遺跡馬鹿のイベント潜入記

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空想動物・神々の世界展

ファイル 17-1.jpg 古代モンスターワールドへようこそ!

空想動物・神々の世界展

古代オリエント博物館で開催 2004年7月17日~9月5日まで


▼夏休みということもあり大混雑のサンシャイン・シティ!
しかしこの博物館は階下の喧噪とは無縁の静かで涼しい空間でした。

実は初めて訪れた古代オリエント博物館ですが、小さな出土物をちんまりと展示してあり、その様子はまるで駄菓子屋の軒先みたいにバラエティ豊かでした。

▼今回の目的は、”自分の知らない異国の神様と出会う事”でしたが、ヨーロッパ方面よりアジア方面におもしろい神像がありました。
この展示室は狭いのですが、そこにズラリと世界の神様たちが勢揃いするのは、やはり面白い趣向だと思います。改めて見比べると、元は同じ神様でも、いろんな国に伝わっていくうちに姿かたちも変わってしまうモノなんだなぁ~と思いました。

■入り口の様子


メインキャラクターの『龍』の顔が印刷された、巨大で古そうな本の模型がドン★と置かれ、これから物語の世界に観客を誘いますよぉ~という趣向!
分かりやすくて良かったです。
その奥にはピラミッドの石写真を大アップにして、ドカドカとパネル張り!
その手前に小さめのスフィンクス(模造)が置かれ、なぜか気分はエジプトチック(笑)
スフィンクスの前には模型の本。開かれたページに「ごあいさつ」が書かれていました。

【ごあいさつ】

古今東西の考古遺物や美術作品には空想動物や神々の姿が数多く残されていますこの夏のひととき、それらにこめられた祈りや願い、畏れに思いを寄せ、古代の人々の豊かな想像力を実感していただければ幸いです。

会場製作は東京スタデオだそうです。お疲れさま!!


入ってすぐにオリエントの台所を再現したセットがありました。
個人的には置かれた雑器より柱とか天井とかが気になりました。
けっこう細い梁が渡してあって、本当にあんな細さで天井のドロを支えきれるモノなのかな…なんて疑問が…。


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ファイル 17-2.gif クレタのスフィンクス ★エジプト(特徴:自然を神とする)

ホルス、スカラベ、タウェレト(カバ神)を説明。
小さいけれど細工の細かい像が展示されていました。
羊の神は、ラー(太陽)、シュー(空気)、ゲブ(大地)、オシリス(冥界)の4つの神の性格を持つという解説にへぇ~!!


★地中海世界(特徴:動物同士の合体)

キメラやグリフィス、スフィンクスを紹介!
展示されているモノは主にギリシャで、スフィンクスにもいろんなモチーフがあることが分かりました。
クレタのスフィンクスは”巻き毛”なのが笑える!
エジプトのスフィンクスは「メネス」という布を被っているんですが、どこをどう間違えて”巻き毛”に変化したのかが興味深いです。

あと、ペガサス、トリトン、セイレーンなど優雅な神様が多いのも地中海あたりの流行りに思います。

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ファイル 17-3.gif ★西アジア(特徴:力の強いモノが尊ばれた)

一角獣や翼のある動物が多かったです。

←気になったのはファイアンス製の円筒印章
太陽の描き方が今と同じ! この頃から太陽はウニのようにトゲを身につけていたんですね。

小さな印章がいくつも展示されていました。
以前から気になっていた怪鳥(アンズー)はパネル付きで紹介されていて、個人的にご満悦!


注 『ファイアンス』とはガラス質の粉で焼かれた焼き物のこと。
少し透明感があり、加工するのも簡単に見えます。


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★南アジア(特徴:ギリシャ&ローマの神が土着神と融合)

南アジアコーナーに展示されていた展示物は石彫りが多かったのですが、それぞれ石の色が黒、黄色、赤と様々で場所によって石の色がこんなに違うことと、その色を利用して神を神々しく彫り上げた技術の高さが興味深かったです。

ここでの目玉はガンダーラから出土した「アトラス像」です。
筋骨隆々で、「あぁ~これなら天を支える事ぐらい出来そうだな…)と納得してしまいそうです。


アトラス=ギリシャ神話の中の神。世界の西の果てで天柱を支える。


個人的に可愛い(*^_^*)と思ったのは『共命鳥(ぐみょうちょう)』
極楽に住む鳥だそうですが、頭と尾がそれぞれ二つ。
でも身体は一つ。きっと素晴らしい声で鳴くんでしょうね。


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ファイル 17-4.gif  ★東南アジア(クメール、タイ、ミャンマー)

今から2000年前にインド商人のもたらす言葉や文字、物語、宗教、そして習慣までが伝わった。
アンコールワット等の遺跡から出土したものが多いので、青銅製の展示が多数。
「美貌のキンナラ」の像が美しい。

興味深いのは「キールティムカ」。シヴァ神が怒った時の姿で、あまりの凶暴さに自分の手足を食べて顔だけになったというのが笑える。
何かを諷刺しているんだろうが、ちょっと愛らしさを感じました。


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ファイル 17-5.gif ★東アジア(中国と韓国)

龍とか鳳凰とか仙人とか…割とおなじみの神獣ばかりが紹介されていた。

絵は鎮墓獣(唐時代)です。
唐三彩が有名ですが、これを観るたびに「中国らしくない神獣だなぁ…」って思います。
まさにシルクロードが生んだ化け物って感じですね。
暗いトコロで見たら卒倒しそうです。でも手足のもっちり具合は可愛いと思います。


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★★おみやげチェック★★

一般的な品揃えで、ここならではの笑える商品はありませんでした。
ネックレスなどの装身具が多め…かな。

この博物館…サイトが地味デザインで、そこが惜しい!

「日本の幻獣」展

ファイル 18-1.gif 未確認生物出現録

「日本の幻獣」展

川崎市市民ミュージアム 2004年7月3日~9月5日まで


▼小さい頃、川に泳ぎに行くと必ず目にしたのは「水泳注意の看板」とそこに描かれていたカッパの絵…。
信じるとか信じないに関わらず、ああいうモノは子供心に深く残るモノですね…。
今も目に浮かびますよ…、キュウリを握ったカッパの笑顔…ひえぇ~

▼今回は本物のカッパのミイラや天狗のミイラが目の前にドンドコドン★と展示されていて、冷静にメモを取りつつ内心は子供のようにはしゃいでました(*^_^*)
だってカッパだよ! 人魚だよ!! そして鬼の頭蓋骨だよ!!!
平常心ではいられないよねぇ~。

▼といいつつ、市民ミュージアムの展示だし…と本音を言えばあまり期待はしていなかったのですが、詳細な解説、広範囲からの資料収集。
そしてミイラに混じって、観光地の絵はがきやメンコまで展示されていて、B級ネタもたっぷりあり、とっても素敵な展示でした。

スタッフの気持ちが伝わってくる展示会だったので、多くの人に足を運んでもらいたいです。


…入り口にあったご挨拶より…


この幻獣展は人々に目撃されてきた不思議な存在を「幻獣」として集大成し、私たち日本人の精神文化の中に彼らがどう位置づけられるのかをさぐる試みです


★ チラシには、
この世にいるのか、いないのか-。いつの時代にも目撃されてきた不思議な存在、それが「幻獣」。
いま、彼らに会えるのは川崎市民ミュージアムだけ!

▼チラシは黄色をメインにしていて、とってもド派手ですが、印刷されている幻獣たちの陰気くさい顔がど派手色に対抗していて、まさに絶妙のバランスです。
ミュージアムに行った人はチラシも忘れずに貰ってきてくださいね。

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日本の幻獣

鬼・人魚・天狗・河童・龍・雷獣/予言と除災の幻獣/凶悪幻獣あらわる

■河童

古色然とした河童の絵が並ぶ中、中央ガラスケースに河童のミイラを発見!!

