遺跡馬鹿のイベント潜入記

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世界遺産 地上絵の創造者たち-特別展-ナスカ展

ファイル 7-1.jpg Nasca, Wonder of the World Messages Etched on the Desert Floor
世界遺産 地上絵の創造者たち-特別展


ナスカ展

国立科学博物館で開催 2006年3月18日~6月18日まで


上野公園は桜が3分咲きでした。
春休み間近ということもあって子供連れが多数押し掛けていましたが、フタを開けてみれば、「ナスカ展」は中高年(主に男性)が多かったです。
どうも子供達は常設展に行ってしまったみたいです…う~ん、残念。


■今回の入り口は…


エスカレーターを降りると、そこが入口でした。
いつもならエスカレーター途中の回で「案内イヤホン」の貸し出しをしているんですが、今回は入口にその机がおいてあるため客に説明する声が響いて、ちょっと気になりました。
入口正面天井に薄いスクリーンが吊されていて、ナスカの映像が流れていましたが、あまり見ている人がいなかったです。
皆、中央のガラスケースに目が行くから天井にそんなスクリーンがあるなんて気づいていない人もいるんじゃないでしょうか。


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ファイル 7-2.gif ファイル 7-4.gif★ナスカ以前の文化

ナスカ以前の文化として『パラカス文化』が紹介されていました。
パラカス後期(紀元前300~100)の土器として、ずいぶんと可愛いモノが置いてあったので描いて見ました。
目が可愛いです。
それにしても、このコーナーの展示は参観者には優しくない展示でした。
絵に描きましたが、土器を小さなボックスに収め、そこに小さな案内板が置いてある…という形。
中にはボックス奥の壁に案内板が貼ってあるため、ボックスの正面に立った人にしか文字が読めない!

混雑しても、背の高い人が正面に立ったとしても、どこからでも案内板が読めるように展示を工夫するのがプロの仕事じゃないでしょうか…。
他の展示もすべて遺物の前に小さな案内板を並べていました…。
久しぶりにダメっぷりMAXな展示を見て、ありゃぁ~と思いました。

Ⅰ ナスカ 砂漠からのメッセージ

1.自然 : 魚や鳥を題材にした土器を展示。
2.暮らし : 畑しごとをする農民の土偶や出土した農耕具(木製)などを展示。
3.もの作りの文化と技術 : 土器を作る方法&染色の仕方の説明
4.ナスカの日常生活
5.ナスカ人の姿-人類学者の挑戦

「子供のミイラ」が展示されていました。
CTスキャンで全身をチェック。その結果も展示されていました。
このミイラの最大の特徴はなんと「黒目」が残っていたこと!
普通、目玉は残ってもシワシワになってしまうんだけど、なんとこの子の目はキレイに黒目が残っていました。
その理由として、遺体が冷凍された可能性があるとか…。
死因もハッキリとは分からないそうですが、冬にでも命を落としたのかもしれないですね…。

★ 変形ドクロ展示!!
このコーナーの最後に6つのドクロが展示されていました。
最初の三つは単純な変形で、丸、扇形、縦長の3種。
次は開頭術されているドクロ。
見どころは最後のとってもパックリを開いているドクロ。
頭部の3分の2は開いてます。中も見える。手術後、生存した跡は見られないと書いてありました。(そうだろう…と思います)

6.儀礼と音楽 : 楽器を題材にした土偶や実際に演奏している楽士の土偶などが展示。

ファイル 7-3.gif 7.神々の世界

織物に描かれた神像や土器の神像を展示。
だいたいはコンドルやシャチ、猫型モノが多かったです。
気になったのは、この「首級の味見」という壺。
名前も凄いけど、印象的なので紹介。

8.戦争と首級 : 首かけドクロなどが展示されていました。
9.誕生と再生 : 出生を描いた土偶とかを展示。
10.パンパ河谷ラ・ムニャで発掘された埋蔵品を展示。

目立つモノはなかったですが、土器や貝がありました。
パンパを空撮したら、ここにも地上絵があったということで、白黒写真が展示されていました。


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Ⅱ 地上絵の謎

気軽に行けない地上絵を体験してもらおうという努力に満ちた空間になっていました。
ビデオ上映は簡潔にまとめられた内容で面白かったです。
地上絵のジオラマは…これで雰囲気が分かってもらえるかどうかは微妙。
子供は喜んでいましたが。
ライトで床に地上絵の動物を浮かび上がらせるという演出は良かったです。

【地上絵の上を歩いてみよう】
アクリル板の中に、ナスカの石と砂を並べ、地上絵の一部分を再現していましたが、これはどうだろう…。
大人は引いてましたね。
私はアクリル板に乗ったけど、これで歩いた気になるわけもなく…。
むしろ石に触れる、砂に触れる方が実感が沸きやすいんじゃないかな…と思いました。

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★バーチャルシアター

出口付近でバーチャルシアターが用意されていました。
自分が地上絵の上を飛ぶ…という設定で、見事なCGが圧巻でした。

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★おみやげ★

なかなか良い物が売ってました。
クリアファイルは流行のA5サイズのタイプが5点、A4サイズが2点、売ってました。
売れ筋なんでしょうね…。デザインも可愛かったです。
付箋は2種類ありました。
あとマウスパッドもありましたが、これは写真を入れるタイプでした。

おおっ! と思ったのは「食品系」の充実!!
「地上絵サブレ」が3枚で400円は高いなぁ~。
「地上絵カステラ饅頭」は8個で680円だったかな…。
どれも表面に地上絵(クモとか猿とか)の焼き印が押してあるだけで、味は普通だと思う。
これが「インカコーラ味」とか「チチャ風味」だったら喜んで買うんだけど…。

「ユカギルマンモス ミュージアム」でマンモーを観てきた!

ファイル 41-1.jpg 最初に浮かんだ言葉は、「美味しそう~」でした。・(ノ∀`)・。ゴメンナサイ。

アニメの影響なのか、どうもマンモスって「遺物」というより「食材」として認識してしまうらしい…。
そんな肉に飢えた私が観たマンモーは、電子レンジの中で「チン」を待つ状態でした。

マンモーのケースはそれ自体が冷凍コンテナのようになっていて、銀色の壁が鈍く光るだけの寒々しい印象でした。
パンフレットで見た「洞窟の中に置き忘れられたような頭部」を期待していたので、その気持ちをあっさりと裏切られたのは悔しかったです。

解説によると、マイナス18度に保たないとダメということで展示になど凝っていられないということなんでしょうね。
そのかわり、入口ホールには等身大に復元したマンモー(毛だらけ)が展示してありました。
おっきぃぃぃ~。そして毛が長い! 牙も大きい!!
イメージ通りのマンモーに会えて私も感激だったし、まわりのお客さんも喜んでました。

第1展示室では当時の動物たちの絵とか名前、マンモーが発掘された現場のビデオ映像など、基礎編の展示。
第2展示室では、復元マンモーと歯(さわれる)や牙の展示。
そしてユカギルマンモーが出土した「サハ共和国」の紹介ビデオが上映されていました。

