が迫っていると分かっていても希望を捨てないことの素晴らしさをこの本から教えてもらいました。
この名著を紹介しなかったのも残念でした。

ゲートの手前にミヤゲ屋があって、私はそこでバッジを買いました。
今でも残っているのかな。

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