ファイル 18-2.gif ←でも頭に皿はないし、甲羅も背負ってない…。
これは河童じゃないよな…と思いつつ、耳まで裂け、尖った口はやっぱり河童としか言いようがないです。
(大阪市/瑞龍寺)

河童の手(熊本/志岐八幡宮)も展示してありましたが、小さくて、どちらかというとイグアナの手みたいな感じでした。
興味深いのは、様々に描かれた想像画かな…。
最初の方に展示されていた河童の図は火の鳥みたいで、「えぇぇ~これのどこが河童なのよぉ~ん」とつぶやいてしまいました。
河童と言えば「遠野物語」ですね。河童がどうして相撲が好きなのか…今だに謎です。


■鬼

鬼の大きな頭蓋骨が展示してありました! でもカサカサしていて、あんまり綺麗な頭蓋骨じゃなかったですね。
鬼の展示で気になったのは、写真だけの登場だった鬼のミイラです。(宇佐市/十宝院大乗寺)
鬼なんだけど、体育座りなんだよね…(^_^;)
あまり威厳が感じられないんだけど、異様にデカイ頭と表情が怖いので、このミイラと添い寝してくれと言われたら、速攻で逃げる自信があります。
体育座りのミイラと言えば、ペルーを思い出しますね。
ただペルーのミイラと違うのは、こっちは鬼で、おまけに指が3本しかないって事でしょうか。
デカイ顔、デカイ指…でも身体は細くバランスが非常に悪そうで、こんな小柄な鬼が、金棒を振り回すことなんか出来るのかな…と思いました。



カラス天狗
ファイル 18-3.gif■天狗

←天狗の詫び証文と一緒に展示されていた天狗のミイラです。厨子の中に入っていたので、よく分からないんですが、こんな感じに座ってました。
おもしろいなぁ~と思ったのは『天狗の詫び証文』-読めそうで読めない。同じ文字が並んでいるような気もするが、詳細に見ると、少し違っている…。
味のある筆さばきにちょっと惚れました。誰か翻訳して欲しい(←無理)

「天狗のヒゲ」も展示されてました。
ヒゲ占いに使われていたそうですが、猫のヒゲに見えました…(^_^;)


■人魚

ファイル 18-4.gif 人魚は本当に不思議ですね~。絵もたくさん残されているし、ミイラも気持ち悪い感じで、この肉を食べれば不老長寿になれると言われてもちょっと躊躇します。
オランダ渡来の人魚ミイラは見た目がオッサンで、海の美女の面影さえないです。


■龍

龍のミイラは必見ですなぁ~。
床の間に飾るのにちょうど良い大きさ!
尾の骨もありましたが、見事にトゲトゲが付いているので、龍のモノだと言われると信じてしまいそうです。

龍の骨…アゴの骨ですが、これもへぇ~って感じでした。(埼玉/法雲寺)

■雷獣

雷と共に落ちてくるという幻獣ですが、私はあまりこの動物を知らなかったのですが、意外に絵とか残されていて、昔は多くの人に愛されていた幻獣だったみたいです。
見た目は狸かオコジョで、愛らしい風体が気に入りました。
雷と共に落ちてくるという登場の仕方がマヌケで良いですよね。


幻獣尽くし

絵巻・版本に描かれた幻獣/意匠にみる幻獣/見世物

ここでは古い本や絵巻に描かれた幻獣が紹介されていました。
本の数も多く見応えもあったのですが、ガラスの仕切りと本の距離がちょっと離れすぎていて、良く見えなかった絵もありました。
理想としては、本や絵の場合は見下ろすくらいがちょうど良いので、会場に置かれたアンケートには「ちょっと距離が遠すぎだよぉ~」と、指摘しておきました。


メディアが報じた幻獣

明治幻獣事件簿/現代の幻獣

ここで目立っていたのは『つちのこ』と『屈斜路湖のクッシー』でした。
つちのこは手配書とか展示されていて、見るだけでも懐かしい感じがしました。
クッシーは某ネス湖のネッシーのように水面を走る黒い影が映った写真なんかが展示してあって、思わず信じちゃいそうになりました(*^_^*)

ここではメンコに描かれた幻獣なども紹介されていました。っつーかメンコの方が貴重な気がします。

◆お土産チェック

企画用に販売されていた物はあまり心をふるわせるモノがありませんでした。
個人的には天狗の詫び証文が印刷されたハンカチとか、河童ミイラのクッキーとか欲しかったんですが、そういったモノがなくちょっと残念でした。

併設されたレストランも見てみましたが、「人魚の刺身」とか「天狗の唐揚げ」、「河童汁」とか期待していたのですが、やっぱりありませんでした…(^_^;)
企画に合わせてメニューも作ってくれたら楽しいのになぁ~と思いました。

韓国スヤンゲ遺跡と日本の旧石器時代

ファイル 19-1.gif -SUYANGGAE and Her Neighbours
明治大学博物館リニューアル・オープン記念特別展

韓国スヤンゲ遺跡と日本の旧石器時代

明治大学博物館で開催 2004年4月1日~5月31日まで


▼新聞に取り上げられていたお陰で今回の展示を知ることができました。
しかしあまりにも地味なテーマなので、誰もいなかったらどうしよう…思っていましたが、意外にも多くの人が来ていました。

ファイル 19-2.gif ▼今回の注目は韓国の旧石器と日本の旧石器がどれくらい似ているか!?なんですが、私が見た限りでは、「むしろ似すぎて違いが分からない」でした(^_^;)。
両国の石器を机の上に乗せ、ぐわわわぁ~とかき混ぜてしまったら、もう見分けがつかないと思います。

でもこんなに似ているって不思議ですよね。
韓国と日本の間には海があるので海をまたいで行き来をしていたとしたら、渡航技術を当時の人たちが持っていたのか!?という点が気になるし…。

私の目的はドルメンを作った人たちの手がかりでも見つかれば…と思って出かけたのですが、これに関しては得るモノがなかったです(T_T)


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■スヤンゲ遺跡-韓国での評価


『スヤンゲ文化』は韓国の学会をリードしてきただけでなく、日本の学会にも大きな影響を与えてきました。


■韓国中原地域の旧石器時代


★ドゥルボン洞穴遺跡群

まだ年代が特定出来ない遺跡らしく、案内板には一切、数字らしいモノがなかったです。
地図で見ると朝鮮半島の真ん中にある遺跡なので、まぁ…日本と気候風土も変わらないと思うのですが、なんと洞穴から、サイ・ハイエナ・古代ゾウ・クマなどの動物骨が発掘されたそうです。
サイにハイエナ…! 「サッ、サバンナ?」とツッコミ入れてしまいました…(^_^;)
案内板には骨の扱いから見て祭祀場だった可能性があると書いてありました。写真を見ると、熊の骨が山盛り出土していて、言われてみれば確かに…と納得。

★フンス洞穴遺跡
ここからは2体の幼児の骨が出土! 復元図は可愛らしい男の子でした。
ここは石灰岩の洞穴なので骨も残りやすかったようです。

★ソロリ遺跡-約15000年前の泥炭層から出土したイネ。
東アジアにおける農耕文化の起源に新たな光。


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■スヤンゲ遺跡の旧石器時代


開地遺跡。出土した石器文化をスヤンゲ文化というそうです。
このスヤンゲ遺跡からは49箇所の石器製作跡が見つかったそうです。

ここでは石の塊から石器を作るまでの過程を展示してありました。
写真で見る遺跡は緩やかに湾曲した川辺にあり、今見ると「石取り放題!」という印象でした。
大きな塊を段々と割っていき、最後には絵にあるような形にまで整えるのは難しいと思うんですが、展示してある石器を見ていると、小さな石をノミ代わりにして丁寧に石の周りをおっかいてあるモノがあったりしました。


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■日本の剥片尖頭器(せんとうき)と細石核


日本列島の旧石器時代の剥片尖頭器は、九州地方に分布が限られる。
地域色の強い石器。(2万5000年頃)

おっかいた石から当時の人々の交流や移住などの比較研究するのは大変そうだな…と思います。
というか割り方で地域差があるなんて初めて知りました(^_^;)


■その他-

遺跡についての解説文が少々分かりにくかった。
おそらくあちらの文献を日本語に直訳したせいだろうと思う。
そしていろいろ調査中のためか文章全体があいまいとしていて、読んでいるこちらとしても「だからどうなんだ!?」という思いが湧いてきて仕方なかった(^_^;)

ファイル 19-3.gif ★★おみやげチェック★★


明治大学博物館にはオリジナルグッズを発売するショップがあります。
ネットで商品を見ることも出来ます。
他では買えない一品がぁぁ!!

★遮光式土偶関係

白地にちょこんと土偶が印刷されているだけのマグカップが1470円
その他、クリアファイルやTシャツなど土偶マニアには垂涎の一品が!!


★「鉄の処女」関係


Tシャツとかクリアファイルとか…。拷問具が印刷されたTシャツっつーのは私も始めてみました(^_^;)

★その他

携帯ストラップとかカバンとか…値段が高くて買えないよぉ(T_T)
拷問関係の本は種類も充実

大英博物館の至宝展

ファイル 20-1.jpg Treasures from the World's Cultures : The British Museum after 250 Years
創立250周年記念-世界一周1万年の旅

大英博物館の至宝展


東京都美術館で開催 2003年10月18日~12月14日まで


▼今回は初日にガツンと行ってきました(^_^)v

やはり大英帝国の人気はスゴイですね~。朝から大混雑!
観覧者が次から次へと入場してきて、もうワッショイワッショイなお祭り状態でした。

▼今回の注目は…特になかったです。

どれもそれなりに素晴らしいので甲乙つけ難い。
おまけに展示方法も『博覧会』的だったので、取り立てて書くこともなし。
という訳で、今回の感想はあっさりです。
でも個人的に気になるモノもあったので、それは後でご紹介します。

■入り口のほぉぉぉ~


入り口正面にシンプルな丸い円盤があって、その飾りっ気なさにむしろセンスの良さを感じたりしたんですが、横に目をそらすとトンデモないモノが目に飛び込んできました。
一見するとド派手な門!でもよく見ると「ヨーロッパにありそうなインチキ古物商の店先」を撮したようなパネル!
「なにこれ~悪趣味~(^_^;)」と思ったのですが、目録によると「古代からフィディアスに至るまでの彫刻と絵画作品のアサンブラージュ」という長いタイトルのついた絵画であることが判明。
これはこれでおもしろいぁ~と思いました。
まさに全展示作品の胡散臭さを象徴する絵だと思いました(^-^)。

■『人面有翼ライオン像の到着』と題されたニュース記事がおもしろかった。
なんと正面玄関からあのデカイ像を搬入したんですねぇ~。
裏口って当時はなかったのかな…(^_^;)


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■最初の部屋

シュメールの石板、ガンダーラ仏の石板、キリスト聖遺物、アフリカ・ベニ族の銅版なんかをパッと展示して、「これからこんなモノを見てもらいますよぉ~」な工夫は面白かったです。

★今回は多地域&多時代なので、適当に見学して目に入ったモノを順番に料理しようと思いますのでよろしく。


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ファイル 20-2.gif ★古代オリエント世界

アニメのページを作成するため、バビロニア神話もちょっと調べたことがあったお陰で、以前より面白く観察することができました(^_^)v。

新アッシリアの「血を吐くライオン」のレリーフや「印章」が面白かったです。
印章に『イシュタール女神』が刻印されているものがあり、チョット感動!


