☆古代ローマの輝き☆
ポンペイ展
江戸東京博物館で開催
▼ポンペイ遺跡って何?
古代ローマ時代、ポンペイは農業や貿易でとても栄えていましたが、西暦79年に起こったヴェスビィオ山の噴火で町は火山灰に埋まってしまいました。
やがて18世紀に発掘が行われ、ようやくポンペイは地上に姿を現すことができたのです。
当時の生活がそのまま灰に埋まっていたため、手に取るように当時の生活を知ることができる、大変貴重な遺跡です。
▼世界遺産に指定されています▼
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▼見学コース▼
第一室:タイムカプセルの扉
ポンペイの発掘は1748年、ブルボン家によって行われました。
発掘当時の写真をみると、当時のポンペイは完全に土砂に埋もれ、丘だったことがわかります。
それも荒涼とした平原という感じです。まさに死者の丘という雰囲気ですね。
(モヘンジョダロも死者の丘という意味でしたね)
■注目の展示■
▼土の標本
壁にポンペイから採取した土砂が展示してありました。
一番下の1cmほどの白い軽石が最初にポンペイに飛んできたモノです。
もしポンペイに行って記念に石を拾いたい人は、この軽石を拾ってくるといいでしょう。
▼ポンペイの遺跡といえば人体の型どりですが…
私がポンペイで見たのは白い石膏を流し込んで作った人体像ですが、最近は樹脂型どりという手法を使っているそうです。
「ガラス繊維強化樹脂」というのが正式名だそうです。
これは見た感じ、人間の形をした”べっこうアメ”ですな~(-_-;)
この透明樹脂を使うことによって、内部に残っていた人骨なども固められるので、発掘してからより詳しく、人体の様子が観察できるのです。
展示されている遺体には申し訳ない感じもしますが、石膏のものより、より、リアルに死の状態が分かります。
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第二室:人と自然
←モザイクで描かれたお魚たち
人のコーナーに3つの頭蓋骨があり、割れたところより骨の裏側が観察できます。
少年と思われる頭には、まだつなぎ目がはっきり残って、結構細かくギザギザになっています。
じっとつなぎ目を見ていると、かなりキモチワルイです。
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第三室:住まいと都市
←ローマ時代に使われていた投石機(復元)
ここのコーナーではポンペイの人々がどんな道具を使って快適な生活を手に入れていたかをビデオで丁寧に説明してくれます。
ポンペイ展では各部屋ことに1分ほどの勉強ビデオを流しているので、とても参考になります。
ただ、通路にディスプレイをつるすと人垣が出来て、通路を塞ぐのが難点です、
気にいったのは当時、クレーンで神殿を築いていたんですよ~のビデオ映像。単純ですが結構説得力ありました。
それと当時は各家庭に水道が引かれていたことを物語る、青銅で出来た水道管はみごとなできばえで、ため息でました。
ビデオ映像の説明によると、水道管は今も遺跡のあちこちで見かけることが出来るそうです。
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第四室:豊かな暮らし
このコーナーに「パン屋の夫婦」の肖像画が飾ってあります。
当時は狩りや農業がとても発達していたらしく、豊かさの象徴でもある、アンフォラ「先の尖った壺」も多数見つかっています。
しかしアンフォラってなぜ先があんなに尖っているのでしょうか?
ものすごく近くに展示してあるので、なめるように見学出来ます(^_^)。
青銅製の「燭台としてのアポロ像」は、唯一、大きな芸術的オブジェなので、とても目立つのですが、他の人はあまり興味なさそうでした。
やっぱ少年のヌードって人気ないのでしょうか?
まぁ、周りはお年寄りばかりだから…ね。
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第五室:人々の暮らし
大金持ちの「ユリウス・ボリヴィス家」を例に、人々の住まいや身を飾った装身具などを展示してあります。
このボリヴィス家の家屋の復元模型はうらやましいほど、広いです。
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第六室:科学と技術
ここでは計量器具や星球儀などが展示してあります。
興味を持ったのは「肛門鉗子」。
こういう展示物ってあまりないので、すっごく参考になりました。(なんの参考?)
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第七室:世界の広がり
ナポリ湾に面していたポンペイは水陸の交通の要衝という地の利から、大昔から栄えていました。
ここでは外国と交流した証拠の品々が展示してあります。
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第八室:デジタル・システム
パソコンで「ポンペイ遺跡を散歩する疑似体験が出来る!」といううたい文句のコーナーです。
部屋の中にはパソコンが20台ほど並び、操作棒で360度、クルクルと遺跡の中を歩き回ることが出来ます。
最初はおもしろいなと思いましたが、決められたコースを歩き、ただ360度、視線を回せるだけなので、すぐ飽きました。
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■古代ローマ ポンペイ風ランチ■
アピキウスの料理書に書かれていたレシピによって再現。
☆豆のスープ
☆アピキウス風パティナ(ラザニア)
☆レタスのサラダ
☆乳入りの菓子
お手頃価格の980円
これは良い!と駆けつけるも、すでに品切れ。
涙目で博物館をあとにする。