今回、冷凍マンモーも面白かったけど、この「サハ共和国」の紹介ビデオがメチャクチャ興味深かったです。
普通の自然ビデオなんだけど、これが「永久凍土を持つ国の自然!? こんなに豊か? こんなに美しいの???」と思わずつぶやいて、見入ってしまいました。
永久凍土のイメージは「固く締まった大地、草木も生えず、荒野が広がるばかり~」
ところが解説によると、凍土の下には地下水の川が流れ、それが大地を豊かに潤しているんだそうです。
凍土の方が普通の土より水分の保有率が高いとも書いてありました。
多くの渡り鳥の故郷がこのサハ共和国だということも知りました。
映像に出てくる自然の豊かさ!この私もつい「行ってみたい」とつぶやいてしまうほどでした。

マンモーは今から、4000年前まではシベリアの小さな島にまだ生息していたそうです。
でも身体も最盛期より小ぶりになってしまったとか…。
マンモーが絶滅した理由は分かっていないそうですが、気候の変化、人間の乱獲等々、それらが重なったのではないかとも言われているそうです。

マンモーの毛も展示されていました。
金髪で、マネキンの髪の毛のようでした。
マンモーの毛は人間の6倍もあるそうです。
上と下の2層構造で、上は固く、下は柔らかく長めの毛が生えていたそうです。

ファイル 41-2.gif■冷凍マンモス
鼻がない。ちょっと残念。でも牙がすごい。
頭の上に残った毛がしっかり残っているのがスゴイ。

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★お土産レポ!
なぁ~んと、マンモスの牙で作った「ミニ牙」がついた、「首から提げるキーホルダー」が売ってました。
牙は貴重な遺物と思っていたので、ビックリ。
マンモスの牙で彫ったマンモス人形はなんと、1万円超の値段が!!
クッキーやケーキもありましたが缶や箱のデザインが暗めでした。
そういえば、絵葉書は売ってませんでした。めずらしい~!

エトルリア世界展

ファイル 8-1.jpg Ⅱ Mondo degli Etruschi
新イタリア文化会館開館記念


エトルリア世界展

新イタリア文化会館で開催 2005年10月30日~12月11日まで


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▼外壁の塗装が「赤で派手だ」という話題をニュースで見かけ、その辺も興味があって新イタリア文化会館に行って来ました。
思ったほど派手には見えず、むしろイタリアっぽくて良いのでは…と思ったのですが、展示室横のトイレが殺風景でひどく興醒め。
横と言っても白扉に紙が貼ってあり「トイレはこちら…」
扉を開けると楽屋裏みたいな雰囲気のところにトイレが1個。
それも凝った内装でもなく、事務所のトイレのような雰囲気。
後から入って来た奥様方も、そのつまんない外観に唖然としていました。
なんか期待しちゃうんですよね、「イタリア文化会館」だから。


■今回の入り口は…

そもそも展示室というより玄関ホールにガラスケースを並べたような会場なので、「チケットを買う、チラシを見ながらゆっくりと展示室に入る」という普通の入場が出来ず、ちょっとアタフタとしてしまいました。
チケットは正面入り口に向かって右壁のガラス扉の向こうの、なんか奥まったところにありました。
入場料は500円でした。
図録、チラシ、チケットの印刷はさすが金がかかっていました。

正面の扉を「よっこいしょ」と開けると中は薄暗い。
会場の中央に扉があったので、とりあえずチケット・チェックの姉ちゃんに「左右のどっちから見たらいいんですか?」と聞いたら「どっちからでも良いです」と言われた。
右手から回り始めてみると設営した人はちゃんと右手から古い順に遺物や案内板を設置していました。
あまりにシロウトっぽいと言うか、自分が管理している文物を一度も見ていないことがモロバレでした。


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ファイル 8-2.gif ★エトルリア文明の起源

エトルリアというと、綺麗なお墓彫刻というイメージばかりが浮かびます。
今回はそこに埋葬されていた人たちを知りたいという気持ちもあったので、初期の頃の展示物はゆっくり、しっかり見てきました。

小さい字でびっしり書かれた案内板によると、もともとエトルリア人は素朴なデザインの道具を生産していました。
そこに「ギリシャ文化」が流れ込んだことでデザインなどが一変したということです。

絵は古い黒陶の骨壺です。
ギリシャ文化が流入する前のモノで、だいたい紀元前9世紀頃のものです。
キノコみたいですが、時代の特色として、「蓋」がついています。
時代が下ると「蓋」のデザインが角を生やしたり、人の顔がついたりと変わっていきます。

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★首長の文化

だんだん身分の格差が芽生えてきた頃の遺物が展示されていました。
当時、交易で財をなした人たちの貴金属も展示されていましたが、優美なモノが多かったです。
「象牙のサイコロ」が印象的でした。


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ファイル 8-3.gif ★エトルリア人の宗教性

彼らは多神教で、神への捧げモノをせっせとしていたようです。
願掛けにも熱心で、病気やケガを治して欲しい場合はその部位を”焼き物”で作り、神殿などに奉納したようです。
面白かったのは絵に描いた「陶器製の臓器」です。
意外にリアルに出来ていました。


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都市の社会

繁栄したエトルリア文明が何故、滅んでいったのかをテーマにいろんな遺物が並んでいました。
エトルリアが衰退し始めたのは紀元前430年頃で、他民族による侵略が原因ではないかと見られています。

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★ヘレニズムとローマ化

紀元前273年、エトルリア滅亡。
国が衰えると芸術も貧相になると説明されていました。
確かにありがちなデザイン、稚拙等々、弱い印象の遺物が並んでいました。

ルーブル美術館所蔵古代エジプト展

ファイル 10-1.jpg L'HOMME EGYPTIEN D'APRES LES CHEPS D'CEUVRE DU LOUVRE
ルーヴルのエジプトコレクション、日本初上陸!

ルーブル美術館所蔵古代エジプト展

東京都美術館で開催 2005年8月2日~10月2日まで


▼夏休み真っ盛り! きっと過酷な展示会になるかと戦々恐々でしたが意外と空いてました。
やはり昨今のエジプト展ラッシュにお客もそろそろ食傷気味になってきたのでは…と思いつつ、老若男女が歩き回る会場を見ていると、相変わらずエジプト人気は健在だと思うし、やはり魅せるモノが多いので、満足な顔をして会場を後にする人が多かったです。

フランスは未到地なので、今回の展示はワクワクしていたのですが、いやぁ~主催はガンバってくれました。
大きな石像物がドカドカと展示されていて、「運送費は大丈夫なのか!?」と心配になるほどでした。
この遺物の巨大感、圧迫感は近頃の展示会にはなかったので、拍手喝采でした。


大絶賛したいのは、展示の方法です。
望み続けた「案内板のサイズと掲示位置」が理想通りの形だったので感動しました。
案内板の文字数も適量で、大きさも見やすく、とにかく展示品の上にきちんと掲示してあるので、人の頭ごしでも充分に読むことができました。
今まで展示物の下に置かれた、小さな文字で書かれた案内板を読もうとお客どうしが頭突きしあっていた現状を見てきただけに、このスタイルを今後も他の展示会で使ってくれるといいなぁ~と心から思いました。