ココでの特筆はもちろん中央に展示されているリュート(竪琴)ですが、頭部の黄金やヒゲのラピスラズリより見て欲しいのは喉元に象眼された神話の世界。
特に怪鳥「アンズー」の姿を生で見るのは初めてだったので少々興奮気味にガラスに張り付いてしまった。怪しい行動でした(^_^;)。

↑牛頭のある女王のリラ(シュメール/ウル/2600~2400)

ファイル 20-3.gif ←アン・ズーについて

バビロニア神話の中に「アン・ズー」という名を持つ、雷神の性質をもつ邪悪な巨鳥がいます。
この怪鳥は鷲の体にライオンの頭を持つという、なんとも恐ろしい姿をしていました。

もともと神々の神殿を守護するとされた霊鳥だったのですが、生意気にも 『神々の王として君臨したい』 という邪念を持ち、主神エンリルが、身体を水で清めている隙に全てを統率する力を授けると云われている「天命の書板」を盗みだし、聖なる山に隠れてしまったそうです。

最後は「七つの戦の風」を支配する戦いの神ニヌルタとの闘いになり、書板を奪い返されてしまったそうです。

参考:遊戯王の謎


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地中海域の諸文化


ファイル 20-4.gif■ 日本ではなかなか見ることができないチュニジアの『ターニットの碑』が目玉かな…(^-^)
チュニジアで見た時は神秘的に思えましたが、こうやって冷静に一個だけを見てみると、彫りが雑だな~と思いましたが、この彫りの雑さがまた怖さを増すなぁ~と思ったり…。
そういえば碑を紹介する説明板には「生贄」の言葉がなかったなぁ~。
最近は生け贄否定説が主流なのかもしれないな…と思いました。


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◆古代エジプトとスーダン


■ 見所


エジプトの展示は『21王朝中心』となっていましたが、18王朝の宝飾品などもこっそり展示されていました。

★ヌビアのケルスの壺
エジプトの土器とよく似ている。全体は赤焦げ茶。でも上部が黒く焦げていて、エジプトでよく見られる土器のタイプと似ていました。

★疲れ切った表情のラメセス4世(前1750~1500)に王様家業の辛さを見た。

★古代エジプト人の襟元を飾った『18王朝の首飾り』はその精巧さ、美しさ…本当に素晴らしい名品です。

★ミイラは21王朝のモノ。包帯グルグル巻きで見ているこちらが息苦しさを感じるほどでした。
できれば匂いとか嗅いでみたかったのですが、スキマがなく(当たり前だけど…)、ちょっと残念でした。

★ミイラ棺の蓋
3点ならんだ蓋の真ん中にあるのが、タイタニックで話題になった「アンラッキーミイラ」の蓋みたいです。っていうか私はその情報を知らなかったので、帰宅してから「そうだったのか…!!」と…(^_^;)
実物は「綺麗な蓋だねぇ~」という感想しかないですが、そんなオカルト話を知っていたら、もっと注目したかも。
でも回りのお客さんもあまり反応していませんでしたね。

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ヨーロッパとかいろんな国


■ 見所

★ハドリアヌス帝とその愛人アンティノゥス
二階に上がって最初に展示されている品がこの二人の胸像です。

ハドリアヌス帝の見た目は思慮深いお顔。まさに皇帝の威厳が漂ってきています。
そしてその寵愛を受けたという美青年アンティノゥス…。もう惚れ惚れするほどの美形(笑)。
その可愛らしいクチビルのなんと妖艶なこと!!

是非、天下の美青年をその目で確かめていただきたい(^-^)


■その他、注目

◎1万2500年前の石刻→ひっかきキズと似ている。馬などが刻まれているそうです。
◎アトス山のイコン→心惹かれ、食い入るように見つめる女性を多数目撃!!
◎日本の銅鐸→こんなモノも英国に!?
◎ハワイの巨像→デカすぎ!

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★★おみやげチェック★★


現地でも高いと感じましたが、日本で見ても高いねぇ~。
でもマニアの心をくすぐる一品ばかりなので、微妙です(*^_^*)

★ロゼッタストーン関係

スカーフ=13,000円(たぶんシルクだと思う)
ハンカチ=1000円(手を拭くだけなのに…)

マウスパッド=3,000円(私も持ってます(^_^)v)ちょっと大きいけどマニアにお勧め。毎日使っているけれど、キズも付かないし、丈夫ですよ。

★その他

アンク十字ネックレス=4,000円(銀製だと思う)
クリアファイル=350円
絵はがき=100円(竪琴もあるよ!!!)

■ハリーポッターの影響か、『ルイス島のチェス』をモチーフにした商品も多かったです。

トルコ三大文明展

ファイル 21-1.jpg Three Great Civilizations in Turkey
ヒッタイト帝国/ビザンツ帝国/オスマン帝国

トルコ三大文明展

東京都美術館で開催 2003年8月2日~9月28日まで


▼今年は「2003年日本におけるトルコ年」なんだそうです…。
って…「トルコ年ってどんな意味?」と思って調べてみたら、国をあげて、この一年はトルコを日本に宣伝しよう!! ってことらしいです。そんなことしなくても、十分、トルコは人気のある国ですけどね…(*^_^*)

▼今展示の目玉と言えば、大きなエメラルドが3つもついた『トプカプの至宝…エメラルドの短剣』が本邦初公開ということです。
そのまぶしさを伝えるため、ちょっと絵を描いてみましたが、本当に豪華な短剣です。
っつーか、このデカいエメラルドを前にして、一歩も引かない宝石職人の肝っ玉にも敬服です。
柄の上部には時計も組み込まれています。
本当に手の込んだ一品ですが、これを他国にやるために作らせたスルタンの太っ腹にも驚きます。
スルタンって生まれながらに金の使い道を極めていますねぇ~(*^_^*)

中央の果物カゴも華やかで美しいモノです。

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ファイル 21-2.jpg ★気合いの入った正面デザイン!
(でも誰も気がつかない…(^_^;))

入口ってすごく大切だと思うんです。

展示に対するスタッフの意気込みは入り口を見ればだいたい分かります。
今回は図に描いた「円盤」です。
近寄らないと分からないのですが、一番外側はくさび形文字です。
これはその中でもヒッタイト語の文字から取ったのだと思います。

次は金色で描かれたキリスト教関係者…ビザンチン様式の絵です。

一番内側は、イスラムをあらわしたアラベスク模様。

つまりこの円盤一つでトルコの文化をドーン★と表現しているんです。

でも誰も気がつかない…。立ち止まって見ている人がいない!
まぁ仕方ないよね…。でもこんなトリック絵のような看板を入り口に置く趣味は良いと思う。
トルコは不思議と文化の融合が少なくて、ヒッタイト、ビザンツ、オスマンとスパパパパっと切り分けられるから、円盤型でもOK。
これが複雑に入り組んだ南米アメリカ文化とか、横に長いだけのエジプトだと使えない手法。


まぁ、全体を通して言えば、予算が少なかったのか、「展示方法が貧弱だった」


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ファイル 21-3.jpg 第一章 ヒッタイト帝国


■入り口にライオン門の写真を貼って作られたゲート。
よく見ると、左右のライオンが違う。
ちゃんと右は右のライオン、左は左のライオンの写真になっている。妙なこだわりに座布団一枚!

◆アッシリア人居留地時代(BC20~18)

アッシリア人を通じてメソポタミアやシリアの文物がアナトリアにもたらされた。


★ 見所

○粘土板文書(書簡)(BC18世紀)-表面が磨き上げられている美品
○尖筆(せんひつ)(ヒッタイト新王国時代)鋳造製-くさび形文字を刻んだ道具

メソポタミアの文字を取り入れながら、ヒッタイト語を作り出した彼ら…。
漢字を取り入れ、日本語を生み出した我らの先祖と似ています。
後半にタップリとくさび形文字の刻まれた石板が出てきますが、愛着が湧きました(*^_^*)

○鋳型-凍石製

ピシっとまっすぐな線が美しい鋳型を見ると、”さすが鉄のヒッタイト!!」という感じがします。
頑固な職人気質を感じます。

◆ヒッタイト王国時代 BC17後半~12


★ 見所


両脇に小物を並べ、中央に大きめの石像が配置されています。
これらの小物はそれほど見応えはないですが、銀の食器や土器で作られた可愛い動物などは個人的に好み。


○くさび形銘文付き剣-すっと伸びた形に勢いがあり美しく感じました。


○王の姿が彫られた石像

中央の石像には王の印影が分かりやすく彫り込まれているので見つけやすいです。
ヒッタイト人特有のウ○コ帽(角冠)は神性を示しているんだそうです。(*^_^*)


★ ここの見所-ヒッタイトのくさび形文字と象形文字。


ヒッタイトの人々は上記に書いたように、メソポタミアからくさび形文字を導入し、自らの記録を自らの言語(アナトリア固有)で書き残しました。
その使用は、人名、神名、称号、役職を表記するのに用いられたそうです。


個人的に「おおぉ~!!」と踊ってしまったのが、No62-粘土板文書(歴史文書)です。
これは、ヒッタイト王国のムルシリ2世が父シュッピルリウマ1世の治績を記録した文書です。

★★内容★★

ニプフルリヤ(ツタンカーメン)が亡くなったので、ダハムンズであったエジプトの王妃は我が父(シュッピルリウマ)に使いをよこした。
臣下から夫を選びたくないので、ヒッタイトの皇子を夫として迎えたい…


ツタンカーメンの妻、アンケセナーメが宰相アイとの結婚を逃れるためにとった奇策がこの石板の存在で明らかになりました。
ただれた古代エジプトの王位争いのきな臭さが漂ってくる一品です。
私としては感動的な対面だったりします。


◆後期ヒッタイト BC12~8,7世紀


★ 見所


アラジャホユック遺跡には行ったことがないのですが、何度か写真は見ています。
今回、驚いたのは ”アラジャホユックのスフィンクス門” の向こうに人家が見えること…。

荒涼とした風景にスフィンクス門がぴったりだったのに…ちょっと悲しくなりました。


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◆第二章 ビザンツ帝国


★ 見所

彫刻群の展示は2階までの吹き抜け構造を巧みに取り入れた空間演出でなかなか良かったです。
まぁ、難を言えば展示されていた大理石像が薄汚れていた。
出土物だから仕方ないけどね…。


●「アルテミス像」は金の縁取りがついた ”ついたて” の前にちょこんと展示されていました。
これはエフェソス博物館から出品されたモノで、現地で見た時は感動したモノです。
こうやって改めてみると不思議な存在感がありますねぇ。
「豊穣と多産」を祈願したモノなので、”おっぱい”がたくさん付いているのですが、それがちっともエッチィ感じがしない。
おそらく少女のような体型がエロスの部分をうち消すからだろうけど…。
でも少女が好きな人には別の意味でエロス・ムンムンかな。(^_^;)。


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ファイル 21-4.jpg ◆第三章 オスマン帝国


★ 見所


とにかく宝飾品をご覧下さい。
その豪華さの前では言葉を失います(*^_^*)


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★★おみやげチェック★★


今回は買う物がありませんでした。(T_T)
絵はがきも欲しい絵柄じゃなかったし…。
ライオン門やスフィンクス門が写っている遺跡の写真の絵はがきなんかがあったら良いのに…と思いました。
でも人家が写っているなら嫌だな…(-_-;)

巨大な”しおり”も売ってました(笑)。もうこのような”非実用的”なモノはなくなったと思っていたのに…。

それでも多くの人々が何かを買っていました。盛況でした(^_^)v

神秘の王朝-マヤ文明展

ファイル 22-1.jpg MAYA Kingdom of Mystery

神秘の王朝-マヤ文明展

国立科学博物館で開催 2003年3月18日~5月18日まで


▼マヤ遺跡といえば「メキシコ・グァテマラ」ですが、今回はホンジュラスの国立人類学歴史学研究所研究員である『中村誠一先生』が中心となって、「今までとはひと味違うマヤ展」を開催していました。
▼副題には「神秘の王朝」とありますが、展示の中心は「マヤ文明の実像に迫る」という意図がはっきりと打ち出されていて、とても小気味よい展示会になっています。
▼辛い点をつける私ですが、今回は文句無しに「星3つ★★★」でした。

ちらしより:

マヤ文字は解読され、謎だらけだったマヤ文明の全貌が、今、明らかになりつつあります。

チラシを読むと、現在、マヤ文字の8割が解読済みだそうです…いつの間に…。
今まで分からなかった王の名前もみんな解読されていて、いろんな意味で新鮮な驚きに満ちた展示会でした。


ファイル 22-2.jpg ★入口からしてステキ

入口の演出がすごく凝ってました。
白黒の遺跡写真の前に、樹木をプリントしたオブジェを立たせ、入口から展示室までの通路をあたかもジャングルのように演出しているのです。
その遊び心に感嘆しましたね。
突き当たりで私達を待つタイトルパネルも泣かせるデザインとなってます。

エントランス部分をちょっと遊ぶだけでも、訪れる人にとっては展示への感心が増すものです。
ついでを言えば、鳥のさえずりやホエ猿の声も効果的に使うと、さらに良かったんじゃないかと思いました。


主催のご挨拶

従来の謎とロマンのマヤ文明像ではなく、新しく解明されたマヤ文明像をお見せいたします。
「マヤ文明発見の旅をお楽しみいただければ幸いです」


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第一部 よみがえるマヤ王朝

■ホールを円形にして、床に6大文明の世界地図を配置。
壁に貼られたパネルの一つ一つが古色然とした色、デザインになっていてとてもステキでした。

★ 見所

○マチュキラ石碑3号-石灰岩(815年)

最初に遭遇するマヤの石碑! かなりのインパクトがありました。
他の人も「ほえぇぇ~」と、驚きの声を上げてましたね。
そして今回、石碑に彫られたマヤ文字が読めるようにと丁寧な解説パネルも掲示されているので、私のような初心者でも「フムフム」と、石碑に何が書いてあるのか分かるようになってます。
ある意味、すごいことですよねぇ。これって…。
「ただ見るだけではなく、一緒に謎を解きましょう」という主催者の気持ちも伝わります。


◆貴族の日常

★ ここでは貴族が普段使う道具などが展示されていました。


ファイル 22-3.jpg■ちょっとすごかった品物

★右図の「カカオの神」--全身にぼつぼつとカカオが…。鳥肌ですよぉ

★No.26-カカオ用の多彩色の円形型壺--容器上部にわざわざ『カカオ用』と書いてあるんだって。
当時は専用容器で飲むほど、貴重品だったんですねぇ。


ファイル 22-4.jpg ◆美と知識の想像と体現

★ ここでは当時の書記が芸術、文化の先頭を走っていたという検証をやってました。


■ちょっと気になった品物

★樹脂の残骸が残っていたという大壺-『コパル』という樹脂の残骸が残っていたそうです。

エジプトのミイラに使われていた香料を調べる関係で、最近、香りに興味を持っているので、マヤの「コパル」という樹脂の存在がメチャクチャ気になります。


コパル

メキシコ産の針葉樹の樹脂。琥珀に似ているそうです。
色は白っぽい感じ。これを香として焚いたりしたそうです。

★No.52ピエドラス・ネグラスのパネル--石器で彫られたわりには線がするどいです。
少し離れたトコロにあるガラスケースの中に、彫刻用の石斧も展示してあるので、忘れずに見ておいてくださいね。
「こんな道具しかないのにあれだけのモノを…」と、感心することができます。

★蓋つきヒスイ容器の展示台がさりげにピラミッド形になっていました。
どうも良品を展示する時にこの台座を使用しているみたいです。

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◆劇場的世界

★ 芝居がかったマヤの人々…王様や貴族、一般市民にまで広がる、その役者魂をさりげなく紹介。


■ちょっと気になった品物

ファイル 22-5.jpg ★ユーゴという名のプロテクター--マヤ式ボールゲームの際に着用したと言われている、見た目にも重そうな石のプロテクター。
解説板にも「非ぃ実用的」と書いてありました。


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第二部 コパン王朝興亡史

■ここではマヤ文字解読から見えてきた、コパン王朝の栄枯盛衰を詳しく解説しています。
このコーナーを見終わった後、あなたのマヤ観も変わるでしょう。

★ 見所

○「祭壇Q」のレプリカ-グラスファイバー製


実物から型を取ったレプリカなので、もう素材が違うだけで99%はオリジナルと同等です。
細かい彫りの具合までバッチリ観察できます。


■ちょっと気になった品物

★No.72の絵文字様式の彩色壺--墨絵の感じが鳥獣戯画のような絵壺。迷いのない線がまた魅力的。正面より向かって右の方がダイナミックでよろしい。

★謎のゴムボール--第一展示室出口付近に球技で使ったゴムボールのレプリカがおいてある。
ウーレ(hule)という木の樹脂を固めて作ったものだそうです。
みかけは焼けこげの『たこやき』みたいですがよく弾みます。

★ ◆コパン王朝の成立と拡大

★ 見かけはひとつのピラミッド…だがそれはロシアのマトリョーシカのように幾層もの墳墓が埋められた、魔の聖域だった!!