■今回の入り口は…


チケットに印刷されているルーヴル屋敷の写真が正面に飾られていました。
で、その前にガラスのピラミッドを配置。見た目はチケットと同じ構図になるようにデザイン。
ピラミッドの中にはスフィンクスとピラミッドのスケッチ絵(作:ヴィヴァン・ドゥノン)を挿入。
現代と過去がミックスした面白いデザインでした。
地味ながらもセンス良くまとまっていたと思います。


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★第一章 ルーヴルとエジプト学

入り口を入ってすぐに『ナポレオン』の胸像が展示されていました。
「う~ん、さすがルーヴル」と不意打ちにニヤニヤしつつ、胸像の背後に置かれた絵のトンデモ・デザインに苦笑しました。
狭い砂漠に古代の建物だの、農民だのがゴチャゴチャと描かれている絵…実際のエジプトを知らない人がイメージだけで描き上げたようなイラストですが、これはこれで時代を感じさせます。

シャンポリオンの年表が興味深かったです。
彼もエジプトに行っているんですね。自分が解読した文字を読みにエジプトへ。
本物の文字を見た時、彼はどう思ったのかな~なんて思いました。

★石のシャブティ(紅花崗岩)
こんなデカイの初めて見た!
シャブティというと、木製の小さな人形ばかりだと思っていたので意外でした。
面白かったのは、ヴィヴァン・ドゥノンのスケッチが一緒に展示されていたこと。
実物とスケッチを見比べながら改めて見てみると、画家の目が細かい点を逃さず描きこんでいることを発見し驚きました。

★テディアのステラ(会場中央に展示)
珍しい親子揃い踏みの石像。
ホルス・オシリス・イシスの順で並んでいますが、やはりオシリスは左足を出さず両脇の神はそっと出していました。
神に対して服従している”証”、たとえ親子でもハッキリしているんだなぁ~と感心しました。


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ファイル 10-2.gif ★第二章 エジプト人の素顔に迫る

彫刻の練習に使われた板などが展示されていました。

★パイのピラミディオン(新王国第18王朝末1550-1295)
三角錐の石灰岩に彫られた彫刻達…見た目はどうってことはないんですが、衣装のプリーツがとても繊細で感動しました。

★イウイの座像(中王国第13王朝1766-1650)
ルーヴル美術館が2000年に買った物だそうです。
中王国時代末の特徴が出ているそうです。
なんとその特徴は「無愛想」
この像、よく見ると口角は上がっていて優しげな笑いをしているんですが、パッと目の印象は確かに無愛想かも。
言われてみれば他の石像も中王国時代のモノは無愛想ばかり。
私はその方が好きです。


ファイル 10-3.gif ★ジェドホルの石棺のふた(王朝末期 前4C頃)

巨大なフタです。厚さも高さもあり、誰もが「おぉぉぉぉ~」と口に出していました。
表面の色は渋い紫色、でも少し削られた岩肌は薄灰色で、そのコントラストが石棺に上品な印象を与えています。
女神の柔らかな体の線がそっと強調されるのは、ナナメ横に立った時なので、必ずその立ち位置から女神を見てみてください。
印影の付け方、肌面の処理の仕方に驚くはずです。

裏側のヒエログリフも見事です。キッチリと彫られた線。
この石材はグレーワッケ(砂岩の一種)だそうです。

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ファイル 10-4.gif ★第三章 人生を謳歌するエジプト人

エジプト人って貧しいながらも楽しい人生を送っていたようです。

★青銅製の鏡(中王国時代前2033-1710)今も信じられないほどピカピカと光り輝いていました!
どうやって腐食を免れたのか、とても不思議!
砂漠だから錆びなかったのかな…。
4000年も前の鏡に自分の顔が映るという事が面白くて、何度も列に並んで鏡に顔を映しニヤニヤしました。
柄は黒檀、持ち手はアカシアだそうです。

ファイル 10-5.gif ★かみそり(新王国1550-1295)
当時は毛を剃りまくりだったので、かみそりも活躍しました。
こちらは錆びているので、刃先がどれくらい鋭いかは分からないのですが、ちょっと使いづらい形だと思います。

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★第四章 働くエジプト人

牛とか農民とか…色々。


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★第五章 ファラオ:半神半身

王の像や王が描かれた壁画などが展示されていました。

チケットに印刷されている王の像はここにありました。
『センウセルト3世座像』(中王国時代第12王朝1862-1843)
説明板には「王家の図像学の歴史の中で最も感動をよぶもの」とありました。
確かに均整の取れた肉体、細部に到るまで丁寧に彫刻され、彫像としての美しさも素晴らしいです。
でも私は”なで肩”が気になるので、それほど感動はしなかったです。人それぞれですね。

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★第六章 エジプト人神々

カバや猫の像が多数。
ルーヴルの青カバはムラがなく、美しいモノでした。
お尻が可愛いので、必見です!


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★第七章 エジプト人と死

来世に生まれ変わる事を願ったエジプト人が考えた延命作は以下の通りだそうです。


■ミイラ化による遺体の保存
■生前の姿を伝える彫像や図像の製作
■葬式儀式の実行(開口の儀式や供物奉納儀式)

とうわけで、ミイラ登場!?と思ったら、ミイラはなく棺だけ来日。
でもビューティーな装飾にドキドキです。
お気に入りは『歌い手タアネトミイト』の棺。
カルトナージュ製(しっくいであま布を固めたモノ)
これは地の白色も美しいのですが、覆い被さるように広げられた赤と黒のツバサの色合いが絶妙で、今までの棺にはない斬新なデザインで目を魅ひきました。


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★★おみやげチェック★★


久々に買い物しました(゚∀゚)ノ
絵はがきはダメだったけど、クリアファイルが気に入りました。
A5サイズのクリアファイルは以前から欲しかったのですが、今回、青カバの絵が印刷されたモノがあったので速攻でゲット!
あと他にバステト神(クロネコ)もあったので、これもゲットしました。
他にもピンやハンカチ、Tシャツなどなど…。
売り場も大混雑でした。

気になったのは、メガネ拭き(850円)がなぜか完売。
ヒエログリフ模様が先に売れ、それ以外(カバ)は在庫あり。
「なんでこんなモノが完売に…」ちょっと不思議でしたが、珍しいと言えば珍しいので、お客も目ざとい人が多いみたいです。やはり実用的で、それでいてエジプトデザインの物は欲しくなるよね。

古代エジプトへの扉

ファイル 11-1.jpg The Gateway to Ancient Egypt
収集家の見た悠久と神秘

古代エジプトへの扉

横浜ユーラシア文化館で開催 2005年4月29日~8月14日まで


▼このエジプト展は菊川匡(きくがわただし)さんという方が所蔵しているコレクションを展示しているのですが、その数量と高品質も驚きですが、なにより「美しいモノが好き♪ エジプトが好き♪」という菊川さんの強烈なメッセージがそこかしこに見えて、まるでお宝満載の書斎にでも案内されたような、そんな居心地の良さを感じることのできた展示会でした。

★ 展示室の奥が図書コーナーになっていて、美術書、遺跡関係の本などが並んでいました。
懐かしいところでは「交差する手の神殿」もありました。
個人的には「世界の考古学:ヴァイキングの考古学」が気になりました。
展示見学で疲れた時、最後にこんなコーナーがあると嬉しいですね。