■西暦426年 ガシュ・クック・モがコパン王朝を創始。
ピラミッドの最深部はフナル王朝のモノ?とマルガリータ神殿が中心。
マルガリータからは「赤い王妃」が発掘されました。


★ ■10J-45「王墓の謎」-コパンのメイン遺跡からちょっと離れている
アクロポリス外で見つかった初めての王墓です。
王位継承者のみが持つことを許されるというゴザ編みのヒスイ製品が出土しました。


■このコーナーではマヤ人たちが生み出した、奇妙キテレツな想像の産物を見ることができます。
鼻のもったりした神官像しか知らない人にとっては、まさに驚異の世界となるはずです。


★ ■ちょっと気になった品物

★怪物型の香炉--もう見た目がスゴイ印象的です。どうしてこんなモノを造ったのかと、小一時間問いつめたいですね。


★王の姿をかたどった土偶たち--チョルチャ王墓の出土物。香炉の蓋に作られた王たちの姿・形がとてもユニーク。一体、一体をよく観察すると「ふんどし」の形が微妙に違う…(^_^;)。


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◆内乱と衰退


■18ウサギ王がキリグア王に首を狩られてからコパン王朝は衰退していったそうです。
キリグア遺跡とコパン遺跡って距離がとても近いんですよね。
そんなご近所王朝がなぜ、仲違いをするようになったんでしょうね…。


■ちょっと気になった品物

★変形された骸骨-歯にヒスイが象眼された骸骨。マヤ人と言ったら、この「変形頭」ですが、今回の展示ではあまり重要視されてませんでした。もう2、3個は見たかったです。


◆コパン王朝の崩壊

古典期マヤ文明の崩壊に関する仮説


▼有力なのは

都市間の戦争
貴族の反乱
生態系の破壊-これについては栄養失調の人骨が見つかったそうです。


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◆バーチャルリアリティシアター

形は映画鑑賞と同じです。客席とスクリーンが用意されています。
違うのは民族衣装を着たお姉さんが、西暦802年のコパンへ私達を誘ってくれるというアトラクションになっていることです。
『仮想考古学』という新しい手法といえますね。

廃墟や遺物ばかりの展示と違い、遺跡にも人が住み、太陽はめぐり、音や匂いが溢れていた…そんなイメージをお客さんに持ってもらうには最適の方法です。オモシロイ技術が育ってきているのですねぇ~。


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◆お土産チェック

バーチャルシアター前の空間を利用してお土産屋がマヤ関連のグッズを販売していました。
いつもの「クリアーホルダー」や「しおり」などのレアアイテムはありませんが、なかなか素敵なモノが並んでいて、買っていく人も多かったですね。


★ グァテマラ観光局が美麗なパンフレット配布していました。
★ マヤ文字のセンスの良いTシャツはステキでした。これからの季節にはちょうどイイですね。
★ 『文明展オリジナル』と銘打ったマヤ土器のチョコレートセット! 味見したかった(^_^;)

シルクロード展-絹と黄金の道

ファイル 24-1.jpg日中国交正常化30周年記念

シルクロード展-絹と黄金の道

THE BROCADE AND GOLD FROM THE SILK ROAD

東京国立博物館 平成14年8月20日~10月6日まで


▼なんとなくブームが去った感のある、シルクロード…。

某国営放送が盛んに番組を放映していた時、その地はまさに「愛の国、愛の土地」でした。
久保田早紀の異邦人が流れるCM…、トルファンかなぁ、ロバに乗った老人がポプラ並木の道を進む…。
「憧れ、悠久のロマン…」 遙かな地であったシルクロードも、昨今はあまり省みる人もなく、
私でさえもその地を旅できたのですから、時代も変わりました(-_-;)。

そんな気持ちだったものですから、「まぁ、軽くね、サラッと見ればいいか…」と思い、いざ入場………。
そしてそこで改めて思いました…。
「やはり国立博物館、さすがだぁ~! ツボを良く知っている!!」

「シルクロード」という言葉は、依然として輝き、私を身体ごとロマンチックな世界へ引きずり込むパワー、文化、謎があることに気がつきました。
こんな素晴らしい展示会を見学させていただき、ありがたいことです。

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ファイル 24-2.jpg★展示紹介-1室目★

■さまざまな言葉、交差する人々


最初のコーナーは堅苦しいトコロがなく、目に楽しい物がポンポンとリズムよく展示されていました。

木簡、教典、墓碑や通行証のような多種多様な文字資料の展示。
大きな説明表が壁に貼ってあり、とても見やすい。
楼蘭から出土した木簡がさりげなく展示…楼蘭は幻の王国と言われていましたが、今は遺物もこうやって普通に展示されるようになりました。

見たこともない文字を見るのも楽しいです。
ホータン語をブラーフミ語で書いた人身売買の木簡とかは興味深いですねぇ。
他にもトハラ語とかウィグル語とか、ソグド語とか、チベット語とか、シリア語とか…。お腹いっぱい(^-^)
カローシュティ文字(カンボジア文字みたい)は初めてみました。

★ 説明文は、20文字×5行の100文字が目安のようで、その限られた文字数で、年、出土地、出土状況が巧みに織り込まれているのは、まさに職人芸! おまけに名文ぞろい。
以後、書き写した説明なども入れていきます。


■草原の道


遊牧系諸民族が残した、まばゆいばかりの金銀製品の数々…。
それと青銅製の生活用具、絹織物などを展示。

■このコーナーのいちおし!

★虎の形の金製品
下半身をひねって、上に振り上げる。特殊な形。カザフスタンから中国北部で愛好されたモノだそうです。

その他、豪華な金細工の指輪や真珠を縫い込んだ布など、4~6世紀の技術の高さはすごいです。


ファイル 24-3.jpg■オアシスの道、西域北道

カシュガル→アクス→クチャ→トルファン→敦煌

紀元前2~1世紀の塑像菩薩頭部、舎利容器、色鮮やかな染織品も展示

金製品の動物飾り(紀元前2~1とか)

■このコーナーのいちおし!
★布のお守り。立身出世を願った「登高」という文字は、センス良し!

■ガラス脚杯
丸いあめ玉が貼りついているようなデザイン。全体的にソーダ色でカワイイ。
6~7世紀の物なので、あまり銀化が進んでいない。

ファイル 24-4.jpg■このコーナー、最高の名文!-----------→


★ 39番円花鳳凰文錦


瑞花風の円花文の周りをさまざまな姿態の鳳凰が華麗に群れ飛び、
これらが朱地に金色に輝いて見え、華やいだ雰囲気を醸し出している

■説明文丸写ししてみました。
実物は何の変哲もない布なのですが、この文章を書かれた人のイマジネーションにビックリしてしまいました。
この方にはこの布が動画のように見えているようです。
「輝きながら群れ飛ぶ鳳凰…」この説明文を読んでから、改めて布を見ると、
グルグルと飛翔する鳳凰の風を切る音まで聞こえてきそうでした。
やはり人の興味を引き出す文章というのはあるもので、とても勉強になりました。
名もなき学芸員サマ、感服しました。


■宇宙から見たシルクロード

衛星画像を使った地図は、このような博物展では見たことなかったので、新鮮な感動がありました。
こういう時代なんだなぁ~としみじみ…。

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★展示紹介-2室目★

2室目は草原などがふんわりと印刷された垂れ幕が天井からつり下げられ、まるでパオ(ゲル)をイメージさせる空間となってます。

空間を大胆に使用したイメージ作りは、平面展示になりがちな博物展では、ちょっと面白い工夫。
最近の流行なのかなぁ。
エジプト展でも入り口にちょっとした神殿のオブジェを配置したことで、見学者の気持ちがあたためられたし、これはいい流行だと思いますよ。


■オアシスの道-アスターナ

「THE ASTANA TOMB」-唐の影響をもっとも多く受けた地域(トルファン)

62番の胡人俑
「確かな技術に裏付けられた秀逸な出来ばえ」
カッチョイイ男の粋な一瞬をとらえたポーズに、ちょっと惚れてしまいました。

7世紀の囲碁盤があった。十九路盤で今と同じなのでちょっと感動。

布などは7世紀に技術的なモノは、ほとんど完成されていることを知りました。
とても美しく繊細で、ヨーロッパではまだ毛織物という状況を比べてみると、やはり中国はすごいなぁと思う。


■オアシスの道-西域南道


カシュガル→ヤルカンド→ホータンなど、下の道。

ファイル 24-5.jpgあざやかな絹織物が多数出土

1世紀頃からすでに綿も絹も毛もありました。
特に絹はすごい。毛も思ったより厚くなく、加工や製法によって、いくらでも姿を変えることができると知りました。
色もずいぶんとカラフルで、写真の靴は生地の色が微妙なグラデーションになっていて、とても繊細です。


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おみやげチェック!!