■今回の入り口は…


小さな会場なので、目立つ装飾はありませんでした。
でもせめて、菊川さんご自身のメッセージが掲示してあっても良かったんじゃないでしょうか。
これだけの遺物を所蔵する菊川さんのことを知りたいと、会場に来ているお客さんは誰しも思うだろうし…。
「遺物だけ観てもらえれば」って事なんでしょうが、せめてご本人の近影など飾ってあっても良かったのでは…と思います。

チケット売り場の側で、「特別昼食会」の受付をしていました。
これって招待された人だけなんでしょうね…横目で見つつ、ちょっと羨ましかったです。
そういえば…菊川さんぽい人を見かけましたが…本人かな?
初日は開幕式?をしていたらしいので、ご本人が来ている可能性はあるんだけど…。
割と体格の良い人でした。


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ファイル 11-2.gif ■菊川コレクションは新王国第18王朝の遺物が多く、特にテル・エル・アマルナ王宮の壁を飾ったタイルに可愛らしいモノが多数ありました。
タイルといっても小さく可憐な花をモチーフにしたモノが多いので、王宮というより王女の私的な部屋を飾っていたんじゃないかと思ったほど。
色はパステルカラーで、淡い色合いが眼に優しいです。


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■人型木棺:プトレマイオス朝前期

とてもデカイ棺です。
どうやってこんな大きなモノを個人が手に入れることが出来たのか…。
それが気になりました。
棺には金象眼が残り、また線も色もキレイに残っていました。
プトレマイオス朝の棺は線の粗さが目立つモノが多いのですが、これだけ綺麗な棺は珍しいと思いました。


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ファイル 11-3.gif ■木製モデル像:中王期/第1中間期~中王期

妙に気になった木製像を描いてみました。
見た目は、けっして上手い彫りではないけれど、味がありますね。
特に片足を上げている像には一目惚れでした。
見えないけれどお尻のラインが可愛いです。


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■コアガラス容器片:新王国時代

小さいガラス片がみっちりと展示されています。
美しいモノが多く、その色合いや線の流れを見ているだけで、(´ω`*)←こんな顔になります。
白いコアガラスが珍しいそうで、自慢げに(さりげなく)展示してある様子を見て笑ってしまいました。


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★★おみやげチェック★★


常設ミュージアムショップの脇に小さなワゴン車が設置されていて、そこにエジプト展関係のおみやげが並んでいました。
大英博物館で売っているような、ド派手なミイラ棺型缶ペンなどが売っていました。

古代エジプト3000年の世界

ファイル 12-1.jpg World of Ancient Egypt - The Egyptian Antiquities in Japanese Collections
「死」と「再生」から「王権」と「神」 古代エジプト精神世界の旅


古代エジプト3000年の世界

古代オリエント博物館で開催 2005年3月27日~5月8日まで


▼展示開始からひと月近く経ったので観客はそれほど多くなく、一応、ゆったり見て回ることが出来ました…(なぜ一応なのかは下の方で説明)
あちこちの博物館から選りすぐった品々が展示してあったので、小粒ながら立派なモノが多かったです。

▼借りてきた展示品は、その親博物館であつらえた「オリジナル台座付き」で上京しているモノが多く、台座に注目して見て回ると面白い感じでした。


■今回の入り口は…


正面には大きな『ミイラ棺』が展示されていました。
その立派さに足を止め、じっくりと見ていたオジサンがいました。
立たせて展示してあったため、自分の背と比べてみたりして、大きさを実感しました。
ただプトレマオス朝のモノにしては模様が不鮮明だったのが残念。

タイトルが貼ってあった壁はピラミッドの石組みをモチーフにしてあったのですが、地味すぎ、位置悪すぎで、誰も注目していなかったです。残念です。

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ファイル 12-2.gif★Ⅰ-1 死

お墓の中に死者と一緒に埋葬されたモノを展示していました。

絵はその面白かったモノを描いてみました。
◆大きな人型棺(上だけ)。その頭の大きさに驚きました。
◆イシス女神がコブラになっている(664BC~30BC)…ちょっと珍しかったです。
◆星形のヒエログリフ…”ヒトデ????”
◆首がもげそうなほどの高さを持つ木製マクラ…ミイラ用だけどこれじゃ首が折れちゃうよ!

★ジョセル王の壁面装飾タイル

古王国時代 2,686BC~218BC ファイアンス製

あの階段ピラミッドの最奥部に眠る神秘のタイルがなぜ展示されているの!?
驚きました。それもけっこうな数がある。
前から気になっていたので本物を拝見でき、とても嬉しいです。
そして思っていた以上の美しさでした。まるで本当の宝石のようでした。

★嘆きのポーズをとる女神像

プトレマイオス朝 331BC~30
イシス女神かネフティス女神を表しているそうですが、そんなことが気になったのではなく、この女神像…ものすごく巨乳です…(^_^;)
こんな大きくて美しい形のお乳を持つ女神像は見たことがなかったので、「オゥ!ヤー!!」とか言いながら、鑑賞させていただきました。


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★Ⅰ-2 再生(豊穣)

日用雑貨の展示品が多かったです。
ファイアンス製といえば「青カバ」。
ぷっくりとした鼻がとっても可愛かったです。
胴体には水鳥が勢いのない線で描かれていました。
ファイアンス製の絵は肩に力が入っていないモノの方が味わい深いです。

動物の彫刻では、トビに姿を変えたイシスとネフティス女神が愛らしくて、お持ち帰りしたかったです。
しかし女神も蛇になったり鳥になったりと、千変万化で忙しそうです。


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★Ⅱ-1 王権

王の偉業をたたえる壁画や像などがありました。

★アクエンアテン王浮彫り
アマルナ時代 個人蔵
大きさにまずビックリ。個人でこんな素敵なアクエンアテン像を持っているなんて…羨ましい!
浮彫りの技術も丁寧で、見応えありました。

★ガラス製の壺…数点
新王国時代
ミタンニ国から技術が伝えられたガラス製品。こってりとした色使いが本当に美しいです。

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ファイル 12-3.gif★Ⅱ-2 神

いろんな姿をした神像が並び、まるで動物園のようです。その中で、神ではなく、『精霊像』がこっそり加わっていたのが気になりました。
絵は新王国時代(1,550BC~1069年)に作られた『魔物』の像です。
ウサギのような耳が印象的でした。


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★その他

「エジプト体験コーナー」が展示会場の一角にありました。
私が覗いた時は女の子たちがワイワイとファラオの衣装を着て写真を撮ってました。
後から来たおばさんたちも衣装を着てみたい感じだったのに、次から次へと衣装替えして写真を撮り、場を独占する女の子達に諦めたのか、その場をくやしそうに去っていきました。
「ひとり一着。一回まで」と壁に貼った方が良かったんじゃないかと思いました。
騒ぐ声も大きくて、ちょっと(´Д`) ハゥーになりました。


★香りを体験しよう!の企画が面白かったです!