シルクロード展は、過去に何回も行われ、さまざまなグッズが売られ、その過去の実績の元で、売れ筋商品がこの場に並んでいる…、一目見てそう直感したものの、値段が高くて手が出ませんでした(T_T)。

マウスパッドに1200円
シルクロードチックな柄の名刺入れが2300円
ネクタイは1万500円
展示品の写真を使ったマグネットが1200円………

そろそろ値段を下げませんか?
そうしたらもっと売れると思うんですけど…。
薄利多売じゃダメなんでしょうかねぇ…。

それと、絵葉書、今回はまったくダメでしたね。
つまらない物ばかりが絵葉書になってました。
センス悪いです。絵葉書用に写真を取り直すくらいの気構えが欲しい。

センスの良さで、一歩先を行く博物館であって欲しい。絵葉書コレクターの願い…。

アフガニスタン-悠久の歴史展

ファイル 25-1.jpgカブール国立博物館やユネスコ・個人所蔵

アフガニスタン-悠久の歴史展


バルセロナ・カイシャ財団とパリギメ国立東洋美術館がこの展示を企画。

東京藝術大学 大学美術館で開催 平成14年7月16日~9月16日まで


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▼藝術大学…「美のプロフェッショナル」 が生息する得体の知れないトコロ…、
そんな印象を私は持ってました。
なにせ「藝大」…もうシロウトがあれこれ評論めいた文章を書くだけでも畏れ多いよなぁと思ってしまう相手。
だから「今日は胸を借りるつもりで観させていただきます」なんて緊張しながら自動扉に突入しましたが、
「美のプロフェッショナル」であっても、「美を披露するプロフェッショナル」ではありませんでした。
まったく私の勘違いでありました。
「やはり肩書きで物事を判断してはいかんなぁ」 と頭の後ろをカリカリと掻きながら、暑い日差しの中、博物館を後にしました。

今回の注目は、タリバンに爆破された「バーミヤン石窟の壁画片」などが出品されたことでしょう。
すこし黒ずんだボロボロの壁画片は涙を誘うモノがありました。

★ ちょっとヒトコト

■展示会の基礎は、知識を持たない一般の人に、てっとりばやく「地理と歴史」知ってもらい、その上で展示物を楽しく観てもらうことだと私は思います。
ところが今回の展示会…、最初に地下の展示場に誘導されました。
入ってすぐに学長である「平山郁夫先生のお言葉」パネルがありました。
けれど、アフガニスタンの地図も年表も入り口にあってしかるべきモノが見あたらない…。
おまけに通路の一角でハイビジョンの上映をしているので、立ち止まって観る人が、後から来る見学者の流れを妨げる…。

「なんだい、これは…」 とあきれながら進んでみると、狭い会場にお年寄りが大勢…。
「さすが平山先生だけあるなぁ…」なんて思いながら、展示品を観ていこうとすると、お年寄りがかがみ込んで何かしている
「なんだろう?どうしたんだろう?」と思うと、小さな文字で書かれた小さなプレートを必至に読もうとしているらしい。

プレートが貼ってある台と進入禁止のラインは少し離れているので、お年寄りにはそれが障害となって、文字がよく見えないようだ。
ガンダーラ関係は漢字と長いカタカナが多いので、私でもサラっと読めない。
ましてや杖をつくようなお年寄り…。その大変さは想像以上でしょう。

■他の展示品のトコロでは、展示物の前に小さなプレートを置いてあるだけなので、一般客はガラスケースの前にお互い顔を寄せ合って、プレートの文字を読んでいかなければいけない。
真正面から文字を読みたい人たちで、ガラスケース前は大騒動!! 気弱な私はあとずさり…。

■通常、パネルは目の高さ、またはそれより高いトコロに貼って大勢が観られるように設置するものです。
文字も大き目にして、視力の弱い人は近寄って、普通の人は少し離れたところからでも読めるように…そんなことも考慮して、説明パネルは設置するものです。
しかし、今回、この地下の展示場にはそんな配慮…カケラもありませんでした。

■じつはメイン会場は3階なのです。
3階に行って驚きました。「ちゃんとしてるじゃん…」。地図もちゃんとありました。
憶測ですが、地下の展示場は急ごしらえで用意した、メイン会場に入りきらなかったモノを置いたトコロ…そんな感じでした。
でも先に3階のメインフロアーを見学させて、次に地下へ行けばいいのではないでしょうか?


★ それとこれは個人的にニガ笑い。

入り口に 「メモを取る人は万年筆とかボールペンはやめてください」と書いてありました。
受付の人に「あの…鉛筆ならメモを取ってもいいんですよね」と念を押したところ、
「ええ、鉛筆なら構いませんよ。こちらに用意してありますが…」というので、ちらっと見ると、
長さ6センチほどの「スッゴク短~い鉛筆」が3本ほど、机の上においてありました。

「………えっ、なんでこんな短い鉛筆を………」
「………ケチくさ~い………」
と思いつつ、「大丈夫です。用意してきましたから…」と言い返しましたが、
「あんな小さな鉛筆でメモを取れというんか!!」と、内心怒りが…。


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★展示紹介★

■地下展示室

はいってすぐに首都カブールの様子をビデオ上映していました。
現在のアフガニスタンがどんな様子なのか…をアピール。
でも通路で上映するのではなく、もっと奥のめだたないトコロでやればいいのに…と、思う。
特に3階の学長サマの立派な絵が展示してある、人の少ないコーナーとかで…。

■11.カーシャバ兄弟の仏礼拝図

比較的彫刻の線が鋭く残っているので、人物たちの服装がとてもわかりやすく、当時の生活に想いをちょっと馳せてみたりしました。
ファッションがエキゾチック。さすがガンダーラと感心しました。
見渡すと他の彫刻群もこのように細部に渡って丁寧に彫り込まれていました。


■バーミヤン石窟壁画破片(6-8世紀)特別展示

タリバンの衝撃的爆破映像をフっと思い出しました。
「日本になんか来てはいけないよ…。平和なアフガンに早く帰りなさい」と祈るような気持ちで拝見しました。
どんな事情であれ、想いのこもったモノを爆破するという行為は許せないなぁ~と改めて思いました。


■アイハヌム遺跡(BC3世紀)

アフガニスタンとタジキスタンの国境を流れる川沿いにある遺跡

ファイル 25-2.jpgアフガニスタンという国の目玉は、美形の男性だけではない!
多種多様の文物が行き交ったロマン…。そう、ロマンを私はアフガニスタンの歴史に求めます。
だからこの遺跡のように「アフガニスタンにローマ遺跡!?」というだけで、ロマンチックな気分になってしまいます。
展示されていた写真は、私の大好きなモザイク床。
けれど恐ろしく小さな文字で説明が書かれている。写真も立ち位置から遠くてよく見えない。
離れたトコロに、ここから出土したゼウス神像の片足展示
その大きさに驚く。全体は3mほどの高さがあったとかないとか説明が…。
興味深く感じたところだったので、一つのコーナーで展示して欲しかったし、説明も欲しかった。


■ガラス器(1世紀)

これはベグラームという、カブール北方にある遺跡から出土したもので、3階に行ったら、似たようなモノが何点か展示されていました。

象牙色の透明なガラス…。
周りにビヨビヨとついた飾りがなんとなく野暮ったいが、それがかえって愛おしさを感じさせるのか、振り向きつつ何度も眺めてしまいました。


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■3階の本展示室


■1.先史時代

一番最初の展示品がラピスラズリの原石!
個人的には好感度高いが、先史時代の紹介に原石が最初とは………
深読みするなら、「アフガニスタンはラピスラズリの国」ということか…。

★ ムンディガグ遺跡


この遺跡は紀元前4000年~500年に栄えていた都市らしい。
ムンディガグ遺跡から出土した品々(銅)は、紀元前2800年のモノらしい。
どれもこれも洗練された美しさ…、無駄を省いた機能美。
印章などは、ケルトっぽい縄模様や迷路な感じ。
これを見ると当時の文化水準というか、「粋」を感じる感覚が現代人と大差ないなぁ~と感じずにはいられません。


ファイル 25-3.jpg★ 女神座像(紀元前2000~紀元前1900)バクトリア出土

女性の衣装なども寒い国ならではのゴージャスさ。
近くで見ると、毛の流れまで彫り込まれているのが分かります。

■2.アケメネス朝の支配からインド・ギリシア王朝まで


紀元前550~330年頃までアフガニスタンはアケメネス朝の支配下にありました。
その後、アレキサンダー大王に征服され、その後、インド・ギリシア王朝に支配されました。

ここは小皿や絵鏡など、青銅製品の展示がありました。


ファイル 25-4.jpg■3.イラン系遊牧民の時代(紀元1世紀頃)


ここは、カブール北のベグラーム遺跡やガンダーラ出土の遺物がありました。
気に入ったのは、ガラス製品です。
シリアヌという名を持つ、アレクサンドリア周辺生産のガラスはちょっと印象的でした。
青がとても美しく、野暮ったさは相変わらずですが、魚の形をしたモノなどもあり、当時の人の想像力の豊かさにビックリしました。

ガンダーラ出土の「財宝の女神」は、左手に蓄財を意味する巾着を持ち、右手に宝物を意味する首飾りを持つ女神さまで、なんとなく御利益ありそうな風貌でした。


■4.ハッダ(紀元3~4世紀)