軟膏キフィ←クレオパトラが好んだ香りだそうです。
没薬、肉桂(シナモン)、レモングラスをまぜた香り←ハッキリ言うとロバの糞くさい

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ファイル 12-4.jpg★★おみやげチェック★★


←バフール(香料玉)

1個130円-博物館併設のミヤゲ屋で売ってます。

バハレーンのおばあちゃんがコネコネして作っているそうです。
これは「伽羅」で、他には木イチゴ、白檀、薔薇があります。

一番、ミイラ臭いモノが欲しかったので、「没薬入り」の「伽羅」を買ってみました。
本来は炭の上にパラっと置いて焚くのですが、部屋に置いておくだけでも香りがします。
博物館の入り口で、「買い物だけしたい」と言えば中に入れてもらえるので興味のある方は是非どうぞ!

新・シルクロード展

the SilkRoad
幻の都 楼蘭から永遠の都 西安へ

新 シルクロード展

江戸東京博物館で開催 2005年4月16日~7月3日まで


▼NHKで絶賛放送中なので、初日から混雑しているんだろうなぁ~なんて思いつつ午前中に到着。
入場券を購入していざ入ってみると、あれ…人が少ない!?
ちょっとスカスカな入場者数でしたが、ゆったりと展示物を見られたのはラッキー!
でも午後を回った辺りから混みだしてきたので、人の出足は上野と違うようです。

▼今回のテーマは新しく発掘された遺跡の品々がメインなので、ものすごいお宝はないけれど、どれもこれも新鮮&新奇なデザインのモノが多く、興奮しながら展示物を見回ったのは私にとっても久々でした。

■多くが新しい遺跡ばかりという事で、各遺跡の紹介と写真はとっても分かりやすかったです。
解説文もちょっと長めかな~と思いつつ、親しみを込めた文章は好感度高かったです。


■今回の入り口は…

入口正面には赤い砂漠を進むラクダの隊列写真!
そしてその写真の前に透けた布をのれんのように下ろしていました。
のれんには4つのテーマを代表するような写真が印刷されていました。
割とよくある演出ですが、イヤミがなくて良い感じでした。


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Ⅰ楼蘭(古名-クロライナ)

★『木製・人物像(№6)』紀元前2000~1000年(小河墓地遺跡)
とにかく一番印象的な展示物でした!もう鳥肌が立つほどのインパクトでした。
見た目は3m近い長身の木製・人型像が寝ているだけなんですが、その木肌がすっごい事になっていて、自然が作り出した前衛芸術作品みたいでした。
どう木肌がすごくなっているかというと、風と乾燥が木肌を繊維のところでささくれ立たせ、全身がガサガサのスカスカのハネハネの切り傷だらけみたいで、痛々しさを感じさせるほどでした。
私だけがこんなにチキン肌になっているのかと思ったら、どこぞのおばあさんがスケッチを描いていました。


ファイル 13-1.gif ★木製ミイラ(小河墓地遺跡)

珍しかった~! 木のミイラなのに可愛い帽子や靴まで履いていました。
副葬品にはこれまた植物の茎を織り込んだ籠がついていて、本当に人間のような扱いをされていました。
この人形がここに収められた背景を観客達もあれこれ推理していましたが、埋葬する側の気持ちが籠もっていて、みんなの胸を打っていたようです。
もちろん私も…。

★その他
ここのコーナーは布の展示が多かったです。


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ファイル 13-2.gif Ⅱタクラマカン

★嬰児のミイラ 紀元前500年~紀元前300年頃(ザーホンルック遺跡)

鼻の穴が大きいんじゃなくて、詰め物をしているんです。
とっても小さいミイラで、生後8ヶ月~1歳くらいらしいです。
とても丁寧に埋葬されていたみたいで、パッと見ただけでは普通に眠っているようにしか見えませんでした。
頭に被っている青の帽子はフエルトで、ちょろりと見えている金髪の前髪がその青さと良く合っていました。
白人系の人々がこの地に住んでいたらしいので、この子も色白金髪の可愛い子だったんでしょうね。
枕も当時のモノで、本当に眠っているようでした。

★ダンダンウィリク遺跡の壁画群(唐時代)
テレビでやっていた、「西域のモナリザ」はここに展示されていました。
特徴的な丸顔に切れ長の目。
モナリザっていうと女性だけどこれは如来様なので、私としてはその呼び方には違和感を覚えますが、でも壁画に描かれた如来様の妖艶な瞳にはちょっとドキドキ★です。

ここの解説文も丁寧で、「屈鉄線」がいかに優美であるかを解説板が語ってました。
揺らぎがなく、同じ太さで線を引く当時の職人技に痺れました!


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Ⅲ天山南路

ミイラが身につけていた装束も素晴らしいですが、横のガラスケースに収められていた副葬品の食材(子羊のミイラ)が個人的には気に入ってます。
とっても可愛く干からびています。


Ⅳ天山北路とトルファン

アスターナ古墳群から出土した文物が並んでいました。
美しい青さを保ったままの靴が印象的でした。
十二支俑はお年寄りに大人気でガラスケースの前がガラ空きになることがありませんでした。
人気の原因はリアルな鶏頭の俑みたいです。


Ⅴ西安 永遠の都

壁画や唐時代の美人俑などが展示されていました。
西安の壁画は「馬」系が有名なんですが、ここに展示されている世界初公開の『献馬図』は力強いタッチで、本当に素晴らしかったです。
嫌がる馬の顔も良いし、その馬を押さえつける馬使人の怖い顔も味がありました。
見ていて笑いが出てしまうような絵でした。


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ファイル 13-3.gif★★おみやげ&レストラン・チェック★★


お土産系は全滅!
相変わらず手ぶらで帰宅しました…(/_;)メソメソ!

しか~し! 今回はレストランの企画メニューに挑戦しました!
レストラン名は「レストラン・モア」
料理の説明を書いたペーパーをくれます! (゚∀゚)ノ

カメラを忘れたので、ヘボ絵で紹介です。
値段は1500円。分量は少ない!
でもシルクロードを旅したことのある人間なら涙を流しながら食べてしまうであろう味でした。
美味しいかどうかは聞かないで…(^_^;)
でもヒツジ肉はやわらかく、ラグメンも現地の味に近かったです。
お茶がジャスミン茶だったのが残念!
やっぱりここは氷砂糖なども入っていると現地っぽいかと思います。

【シルクロード展特別メニュー】
■ラグメン(スープパスタ)
■カワプ(羊の串焼き)
■ハムサイ(トマト・キュウリ・タマネギのサラダ)
■ポロ(ピラフ)
■ミツチワ(ドライフルーツのヨーグルトかけ)
■お茶

ベルリンの至宝展

ファイル 14-1.jpg Masterpieces of the Museum Island, Berlin - Visions of the Divine in the Sanctuary of Art
よみがえる美の聖域-世界遺産・博物館島

ベルリンの至宝展

東京国立博物館で開催 2005年4月5日~6月12日まで


▼桜を目指して多くの人が上野に集まっていましたが、東博はいつものようにマッタリとした人の流れでした。

今回の展示会は入口の場所がエスカレートを上がったトコロから出発するのではなく、後ろの方が入口になっていて、その分よけいに歩かされるのが不満でした。
何のためにそんなレイアウトにしたのかな? と疑問も残ります。


▼今回はなるべく博物館の全貌を見せたいという主催側の意図が明確に出ていて、扱う地域は広いけれど、展示の内容は浅かったです。

ベルリンの所蔵品はすごいと聞いていたので、前知識もなく展示品を見ましたが、まぁ…確かに美品ではあるが、「これは!」という品がなかったので、やっぱり全体の印象としては薄さを感じました。
まぁ…本当のお宝は本国にあるんでしょうが、せっかくの日本展示なのだし気合いを見せて欲しかったです。

■今回の入り口は…


あまりにシンプル過ぎて、ちょっと悲しくなりました。
入り口正面には博物館島の写真がヒソリと飾ってあり、その脇に一本のギリシャ風の柱が立っていて、これが唯一、趣を添えていましたが、もうちょっとどうにか装飾つけても良かったんじゃないでしょうか。
私はベルリン博物館が一つの島をなしていたなんてことを知らなかったので、写真自体には強烈なインパクトを受けましたが、やっぱり入口で「おぉぉぉぉ」と驚きたいんです。
展示会に対する主催の意気込みを感じたいんです。
それが写真一枚ですからね…まぁ…ふ~んって感じでした(-_-;)


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★古代への憧れ

入口を入ってすぐの円形ホールに数体の彫像が飾ってありました。
どうもこれは旧博物館の円形大広間を模しているらしい。
でも誰もその空間を楽しんでいないのがちょっともったいないと思いました。


ファイル 14-2.gif ★先史美術

『ベルリンの黄金帽』
ドイツ南部出土(紀元前10-8世紀)
「時の君主 road of time」が被ったと言われる帽子ですが、金製だし、頭に当たる部分は固いしで、被り心地は悪そうです。
でも、魔法使いの帽子みたいで可愛いなぁ~と思いました。

★エジプト美術

■ベルリン博物館の収蔵品におけるエジプト文物の中では、新王国時代-第18王朝の華! テル・エル・アマルナ(アケトアトン)からの出土品が有名ということで、日本にも数点が来ました。

エジプトコーナーに点在する18王朝モノは巨大な「セクメト像」や巨大なヒツジ像などもありますが、やっぱりアマルナ時代の展示品が群を抜いて素晴らしかったです。
特にチケットにも顔が載っている、『ティイ王妃の頭部』は凄みのある表情をしていて、とても印象的でした。
この像を見た時、「ティィ王妃ってアフリカ系?」という印象を持ちました。
このティィ王妃像とネフェルティティ王妃像を比べると、当時の王宮にはいろんな顔をした人たちがいたんだな~と思いました。
ネフェルテイティの頭部は完璧な美を形にしていて、やっぱりこの女王は美人だな~と感動しました。

ちょこんと展示されていた、『ヒヒ』の像はエジプト最古の石彫の一つで、その台座には古い象形文字が描かれているらしいのですが、線が浅く、確認出来ませんでした。
ちょっと残念です。

腰羽目石板の浮彫::鳥頭の精霊(前950年頃)
トルコ、サマアル出土 ★古代西アジア美術

ファイル 14-3.gif←ここのコーナーで一番、綺麗だな~と思ったのが石版に彫られた精霊です。
頭の形が「鳥」になっているらしいですが、ちょっと輪郭が定かではないのが残念。
でも腰から伸びた羽に愛嬌があって、私はこういう像が好きです。


★ギリシャ・ローマ美術

ここでの目玉は大理石で出来た『カラカラ帝の胸像』です。
カラカラ帝っていうのは、私の中では神経質そうな男という感じなんですが、逞しい胸像から受ける印象は理知的で思慮深く、尊敬される皇帝にしか見えないです。
まぁ…胸像なんてものは依頼主を喜ばせるために作るわけだから、それももっともなんだけど。

★イスラム美術

コーランが書かれた『コーラン:第一章-開扉』と祈祷用の絨毯が、素晴らしかったです。
絨毯を劣化させないように照明を暗くしていたため、地味なコーナーになっていましたが、それがむしろ心をリラックスさせる効果が生まれていたような気がします。


★コイン・コレクション

なんだか多くの人が真剣にガラスケースを覗いていました。
私はあまり興味がないので、ざっと見ただけですが、やっぱりお金にみんな興味があるのかねぇ~なんて失礼な事を考えてしまいました。
硬貨の図章は神様を中心に展示してありました。好きな人にはたまらない企画かもしれません。

★ビザンチン美術

あまりめぼしいモノはなかったです。


★中世ヨーロッパ彫刻

ここでの目玉は、1150年頃作の『磔刑』かな。
生気のないキリスト様ですが、昔っぽくて味があります。

★ヨーロッパ古典絵画

多くの観客がボッティチェリの『ヴィーナス』に足を止めていました。
確かに繊細に描かれた金髪がとっても美しいですが、これだけポンと見せられてもあんまり感動しませんでした。
ボッティチェリは背景の美しさもお楽しみのひとつなので、どんな美人さんでも単体では自分的にはふ~んでした。


★ヨーロッパ近代美術

若いカップルが、沼地に一本だけ生えている木の絵に感動しまくってました。


■その他、注目

エジプトコーナーに展示されていたマスクに民衆文字(デモティック)で書かれた文字がありました。
死者のマスクには「ヒエログリフ」と思っていたので意外でした。


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★★おみやげチェック★★


高い。絵はがきも地味。
キーホルダーに心が動きましたが高い。
クリアファイルは種類が多かったです。
宝石コーナーは5000円からの品揃えで、女性客に人気でした。
パピルスも売ってましたが、小さくても高い。
絵もヘッポコ。複製というより我流で勝手に描いているモノが多かったです。

大兵馬俑展

ファイル 15-1.jpg -今、甦る始皇帝の兵士たち-

大兵馬俑展

上野の森美術館で開催 2004年9月25日~2005年1月3日まで


▼入り口に記念撮影用の兵馬俑が立っていて、並んで写真を撮る人が続出!
皆、意外とこういう趣向が好きなんだな~と思いました。
まぁレプリカにしては良く出来ているので、何も知らない人が見たら”本物と並んで撮った”と思うだろうな。

初めてこの美術館に入ったのですが、とにかく玄関から展示入り口までの距離が短くて、なんだか落ち着かなかった…(-_-;)
玄関から5歩で展示入り口なのだよ…。
いつもは置いてある椅子にでも座って見学準備するんだけど、そんなモノはないし、仕方なく立ったままゴソゴソとカバンを漁ってメモやらペンやら取り出しました。
もう気分的に落ち着かない!
印象としてはとにかく狭い! 大きな会場に慣れた身には辛かった…。


【文句1-プレートの字が小さすぎる】


とにかく字が小さい! 豆粒のような文字でしたよ(-_-;)
そしてプレートが展示物の前に置いてあるので、客が文字を読むために腰をかがめ、顔を寄せるので、横や後から展示物を見たくても見ることが出来ない…。
仕方ないので、ちゃんと見たい客が列を作ってた…。
お陰で、ただでさえ狭い会場のアチコチに行列が…。
こういう物は3倍くらいの大きさにして壁に貼っとけば良いんだよ。そうすれば混雑解消! 
っつーか、展示する側は客の利益を第一に考えてデザインして欲しいよ。
あのプレート作った人は視力が良いんだろうな…。
まったく、独り善がりな展示方法ほどウザイモノはないと思いました。