ファイル 25-5.jpgハッダとは骨を意味し、昔は仏陀の頂骨、どくろ、まなこを安置していたストゥーパがあったそうです。
まなこって、目玉ですよね…。うううむ、そんなモノがなぜ…。(でもニセモノでしょう)
このコーナーは、仏教寺院址群の装飾などが多数展示されていました。
アフガン最古の仏教美術と銘打つ通り、仏教とギリシャ・ローマ文化が融合したものが多かったです。


■5.バーミヤン(紀元4世紀~7世紀)


地下の展示場にも展示してあるので、ここは大きなモノがちょろっと置いてありました。
印象的なのは外国人が模写したという 「太陽神ミイロ・ミヒラ図」 です。
西洋のドラゴン退治に出てくる騎士みたいで、こんな図が本当にバーミヤン石窟の天井画にあったのか…と驚きました。
全体を彩る青が綺麗で、まさにラピスラズリの青でした。
図の説明に「布にグワッシュ」と書いてあったので、説明を願ったところ、「分かりません」と言われてしまいました(-_-;)


グアッシュ

アラビアゴム、蜂蜜などの膠着剤で練った、重厚な不透明水彩絵の具。
また、それを用いて描いた絵やその画法。(小学館辞書)


■6.アフガニスタンとトルキスタン


中国・新彊ウイグル自治区のキジル石窟の壁画とか、敦煌の壁画とか…

■7.イスラーム時代


陶器や青銅の鍋、釜と古そうなコインとか…。

■平山郁夫アフガニスタンを描く


奥のコーナーに平山学長のアフガニスタン関係の絵が鎮座ましましてました。
昔は好きだったけど…。


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おみやげチェック!!


まったく興味を引くものがありませんでした。
絵葉書でさえも…。
なぜ、絵葉書で、あの「財宝の女神」と「太陽神ミイロ・ミヒラ図」を売らないのかなぁ。
まぁ、これからグッズが増えてくる国だと思うので、先を楽しみにしたいですね。

古代エジプト展-永遠の美

ファイル 26-1.jpg ドイツ・ヒルデスハイム博物館所蔵

古代エジプト展-永遠の美

江戸東京博物館で開催 平成14年7月20日~9月8日まで


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▼開館十周年を迎えた「江戸東京博物館」の肝いり展覧会となる「古代エジプト展」です。
副題に「永遠の美」とあるように、美しいモノを中心に展示されていました。
まだ夏休みも前半なので、お客は少なかったですが、さっそく子供たちが宿題と思われる説明文の書き取りとか、図の模写などをしていました。

今回の注目は、ドイツの、ヒルデスハイム博物館から運び込まれた、本邦初の展示品すべてです。


ファイル 26-2.jpg★ヒルデスハイムのエジプト美術収集★

ヒルデスハイムのエジプト美術収集は、地質・古生物学者であったヘルマン・レーマーによって1870年から始められました。
レーマーはエジプトを旅行して美術品を収集し、帰国後に博物館を創設しました。
また1879年からは、ヒルデスハイムで生まれエジプトに住む貿易商ヴィルヘルム・ぺリツァエウスが、所有するエジプト美術の所蔵品を郷土に寄贈し始め、その量の多さから、エジプト用の博物館を作ることとなりました。


★ エジプトの品々が諸外国に持ち逃げされたことは、クヤシイことです。
けれどこうやってドイツ収蔵の品々を拝見すると、「なんでもいいから持って帰ろう」のイギリスなんかより
「良い品だけを持って帰ろう」というドイツの方が鑑賞眼が優れているのかなぁ…と展示品を見ながら思いました。


★ちょっと驚きの趣向

ファイル 26-3.jpg入り口に、神殿内部に入れるようなミニセットが組まれてました。
これはスゴイと思いました。
壁画の彫刻からハトホル神殿らしいことが分かります。
(壁にクレオパトラと息子のカエサリオンが彫刻されていたから、でもあまり似ていな)
このような雰囲気作りは大切です。スタッフの意気込みを感じました!
評価は百万点!!


★印象的だった主催の言葉

エジプト文明の根幹である信仰や死生観等を色濃く反映し、まさに究極の美意識が存在していたことを皆様に感じていただけると思います。


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ファイル 26-4.jpgⅠ.神々との対話-Land of Gods-

大きな展示物を並べず、ゆったりとしたスペースがとられていました。
コーナー名のとおり、ここではエジプト人がどんな神様を信仰していたのか…ということをあっさりと紹介していました。

★説明板には…

古代エジプトはヒッタイトが「エジプトには千の神がいる」と書き残しているように、数え切れないほど神々が共存する、まさに多神教の世界であった。

とありました。他の国から見たエジプト…、こんな風な軽い文明比較論も私好みです。

ファイル 26-5.jpg■青銅のオシリス神-末期王朝紀元前6~4年


意外に見るチャンスの少ない青銅製の小像がたくさん展示されてました。
保存状態も良く、細かい作りが目を引きます。
やはり神々は金属製の方が立派に見えますねぇ。


■ウジャトの眼のアミュレット(お守りの意味)


色、形、バランスどれをとっても素晴らしいです。

■死者の書のレリーフ-Relief with scene from the book of the dead
末期王朝 148章

何かと話題の死者の書…。パピルスではなくレリーフというのも珍しいです。
148章は「死者に対して下界の食事を与える」ことが記されているそうです。


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Ⅱ.来世への旅 Burial and the Afterlife


来世や天国を信じてミイラを造ったエジプト人たちの気持ちを知ることができるような展示物がありました。
巨大な石棺-ミイラを中に納めたものです。
そのほか、ミイラの包帯のなかに巻き込まれていた護符(アミュレット)の美しい青色が印象的でした。


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Ⅲ.永遠の美 Beauty in Etrenity


そもそもファラオ達は豪華絢爛な衣装を身につけて、贅沢な暮らしをしていました。
ファラオ一人につき、2トンもの黄金を消費したという説明がありました。
それを念頭に入れて展示物を見ると「ウムムっ~」と、その豪奢さにびっくりです。
貧乏人の私では、2トンの使い道など浮かぶはずもありませんけど…(^_^;)

■ビーズと紅玉随の首かざり


新王国時代のモノですが、瀟洒な作りが本当に美しいです。若い王子が使ったのかも…と妄想しつつ拝見しました。
アクエンアテン王が統治していた新王国時代-アマルナ時代は自然の花をモチーフにしたものが多いので、素朴でありながら力強さみたいなモノを感じます。


■ベネジュの彩色木棺


今回の目玉。これを見なければ話にならないモノです。
細密そして大胆な色使い…。職人の意気込みが感じられます。
白い絵の具がとても綺麗でした。
棺の中に描かれたオシリス神がちょっと不気味でした(^_^;)


■おまけ-エジプトのガラス細工


エジプトのガラスの生産が始まったのは、紀元前1550年頃のことです。
最初は透明なガラスを作る技術がなかったそうです。
アメンヘテプ三世のマルカタ王宮内の工房や、アクエンアテン王のアマルナ王宮内の工房が王家専属として手厚い保護の下にあったそうなので、当時のガラスはとても貴重なものだったようです。


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おみやげコーナー

■毎度、おなじみのお土産チェック!
しかし、これといって面白いモノもなく、手ぶらで帰宅。
絵はがきもパッとしない感じで、カメラマンガンバレ!と言いたい。
パピルスもイマイチだが、けっこう高い値段が付いてました。

40×30=2000円
15×10=800円
8×6=300円

どれも生彩さにかけるので、魅力なし。

■館内のレストランで「エジプト料理フェア開催中」
下にある写真は吉村先生のレストラン「パピルス」

料理まで監修するとは…さすがです(^_^;)

コシャリはエジプトの郷土料理みたいなもので、私も大好きでした。
オールドカイロにうまいコシャリ屋があり、通いました。(^_^)v
コシャリは形の異なった小麦粉製品(うどんとかマカロニとか)にタレをかけて食べるモノです。
食べてみたい人はレストランへGO!

古代エジプト文明展

ファイル 28-1.jpg国立カイロ博物館所蔵

古代エジプト文明展

横浜そごう美術館で開催


▼久しぶりのデパート開催イベント…、東京の博物館に比べるとお客が少なかったです。
平日だったせいもあるんでしょうが…。
展示品も少な目で、いつも混んでいてウンザリしていた私にとってはかえって新鮮でした。
▼今回はシャーペン使ってメモ取っていたんですが、係りの人の目が気になって仕方なかったです。
やはりメモは遠目からでも分かるトンボの鉛筆にしたほうが無難ですね。

まず一言、この展覧会…「四大文明展-エジプト」と完全にだぶってます。
しかし、1年ぶりだし、ある意味より抜きのダイジェスト版ばかりが並んでいるので、四大文明展は混んでいて、ゆっくり見られなかったな~なんて人には最適です。

今回、注目していたのは新王国時代18王朝のアクエンアテン王(イクナートン王/アメンヘテプ4世)関係の品々です。
なんたって、これを書いている今、このファラオに関する本が脇に山と積んである状態なんですから…。
興味を持ち始めてあれこれ調べていたファラオの品々が、突然、自分の前に現れたなんて……。
四大文明展は去年の8月。まだ日本中を展示品が回っていたなんて知りませんでしたから、まさに奇跡的な再会でした。
その頃はアクエンアテン王の顔は知っていても、彼の波瀾万丈の人生については何もしりませんでした。インターネットで展示内容を確認したとき、本当に我が目を疑いました。
会場でも展示品見ながら泣きそうに感動してしまいました。
タイミングって大事ですね。本当にそう思いました。
四大文明展の感想を読みかえしてみると、なんだかつまんない書き方してますね…。
もったいないというか、お馬鹿というか…。何もわかってない自分がそこにいて、恥ずかしいです(懺悔)。

ツタンカーメンの王墓を発掘したハワード・カーターがのぞき穴から王の宝物を確認しているとき、背後からカーナボン卿に「何が見えるかね」と尋ねられ、「はい、すばらしいものが」と答えた…というエピソードを思い出しました。
本当に感動している時はこんな返答しか出来ないものです。今の私もそうなんですよ…。


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質問:「エジプトの王朝って何?」
答え:前280年頃、エジプトの神官マネトーはその血筋により過去の王朝を30に分けました。
現在もそれにそってエジプト王朝を分けています。


Ⅰファラオの興り-先王朝時代(前5000年)~古王国時代(前2180年頃)

統一王朝成立の立て役者、ナルメル王の説明看板とその頃作られたカバをかたどったパレットが展示の目玉…、他は書記の像とかそんなのばかりです。以外に飽きてしまう書記の像(本心)。
この頃の王宮はサッカラにあり、この地の神の代表は、プタハ神、ネフェルテム神、セクメト女神なので、名前に「○○プタハ」とつく書記が多い。
ギザの二番目に大きいピラミッドを造った「カフラー王」の座像がありました。
威風堂々とした姿は男前!


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Ⅱファラオの隆盛-中王国時代(前2040年)~第2中間期(前1565年頃)

この時代は国の中心が下エジプトのメンフィスから上エジプトのテーベ(ルクソール)に移りました。

ここの見所は「メンチュ・ヘテプ」のステラ(しっくい画)で、その絵に描かれた神への供物がおいしそう。当時のエジプトは本当に食材が豊かだったのが分かります。
特に肉がうまそうです。

このコーナーの目立たない石碑にエッチな神様がいます。「豊饒の神-ミン」です。男の神様で、大事なところが…。興味のある方は会場へGO。姿はエッチですが、古代エジプトではとても信仰されていた神様です。


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Ⅲファラオの栄光-新王国時代(前1560年~1070年頃)

前1700年頃、政治的混乱に乗じて、アジア系のヒクソスが侵入し、エジプト史上初の異民族王朝が樹立しました。しかし、上エジプトのテーベ(ルクソール)にあった第17王朝がこれを駆逐し、新たに第18王朝(新王国時代)を開き、エジプトは再び統一されるに至りました。それ以降、エジプトは史上最強の国家として繁栄を極め、エジプトの国際的役割も以前に増して大きなものになりました。
首都テーベを中心に多くのすぐれた記念建造物、美術品が遺されたのもこの時代です。

ファイル 28-2.jpg 図1 アクエンアテン王の立像の上部
砂岩:ルクソール東岸:東カルナック・アテン神殿


アメンヘテプ4世は、太陽神アテンを唯一神とする宗教改革を行い、自らの名をアクエンアテン「(アテンに有益なもの)の意」に改めました。
この立像はもともと高さ5m以上の巨大なオシリス柱として、治世2~5年にかけてつくられ、カルナックのアテン神殿に設置されたものです。
特徴は細い目、分厚いクチビル、とがったアゴなどです。
この像を展示場でジ~っと見ていると、像の白い砂岩が月の光のようにかがやいて、冷たく、荘厳な姿に感じられます。今にも話しかけてきそうな、息づかいも…。

感想:
治世初期の頃の彫刻なので、知性的で美しく、ファラオとして充分な魅力もった人物だったことが伝わってきます。顔つきが病的といわれますが、そうか?ぜんぜん感じませんね、私は…。
とても素晴らしい彫像だと私は言い切ります。
毎晩、このファラオのことを調べているので、より愛着を感じます。


ファイル 28-3.jpg図2 アクエンアテン王のナオス(祠堂)

アクエンアテン王はアテン神を崇拝する多くの記念物をつくりました。
アテン神を象徴する太陽球から発せられる光線は、アテン神からの祝福を表し、それを受けるアクエンアテン一家が描かれています。太陽光線の先端は掌の形をしており、生命を象徴する「アンク」を王の鼻先にかざしている様子が描かれています。
王と共に祝福を受けているのは、王妃ネフェルティティと王女メリトアテンです。

感想:
思ったより大きくて、てっきり石版だと思っていたので、びっくりしました。横にはえぐられたような穴がありました。
彫り込み線が深く、強い強い太陽光線で人や物の輪郭が黒々と浮き出て見える、そんな瞬間を捉えていて一見地味ですが、なかなか印象的な彫刻です。


ファイル 28-4.jpg図3 アマルナ王宮の彩画
プラスター彩色:テル・アマルナ出土


古代エジプトの王宮は、日乾しレンガで建造されていたため、保存状態が悪く、ほとんど残されていません。ただ、マルタカ王宮とアマルナ王宮の2つは例外で、建物を装飾していた彩画片が多数発見されています。
この彩画はアマルナ王宮の床面のもので、パピルスが生い茂るナイル河畔の光景と草むらからオナガガモが今まさに飛び立とうとしている瞬間を描いたモノです。


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Ⅳファラオの交流-第3中間期(前1070年)~末期王朝時代(前305年頃)

なんとなく目玉のないコーナーですが、ちょっと気になったのが、「56番-シェブ・エン・セペデトの座像」です
足下に3体の神が描かれています。3体とは、イシス女神とネフティス女神を従えるオシリス神…。これって四兄弟の内、セト神だけ描かれていないんですよね。
時代が下がるとセト神をあがめる人々も出てくると読んだような気がするので、まだこの時代は嫌われものだったのかな?と理解しました。

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Ⅴファラオの輝き-黄金の遺産

図4 ハゲワシをかたどった襟飾り
ルクソール西岸:王家の谷「55号墓」

男性のミイラの頭に被せられていた状態で発見されました。発見当初は、ミイラはツタンカーメン王の一代前の王、スメンクカーラーのものとされていましたが、近年ではアクエンアテン王のものとする説が強いそうです。
黄金の板のノミで丹念に叩いて施された繊細な細工は、当時の高い加工水準を示しています。右足は欠損していますが、左足の爪は永遠を象徴する輪「シェン」をつかんでいます。

感想:
スメンクカーラーもアクエンアテン王も、若くして死んじゃったりしているから、この永遠を表す輪もかえって無情を際だたせているようです…。あーでも、本物が見られて本当に嬉しい。アテン神に感謝!

おまけ-マリア像の原型?

図5 ホルスを抱くイシス女神:末期王朝時代(前1085年~前671年頃)

この像はキリスト教のマリアと子の原型になったものではないかと言われている、ちょこっと有名な像です。確かに母乳をあたえようとしている瞬間の様子はイコンなどでも見られるデザインですよね。

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質問:神殿と葬祭殿の違い
神殿とはあの世に住んでいる神々たちが祭りや儀式に参加するためにこの世にやってきた時の住まいとなります。
葬祭殿はファラオの葬儀を行う場所で、葬儀に列席した神々たちがそこに気にいって再び来ることがあるだろうと考え、儀式が終わっても建物を取り壊さなかったそうです。

チケットの黄金マスクは「プスセンネス1世の黄金のマスク」です。
このファラオ像、不思議なんですよ。この展覧会のチラシのファラオは向かって左の黒目が薄く、はげかかっているんですが、四大文明展のチラシは「黒々」としているんです。
「あっこれ見たな~」という感じでよく見てこなかったんですが、実物はどうなっているんでしょうか。
これから行く方、よく見てきてください。


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おみやげコーナー

★ 「エジプトはナイルの賜物」というわけで、パピルスで描かれたエジプトチックな絵柄…ツタンカーメンとか、死者の書の一部みたいのとか……。全100種類(そごう談)
でもでも、絵が下手なんです。ヘッポコなんです。それでも30×30センチで3000円くらいするんです。
しおりサイズで600円。名刺サイズで300円。
ヘッポコすぎて買わなかったんですが、今おもえば、アクエンアテン王のものだけでも買っておけばよかったかな。
あとはラスベガスで作らせたような、ファラオが組み込まれたボールペンもすごかった。ペン全体が金色(^_^;)。ちょっと欲しかった…。
ノートもヒエログリフをバックに刷り込ませたカッチョイイのもありました。あと、いかにもブームに乗った「一筆箋」数種類売ってました。
エジプト輸入の銀のアクセサリーは以外にステキでした。
と、まぁ、あいかわらずですが、なんと「早稲田発掘チーム・オリジナルジャケットと帽子」がなぜか売ってました。
誰が買うの?