【文句2-係員について】


上記で書いた原因によって、会場内に列が出来た。
でもそれを係員が誘導しないので割り込む人も続出!
それを怒って文句言う人もいた。
だが列が通路をふさいだりして混雑していても係員はなぁ~んにもしていなかった。
ガードマンはいるけどあの人たちは不審者を見張るのが仕事。
本来は係員の仕事だよ、列整理は…。
その割にはちょっと柵に手を置いただけですっ飛んでくるんだもの…。
特に1階のビデオ前と2階! 混雑じゃなくて”混乱”していたぞ。

【主催挨拶】

本展覧会を通じて中国の悠久の歴史と文化への理解が深まり、日中両国の友好促進に寄与することを願っております。

【鶴間先生の展覧会の見どころ】

大兵馬俑展の一つ一つの展示品から地下に眠る始皇帝にも想いをよせてみよう。


馬の前髪が特徴


Ⅰ.秦兵馬俑-永遠の都を守る地下の兵士


ファイル 15-2.gif ★発見された経緯★

1974年春、始皇帝陵から東に1.5km離れた所で見つかった。
井戸を掘ろうとしていた農民が見つけた。
今から2千200年前の遺跡。


■手ブレのヒドイ8ミリ映画の前を通り過ぎると大きなフロアーが登場!
そこに目当ての兵馬俑たちが展示されている。


★鞍馬:「一級文物」 340kg 174cm
★騎兵俑:186kg 184cm


第一印象は「見事な灰色!」
そして「デカイ!!」

この騎馬兵を横から見ると身体の芯がまっすぐで気持ちがよいくらい伸びた姿勢。
この姿からこの人物の実直な性格さえ感じられた。
デカイ馬も立派。表記によると340kgだそうです。
これって焼いた後の重さだから水分を含んだ粘土の時はどれくらいの重さだったのかな…
想像すると恐ろしくなりました…(^_^;)
どの兵馬俑にも言えるけど、これだけの粘土を成形し焼くって大変なことだと思う。
当時の技術に脱帽です。


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ファイル 15-3.gif 凝った趣向は気に入りました ★この企画の目玉! 兵馬俑群


坑を再現した展示はあるだろうな~と思っていたが、実際に見せられるとちょっと嬉しい(*^_^*)。
俑を同じ高さで見ることはあまりない事なのでちょっとドキドキ★
部屋自体が広く場所を作ってあるので、客も思い思いの場所でじっくりと観察しているみたい。
まぁ…兵馬俑の足下が土と言うのが少々興醒めだが仕方ないよね。(本来はレンガ)

一番手前の将軍俑は197cm、250kgで、かなり重くて大きい!
さすが将軍様なのだ!
兵馬俑群の展示通路は少し高くなっていて、最初は単に上から見下ろすだけの機能しかないのかと思っていたら、なんと!発掘当時の様子を再現したモノを埋め込んであった!
凝った演出にこんな顔になりました→(*´д`*)素敵!
破片の厚さにもビックリ!
ここには馬も並んでいるんですが、向かって右側の馬はちょっと愛嬌がある。

Ⅱ.秦始皇帝陵園-永遠の都の偉容


■あれもこれも陶製!


ここでは陶製の品物がちょこっと展示してありました。

兵馬俑の足下に敷かれていた「焼きレンガ」は重さが13.2kgで、厚さ9.2cm。
こんな大きさのレンガを一体いくつ焼いたのかな…。
水道管も展示してあったのですがこれも陶製…。
これだけなんでも粘土で作るのだから、さぞ食器は華麗で細工の細かいものを使っていたんだろうな…なんて思うんですが、展示してあるものはどれも質素で無駄がない。
それはそれで素晴らしいけど。


★青銅認版

度量衡を統一しなさいという詔(みことのり)が書かれている文字資料。
BC221のモノだが教科書で習った法令がこれに書いてあったのか…と思うと感動。


この展示会の超目玉-文官像


肌がほんのりピンク色
独特な表情が良い! まさに「憂いを帯びた青年文官」っつー感じ。
妙な色気を口元から発しているような気もします。
よく観察すると眉根が少し盛り上がっているのが表情を豊かにしている要因かもしれない。
右斜めから見る顔が素敵なのに、チケットや絵はがきでは”荒れた肌”の方を撮している。
どうしてかな~。美しすぎる顔では不都合なのだろうか…。


Ⅲ.秦の兵器-永遠の都を守る武器


ここでは戈とか剣とかが展示されていました。
解説版がちょっと専門過ぎて、読んでいても楽しくありませんでした。
金石文が重要だということは分かりますが、難しい漢字ばかりで眼がすべりました。


Ⅳ.秦の祭器-始皇帝の鬼神を祭る


青銅車の複製が部屋の真ん中にドン★と置いてありました。
そのまわりを観客が囲むように見学!
小さなライトが車内についているので、中の様子も分かりやすかったです。
この部屋にはその他、青銅製の壺や装身具などが展示されていました。

この部屋で展示は終わり! 
「えっ!? これだけ???」って思う人も多かったんじゃないかな…。

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★★おみやげチェック★★


兵馬俑グッズの中に、何故か『三星堆の青銅像』グッズが紛れ込んでました…(^_^;)
間違って買う人はいないと思うけど、どれもこれも値段が高かったです。
絵はがきも100円を超えてました…。どう考えたって高すぎです。
気軽に買える値段のモノも用意して欲しいなぁ~。変なクッキーとかいらないからさ…。
幸運グッズや石など中国物産展でも買えそうな品が場を占拠していて、あまりお宝は見つけられませんでした。
残念。売り場も狭かったし…。

砂漠の王国-ヨルダン展

ファイル 16-1.jpg ~知られざるアラブ世界 8000年の文化遺産~

砂漠の王国-ヨルダン展


世田谷美術館で開催 2004年9月18日~11月7日まで


▼久しぶりの世田谷美術館…9月20日の敬老の日に行きましたが、それほど混んでいなかったので、ゆっくりと堪能することが出来ました。

▼今回は彫像の展示物もあるので、ボールペン使用は不可でした。
代わりに渡されたエンピツは手頃な長さで好感持てました。
(ちゃんと削って芯も尖っていたよ!(゚∀゚)ノ)
ただ、もうちょっと芯の硬度を上げてもいいんじゃないでしょうか…。
メモっているうちに先がすぐ丸くなったのには閉口しました。


■入り口のほぉぉぉ~


チケットを切ってもらい、なにやら薄暗い通路を歩かされる…。
「ずいぶんと奥まった所に展示室があるんだな…」なんてノンキに考えていると、突然、薔薇の宝殿が目に飛び込んできてビックリ!!
「ああぁ…これってシーク(岩の裂け目の道)を再現していたのか!!」と感嘆!!

なかなか凝った演出だけど、やはり通路に入る前に、このセットがペトラのシークを再現したモノだという説明位はあった方が良かったと思いました。
実際、数人のお客の動向をチェックしていたけど、誰もこの素敵なセットに気がついていなかったし…(^_^;)
遺跡を訪れたことのある人やめざとい人には好評だろうけど、このままでは一般のお客さん無視だよな…。
セットの色(淡い薔薇色)などすごくこだわりを感じたけど、内輪受けではダメダメ。
一般の人もこのセットの楽しさを共に楽しんでこそ、作った意味も出てくると思う。


■ヨルダン国王のご挨拶

このたび、日本とヨルダン・ハシェミット王国との国交樹立50周年を記念し、『砂漠の王国-ヨルダン展』を開催することになりました…


★展示の内容自体は広く・浅く。
でも地域限定ネタも多いので、興味のある人にとっては、石片1個でも嬉しく感じると思います。


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ファイル 16-2.gif ★旧石器時代

50万年前の大地-ヨルダン:狩猟・採集民の足跡
←(細石器:約50万年~1万年前)

ハンドアックス→ホモ・エレクトゥス(原人)が使っていたそうだ。

【細石器】→この小さな石片が当時の人にとっては万能の道具だったそうだ。
確かに持ち運びに便利で、切れ味も良さそう!
狩猟で生きていた人たちにとっては、大きな石器よりこんな小さなモノの方が便利なんだろうな~。
道具もこんな風に進化していくんだ…と説明を読みながら思いました。

この展示会は説明板が物の前に置いてあるので、スゴク良心的でした。
説明文も気が利いていて、分かりやすかった! 満点!!


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★新石器時代

紀元前8,300~4,500年:集落の暮らしと祈り
農耕・牧畜が始まる


この時代は万能具として大流行した細石器から特化した石器へと流行が移った時代だそうです。
その理由は人が定住するようになったので、ちょっと使い難い万能具より使いやすく、機能重視の石器に人気が出始めたからです。
その当時の【日干しレンガ】が展示してあったのには驚き!
世界最古…そう書いてありました…(^_^;)スゲー!

日干し煉瓦:イェリコ出土


★ プラスター骸骨

人骨が展示されていましたぁ~(*^_^*)
でもなんか気持ち悪い顔なんで、「???」と思ったら、なんと骸骨に漆喰を塗って、生前の顔を復元しているんだそうです…。


【説明板】-紀元前7,000~6,000年にかけて、石灰プラスター(しっくいの一種)を用い、死者の顔面を復元するという奇妙な風習が広がった。

下アゴを外し、全体を復元しているので寸詰まりの出来!
可愛いと言えるかもしれないが、でも夜には見たくない…。


ファイル 16-3.gif アインガザルの胸像 ★ アインガザルの胸像(石灰製)

廃屋の下から25体の像が出土
年代は、先土器~新石器時代B中期:紀元前7,300年~紀元前6,500年

これくらい古くて、こんな形の胸像は珍しかったので、絵葉書まで買ってしまいました…(^_^;)。
古いのにこれは割と保存状態が良かったのですが、頭が2体ある像(チケットの写真)は復元の部分が多くちょっと興ざめでした。

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銅石器時代


紀元前4,500年~紀元前3,500年
農耕社会からの発展、壁画からオリーブまで


『銅石器』という言葉になんとなく魅力を感じました。
「トゥレイラート・エル・ガスル」という遺跡が大集落遺跡として紹介されていたのですが、展示物が4点のみというのはちょっと寂しい…。
案内版に「都市文明成立の鍵」と書いてあったけど、たった4点でそれを理解しろというのは無理な話だよな…。


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青銅器時代


紀元前3,500年~紀元前1,200年
エジプト・シリア・ギリシャ-環地中海域との交流盛んに


★ ひつじの毛刈り用の石器が興味深かった!(3,500~2,000BC)


★ 中期青銅器時代の「チョコレート・オン・ホワイト」の土器は格別に美しいです。
ろくろ成形。胎土に白の化粧を施してある。
なにしろ他の土器が素っ気ないモノばかりなので、白い色が暖かささえ感じさせます。

その他、ミケーネ、キプロスの遺物やエジプトのスカラベなどが交流の証として展示。


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鉄器時代


紀元前1200年~紀元前332年
都市から”王国”へ-旧約聖書の中のヨルダン


★ ここでの目玉! 騎馬人物土偶(紀元前700~550年)!
この像を良く見ると、鐙(あぶみ)を使わず馬に乗っていることが確認できます。
当時はまだ鐙を使わず、手綱だけで馬を操っていたんですね。
それと大きな展示物は、人型陶棺が目立っていました。


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ファイル 16-4.gif ヘレニズム・ナバテア時代


紀元前332年~紀元前63年
ヘレニズムの波 デカポリス(十都市同盟)のヨルダン


ギリシャ系の土器など多数展示されていました。結構美品揃い!
↑(薔薇の宝殿の壁の模様を再現しました)

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ナバテア・ローマ時代

紀元前63~紀元後324年
ペトラの繁栄・ローマの栄光-アラビアと地中海の結合


ペトラ遺跡は有名だけど、あまりめぼしい出土物がないので、展示物は少な目。
見慣れた「アンフォラの壺」にさえ時間を割いて、ゆっくり見てしまったほど!
個人的に欲しいなぁ~と思ったのは、「ガラス」です。
透明な青が美しい!隣に並んでいた銀化したガラスも形が良かったです。←ローマン・グラスマニア(゚∀゚)ノ

★ 子供の石棺→綺麗に描かれた同心円に一目惚れ!


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ビザンツ時代

324年~636年
ビザンツの静寂


★ 見どころ:教会とモザイクの町-マダバとジェラシュのモザイク陳列


マダバ…行きましたよ。マダバ…。小さな…本当に小さな村でした。
世界最古の地図があるという教会を訪ねて行ったのですが、なぜか管理人が外出中!
時間つぶしのために近くの小学校で子供たちに遊んでもらったのが懐かしいです。

教会の外観は新しかったのですが、目玉の地図はさりげなく教会の床に残っていました。柵もなく、間近でゆっくり見ることができました。
この町には小さなモザイク博物館があり、そこでも古いモザイクを見学できます。


★ ジュラシュ遺跡…なんか入口を探してウロウロしていたら、中に入っていました…(^_^;)

ここは本当に大きな遺跡なので、モザイクの残る床などが柵もなく野ざらしになっていました。
シリアの遺跡はどこも列柱が有名なのですが、ここも本当に素晴らしい列柱が残ってました。

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初期イスラーム・ウマイヤ朝時代


636年~750年
イスラームの台頭-「アル・ウルドゥン(ヨルダン河以東の地)」の形成


あんまり印象に残るモノがなかったです。


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ドルメン
「エッ・ダーミアed-Damieh」

資料の展示はなかったのですが、販売されていた図録に紹介されていました。
ただ旅行者が気軽に見学できるような場所ではないようなので、よけいに気になってしまいました(*^_^*)


【図録より】
ドルメンの密集地帯。年代は銅石器時代~前期青銅器時代と考えられてる。現地での見学はやや難しいが、そのうち数基がヨルダン大学考古学博物館の前庭に移転復元されている。

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★★おみやげチェック★★


すべてが非常に高い!! 世の相場を鼻で笑うような値段設定。

クリアファイル-450円
テラコッタマグネット-900円
携帯用鏡-1000円

図録は2000円。写真豊富で情報豊富! これから行こうと思っている人にはお勧め。